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ピコウェイ(PicoWay)シミ治療の効果と費用|モード別相場・ダウンタイム
2026.11.06
ピコウェイ(PicoWay)とは — 仕組みと特徴

ピコウェイはキャンデラ・ジャパン株式会社が販売するピコ秒レーザー機器です。当院でも非常に人気の施術で、シミやくすみ、肝斑など様々なお悩みに適応です。
532nm・1064nm・730nmの3波長を搭載し、2018年10月に色素性病変の治療について日本の薬事承認(医療機器承認番号: 23000BZX00270000)を取得しています。パルス幅は最短246ピコ秒(1兆分の246秒)で、周囲組織への熱ダメージを最小限に抑えながらメラニン色素を砕く光音響効果を活用します。
レーザー治療のポイントはパルス幅、つまりレーザーを照射している時間の長さです。従来のQスイッチレーザーがナノ秒(10億分の1秒)単位で照射するのに対し、ピコウェイはその1,000分の1以下のピコ秒単位で照射します。
Qスイッチレーザーとの違い
Qスイッチレーザーは主に熱エネルギーでメラニンを破壊します。一方、ピコウェイは衝撃波(光音響効果)でメラニン粒子を物理的に細かく粉砕するため、周囲組織への熱拡散が少なくなります。この差が、後述する炎症後色素沈着リスクの低減や、肝斑治療への応用可能性につながっています。
ただし、どちらが優れているというわけではなく、シミの種類・深さ・肌質によって適切な機器は変わります。両者を使い分けるクリニックもあります。
ピコウェイでシミに期待できる効果

ピコウェイのシミ治療では、老人性色素斑(いわゆる日光性のシミ)やそばかす、肝斑、くすみへの改善効果が期待できます。シミの種類と照射モードを適切に合わせることが、効果を引き出す前提です。
対応できるシミの種類
ピコウェイの対象となる主な色素性病変は次の通りです。
- 老人性色素斑(日光性色素斑): 紫外線の蓄積による茶色いシミ。ピコスポットで1〜2回の治療が目安
- そばかす(雀卵斑): 遺伝的要因の小さな斑点。複数回の照射で薄くなる場合がある
- 肝斑(カンパン): ホルモン変動による左右対称の茶色いくもり。ピコトーニングが適応。強い照射は逆効果になるため注意が必要
- くすみ・色ムラ: メラニンの蓄積や血流の低下による肌の暗さ。ピコトーニングで肌トーンの底上げが期待できる
シミに見えても、脂漏性角化症(老人性いぼ)や扁平母斑など、ピコウェイでは対応が難しいものもあります。自己判断せず、まずはカウンセリングで種類を確認することが先決です。
保険が適用されるケース
ピコウェイの承認適応には「深在性及び浅在性色素性病変の治療」が含まれており、太田母斑・異所性蒙古斑・外傷性色素沈着症については健康保険が適用される場合があります(キャンデラ・ジャパン株式会社公式ページによる)。一方、老人性色素斑・肝斑・そばかすは自由診療です。保険適用を検討する場合は、事前に保険診療の可否を確認してください。
3つの施術モードを比較する

ピコウェイには大きく「ピコスポット」「ピコトーニング」「ピコフラクショナル」の3つの照射モードがあります。シミの種類や肌悩みによって使うモードが変わるため、それぞれの違いを理解しておくと、カウンセリングがスムーズになります。
| モード | 照射方法 | 主な対象 | 治療回数の目安 | 費用の目安(自由診療) |
|---|---|---|---|---|
| ピコスポット | シミに集中して高出力照射 | 老人性色素斑、そばかす、色素性母斑 | 1〜2回 | 1個あたり3,000〜10,000円 |
| ピコトーニング | 顔全体に低出力で均一照射 | 肝斑、くすみ、肌のトーンアップ | 月1回・6〜10回 | 1回10,000〜30,000円 |
| ピコフラクショナル | 点状に照射し微細な穴を形成 | 毛穴・ニキビ跡・肌質改善 | 3〜5回 | 1回30,000〜60,000円 |
費用はいずれも複数のクリニック情報をもとにした目安であり、クリニックや照射範囲、追加オプションによって異なります。麻酔クリームや処方薬が別途かかる場合もあるため、カウンセリングで総額を確認しましょう。
ピコスポット
シミの輪郭に合わせて高エネルギーを集中照射するモードです。メラニン粒子を細かく粉砕し、ターンオーバーとともに体外へ排出することでシミを薄くします。施術後はかさぶたが形成され、1〜2週間かけて自然に剥落します。
ピコトーニング
顔全体に低出力のレーザーを均一に照射し、メラニン色素を少しずつ薄くしていく方法です。高出力を当てないため肝斑を悪化させるリスクが低く、複数回かけてじっくり改善を目指します。ダウンタイムがほぼないのも特徴です。
ピコフラクショナル
フラクショナルハンドピースを使い、皮膚に均一な微細傷をつけて創傷治癒を促す方法です。シミよりも毛穴・ニキビ跡・肌のキメ改善に向いており、コラーゲン産生の促進が期待できます。ピコスポットとの組み合わせで使用することもあります。
ダウンタイムと副作用

