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顔のシミは消せる?シミ取り治療やセルフケアでの予防法を解説!
2025.03.31
年齢を重ねるごとに気になる顔のシミ。
鏡を見るたびに気になってしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし、シミは正しいケアや治療で改善することが可能です。
本記事では、顔のシミの原因や種類、効果的なケア方法、クリニックでの治療や予防法まで詳しく解説します。
シミでお悩みの方やシミ取りに興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
顔のシミは消せる?
顔にできたシミは、適切なセルフケアや美容クリニックでの治療によって薄くする、または消すことが可能です。
シミの種類や状態によって完全に消せるかどうかや選択する治療法は異なります。
顔にシミができる原因
そもそもシミとは何なのでしょうか?
シミの正体は、肌の色素であるメラニンです。
シミは、肌を守るために作られたメラニン色素の蓄積によってできる色素沈着です。
本来、メラニンは紫外線や外的刺激から肌を守るために作られますが、何らかの原因で過剰に生成されたり、排出されずに蓄積されたりすることでシミができます。
シミができる原因は様々ですが、ここでは代表的なものを5つ紹介します。
紫外線(UV)
紫外線を浴びると、肌の中にあるメラノサイト(色素細胞)が刺激されて、メラニン色素がたくさん作られます。
特にUV-Bという紫外線は、肌の表面(表皮)のDNAにダメージを与え、その傷を守ろうとしてメラニンが過剰に作られ、シミの原因になります。
日焼け止めをきちんと塗らないと、この紫外線ダメージが積み重なって、シミがどんどん増えてしまうリスクが高くなるのです。
加齢
加齢に伴い、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が遅くなります。
通常、メラニンは皮膚のターンオーバーによって自然に排出されますが、代謝の低下によって排出されづらくなり、シミとして残ってしまいます。
さらに、皮膚のバリア機能も低下し、外部刺激に対する防御力が弱まることで、シミができやすくなります。
ホルモンバランスの乱れ
妊娠や更年期でホルモンバランスが乱れると、メラノサイトを刺激する女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌が増え、メラニンの生成が活発になります。
特に肝斑は、ホルモンの影響を受けやすく、女性に多く見られるシミの一種です。
生活習慣の乱れ
ストレスや睡眠不足は疲れやイライラを生むだけでなく、シミの原因にもなります。
ストレスは体内で活性酸素を増加させ、皮膚の炎症やダメージを引き起こします。
睡眠不足により成長ホルモンの分泌が減少し、皮膚の修復機能が低下します。
また、偏った食生活は、ビタミンやミネラルの不足を招き、メラニンの排出が妨げられます。
これにより、シミができやすくなるのです。
遺伝
遺伝的要因もシミの発生に影響します。
特にそばかす(雀卵斑:じゃくらんはん)は遺伝的に受け継がれることが多くあるのです。
親にそばかすが多い場合、子供にも同様の傾向が見られます。
また、肌質やメラノサイトの活性度も遺伝の影響を受けやすいため、紫外線や外的刺激に対する感受性が高くなる場合があります。
顔にできるシミの種類
シミにはいくつかの種類があります。ここでは代表的な種類を6つ紹介します。
日光性黒子(老人性色素斑)
紫外線の影響によってできるシミで、加齢とともに現れることが多いため「老人性色素斑」とも呼ばれます。
薄茶色から濃い茶色の円形で、境界がはっきりしているのが特徴です。
特に、顔や手の甲など紫外線を浴びやすい部分に多く見られます。
肝斑(かんぱん)
女性ホルモンのバランスの乱れや摩擦が原因でできるシミです。
頬骨の上や目の下に左右対称に現れることが多く、境界がぼんやりとした褐色のシミが特徴です。
妊娠や更年期、ピルの使用などが影響するとされています。
そばかす(雀卵斑:じゃくらんはん)
遺伝的要因や紫外線の影響によってできる、小さな茶色い点状のシミです。
