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脱脂と裏ハムラはどっちが目の下のたるみ取りにいい?それぞれの違いなどを解説!

2024.09.23

目の下のたるみ

目の下のたるみは、年齢を重ねるごとに気になり始める悩みの一つです。

このたるみに対処するためにはさまざまな方法が考えられますが、特に「脱脂」と「裏ハムラ」が注目されています。しかし、どちらを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
それぞれの違いやメリット・デメリットを知ることで、自分に最適な選択ができるようになります。

この記事では、まず目の下にたるみができる原因を解説し、その後「脱脂」と「裏ハムラ」について詳しく説明します。最後にそれぞれの方法の違いを比較し、「脱脂」をするのがおすすめな方、「裏ハムラ」をするのがおすすめな方を紹介します。ぜひこの記事を参考にして、目の下のたるみ取りの最適な方法を見つけてください。

目の下にたるみができる原因

目の下のたるみは、多くの方が気になるお悩みですよね。その原因は多岐にわたりますが、大きく分けて加齢、生活習慣、遺伝的要因があります。

加齢による影響

まず一つ目の原因として挙げられるのが加齢です。
年齢を重ねるごとに、肌の弾力性が低下していくことが知られています。これは、コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を保つための成分が減少するためです。特に目の下の皮膚は非常に薄いため、この影響を受けやすい部分です。また眼の周りには多くの脂肪が存在しており、これが下に移動することでたるみが生じることもあります。

生活習慣の影響

次に、長時間のスマートフォンやパソコンの使用も目の下のたるみの一因となります。
特にこれらのデバイスを使っているときは、眼の筋肉が緊張し、疲れ目が引き起こされやすくなります。
この結果、目の周りの血流が悪くなり、肌の健康状態が悪化することがあります。また、睡眠不足やストレスも肌に悪影響を与える要因です。十分な休息が取れていないと、肌の再生力が低下し、たるみやクマが現れることがあります。

遺伝的要因

遺伝も無視できない要因の一つです。
家族に目の下のたるみやクマがある場合、その傾向を引き継ぐことが多いです。これは皮膚の構造や脂肪の分布などが遺伝的に決定されるためです。

ほかの要因

さらに飲酒や喫煙といった習慣が加わることで、たるみの要因となることがあります。これらの習慣は血流や肌の状態に悪影響を与えることが知られています。また紫外線の影響も無視できません。長時間の紫外線暴露は肌の老化を促進し、たるみやシワの原因となります。

以上のように目の下のたるみの原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っています。これらを理解し、それぞれに対処することで、健康で若々しい目元を維持することが可能です。

目の下のたるみを取る「脱脂」とは

「脱脂」とは、目の下のたるみを解消するための美容外科手術の一つです。
この方法では目の下に溜まった余分な脂肪を取り除くことで、より若々しい印象を取り戻すことができます。具体的にはまぶたの内側からアプローチし、慎重に過剰な脂肪を取り去ることで目元の凹凸を和らげ、スッキリとした見た目を実現する治療法です。

この施術は比較的短時間で行うことができ、施術後の回復期間も短いため多くの方に人気があります。ただし、脱脂手術の成功には高度な技術が求められるため経験豊富な専門医がいるクリニックを選ぶことが大切です。

なお、施術を受ける際には自分の状態に合った治療を提供できるクリニックを選び、医師と十分に相談して適切な判断をすることが重要です。施術前にはそのメリットやリスク、費用などについて十分に納得した上で決断することが推奨されています。

目の下のたるみを取る「裏ハムラ」とは

「裏ハムラ」とは、目の下のたるみやクマを改善するための専門的な手術法の一つです。
この方法は、余分な脂肪を単に除去するのではなく、目の下にある脂肪を適切な場所に再配置することで自然な見た目を実現します。不自然な凹みやたるみを防ぎ、滑らかで若々しい印象を与えるため人気の施術となっています。

手術はまぶたの裏側からアプローチするため、表から見ると傷跡がほとんど分からないのが大きなメリットです。そのため、目元の状態が気になるけれど手術後の傷が目立つのは避けたいと思っている方にも向いています。目の下の肌のたるみやクマ、凹みが気になる方に特におすすめです。
裏ハムラ法を受けるには施術を行う医師の技術と経験が重要ですので、クリニック選びは慎重に行うことが大切です。また一人ひとりの目元の状態に合わせたカスタマイズが求められるため、医師との十分なカウンセリングを行うことが満足のいく結果を得る鍵となります。

脱脂と裏ハムラの違い

脱脂と裏ハムラはどちらも目の下のたるみやクマにアプローチするものですが、その違いはどこにあるのでしょうか。
それは、脂肪の取り扱い方にあります。
脱脂は余分な脂肪を取り除くことでたるみを改善するのに対し、裏ハムラは脂肪を移動して注入することでクマとたるみを同時に解消します。
また脱脂はダウンタイムが短い一方で、裏ハムラは高い技術を要する手術であり、結果がより自然に見えることが期待されます。そのためどちらの方法が適しているかは個々のたるみの状態や患者さんの希望によって異なります。医師による診察を通じて最適な治療法を決めることが大切なポイントになります。