施術モードによってダウンタイムの長さは大きく変わります。ピコスポットは7〜14日前後のかさぶた期間があり、ピコトーニングはほぼダウンタイムなしです。どちらも炎症後色素沈着(PIH)のリスクがあります。
ピコスポットのダウンタイム
施術直後から照射部位に赤みと軽い腫れが出ます。1〜3日でかさぶたが形成され、7〜14日かけて自然に剥落します。かさぶたを無理にはがすと色素沈着や瘢痕のリスクがあるため、自然脱落を待つことが必要です。
かさぶたが剥落した後、一時的に赤みや色素沈着(PIH)が目立つことがあります。紫外線や摩擦の刺激が引き金になりやすいため、施術後の日焼け止め(SPF30以上)と低刺激なスキンケアが求められます。PIHが生じた場合は数か月〜1年程度かけて徐々に薄くなることが多いとされています。
ピコトーニングのダウンタイム
照射後数時間の赤みや軽い熱感が出る程度で、翌日から通常のスキンケアやメイクが可能な場合がほとんどです。低出力での照射のためダウンタイムは短いですが、肝斑治療では継続通院が前提になります。
向いている人・向かない人

ピコウェイのシミ治療が向いているのは、熱ダメージの少ない治療を希望する方や、肝斑とシミが混在する方です。一方、妊娠中・授乳中や光感受性疾患がある方は治療できないケースがあります。
カウンセリング前に以下のチェックリストを確認しておきましょう。
- シミの種類を皮膚科・形成外科で確認済みか(脂漏性角化症や太田母斑ではないか)
- 肝斑が疑われる場合、過去にレーザーで悪化した経験がないか
- 妊娠中・授乳中でないか
- 光感受性疾患(光線過敏症等)や自己免疫疾患がないか
- 治療部位に活動性ヘルペスや皮膚炎がないか
- 直近1か月以内に強い日焼けをしていないか
- 施術後2週間程度、日焼け止め・紫外線対策を継続できるか
- ピコスポットの場合、かさぶた期間中に大切なイベントが入っていないか
上記に当てはまる項目があっても、必ずしも施術不可ではありません。カウンセリングで医師に状況を伝え、適応を判断してもらうことが先です。
費用の目安(自由診療)

