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ピコレーザー(PicoWayピコウェイ)のシミへの効果・費用・ダウンタイムを解説
2026.06.11
PicoWay(ピコウェイ)でシミは消える?効果・費用・ダウンタイムをわかりやすく解説
「顔のシミが気になって、ファンデーションでも隠しきれない」「レーザー治療を試したいけれど、効果や費用がよくわからなくて踏み出せない」——そんな悩みをお持ちの方が、近年PicoWay(ピコウェイ)というレーザー治療に注目されています。
この記事では、PicoWayの仕組みから期待できる効果・ダウンタイム・費用の目安・向いている方と向いていない方まで、美容医療の専門的な視点からわかりやすくご説明します。治療を検討する前に知っておくべきポイントを、ひとつひとつ丁寧に整理しましたので、ぜひ最後までお読みください。
- PicoWayがシミに効く仕組みと特徴
- どのようなシミに効果が期待できるか
- 施術後のダウンタイムと注意点
- 治療費用の目安と回数の考え方
- 向いている人・向いていない人の違い
PicoWay(ピコウェイ)とはどんな治療?仕組みと特徴
PicoWayは、アメリカのSyneron Candela社が開発したピコ秒(1兆分の1秒)単位の超短パルスレーザーを照射する治療機器です。レーザーのエネルギーを極めて短時間に集中させることで、シミの原因となるメラニン色素を微細な粒子に破砕します。
従来のQスイッチレーザー(ナノ秒レーザー)と比べると、パルス幅が約100分の1以下と短く、その分だけ周囲の正常な皮膚組織へ伝わる熱ダメージを抑えられます。これを「フォトアコースティック(光音響)効果」と呼び、熱ではなく衝撃波でメラニンを砕くイメージです。
PicoWayが扱える波長は主に532nm・785nm・1064nmの3種類で、ターゲットとする色素の深さや種類に合わせて使い分けられます。浅いシミから深部の色素まで対応できるのが特徴のひとつです。
ピコレーザーとナノ秒レーザーの違い
「ピコレーザーとQスイッチNd:YAGレーザーは何が違うの?」というご質問はよくいただきます。最大の違いはパルス幅の短さで、ピコ秒レーザーはナノ秒レーザーに比べてメラニンをより細かく砕くことができ、色素が体外に排出されやすいとされています。またPIH(炎症後色素沈着)のリスクが比較的低い点も、多くの研究で報告されています。
PicoWayで期待できる効果:どんなシミに向いている?
PicoWayが特に適しているとされるシミの種類と、期待できる効果を整理します。ただし効果の出方には個人差があり、シミの種類・深さ・範囲・肌質によって異なります。
効果が期待できるシミの種類
- 老人性色素斑(日光性シミ):紫外線の蓄積で生じる、平坦な茶色いシミ。PicoWayが特に効果を発揮しやすいとされています。
- 雀卵斑(そばかす):遺伝的要因が大きく、小さな点状の色素沈着。複数回の照射で薄くなる効果が期待できます。
- ADM(後天性真皮メラノサイトーシス):真皮層の深い部分にあるシミ。深部への到達が可能な1064nm波長で対応します。
- 炎症後色素沈着(ニキビ跡の茶色み):肌の炎症後に残るくすみ状の色素沈着にも用いられます。
- 肝斑(かんぱん):目の下や頬に左右対称に広がるシミで、ホルモン変動が関係します。PicoWayは低出力での対応が可能なため選択肢になり得ますが、専門医の正確な診断と慎重な照射設定が必須です。
シミ以外への波及的な効果
PicoWayにはResolve(リゾルブ)と呼ばれる回折型レンズを装着したモードがあり、レーザーを細かく分割して照射することで真皮層にコラーゲン産生を促す作用が期待できます。毛穴の引き締めや肌のハリ感の改善を実感される方も多いです。
当院の外来では、「シミ治療を目的に来院したが、肌全体のトーンアップも気になっていた」というご相談が増えています。一度の施術でシミと肌質の両方にアプローチできる点が、PicoWayを選ばれる理由のひとつとなっています。