鼻や頬を中心に顔全体に広がることが多く、幼少期から思春期にかけて目立ちやすくなります。
炎症後色素沈着
ニキビ跡や傷跡、虫刺されなどの皮膚の炎症が治った後にできるシミです。
茶色っぽい色をしており、時間の経過とともに自然に薄くなることもありますが、紫外線を浴びると色が濃くなることがあります。
炎症が長引くほど、色素沈着が濃く残りやすいです。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
青みがかった灰色やくすんだ色のシミで、頬や額、鼻の周りなどに現れます。
左右対称にできる場合もあれば、片側だけにできる場合もあります。
肌の真皮層にメラニンが沈着しているため、通常のシミよりも治療が難しい場合もありますが、長期的な治療で改善が見込めます。
脂漏性角化症(老人性イボ)
紫外線の影響や加齢によってできる、茶色くザラザラとしたシミです。
盛り上がりがあるのが特徴で、シミというよりもイボに近い見た目をしています。
良性の皮膚腫瘍であり、放置しても問題はありませんが、見た目が気になる場合は除去が可能です。
顔のシミを消す方法
ファンデーションやコンシーラーなど化粧品でカバーする
メイクでシミを上手に隠してしまえば、肌をきれいに見せることができます。
シミをメイクで自然にカバーするためには、肌の状態やシミの濃さに合わせた製品選びが重要です。
肌のトーンや質感に合った色味を選ぶことで、シミが目立ちにくくなります。
シミの濃さに合わせてカバー力のあるコンシーラーやファンデーションを上手に使い分け、厚塗り感のない自然な仕上がりを目指しましょう。
また、下地やフェイスパウダーを適切に組み合わせることで、化粧崩れを防ぎ、長時間カバー力をキープできます。
美白有効成分の化粧品で薄くする
美白効果のある化粧品はプチプラコスメから医療用医薬品まで幅広く展開されています。
これらに含まれる美白有効成分が肌に浸透することで、メラニンの生成を抑え、すでにあるメラニンの排出を促して、シミやくすみを徐々に薄くしていきます。
では、代表的な美白成分にはどんなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。
ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は、シミの原因となるメラニンの生成を抑える働きがあります。すでにできたメラニンを薄くする効果も期待できます。紫外線などによる肌ダメージから守る抗酸化作用もあり、シミ予防や肌の透明感アップにも役立ちます。
アルブチン
アルブチンは、メラニンの元となる酵素の働きを抑えて、メラニンの過剰な生成を防ぎます。天然由来の成分なので、肌に優しく、敏感肌の方でも安心して使えるのが特徴です。
トラネキサム酸
トラネキサム酸は、炎症を抑える効果があり、炎症が原因で起こるメラニンの過剰生成を防ぎます。特に肝斑の改善に効果的で、飲み薬や塗り薬としても使われています。
クリニックで治療する
セルフケアや市販のスキンケアで改善が難しいシミには、美容クリニックでの専門的な治療が効果的です。
医師がシミの種類や肌質に合わせた最適な治療法を提案し、医療用機器や高濃度の薬剤を使うことにより、短期間で効果が期待できます。
さらに、専門的な診断と徹底したリスク管理のもと、安全に治療が受けられるのが特徴です。
シミが気になる方は、クリニックでの治療も選択肢の一つとして考えてみましょう。
美容クリニックでのシミ取り治療
レーザー治療
レーザー治療は、シミの原因であるメラニン色素に特定の波長のレーザー光を照射し、色素細胞を破壊する治療法です。QスイッチYAGレーザーやピコレーザーが主に使われ、メラニンに反応する光をシミがある部位にピンポイントで当てることで、周囲の健康な肌を傷つけずにシミを除去します。施術後は炎症や色素沈着を防ぐために、紫外線対策と保湿が重要です。
QスイッチYAGレーザー
シミ治療で最もスタンダードな方法で、532nmと1064nmの2種類の波長を使い分けます。
532nmは老人性色素斑やそばかすなど浅いシミに、1064nmは後天性真皮メラノーシスや太田母斑など深いシミに有効です。