脱脂のメリット・デメリット

メリット

抜糸不要・表面傷跡が残らない

切開や縫合がなくまぶたの裏側からアプローチするため、顔の表側に傷跡が残ることがありません。

目周りがすっきりと感じる場合がある

余分な脂肪を取り除くことで、目周りがすっきりとします。

クマの改善がみられる

特に脂肪によるクマ(黒クマ)が軽減されるため、顔全体が明るく見えます。

生活への負担が少ない

皮膚の切開・切除がないためその分ダウンタイムも少なく、現れる症状は比較的軽くすむことが多い。

自信アップに繋がることがある

見た目が改善されることで、自己肯定感や自信が高まることがあります。

長期的な持続効果を感じる場合がある

一度除去した脂肪は再生しないため、再発の心配が少なくすみます。※効果には個人差があります。

脂肪を取り除く「脱脂」には、多くのメリットがあります。脱脂は余分な脂肪を直接除去するため、比較的短期間で目の下のたるみを効果的に改善できます。
手術自体は短時間で終わり、ダウンタイムも少ないためメイクも翌日からできます。そのためお仕事や日常生活に大きな影響を与えることなく受けられます。
また一度除去した脂肪は再生しないため、長期的な効果が期待できる点も大きなメリットです。

デメリット

腫れ・内出血・むくみがでてくる場合がある

施術後に一時的な腫れや違和感、内出血が発生する場合があります。

感染リスクが起こる場合がある

手術後に稀に感染が起こることがあります。

左右差が出る可能性がある

取り除がでる可能性があるく脂肪の量が左右で均等でない場合、左右のバランスが取れないことがあります。

たるみの悪化や皮膚切除が必要な場合もある

もともと皮膚のたるみを感じてる方が行うと、たるみが余計気になったり悪化したりする場合があります。

効果の持続には個人差がある

効果の持続時間や見た目の変化には個人差があることがあります。

一方で、脱脂にはデメリットも存在します。
手術や施術は常にリスクが伴い、例えば感染症や回復期間の長さが挙げられます。
また、急激な脂肪の減少は皮膚のたるみを引き起こすことがあります。
他にも脂肪を取りすぎると目の下がへこんでしまうリスクがあり、皮膚が薄いために見た目が不自然になることがあります。術後に一時的な腫れや内出血が起こることもあり、完全に回復するまでには数週間かかることがあります。
このため、必要に応じて追加の治療やリカバリーが求められることもあります。
これらのデメリットは美容外科や医師と十分に相談し、自分に合った方法を選択することで軽減することが大切です。

裏ハムラのメリット・デメリット

メリット

表面傷跡が残らず、自然な仕上がりになりやすい

まぶたの裏側からアプローチするため、顔の表側に傷跡が残らず自然な仕上がりになりやすいです。

目の形の改善がみられる

目の下の膨らみが改善がみられ、目力が増しすっきりとした目元に導きます。

皮膚のたるみ改善がみられる

眼窩脂肪の移動によって目元の皮膚のたるみやシワが改善されることで若々しい印象に。

持続時間が長い

効果を長く実感することができ、数年以上その状態を維持することが可能です。※効果には個人差があります

裏ハムラのメリットは脂肪を再配置することによって、目の下のたるみやクマ、凹みを同時に改善できる点です。脂肪を自然な形で分散させるため、より若々しく、かつ自然な仕上がりが期待できます。また、脂肪を取り除かないため、必要以上に目の下がへこんでしまうリスクも低くなります。
裏ハムラ法では皮膚を切開せずに施術が行われるため、傷あとが目立つことはありません。多くのクリニックで裏ハムラ法を提供しており、高い技術力を持つ医師によって行われます。

デメリット

腫れ・内出血・ひきつり感・痛みを感じることがある

施術後に一時的な腫れや内出血、ひきつり感や痛みを感じることがあります。

術後のケアが必要

溶けない糸を使用する場合、抜糸の必要があります。

左右差がでる可能性がある

仕上がりに個人差があり、左右のバランスが取れない場合があります。

感覚の変化を感じることがある

稀に感覚が一時的に鈍くなったり、ひっぱられ感を感じたりすることがあります。これは通常、時間が経つと改善されます。

医師の高技術が必要

まぶたの裏側の結膜を手術するため高い技術と経験が必要とされます。クリニックと医師選びが重要です。

時間が経ってからの修復は難しい

10~20年経った後にもし再発した場合、同じように目の裏側粘膜から修復することは難しいです。

裏ハムラ法にもデメリットが存在します。脂肪の再配置がうまくいかない場合、不均一な見た目になるリスクもあります。また技術的に難易度が高いため、経験豊富な医師の施術が必要です。また直接皮膚を切開しないため、その効果が他の方法に比べて緩やかである場合があります。さらに一部の患者においては、施術後にひきつり感や痛みを感じることがあります。これらの点については、事前にクリニックで詳しい説明を受け、納得した上で施術を受けることが重要です。

