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盛り上がったほくろの除去方法を解説!盛り上がる原因などまとめ

2025.07.28

盛り上がったほくろに悩んでいませんか?
見た目が気になり、日常生活にストレスを感じている方もいるかもしれません。
ほくろが盛り上がる原因はさまざまで、紫外線や外的要因が関与しています。

本記事では、盛り上がったほくろの除去方法について詳しく解説し、あなたの悩みを解決する手助けをします。

記事を読むことで、盛り上がったほくろの除去方法を理解し、適切な治療法を選ぶための情報を得ることができます。
自信を持って新しい自分を迎えるために、ぜひご一読ください。


盛り上がったほくろとは

盛り上がったほくろは、医学的には「色素性母斑(しきそせいぼはん)」と呼ばれる良性の腫瘍です。
メラニンという色を作る細胞がメラノサイトと呼ばれ、メラノサイトが変化して、母斑細胞(ぼはんさいぼう)という細胞になり、たくさん集まることでほくろができます。

ほくろが盛り上がるのはめずらしいことではありませんが、急な変化や異常が見られる際には注意が必要です。

たとえば直径5mmを超えるものや、形状・色の変化、境界線が不明瞭になるケースは悪性腫瘍(メラノーマ)の可能性が考えられます。

メラノーマの場合は、生死を分けるため、早期治療が必須となります。
盛り上がったほくろの多くは良性ですが、急な変化や異常を感じた際には、皮膚科を受診し適切な診断を受けることが重要です。


ほくろが盛り上がる原因

ほくろが盛り上がる原因は、主に以下の要因があります。

原因 内容
母斑細胞の変質と増殖 メラニンを生成する母斑細胞が集まってできたもの。細胞が変質し、増殖することで、ほくろが隆起することがある。とくに、細胞分裂が活発になると、ほくろのボリュームが増し、盛り上がりが見られるようになる
紫外線の影響 紫外線は、皮膚にダメージを与え、メラノサイトを刺激。メラニンの生成が促進され、ほくろが大きくなったり、盛り上がったりする原因となる。とくに、日焼けや長時間の太陽光曝露は、ほくろの変化に大きな影響を与える
外的刺激 衣類や化粧品による摩擦、圧迫などの外的刺激も、ほくろが盛り上がる要因となる。肌に対する刺激が続くと、メラノサイトが活性化しやすくなる
ホルモンバランスの変化 ホルモンの変動、とくに女性の場合は月経周期や妊娠中にほくろが増えたり、変化したりする場合がある。ホルモンがメラノサイトの活動に影響を与えるためにできる
生活習慣の乱れ 不規則な生活や栄養バランスの崩れも、ほくろの形成に影響を与える可能性がある。とくに、睡眠不足やストレスはホルモンバランスを崩し、ほくろの変化を引き起こすことがある

ただし、ほくろが急に大きくなったり色が変わったりする場合は注意が必要です。

また、出血したりかさぶたができたりする場合も、異常なほくろの可能性があるため、専門の医師に早急に相談しましょう。


盛り上がったほくろの除去方法

盛り上がったほくろの除去には、主な4つの方法があります。

レーザー治療
外科的切除
電気焼灼法
クリームや薬の使用

ほくろ除去後のケアは、適切な治療法と回復を促進するために重要です。
本章では4つの治療法を詳しく紹介します。

レーザー治療

ほくろのレーザー治療は、炭酸ガスレーザーを用いた除去が一般的な治療法です。
10600nmの波長をもつ赤外線を使用し、ほくろの細胞が熱エネルギーを吸収し、蒸散することで除去されます。
レーザー治療は、切開や縫合を必要とせず、従来の方法に比べて痛みが少なく、出血も抑えられるため回復が早い利点があります。

また、レーザーは特定の色素をターゲットにして破壊するため、精密な治療が可能です。
ほくろの除去は通常数分で完了し、ダウンタイムがほとんどなく、治療後すぐに日常生活に戻ることが可能です。

レーザー治療はほくろの除去において非常に有効な手段ですが、深いほくろには不向きであるため、治療を受ける前に専門の医師と相談しましょう。

外科的切除

ほくろの外科的切除は、確実にほくろを取り除くために効果的な方法であり、再発のリスクが低いという利点があります。
メスを使用してほくろを切除し、周囲の皮膚を引き寄せて縫合します。

外科的切除はほくろを完全に取り除き、病理検査をおこなうことで良性か悪性かの診断が可能です。

局所麻酔を使用するため、施術中の痛みはほとんど感じません。
外科的切除後の回復期間はおよそ1週間で、術後は腫れや痛みが生じる場合がありますが、適切なケアをおこなうと早期回復が期待できます。