治療後は、照射部位にテープ保護が必要で、無理にかさぶたを剥がさないよう注意が必要です。多くのシミは1回の治療で改善が見込め、正常な皮膚へのダメージは最小限に抑えられます。
レーザートーニングは、シミや肝斑、くすみ、色ムラの改善などの色素沈着を改善する治療法です。
QスイッチYAGレーザーを弱いパワーで広範囲に均一照射し、メラニンの排出とターンオーバー促進を行います。
この治療は、毛穴の開きや肌のハリ・ツヤ改善にも効果があり、痛みやダウンタイムが少ないのが特徴です。施術は数十分と短く、2〜4週間に1回のペースで5〜10回の継続施術が推奨されています。
ピコレーザー
シミやそばかす、肝斑、毛穴、小じわ、ニキビ跡などの肌悩みに効果的な治療です。
メラニン色素を細かく破壊できるので、肌へのダメージを最小限に抑えながら、シミなどのお悩み、トーンや質感を改善します。
QスイッチYAGレーザーで反応しづらい、薄いシミをさらに薄くすることが期待できる治療です。
光治療
光治療は、シミやそばかす改善に効果的な肌に優しい治療法です。
代表的な施術にフォトフェイシャルがあげられます。レーザーよりも広い波長の光を使い、メラニン色素に反応してシミを自然に排出します。
シミ・そばかすだけでなく、毛穴の開きや赤ら顔、ニキビ跡の改善、コラーゲン生成によるハリ感アップなど多くの肌悩みに効きます。
月1回、5〜6回の治療が推奨され、個人差はありますが3回ほどで効果を感じる方が多いでしょう。
施術直後からメイク可能でダウンタイムもほとんどありません。ただし、日焼け直後や肝斑のある方は悪化の恐れがあるため、注意が必要です。肌全体をトータルケアしたい方におすすめの治療法です。
内服薬
シミの改善や予防には、外側からのスキンケアや治療だけでなく、内側からのケアもとても重要です。
シミの原因となるメラニンの生成を抑えたり、肌のターンオーバーを促進するために、内服薬を取り入れる方法があります。
ここでは代表的な内服薬であるトラネキサム酸、ビタミンC、ビタミンEの3つを紹介します。
トラネキサム酸は、メラノサイトの活性化を引き起こすプラスミンの働きを抑制し、メラニンの過剰生成を防ぎます。
また、トラネキサム酸は肝斑の治療に効果的です。
ビタミンCやビタミンEの内服は、抗酸化作用によりメラニンの生成を抑え、肌のターンオーバーを正常化させます。
内服薬には、即効性はありませんが、長期的な服用でシミ予防や美白効果が期待できます。
外用薬・スキンケア
シミ取りに効果的な外用薬には、ハイドロキノンとトレチノイン(レチノイン酸)があります。
ハイドロキノン
ハイドロキノンは、美白成分のひとつで、メラニン色素の生成を抑える働きがあります。
メラニンの生成を抑えることで、シミやそばかすを薄くする効果が期待できます。強力な美白剤として、シミや色素沈着の改善に使われています。
トレチノイン
トレチノインは、古い角質をはがしてターンオーバーを促進するため、シミ全般の改善や顔のくすみ予防に役立ちます。
また、コラーゲンの生成も促すので、シワやニキビ跡の改善にも使われることがあります。
これらの薬は単独でも使えますが、組み合わせることでより高い効果が期待できます。
ただし、赤みや乾燥などの刺激が出る場合があるため、敏感肌の方は特に注意が必要です。
効果が出るのは肌のターンオーバー(約1〜2か月)が終わってからのため、根気よく使い続けることが大切です。
気をつけるべき点も多いため、必ず医師の指導のもとで、正しい方法で使用しましょう。
顔のシミをつくらないための予防法
シミを消しても、再びシミができてしまってはさらにショックですよね。そんな事態にならないように、シミの予防法を学びましょう。
紫外線対策を徹底する
紫外線はシミの最大の原因です。
日焼け止めを使用することで、紫外線から肌を守りましょう。
紫外線にも種類があり、肌に影響するのはUV-AとUV-Bです。
UV-Aは肌の奥深くまで届き、シワやたるみの原因になります。UV-Bは肌表面に作用して日焼けやシミを引き起こします。
これらを防ぐためには、日焼け止めのSPFとPAの表示を理解することが大切です。
SPFは主にUV-Bを防ぐ効果が示され、数字が大きいほど強力です(例:SPF50)。
