- 【麹町皮ふ科・形成外科クリニック】(市ヶ谷/半蔵門/永田町/千代田区)
- 美容皮膚
- しわ
- 目元の小じわ・しわ改善ガイド|施術別の効果と持続期間
- しわ
- お顔の治療
目元の小じわ・しわ改善ガイド|施術別の効果と持続期間
2026.10.20
目元にしわができやすい理由

目元のしわは、顔の印象に大きく関わる悩みです。
「最近、鏡を見るたびに目尻のしわが気になる」「目の下にちりめんじわが増えてきた」と感じている方は多くいます。当院に相談にくる方もまず、顔の小じわをきにされていらっしゃいます。
目の周りは顔のなかでも皮膚が特に薄く、しわができやすい部位です。この記事では、目元のしわの種類と原因、そして美容医療で選べる改善の選択肢について整理します。
- 目元のしわが生じやすい仕組みと原因
- 表情じわ・小じわ・たるみじわの違いと見分け方
- ボトックス・ヒアルロン酸・レーザー・HIFUの特徴と国内承認状況
- 治療前に確認しておきたいチェックポイント
- よくある誤解と正しい理解
目の下の皮膚はとびきり薄い
目の下(下まぶた)の皮膚の厚みは約1mm以下と、顔のなかでも際立って薄い部位です。皮脂腺が少なく乾燥しやすいうえ、表情の動きにも毎日さらされます。水分量が落ちると弾力が低下し、細かいさざ波状の小じわ(ちりめんじわ)が現れやすくなります。
眼輪筋と表情じわの慢性化
目の周りを取り巻く「眼輪筋(がんりんきん)」は、まばたきや笑顔など日常の表情で繰り返し収縮する筋肉です。若いうちは十分なコラーゲンやエラスチンが皮膚を支えており、収縮後に元の状態へ戻ります。しかし加齢でコラーゲン・エラスチンが減少すると、筋肉が動いた形のまましわが残りやすくなります。
紫外線のUVA波は真皮層まで届き、弾力を担うエラスチンを変性・破壊することが知られています。日常的な紫外線対策がしわ予防に直結する理由がここにあります。
目元のしわの種類と見分け方

目元のしわには大きく3種類あり、それぞれ原因と適切なアプローチが異なります。自分のしわがどのタイプかを把握することが、施術選びの出発点です。
表情じわ(目尻・カラスの足跡)
笑ったとき・目を細めたときに目尻に扇状に広がるしわが表情じわです。眼輪筋の繰り返しの収縮が直接の原因で、表情がなければ消える段階では比較的浅い状態です。放置するうち筋肉の収縮パターンが定着し、無表情でもしわが残るようになります。
小じわ・ちりめんじわ(下まぶた)
目の下に広がる細かいさざ波状のしわが「ちりめんじわ」です。乾燥による水分不足が主な原因で、保湿スキンケアで改善しやすいのがこのタイプです。ただし放置すると定着することもあるため、早めのケアを心がけたいところです。
たるみじわ
加齢による眼輪筋のボリューム低下やコラーゲン・エラスチンの減少で、皮膚を支える土台が崩れると深いしわやたるみへと移行します。このタイプは保湿だけでは改善が難しく、真皮や筋肉層へのアプローチが必要です。
見落としがちな2つの誤解

目元のしわケアをめぐっては、注意したい思い込みが2つあります。
誤解1:「保湿を続ければ目元のしわはすべて消える」
保湿が有効なのは乾燥が原因のちりめんじわです。表情じわやたるみじわは筋肉の動きや真皮の変性が関わっており、保湿だけでは改善しません。しわの種類を見極め、それぞれに合ったアプローチを選ぶことが近道です。
誤解2:「目元マッサージはしわに効く」
目の下の皮膚は1mm以下と薄く、強い摩擦でむしろしわや炎症を悪化させるリスクがあります。保湿クリームを塗る際も、摩擦を最小限にした軽いタッチで十分です。筋肉を意図的に動かす「顔ヨガ」は、表情じわを深くする可能性もあります。
美容医療で選べる主な選択肢