切除後の傷跡は、時間の経過とともに薄くなり、最終的には目立たなくなります。

電気焼灼法

電気焼灼法は、電気メスを使用して高周波の熱エネルギーをほくろの組織に直接作用させることで、ほくろの表面を焼いて除去します。
電気焼灼法は、切開を伴わないため、傷跡が残りにくく、ダウンタイムが短いです。

施術後は、数日間かさぶたが形成され、その後新しい皮膚が露出し、徐々に肌色に近づきます。
施術後に腫れや内出血が見られますが、時間とともに改善するケースがほとんどです。

ただし、メラニン色素が深いほくろの場合は再発の可能性があるため、必要に応じて追加の治療が必要になる場合があります。

クリームや薬の使用

ほくろ除去のクリームや薬は手軽に使用できる選択肢ですが、効果や安全性には注意が必要です。
ほくろ除去クリームは、カソーダや酸性成分を含み、皮膚を溶かすことでほくろを取り除くことが目的です。

しかし日本国内では医薬品として承認されているものはなく、自己判断での使用はリスクを伴います

クリームには強力な成分が含まれているため、やけどや色素沈着を引き起こすリスクがあります。
とくに自己処理によるほくろ除去は、傷跡が残る可能性が高いです。

自分でほくろを除去しようとする場合、実際には悪性の病変である可能性を見逃す危険があります。
ほくろの状態に不安がある場合は、必ず専門の医師に相談しましょう。


盛り上がったほくろの治療回数

盛り上がったほくろの治療には、複数回の施術が必要になることが多く、個々のほくろの状態によって治療回数は異なります。
具体的にはほくろの大きさや深さ、使用する治療法によって、必要な治療回数は変わります。

一般的には、盛り上がったほくろは1回の治療で完全に除去できない場合が多く、2〜3回、場合によっては5回以上の治療が必要です。
とくに皮膚の深い部分に色素がある場合、レーザー治療では一度で取り切れないことがあり、複数回の施術が推奨されます。

大きなほくろや疑わしいほくろの場合、切除手術がおこなわれ、再発を防ぐために複数回の治療が必要になります。
治療後は患部の赤みや腫れが見られることがあり、完治まで時間がかかるため、適切なアフターケアをおこなって、回復を促進することが重要です。


盛り上がったほくろ除去の注意点

盛り上がったほくろの除去では、適切な診断・治療法の選択と術後のケアが不可欠です。

安易なセルフケアやアフターケアの怠りは、トラブルを招く可能性があります。

以下が主な注意点です。

注意点 詳細
診断の徹底 ダーモスコピー検査や病理検査で良性・悪性を判別する。とくに「直径6mm以上」「境界不明瞭」「色の不均一」なほくろは要警戒。
治療法の選択 炭酸ガスレーザーは6mm以下のほくろに適するが、深部まで照射すると皮膚の凹みが残る可能性がある。

外科的切除は大きなほくろに有効だが、術後出血や傷跡のリスクがある

アフターケアの徹底 保護テープを7〜10日間貼り続け、外部刺激を遮断。紫外線対策を厳重に実施(日焼け止め+保護テープ)。かさぶたは自然剥離を待ち、無理に剥がさない
禁忌行為 市販クリームや針を使ったセルフ除去は火傷・感染症の原因に。飲酒・激しい運動は術後1週間禁止(血行促進で出血リスク上昇)

ほくろ除去の成功には、専門の医師による精密検査と患者自身のケアが必須です。
除去後も経過観察を続け、異常な腫れや赤みが持続する場合は速やかに再受診しましょう。


ほくろ除去後の自分でできる予防策

ほくろ除去後は、適切なケアをおこなうことで、トラブルを防ぎ、傷跡を目立たなくできます。

ほくろ除去後の自分でできる予防策として、大事な3点は下記のとおりです。

紫外線対策
定期的な医療機関での検診
健康的な生活習慣

詳しく紹介します。

紫外線対策

ほくろの除去後はバリア機能が低下しており、紫外線対策を徹底することが重要です。
適切な対策を講じることで、色素沈着や傷跡のリスクを減少させられます。

以下の方法で紫外線対策を行いましょう。

対策 詳細
日焼け止めの使用 SPF30以上の日焼け止めを選ぶ:紫外線から肌を守るためには、SPF30以上の製品を使用することが重要。SPFは紫外線B波(UVB)に対する防御力を示しており、数値が高いほど効果が高い。

 