一方、PAはUV-Aへの防御力を表し、「+」の数が多いほど効果が高くなります(例:PA++++)。日常生活ではSPF30・PA++程度、屋外でのレジャーやスポーツではSPF50・PA+++の日焼け止めを使うのと良いでしょう。
また、紫外線対策には物理的に紫外線を防ぐ方法も有効です。
帽子やサングラス、長袖の衣類、日傘を活用することで、直接肌に紫外線が当たるのを防ぎましょう。
バランスの取れた食事
バランスの取れた食事は、シミ対策にとても効果的です。
たとえば、ビタミンCが豊富なレモンやキウイ、ブロッコリーは、メラニンの生成を抑え、肌に透明感を与えてくれます。
ビタミンEを多く含むアーモンドやアボカド、かぼちゃは、抗酸化作用で肌の老化や紫外線によるダメージを防ぎます。
さらに、トマトに含まれるリコピンや、赤ワインやコーヒーに多く含まれるポリフェノールなど、抗酸化作用のある成分は他にもたくさんあります。
無理なく続けるためにも、自分の好みに合った食品や飲み物からこうした成分を取り入れるのがおすすめです。
毎日の食事にこうした栄養素をプラスすることで、シミの予防や改善にしっかり役立ちます。
十分な睡眠とストレス管理
質の高い睡眠と適切なストレス管理は、肌の健康維持とシミ予防に欠かせません。
睡眠不足やストレスは、ホルモンバランスを乱し、メラニンの過剰生成を引き起こします。
肌の修復やターンオーバーを促す成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されるため十分な睡眠時間を確保しましょう。
また、ストレスを貯めないように、自分なりのストレス発散方法を作ることをおすすめします。
正しいスキンケア
肌の健康を保つためには、毎日の正しいスキンケアが大切です。
まず、洗顔やクレンジングで肌の汚れを優しく落とし、清潔に保ちましょう。
ただし、手やタオルでゴシゴシこすると肌を傷つけてしまうので注意が必要です。
しっかりと保湿して乾燥を防ぐことで、外部刺激から肌を守りましょう。
さらに、美白有効成分が配合された化粧品を継続的に使うと、シミを予防しきれいなお肌を保つことができます。
顔のシミにお悩みなら麹町皮ふ科・形成外科クリニック|BIOTOPE CLINICへ一度ご相談ください
本記事ではシミの原因やシミ取り治療・予防法を解説しました。
顔のシミは、セルフケアや美容クリニックの治療で改善できます。
シミの改善には、美容クリニックでの治療が近道です。医師がシミや肌の状態を正確に診断し、最適な治療法を提案することで、セルフケアや市販の化粧品に比べて短期間で目に見える効果を実感できるでしょう。
麹町皮ふ科・形成外科クリニック|BIOTOPE CLINICではシミ取り治療を取り扱っております。
顔のシミでお悩みの方は、一度お気軽にご相談ください。
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苅部 淳Karibe Jun理事長
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- 略 歴
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順天堂大学医学部卒業東京大学附属病院形成外科 入局埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教福島県立医大付属病院 形成外科寿泉堂総合病院 形成外科山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長東京大学附属病院 精神科
- 専 門
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日本形成外科学会形成外科専門医日本抗加齢学会専門医日本医師会認定産業医
- 専門分野
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形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。
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