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港区でシミ治療を受ける際の種類・治療法・選び方解説
2026.08.20
顔に現れた茶色いシミ。ファンデーションで隠せる間はごまかしていたものの、年々濃くなったり、数が増えてきたりして「いよいよ本格的に治療を考えよう」と思い立った方は多いのではないか。そしていざ調べ始めると、「レーザー治療」「ピコレーザー」「フォト治療」「トーニング」など聞き慣れない言葉が並び、どれが自分に合うのか分からなくなる。
シミ治療で最初に知っておくべきことは、「シミの種類によって治療法がまったく異なる」という点です。同じように見える茶色いシミでも、表皮にあるものと真皮の深い層にあるもの、ホルモン変化が関与するものとでは、適切なアプローチが変わります。間違った治療を選ぶと、かえってシミが濃くなるリスクもあります。
この記事では、シミの種類ごとの特徴と治療法の違い、治療を受ける前に確認すべきポイント、港区・白金でシミ治療を受ける際の選び方まで、根拠ある情報をもとに整理しています。
- シミの主な種類(老人性色素斑・肝斑・そばかす・ADMなど)とそれぞれの特徴
- シミの種類によって治療法が異なる理由
- 代表的な治療法(ピコレーザー・トーニング・内服薬など)のしくみと向き・不向き
- 治療後に必要なダウンタイムと副作用リスク
- カウンセリングで確認すべきポイントと治療前のチェックリスト
シミとは何か|メラニンと肌のターンオーバー

シミの正体は、皮膚の中に蓄積したメラニン色素です。メラニンは紫外線から肌を守るために生成される色素で、本来であれば肌のターンオーバー(皮膚が一定の周期で生まれ変わるサイクル)によって体外に排出されます。ところが、紫外線を浴び続けたり、加齢でターンオーバーのスピードが低下したりすると、メラニンが排出しきれずに肌の中に蓄積し、シミとして見えてくるようになります。
ただし、一口に「シミ」と言っても、その発生メカニズムは一種類ではありません。紫外線の積み重ねでできるもの、ホルモンバランスの変化が引き金になるもの、遺伝的要因が強いもの、皮膚の深い層(真皮)に色素が存在するものなど、原因と構造が異なる複数の種類があります。この違いが、治療法の選択に大きく影響します。
シミの種類と特徴|まず「何のシミか」を知ることが大切

治療前にもっとも大切な第一歩は、自分のシミが何の種類かを正確に知ることです。種類を間違えると、せっかく治療を受けても効果が出なかったり、逆に悪化したりする可能性があります。以下に代表的な種類をまとめます。
老人性色素斑(日光黒子)
もっとも一般的なシミで、紫外線の蓄積によってメラニン色素が過剰に生成されることで発生します。40代以降から現れやすくなり、加齢とともに色が濃くなったり数が増えたりする傾向があります。ただし、紫外線を浴びる機会が多ければ20代からできることも珍しくありません。
見た目の特徴は、境界がはっきりした茶褐色の色素斑です。円形や楕円形のものが多く、顔・手の甲・腕など、日光が当たりやすい部位に現れます。色素は表皮(皮膚の浅い層)に存在することが多く、レーザー治療の効果が期待しやすいタイプとされています。
そばかす(雀卵斑)
遺伝的要因が強く、幼少期から現れるケースもあります。鼻の周囲や頬に点状に散らばるように現れるのが特徴で、紫外線を浴びると色が濃くなります。老人性色素斑と同様に表皮に色素が存在するため、レーザー治療への反応が出やすいとされています。
肝斑(かんぱん)
30〜40代の女性に多く見られ、頬骨の高い位置や目じりの下に左右対称に広がる淡い茶褐色のシミです。境界がやや不明瞭で、地図状にじわっと広がるような見え方をします。ホルモンバランスの乱れが主な原因で、紫外線や肌への摩擦も発症の誘因になります。
肝斑の最大の注意点は、強いエネルギーのレーザーを照射するとかえって悪化するリスクがある点です。他のシミとの見極めが非常に重要で、治療の第一選択はトラネキサム酸(トランサミン)の内服が一般的とされています。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
ADMとは「後天性真皮メラノサイトーシス(Acquired Dermal Melanocytosis)」の略で、色素を産生するメラノサイトが通常の表皮ではなく、より深い真皮の層に存在するタイプの色素斑です。見た目は青みがかった灰褐色で、頬や鼻根部に現れることが多く、肝斑と混同されやすいタイプです。
色素が真皮の深い層にあるため、表皮のシミと比べて治療に時間がかかり、複数回の照射が必要になります。外見上は肝斑に似ていることがあり、専門医によるダーモスコピーなどを用いた丁寧な鑑別が不可欠です。