脱脂がおすすめの人

脱脂施術がおすすめなのはこんな人

・眼窩脂肪の量が多い・クマが気になる方・目の下の内側・中央・外側と全体的にふくらみが強い方
・術後の傷跡が気になる方
・皮膚や筋膜のたるみが少ない方
・ダウンタイムが少なく、比較的短期間で結果を期待したい方

眼窩脂肪の量が多い・クマが気になる方・目の下の内側・中央・外側と全体的にふくらみが強い方

目の下の脂肪を取り除くことで、すっきりとした目元を希望する方におすすめです。

術後の傷跡が気になる方

切開を行わずに脂肪を除去するため、目立つ傷が残りにくいです。

皮膚や筋膜のたるみが少ない方

皮膚の弾力がある方は、脱脂だけでも十分な効果が期待できます。

ダウンタイムが少なく、比較的短期間で結果を期待したい方

翌日からメイクができることが多いので、仕事や私生活などで長期間のダウンタイムが取れない方にもおすすめです。

目の下の脂肪が特に目立ち、目の下が膨らんで見える方には脱脂が適しています。
また、短期間で効果を実感したい方や比較的低リスクで治療を行いたい方に向いています。

裏ハムラがおすすめの人

裏ハムラ手術がおすすめなのはこんな人

・30〜40代で皮膚のたるみが無く、眼窩脂肪のふくらみが限定的にある方
・目の下の凹み(ゴルゴライン)が強い方
・目元の皮膚を切開することに抵抗がある方
・ダウンタイムをできるだけ短くしたい方
・術後の傷跡を極力避けたい方
・全体的な若返りを希望する方

30〜40代で皮膚のたるみが無く、眼窩脂肪のふくらみが限定的にある方

適用する年齢は30~40代と一般的にいわれてはいますが、肌の状態や骨格、希望する治療のゴールによって適応が決まります。

目の下の凹み(ゴルゴライン)が強い方

眼窩脂肪を目の下の凹み部分に移動させ、自然な目元をつくります。

目元の皮膚を切開することに抵抗がある方

目元のふくらみを部分的に改善するため、ナチュラルな仕上がりとなります。

ダウンタイムをできるだけ短くしたい方

ダウンタイムも比較的短めで、術後の腫れや内出血が少ないです。

術後の傷跡を極力避けたい方

下瞼の裏側からアプローチするため、外見上の傷が残りません。

全体的な若返りを希望する方

目元だけでなく、顏全体の若々しさを取り戻したい方にも向いています。

脂肪を再配置することで、たるみとクマの両方を一度に改善できるため、見た目がより自然で若々しくなります。また、目の下に必要以上に凹みを作りたくない方や、長期的な効果を求める方にも適した治療法です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では目の下のたるみ取り手術で人気の「脱脂」と「裏ハムラ」の2つの方法について紹介しました。それぞれの手術は目元のふくらみやたるみなどの悩みにアプローチするという点では同じですが、目的や方法が異なります。脱脂は余分な脂肪を取り除くことで、目元のスッキリとした印象を実現します。この方法はダウンタイムが比較的短く、手軽に行える点が利点です。しかし脂肪を取りすぎると凹凸が生じる可能性があります。

一方、裏ハムラ法は脂肪の再配分によって目の下のたるみを改善します。自然な仕上がりが期待でき長期的には安定した効果がありますが、施術後のダウンタイムや腫れが脱脂に比べて長くなることがあるため注意が必要です。

どちらの手術方法もそれぞれの特徴とメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。また信頼性の高いクリニックや専門医のもとでカウンセリングを受けることで、自分に最適な治療法を見つけることができます。

最後に、目元のたるみは加齢や生活習慣などの影響も少なくありません。手術だけでなく日常的なケアや生活習慣の見直しも合わせて行うことでさらに効果的な改善が期待できます。自分自身の状態をしっかりと把握し、最適な対策を講じて美しい目元を保っていきましょう。

裏ハムラ・脱脂詳細はこちら

裏ハムラ法|目の下のクマ取り

経結膜脱脂法|目の下のクマ取り


監修医師

苅部 淳Karibe Jun理事長

苅部 淳 日本形成外科学会形成外科専門医
略 歴
順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
福島県立医大付属病院 形成外科
寿泉堂総合病院 形成外科
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
東京大学附属病院 精神科
専 門
日本形成外科学会形成外科専門医
日本抗加齢学会専門医
日本医師会認定産業医
専門分野
形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。

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