各施術のアプローチ・向いているしわの種類・国内承認状況をまとめました。
| 施術 | アプローチ | 向いているしわ | 国内承認区分 | ダウンタイム目安 |
|---|---|---|---|---|
| ボトックス注射(ボトックスビスタ) | 筋肉の収縮を一時的に抑制 | 目尻の表情じわ | 厚生労働省承認(目尻の表情皺) | ほぼなし〜数日の内出血 |
| ヒアルロン酸注入 | しわへの充填・ハリ補正 | 深いたるみじわ | 国内承認製剤あり(ジュビダームビスタ等) | 腫れ・内出血が数日〜1週間 |
| CO2フラクショナルレーザー | 熱損傷によるコラーゲン再生 | 小じわ・ちりめんじわ全般 | 医療機器として使用(適応外使用を含む) | 赤み・かさぶた1〜2週間 |
| Morpheus8・エンブレイスRF | RF(高周波)+マイクロニードルで真皮加熱 | 小じわ・たるみ改善 | 未承認医療機器(適応外使用) | 腫れ・赤み数日〜1週間 |
| HIFU(ハイフ) | 超音波でSMAS層を加熱・リフトアップ | たるみ・たるみじわ | 未承認医療機器(適応外使用)※医療機関のみ施術可 | ほぼなし〜数日 |
ボトックス注射(ボトックスビスタ)
ボトックスビスタはA型ボツリヌス毒素製剤です。厚生労働省(PMDA)が「65歳未満の成人における目尻の表情皺」への使用を承認しており(承認番号:22100AMX00398000、2009年2月販売開始)、眼輪筋外側への注射によって筋肉の過剰収縮を一時的に抑え、表情じわを目立ちにくくします。
効果の持続はおおよそ3〜6か月で、繰り返しの施術が必要です。PMDA添付文書では65歳以上への投与は「推奨できない」と明記されています。目尻以外(下まぶたなど)への使用は承認外の適応外使用です。
ヒアルロン酸注入
深いたるみじわやボリューム不足に対して、ヒアルロン酸を充填することで即効性のある改善が期待できます。国内では厚生労働省の承認を受けた製剤(アラガン社のジュビダームビスタシリーズ、ガルデルマ社のレスチレンシリーズなど)があります。
ただし目の周りは血管が多く、使用部位と製剤の選択には医師の解剖学的知識が必要な部位です。どの製剤をどの部位に使うかは医師の診断に基づきます。
CO2フラクショナルレーザー
炭酸ガスレーザーを微細な点状に照射し、皮膚に小さな熱損傷を与えてコラーゲン再生を促す施術です。ちりめんじわや表面の小じわに対して用いられます。照射後は1〜2週間程度、赤みやかさぶたのダウンタイムがあります。肌質の改善とあわせてしわを改善できる一面もあります。
HIFU(ハイフ)
高密度焦点式超音波(HIFU)は、皮膚深部の表在性筋膜(SMAS層)を加熱・収縮させてリフトアップを図る施術です。たるみを伴うしわの改善に向いています。現時点で日本ではPMDA承認を取得した美容目的のHIFU機器はなく、医療機関での使用は未承認医療機器の適応外使用です。
令和6年(2024年)6月7日、厚生労働省医政局は「医師免許を有しない者によるHIFU施術は医師法第17条違反」と通知(医政医発0607第1号)し、エステサロン等での施術が明確に禁止されました。施術を受ける際は必ず医療機関を選んでください。気になる方は、BIOTOPE CLINIC 白金(港区白金)でもご相談いただけます。
治療前に確認したいチェックリスト