炎症後色素沈着(PIH)
ニキビや虫刺されの跡、擦り傷などの炎症が治癒した後に残る茶色い跡で、「炎症後色素沈着(Post-Inflammatory Hyperpigmentation)」と呼びます。炎症の刺激によって過剰なメラニンが生成されることで起こります。時間の経過とともに自然に薄くなるケースもありますが、顔の場合は紫外線対策が不十分だと長引くことがあります。
シミの種類による治療法の違い|比較表

シミの種類によって、適した治療法と必要な回数がまったく異なります。下の比較表を参考にしてください。いずれも個人差があるため、あくまで目安としてご確認ください。
| シミの種類 | 主な特徴 | 色素の深さ | 適した治療の例 | 治療回数の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 老人性色素斑(日光黒子) | 境界明瞭な茶褐色。紫外線の蓄積で発生 | 表皮 | ピコレーザー・Qスイッチレーザー系 | 1〜3回程度 |
| そばかす(雀卵斑) | 点状。遺伝的要因+紫外線 | 表皮 | ピコレーザー・Qスイッチレーザー系 | 1〜3回程度 |
| 肝斑 | 左右対称の淡褐色。ホルモン・摩擦が関与 | 表皮(ただし強い照射は禁忌) | 内服薬(トラネキサム酸等)・低出力トーニング | 5〜10回以上(トーニングの場合) |
| ADM(後天性真皮メラノサイトーシス) | 青みがかった灰褐色。肝斑と混同されやすい | 真皮(深い層) | ピコレーザー(PicoWay等) | 5〜10回以上 |
| 炎症後色素沈着(PIH) | ニキビ・擦り傷後の茶色い跡 | 表皮〜真皮 | ピコレーザー・フラクショナル系 | 3〜6回程度(症状に応じて) |
治療回数の目安は、シミの種類・色素の濃さ・大きさ・肌の状態・日常的な紫外線対策の徹底度によって大きく変わります。表の数値はあくまで参考値であり、担当医の診断に基づいた個別のプランが必要になります。
代表的な治療法のしくみと特徴

ピコレーザー(PicoWayなど)
ピコレーザーは、照射時間がピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短い時間でレーザー光を照射する治療機器です。2013年頃から実用化が進み、日本国内でも美容医療の分野で広く使用されています。超短パルスの照射により、メラニン色素を熱ではなく衝撃波(フォトアコースティック効果)で細かく砕くことができるとされており、周囲の正常な皮膚組織へのダメージを抑えながら色素にアプローチできる点が特徴です。
なお、ピコレーザーの一部機種については、2020年に太田母斑・異所性蒙古斑・外傷性刺青に対して保険適用が認められています。ただし、老人性色素斑(一般的なシミ)や肝斑など加齢性色素沈着のシミ治療は保険適用外(自由診療)です(日本形成外科学会「形成外科と健康保険」参照)。
照射方法は主に2種類あります。シミの一点に集中して照射する「スポット照射」と、広範囲に低いエネルギーで照射する「トーニング照射」です。肝斑には強いエネルギーのスポット照射は禁忌とされており、低出力のトーニング照射が選択されることがあります。
シミ治療の選択肢のひとつとして、ピコレーザーによるアプローチが気になる方は、カウンセリングでご相談ください。麹町皮ふ科•形成外科クリニック、BIOTOPE CLINIC 白金(港区白金)では、PicoWayを用いた施術をご提供しています。
Qスイッチレーザー系
ピコレーザーが登場する以前から、シミ・色素性疾患の治療に広く使われてきたのがQスイッチレーザーです。照射時間はナノ秒(10億分の1秒)単位で、表皮の比較的浅い部分に存在するシミ(老人性色素斑・そばかすなど)に対して、適切な症例では高い有効性が期待できます。
内服薬による治療(トラネキサム酸・ビタミン類)
肝斑の治療では、トラネキサム酸(商品名:トランサミンなど)の内服が第一の選択肢となることが一般的です。トラネキサム酸はメラノサイトを活性化させるプラスミンの働きを抑え、メラニン色素の過剰生成を抑制する作用があるとされています。即効性はありませんが、継続することで改善が期待できます。
ビタミンE剤(ユベラ錠など)は、血行促進効果や抗酸化作用を持ち、シミの改善補助として処方されることがあります。ビタミンC(シナール等)と組み合わせることで相乗効果が期待できるとされています。ただし、これらの薬の処方は医師の診断のもとで行われます。自己判断での服用は避けてください。