紫外線吸収剤フリーの低刺激性の日焼け止め:敏感肌の方や、ほくろ除去後の肌には、紫外線吸収剤が含まれていないノンケミカルタイプの日焼け止めを選ぶ。肌への刺激を最小限に抑えることができる。

 

塗布のタイミング:外出の30分前にはしっかりと塗布し、とくに顔や首、手など露出する部分には念入りに塗る。また、汗をかいたり、タオルで拭いた後は再度塗り直すことが大切です。

日傘や帽子の活用 物理的な遮蔽:外出時には、日傘や広つばの帽子を着用することで、直射日光を避けることができる。つばの広い帽子は顔や首をしっかりと守るため、紫外線対策に非常に効果的。

 

衣服の選択:長袖の服やUVカット機能がある衣類を選ぶことで、肌を物理的に保護できる。夏場は薄手の長袖を着用すると、涼しさを保ちながら紫外線から肌を守れる。

曇りの日や季節を問わず注意 紫外線は年間を通じて存在:紫外線は晴れた日だけでなく、曇りの日や秋・春でも降り注ぐ。とくに紫外線が最も強いのは5月から7月だが、年間を通じて対策を怠らないようにする。

日常的な対策:外出する際は、天候に関わらず日焼け止めを塗り、日傘や帽子を使用する。屋外での活動が多い人は、常に紫外線対策を意識する必要がある。

以上を参考に、適切なケアを行い、安心して回復を促進しましょう。

定期的な医療機関での検診

ほくろの除去後は、定期的に医療機関での検診を受けることで、再発やほかの皮膚問題を早期に発見し、適切な対処が可能になります。
とくに、悪性のほくろがあった場合は、周囲に悪性細胞が残る可能性があり、経過観察が必要です。

また、ほくろ除去後の傷口が正常に回復しているかどうかを確認するためにも、診察が必要です。

医師が傷口の状態をチェックし、必要に応じて追加のケアや治療を提案してくれます。
医師による診察を通じて、アフターケアが正しくおこなわれているかを確認でき、色素沈着や傷跡のリスクを減少させることができます。

健康的な生活習慣

ほくろ除去後は、健康的な生活習慣を維持することで、肌の回復を促進し、再発を防ぐことができます。

以下のポイントを実践すると、ほくろ除去後の健康を維持できます。

対策 詳細
栄養バランスの取れた食事を心がける ビタミンCやビタミンEを豊富に含む食品を摂取することで、肌の回復をサポートする。

ビタミンCはコラーゲンの生成を促進し、傷の治癒を助けるため、果物(オレンジ、キウイ、イチゴなど)や野菜(ブロッコリー、赤ピーマンなど)を積極的に取り入れるようにすると効果的。ビタミンEは抗酸化作用があり、肌の健康を保つためにナッツ類や種子、植物油に含まれるので摂取するようにする。

十分な睡眠を確保する 質の良い睡眠は肌の修復に不可欠。1日7〜8時間の睡眠を心がけ、体を休めることで、傷の治りが早くなる。

睡眠環境を整えるために、暗く静かな部屋で寝ることや、就寝前のリラックス時間を設けることが重要。

適度な運動をおこう 定期的な運動は血行を促進し、肌の新陳代謝を助ける。

ウォーキングや軽いジョギングなど、無理のない範囲で運動を取り入れることで、全身の血流が改善され、肌の健康が向上する。運動はストレス解消にもつながり、心身の健康を保つためにも効果的です。

傷口のケアを徹底する ほくろ除去後は、傷口を清潔に保ち、保湿をおこなう。

医師が推奨する保湿剤を使用し、乾燥を防ぐことで、傷の治癒を促進する。傷口を触らず、かさぶたが自然に剥がれるのを待つことも大切。

上記を心がけることにより再発のリスクを減少させ、健康な肌を保つことが可能です。


盛り上がったほくろでお悩みなら麹町皮ふ科・形成外科クリニック|BIOTOPECLINICへご相談ください

当クリニックでは、専門医が最新の治療法を用いて、ほくろの状態を丁寧に診断し、最適な治療を提供します。
はじめての方も、安心してご来院いただけます。お気軽にお問い合わせください。

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監修医師

苅部 淳Karibe Jun理事長

苅部 淳 日本形成外科学会形成外科専門医
略 歴
順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
福島県立医大付属病院 形成外科
寿泉堂総合病院 形成外科
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
東京大学附属病院 精神科
専 門
日本形成外科学会形成外科専門医
日本抗加齢学会専門医
日本医師会認定産業医
専門分野
形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。

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