苅部医師のコメント
臨床現場で見ていると、「肝斑なのかシミなのか自分ではわからない」とおっしゃってご来院される患者さんが非常に多くみられます。実は肝斑と老人性色素斑が混在しているケースも少なくなく、正確に見極めないまま高出力で照射すると肝斑が悪化してしまうリスクがあります。治療前にはダーモスコープや診察による丁寧な分類が欠かせません。見た目だけで判断してセルフケアや施術を進めてしまわないよう、まずは専門医にご相談いただくことをおすすめします。
ダウンタイムと副作用:施術後に起こりやすいこと
PicoWayは比較的ダウンタイムが短いとされるレーザー治療ですが、個人差があるため、施術後に起こりやすい反応をあらかじめ把握しておくことが大切です。
施術直後〜数日以内に起こりやすい反応
- 赤み・ほてり感:施術直後から数時間程度続くことがあります。多くの場合、翌日には落ち着きます。
- かさぶた(マイクロクラスト):老人性色素斑などを照射した部位に、小さなかさぶたが形成されます。通常1〜2週間で自然に剥がれ落ちます。
- 一時的な色素沈着(PIH):照射後に炎症後色素沈着が起きることがあります。ピコ秒レーザーはナノ秒より発生リスクが低いとされますが、ゼロではありません。
- 腫れ・むくみ:施術翌日程度まで続く場合がありますが、多くは数日で改善します。
ダウンタイムを短くするためのアフターケア
施術後は紫外線対策が最も重要です。メラノサイト(色素細胞)が活性化しやすい状態にあるため、日焼け止めをしっかり使用してください。また施術後数日は、強いこすり洗いや高温のサウナ・岩盤浴を控えることが推奨されます。
保湿も丁寧に行いましょう。術後経過観察で実感したのは、バリア機能が一時的に低下しているため、低刺激の保湿剤で肌を落ち着かせることが、回復をスムーズにするポイントのひとつだということです。
向いている人・向いていない人:治療の適応を正しく知る
| 項目 | 向いている方 | 慎重に検討が必要な方 |
|---|---|---|
| シミの種類 | 老人性色素斑・そばかす・ADM・ニキビ跡の色素沈着 | 肝斑が疑われる方(照射設定に要注意) |
| ダウンタイム | 比較的短いダウンタイムを希望する方 | 施術翌日から全く赤みもなくしたい方 |
| 肌色・肌質 | 日本人肌を含む幅広い肌色 | 極端に日焼けした状態の肌 |
| 健康状態 | 皮膚疾患がなく全身状態が安定している方 | 妊娠中・授乳中・光過敏症の方、ケロイド体質の方 |
| 期待値 | 複数回の施術で段階的な改善を希望する方 | 1回で完全に消えることを期待している方 |
シミの種類によっては、PicoWayではなくピコレーザーの別モードや外用薬・内服薬との組み合わせが有効な場合もあります。当院では施術前のカウンセリングで肌状態を丁寧に確認し、最適な治療プランをご提案しています。
費用の目安と回数の考え方
PicoWayによるシミ治療は自由診療(保険適用外)のため、費用はクリニックや照射範囲・回数によって異なります。あくまで一般的な目安として、以下を参考にしてください。
一般的な費用の目安
- スポット照射(1個のシミ):数千円〜1万円程度
- 顔全体(フル照射):2万〜6万円程度(照射モードにより異なる)
- 複数回コース:3〜5回でまとめて設定される場合が多く、総額10〜20万円前後のプランが見られます
外来で多く相談を受けるのは、「何回で効果が出るか」「どのくらいの間隔で来ればいいか」というご質問です。一般的にはシミの種類や濃さにもよりますが、老人性色素斑であれば1〜3回、ADMや複合的な色素沈着では5回以上の照射が必要になるケースも少なくありません。
費用対効果の考え方
1回あたりの費用だけでなく、「何回必要か」「維持のためにどれくらいの頻度が必要か」も含めてトータルで考えることが大切です。カウンセリングで担当医に照射回数の目安を確認し、ご自身のライフスタイルや予算に合わせた計画を立てることをおすすめします。