また、トラネキサム酸は内服だけでなく、外用(美容液・ローション)のかたちでもホームケアに取り入れられます。内服による内側からのケアと、外用による肌表面からのケアを組み合わせるアプローチも検討されます。外用トラネキサム酸を選ぶ際は配合濃度がポイントで、一般的な美白化粧品よりも高濃度のものを選ぶことで、より攻めのホームケアが期待できます。BIOTOPE CLINIC 白金の苅部淳院長が開発した Dr.J+ TA Serum(2% トラネキサム酸配合美容液)は、朝晩のスキンケアに継続しやすい設計です。詳しくは Dr.Jun による解説記事(note) もご参照ください。
CO2フラクショナルレーザー
皮膚に微細な穴を無数に開け、周囲の正常組織の回復力(創傷治癒力)を利用してターンオーバーを促すレーザーです。シミそのものへの直接照射というよりも、炎症後色素沈着の改善や肌の質感・テクスチャーの改善を目的として選択されることがあります。ダウンタイムはスポットレーザーより長い傾向があります。
見落としがちな誤解と注意点

誤解1: 「肝斑もレーザーで取れる」
肝斑に強いエネルギーのレーザーを照射すると、炎症反応が引き金となって色素沈着がかえって悪化するリスクがあることが知られています。肝斑には通常のシミとは異なる治療アプローチが必要で、第一選択はトラネキサム酸の内服とされています。
肝斑と老人性色素斑が混在しているケースも珍しくなく、専門医によるダーモスコピーを用いた丁寧な診断なしに治療を進めることには注意が必要です。自己判断でセルフケア用の光照射機器を使用したり、診断なしに強い照射を受けたりすることは避けてください。
誤解2: 「レーザーは1回当てれば完全に消える」
老人性色素斑やそばかすであれば1〜3回程度で変化が期待できるケースがありますが、「1回で必ず消える」と断言できるものではありません。シミの色素の濃さや深さ、肌の状態によって経過は異なります。また、スポット照射後は照射部位に赤みとかさぶたが生じ、かさぶたが自然に剥がれ落ちるまでに通常1〜2週間程度かかります。この期間中に患部を強くこすったり、剥がしたりすることでシミが残るリスクが高まるため注意が必要です。
「ADM」は肝斑と見間違えやすい
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は、頬に両側性に現れる青みがかった色素斑で、外見上は肝斑に似ています。しかし色素が真皮の深い層に存在するため、肝斑と同じ治療法(内服薬のみ)では効果が出にくいことがあります。逆に、ADMを肝斑と誤診して強いレーザー照射を避けすぎると、効果的な治療の機会を逃します。正確な鑑別診断が治療成功の鍵です。
ダウンタイムと副作用について

スポット照射後の経過
スポット照射(シミの一点に集中して照射する方法)を行った場合、照射部位に赤みとかさぶたが生じるのが一般的な経過です。かさぶたは通常1〜2週間程度で自然に脱落します。この期間は患部を強くこすることなく、保湿と紫外線対策を丁寧に続けてください。
トーニング照射後の経過
広範囲に低出力で照射するトーニング照射の場合、かさぶたはできにくく、ダウンタイムは比較的短い傾向があります。照射後の赤みが数時間程度で引くことが多いですが、その分1回の効果は感じにくく、複数回の施術を重ねることで徐々に改善が期待できます。
炎症後色素沈着(PIH)のリスク
レーザー照射後の炎症反応として、まれに「炎症後色素沈着(PIH)」が生じることがあります。施術後の紫外線対策が不十分な場合に起こりやすいとされており、日焼け止めの塗布や帽子・日傘の使用が術後ケアの基本です。照射後のケアについては、担当医から指示を受け、丁寧に実践してください。
照射インターバルの重要性
適切なインターバル(通常4〜8週間程度)を空けずに照射を繰り返すと、皮膚への過剰なダメージや炎症後色素沈着のリスクが高まる場合があります。「早く治したい」という気持ちから照射頻度を上げることは逆効果になりかねないため、担当医の指示に従ったペースで治療を進めることが必要です。
向いている人・向いていない人
レーザー治療が向いている方
- 境界のはっきりした茶褐色のシミ(老人性色素斑・そばかす)がある
- シミの種類を専門医に診断してもらい、適応を確認している
- 紫外線対策を術後もしっかり継続できる
- 複数回の通院が可能である
- スキンケアや内服薬だけでは改善が見られない
慎重な対応が必要な方・向いていない方
- 妊娠中・授乳中の方(原則として治療は推奨されません)
- 日焼け直後で肌に炎症が起きている状態の方
- 肝斑が混在しており、強いエネルギーのレーザー照射が禁忌と判断された方
- ケロイド体質の方
- 光線過敏症がある方
これらの状態に該当する場合でも、治療が「絶対にできない」とは限りません。専門医による診断を受け、リスクと治療の可否を個別に確認することが必要です。
治療前に確認しておきたいポイント