カウンセリング前に整理しておくと、医師との話し合いがスムーズになります。
- 自分の目元のしわはどのタイプか(表情じわ・ちりめんじわ・たるみじわ)
- 年齢は65歳未満か(ボトックスビスタの承認対象年齢に関係します)
- 妊娠中・授乳中ではないか(多くの注射施術が禁忌です)
- 目・神経・筋肉に関する疾患の既往歴はないか
- 現在服用中の薬やサプリメントを把握しているか
- レーザー系施術(1〜2週間程度のダウンタイム)が受けられる時期か
- 施術後の紫外線対策・スキンケアを継続できる環境にあるか
向いている人・向かない人

ボトックス注射が向いている方
笑うたびに目尻にしわが入る、表情じわが固定しはじめた、と感じる65歳未満の方に選ばれやすい施術です。ダウンタイムをできるだけ短くしたい方にも向いています。
フラクショナルレーザー・RF機器が向いている方
下まぶたの乾燥じわやちりめんじわが気になる方、肌質全体を底上げしたい方に向いています。Morpheus8やエンブレイスRFはたるみへのアプローチも同時に図れます。
慎重な検討が必要な方
ボトックスは65歳以上への投与がPMDA添付文書上「推奨できない」とされています。代替手段を含めて医師と十分に確認してください。眼科疾患の治療中や目の手術後間もない方も、まず担当医への相談が先決です。
よくある質問
- Q. ボトックスを目元に打つと表情が不自然になりますか?
- 適切な量と部位への注射であれば、自然な表情を保ちながらしわを改善できます。過量投与や不適切な部位への注射が「仮面のような顔」につながるケースがあるため、解剖学的知識のある医師による施術を選んでください。なお、ボトックスビスタで国内承認を得ているのは目尻の表情皺のみで、それ以外の部位への使用は適応外使用です。事前に医師に確認しましょう。
- Q. エステサロンのHIFUと美容クリニックのHIFUは何が違いますか?
- 令和6年(2024年)6月7日の厚生労働省通知(医政医発0607第1号)により、医師免許を持たない者によるHIFU施術は医師法違反と明確化され、エステサロン等での施術は禁止されています。医療機関で行うHIFUは医師の管理下で安全性の確保が図られており、万が一のトラブルにも医療的な対応が可能です。
- Q. 目元のしわ改善には何回施術が必要ですか?
- 施術の種類やしわの状態によって異なります。ボトックスは効果持続が3〜6か月程度のため、定期的な施術が一般的です。フラクショナルレーザーやRF系機器は複数回の施術でコラーゲン再生を積み重ねるアプローチが多く、必要な回数は医師の診断で確認してください。
BIOTOPE CLINIC 白金へのご相談
気になる症状・治療法は、形成外科専門医・苅部医師にカウンセリングでご相談ください。お一人おひとりの肌・お悩みに合わせて、最適な治療法をご提案いたします。
所在地: 東京都港区白金 / 監修: 苅部 淳 医師(形成外科専門医)
まとめ
目元のしわは「表情じわ」「小じわ・ちりめんじわ」「たるみじわ」の3種類に分けられ、それぞれ原因と適切な対策が異なります。保湿と紫外線対策が日常の基本ですが、表情じわやたるみじわはセルフケアだけでの改善に限界があります。
ボトックスビスタ(目尻の表情皺への厚生労働省承認製剤)や各種レーザー・RF機器、HIFU(ハイフ)といった選択肢は、医師の診断のもとでしわのタイプに合わせて選ぶことが必要です。施術を検討する際は、国内承認状況と自身の状態をきちんと確認することを優先してください。
気になる方はカウンセリングでご相談ください。麹町皮ふ科•形成外科クリニック、BIOTOPE CLINIC 白金(港区白金)でもご相談いただけます。
References
- 『ボトックスビスタ注用50単位』審査・承認情報、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)、2009年 出典
- 厚生労働省医政局医事課長通知「医師免許を有しない者が行った高密度焦点式超音波を用いた施術について」(医政医発0607第1号)、厚生労働省、令和6年(2024年)6月7日 出典
- 「美容医療診療指針(令和3年度版)」、公益社団法人日本皮膚科学会・一般社団法人日本形成外科学会・一般社団法人日本美容皮膚科学会、令和4年(2022年)出典
関連記事
本記事と合わせて読みたい記事はこちらです。
- 目元のしわ・小じわ改善法|原因と治療選択肢を徹底解説
- 目元のしわ・小じわ改善|原因・種類・治療法まとめ
- 「目の下のシワ」がなくなった!?目元のシワの原因や治療法を解説!
- ボトックスの効果・持続期間は?眉間・目尻の国内臨床データで解説
- ヒアルロン酸注射の効果・持続期間は?国内承認製剤の臨床データで解説
監修医師
苅部 淳
Karibe Jun
理事長
略 歴
資 格
受 賞
苅部 淳 理事長の発信
関連クリニックの発信
Other関連記事