よくある誤解と見落としがちなポイント
誤解①「ピコレーザーなら1回で完全に消える」
PicoWayはシミに対して高い有効性が報告されていますが、1回の照射で完全に消失するとは限りません。Journal of Cosmetic Dermatologyに掲載された研究(2020年)では、ピコ秒レーザーによる老人性色素斑の治療において、1〜3回の照射で有意な改善が認められた一方、色素の深さや濃さによって反応性には個人差が大きいことが示されています。「何回かで段階的に薄くなっていく」という過程を前提にした心の準備が大切です。
誤解②「シミが消えたら紫外線対策はもう不要」
治療でシミが薄くなったとしても、紫外線を浴び続ければ再び色素が蓄積されます。特に治療後3〜6か月間は肌がデリケートな状態にあり、SPF30以上の日焼け止めを毎日塗布するケアが欠かせません。「治療後のケアを怠ったら元に戻ってしまった」というご相談は、残念ながら少なくありません。
シミの予防・再発防止を「内側からも」サポートしたい方には、美白成分を含む医療機関専用スキンケアや、当院でも取り扱っているゼオスキンヘルスのプログラムという選択肢もあります。気になる方はカウンセリングでご相談ください。
よくある質問
- Q. PicoWayの施術はどのくらい痛いですか?
- 照射時に「輪ゴムではじかれるような」チクッとした感触を感じる方が多いとされています。痛みの感じ方には個人差があり、部位によっても異なります。施術前に麻酔クリームを使用することで不快感を軽減できる場合がありますので、痛みが不安な方はカウンセリング時にご相談ください。
- Q. 施術当日はメイクができますか?
- スポット照射のみの場合は、照射部位を避けてメイクができるケースもありますが、フル照射後は当日のメイクを控えることが一般的です。施術後の肌状態に合わせて担当医からご案内がありますので、当日の予定を考慮したうえで施術日程をご相談ください。
- Q. 妊娠中・授乳中でも受けられますか?
- 妊娠中・授乳中の方への施術は、安全性が十分に確立されていないため、基本的にはお断りしているクリニックが多いです。ご出産・授乳期間が終了してから改めてご相談いただくことを推奨します。
まとめ
PicoWay(ピコウェイ)は、ピコ秒単位の超短パルスレーザーによってメラニン色素を破砕し、老人性色素斑・そばかす・ADMなどのシミに対して効果が期待できる治療です。ダウンタイムが比較的短く、日本人の肌にも対応しやすい波長を持つ点が特徴です。
一方で、シミの種類の正確な見極め・照射条件の設定・アフターケアまで含めたトータルのマネジメントが、治療の成否を左右します。「なんとなくシミに見える」という自己判断だけで進めるのではなく、専門医による診断を受けることが大切です。
気になる方はカウンセリングでご相談ください。BIOTOPE CLINIC 白金(港区白金)では、形成外科専門医の苅部医師をはじめとする医師が、お一人おひとりのシミの状態を丁寧に診察し、最適な治療プランをご提案しています。
参考情報・出典
- PubMed (National Library of Medicine) — 世界最大の医学文献データベース
- 日本美容外科学会(JSAPS) — 美容外科専門医の認定団体
- ISAPS国際美容外科学会 — 国際的な美容外科学会の統計・指針
- 厚生労働省 医療広告ガイドライン — 医療広告の規制
- 日本皮膚科学会 — 本記事テーマ関連の専門情報
監修医師
苅部 淳
Karibe Jun
理事長
略 歴
資 格
受 賞
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。気になる症状・お悩みがある場合は専門医にご相談ください。
参考:日本美容外科学会(JSAPS)/日本皮膚科学会
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