カウンセリングの前に、以下のチェックリストを確認しておきましょう。疑問点を事前に整理しておくことで、カウンセリングがより充実したものになります。
- 自分のシミがどのタイプか、まず専門医に診断を受けているか
- 肝斑やADMとの混在がないかダーモスコピーなどで確認するよう依頼できるか
- 妊娠中・授乳中・日焼け直後など、治療を避けるべき状態でないか
- 現在服用中の薬や持病(光線過敏症・ケロイド体質など)を事前に伝えているか
- 施術後の紫外線対策(日焼け止め・帽子・日傘)を継続できる環境か
- 治療回数の目安・インターバル・必要な通院回数についてカウンセリングで確認できているか
- 費用について、自由診療であることを理解した上で、総額の目安を確認しているか
- ダウンタイム中(かさぶたが出る期間)に人前に出る予定がある場合の対応策を確認しているか
費用の目安について
シミ治療(レーザー治療など)は、日本形成外科学会「形成外科と健康保険」のページで明記されているとおり、加齢性色素沈着(一般的なシミ)のレーザー治療は健康保険適用外(自由診療)です。費用はクリニックや使用機器、シミの大きさ・数・種類によって異なります。
具体的な費用については、受診されるクリニックのカウンセリングにて必ずご確認ください。BIOTOPE CLINIC 白金(港区白金)でのご相談も随時承っています。
よくある質問
- Q. シミ治療は何回通えば効果を実感できますか?
- シミの種類によって大きく異なります。老人性色素斑やそばかすであれば1〜3回程度で変化が見られるケースがある一方、肝斑やADMなど真皮に色素があるタイプは5〜10回以上の治療が必要な場合があります。まずカウンセリングで正確な診断を受け、担当医から必要回数の目安を聞いてから治療を始めることをおすすめします。
- Q. 肝斑がある場合、レーザー治療は受けられますか?
- 肝斑に対して強いエネルギーのレーザーを照射すると悪化するリスクがあります。このため、肝斑の第一選択はトラネキサム酸(トランサミン)の内服とされています。ピコレーザーの低出力トーニング照射が選択されることもありますが、適応かどうかは専門医の診断が必要です。肝斑と他のシミが混在している場合は、鑑別診断を丁寧に受けることが特に必要です。
- Q. シミ治療後のダウンタイムはどのくらいですか?
- スポット照射の場合、照射部位にかさぶたが形成され、1〜2週間程度で自然に脱落します。この期間は患部を強くこすらず、保湿と紫外線対策を継続することが必要です。トーニング照射の場合はかさぶたができにくく、赤みが数時間程度で引くことが多いですが、その分複数回の施術を重ねていく形になります。
まとめ
シミ治療で最初に大切なのは、「自分のシミが何の種類か」を正確に把握することです。老人性色素斑・そばかす・肝斑・ADM・炎症後色素沈着では、それぞれ適した治療法がまったく異なります。特に肝斑は、強いエネルギーのレーザー照射でかえって悪化するリスクがあるため、他のシミとの混在がないかも含めた専門医による鑑別診断が不可欠です。
治療回数もシミの種類と深さによって変わります。表皮のシミは比較的少ない回数で変化が期待できる一方、真皮に色素があるタイプは時間をかけて複数回の照射が必要になります。施術後は紫外線対策の継続と適切なインターバルの確保が、治療効果を左右します。
気になる方はカウンセリングでご相談ください。麹町皮ふ科•形成外科クリニック、BIOTOPE CLINIC 白金(港区白金)でもご相談いただけます。
BIOTOPE CLINIC 白金へのご相談
気になる症状・治療法は、形成外科専門医・苅部医師にカウンセリングでご相談ください。お一人おひとりの肌・お悩みに合わせて、最適な治療法をご提案いたします。
所在地: 東京都港区白金 / 監修: 苅部 淳 医師(形成外科専門医)
References
- 日本形成外科学会『形成外科と健康保険』一般社団法人 日本形成外科学会 出典
- 麹町皮ふ科・形成外科クリニック(医療法人社団FAM)『シミ レーザー治療は何回必要?種類別の回数目安を解説』2026年6月26日 出典
- 麹町皮ふ科・形成外科クリニック(医療法人社団FAM)『しみ、そばかすでお悩みの方は当院にお任せください』 出典
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監修医師
苅部 淳
Karibe Jun
理事長
略 歴
資 格
受 賞
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。気になる症状・お悩みがある場合は専門医にご相談ください。
参考:日本美容外科学会(JSAPS)/日本皮膚科学会
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