ピコウェイを使ったシミ治療はほとんどのケースで自由診療です。ピコスポット1個あたり3,000〜10,000円、ピコトーニング(顔全体)1回10,000〜30,000円が、複数クリニックのデータをもとにした相場感です。クリニックにより差があるため、カウンセリング時に総額を確認することを勧めます。
費用を検討するうえで意識したいのは「1回分の料金」ではなく「治療完結までの総額」です。老人性色素斑のピコスポットなら1〜2回で区切りがつく場合がある一方、肝斑のピコトーニングは月1回を6〜10回継続することが目安とされています。コースと単回を比較し、自分の通院ペースと照らし合わせて選ぶことが現実的です。
また、麻酔クリーム・処方薬・保湿材などがセット外費用として加算されるクリニックもあります。表示価格だけで判断せず、カウンセリングで初回から終了までの費用を確認しましょう。
よくある誤解
「ピコレーザーなら肝斑に何でも使える」「ピコスポットを当てればシミはすぐ消える」という誤解が根強くあります。正確な知識が、期待外れや悪化を防ぎます。
誤解1: ピコスポットで肝斑に照射してよい
肝斑の原因は過剰なメラノサイトの活性化であり、高出力照射はメラノサイトを刺激して悪化させるリスクがあります。肝斑には低出力で均一照射するピコトーニングが適しており、ピコスポットの照射は禁忌に近い場合があります。自己判断でシミ全体に高出力を当てる施術を受けると、肝斑が悪化するケースがあります。種類の確認をカウンセリングで必ず行うことが必要です。
誤解2: 1回で完全に取り除ける
老人性色素斑はピコスポット1〜2回で薄くなることがありますが、シミの種類・深さ・肌質によって複数回必要なケースもあります。またピコスポット後にPIH(炎症後色素沈着)が一時的に目立つことがあるため、「施術直後に消えた」とは言えません。治療完結には数か月の経過観察が必要な場合もあります。
当院でよくあるご相談のパターン
麹町皮ふ科•形成外科クリニック、BIOTOPE CLINIC白金のカウンセリングでは、ピコウェイを希望される方から複数のパターンのご相談が寄せられています。いずれも「シミの種類を先に特定する」ことがファーストステップです。
よく見られるのは、頬全体に複数種類のシミが混在しているケースです。老人性色素斑と肝斑が同一部位に重なっている場合、ピコスポットとピコトーニングのどちらを先に行うかの判断が必要で、順序を誤ると一方が悪化する可能性があります。
また、過去に他院でレーザーを受けた後に色素沈着が残ってしまい、その対処法を求めてご相談いただくケースもあります。PIHには炎症を落ち着かせることが先で、再照射の時期や方法は状態によって変わります。
カウンセリングでは、シミの種類と深さ・肌のベースライン・ライフスタイル(通院頻度、ダウンタイムの許容範囲)を確認したうえで、ピコウェイの適応と使用モードを判断しています。
よくある質問
- Q. ピコウェイとピコシュアはどう違いますか?
- どちらもピコ秒レーザーですが、異なるメーカーの製品です。ピコウェイはキャンデラ製、ピコシュアはサイノシュア製で、波長・パルス幅・照射方法にそれぞれ特徴があります。どちらが適切かはシミの種類や皮膚の状態によって変わるため、担当医師の判断に従うことを勧めます。
- Q. 施術後、いつから日常生活に戻れますか?
- ピコトーニングは施術当日から日常生活に支障がないケースがほとんどです。ピコスポットはかさぶたが形成されるため、2週間程度は治療部位へのメイクや刺激を避ける必要があります。職業柄強い日差しを避けられない方は、ダウンタイムの時期を医師と相談したほうがよいでしょう。
- Q. 何歳から受けられますか?年齢制限はありますか?
- 年齢よりも「シミの性質と肌の状態」が適応の基準です。ホルモン変動の影響が大きい時期(妊娠中・授乳中など)は一般的に推奨されません。10〜20代のそばかす改善を目的とした施術は可能な場合がありますが、未成年者は保護者の同意が必要です。詳細はカウンセリングでご確認ください。
まとめ
ピコウェイは2018年に日本の薬事承認を取得したピコ秒レーザーで、光音響効果によって熱ダメージを抑えながらメラニン色素を砕く仕組みです。施術モードはピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナルの3種類があり、シミの種類によって使い分けます。老人性色素斑にはピコスポット、肝斑にはピコトーニングが一般的な適応です。費用はいずれも自由診療で、ピコスポット1個あたり3,000〜10,000円、ピコトーニング1回10,000〜30,000円が目安です。
シミは種類を誤ると悪化することもあります。自己判断せず、カウンセリングでシミの性質と適切な施術を確認することが第一歩です。気になる方はカウンセリングでご相談ください。麹町皮ふ科•形成外科クリニック、BIOTOPE CLINIC 白金(港区白金)でもご相談いただけます。
BIOTOPE CLINIC 白金へのご相談
気になる症状・治療法は、形成外科専門医・苅部医師にカウンセリングでご相談ください。お一人おひとりの肌・お悩みに合わせて、最適な治療法をご提案いたします。
所在地: 東京都港区白金 / 監修: 苅部 淳 医師(形成外科専門医)
References
- キャンデラ・ジャパン株式会社「PicoWay(ピコウェイ)製品情報」(医療機器承認番号: 23000BZX00270000) 出典
- Medical Online「ピコセカンドKTP/Nd:YAGレーザーPicoWay薬事承認取得のご案内」キャンデラ・ジャパン株式会社、2018年 出典
- Medical Online「PicoWay 730nm ハンドピース 承認取得、国内販売開始のご案内」キャンデラ・ジャパン株式会社、2020年 出典
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- “ピコレーザー最高峰”PicoWayとは?
- ピコレーザーシミ治療の効果・費用・ダウンタイムを解説
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監修医師
苅部 淳
Karibe Jun
理事長
略 歴
資 格
受 賞
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