- ダイエット
- お顔の治療
脂肪溶解注射の効果・副作用・必要な回数は?
2026.10.20
脂肪溶解注射は自由診療で、顔や体の部分的な脂肪縮小に効果的です。内出血・腫れ・痛みなどの副作用が起こりやすく、ダウンタイムは1〜2週間。効果を得るには複数回の施術が必要。メリット・デメリット・種類・向き不向きを詳しく解説します。

- シミ
- お顔の治療
- 美容皮膚
ピル・妊活中のトラネキサム酸|飲んでいい?休薬すべき?条件別に医師が解説
2026.10.20
低用量ピル(OC/LEP)服用中・妊活中・妊娠中・授乳中のトラネキサム酸内服は飲んでいいのか、休薬すべきか。PMDA添付文書(2026年4月改訂)と日本産科婦人科学会OC使用ガイドラインをもとに、4つの場面ごとの実務判断と、内服を選べない期間の代替(外用トラネキサム酸・光治療・レーザー)を、BIOTOPE CLINIC 白金の視点で条件別に整理しました。

- 栄養療法
- お顔の治療
- 美容皮膚
更年期の肌荒れ|栄養療法(オーソモレキュラー)と美容医療の同時アプローチを医師が解説
2026.10.19
更年期の肌荒れが治らない原因を、エストロゲン低下による皮膚の変化と全身の栄養状態から整理。オーソモレキュラー栄養療法の位置付け(補完医療)、血液検査で見るべき指標(フェリチン・ビタミンD・亜鉛など)、HRT・美容医療との組み合わせ、サプリの過剰摂取リスクを、公的機関の一次資料に基づきBIOTOPE CLINIC 白金の視点で解説します。
Categoryカテゴリー
Archiveアーカイブ
- 2026年10月 (23)
- 2026年9月 (27)
- 2026年8月 (21)
- 2026年7月 (21)
- 2026年6月 (40)
- 2026年5月 (4)
- 2025年11月 (13)
- 2025年8月 (4)
- 2025年7月 (5)
- 2025年6月 (1)
- 2025年5月 (4)
- 2025年4月 (6)
- 2025年3月 (8)
- 2025年2月 (11)
- 2025年1月 (8)
- 2024年12月 (12)
- 2024年11月 (3)
- 2024年10月 (6)
- 2024年9月 (13)
- 2024年8月 (2)
- 2024年5月 (1)
- 2023年11月 (1)
- 2023年2月 (7)
- 2023年1月 (5)
- 2022年12月 (11)
- 2022年11月 (10)
- 2022年10月 (3)
- 2022年9月 (3)
- 2022年8月 (2)
- 2022年7月 (3)
- 2022年6月 (7)
- 2022年4月 (1)
- 2022年2月 (1)
- 2020年9月 (1)
- 2020年6月 (1)
- 2020年5月 (1)
- 2020年4月 (2)
- 2020年2月 (1)
- 2020年1月 (1)
- 2018年3月 (3)
- 2018年2月 (3)

