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Column美容コラム

  • お顔の治療

赤ら顔の治し方とは?原因や自分でできる対策など解説!

2025.07.31


毛細血管が拡張することで発生する赤ら顔に悩んでいる方は、多くいるでしょう。
ファンデーションやコンシーラーなど、メイクでカバーしていても、赤みが気になってしまう場合があります。
本記事では、赤ら顔の原因や種類、治し方、対策法などについて紹介します。
最後に、赤ら顔の治療におすすめの皮膚科を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


赤ら顔とは

赤ら顔とは、頬に細い血管が見えることで、顔が赤みを帯びている状態が続く症状のことです。
他にも、小鼻の周りを中心に赤みが出る状態や、顔全体が火照ったような状態、毛穴に赤みが発生している状態など、さまざまな症状があります。


赤ら顔の原因

赤ら顔の原因として考えられるものは、主に以下の4つです。
ただし、以下の4つ以外が原因である可能性もあります。

毛細血管拡張症
酒さ(しゅさ)
脂漏性皮膚炎
ニキビなど炎症

それぞれ、詳しく解説します。

毛細血管拡張症

毛細血管拡張症とは、毛細血管が拡張して、皮膚表面から血管が赤く浮き上がって持続して赤く見える症状のことです。
顔の赤い部分が網目状になっている場合は、毛細血管拡張症である可能性が高いです。
特に、頬や鼻には毛細血管がたくさん通っているため、赤みが出やすいと考えられています。

毛細血管が広がる主な原因は、激しい寒暖差や緊張、飲酒などです。
毛細血管の広がりは、一時的であることがほとんどですが、慢性的に広がっている場合は、治療をしなければいけません。

酒さ(しゅさ)

酒さ(しゅさ)は、中年以降に発症しやすい持続的な皮膚の病気です。
長期的に、顔の中央に近い場所(眉間や鼻、頬など)に赤みが発生することが特徴で、紅潮と赤面とともに、火照りや刺激を感じる場合があります。

酒さはニキビと見分けが難しく、症状が現れた年齢と持続的な発疹にもとづいて診断されることが一般的です。
発症する原因は不明ですが、激しい気温差やアルコール、紫外線などが症状を悪化させると考えられています。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、新生児から乳児、もしくは思春期以降の成人に発生しやすい疾患です。
特に成人の場合は、良くなったり悪くなったりを繰り返すような慢性的な症状となりやすいため、注意が必要です。

皮膚が厚くなって赤くなり、肌の表面が乾燥によってカサカサしたり、粉を吹いたりする状態になります。
症状がさらに悪化すると、かさぶたのような状態になります。
皮脂の分泌が多いTゾーンの周辺(眉や眉間、鼻の脇など)に、症状が発生する可能性が高いです。
基本的に痛みは伴いませんが、かゆみが発生し、かゆみの強さには個人差があります。

脂漏性皮膚炎が発症する原因は、はっきりと分かっていません。
しかし、近年では、人の皮膚に常在するカビの一種である「マラセチア」が、異常繁殖することで症状を引き起こすと考えられています。

ニキビなど炎症

ニキビや乾燥など、外部からの刺激による炎症により、赤ら顔になる場合があります。
炎症を伴うニキビを繰り返して慢性化すると、毛細血管が新しく生まれるため、ニキビが治ったあとも赤みが残るかもしれません。

また、肌は乾燥すると真皮が薄くなって肌が弱くなり、肌トラブルが発生しやすい状態になります。
過度な洗顔やピーリングは、肌の乾燥による肌荒れを招く原因となるため、ほどほどにするように心がけましょう。


赤ら顔の種類

赤ら顔は、大きく分けると以下の4つに分類できます。

身体を守るために皮膚で起こる反応

日焼けした部分が赤くなる症状や、老化が原因で細胞が変異し、拡張した血管が皮膚の下に透けて見える毛細血管拡張症などがあります。
誰にでも発症する可能性がある生理的反応のため、症状が軽度であれば治療は必要ないでしょう。

皮膚疾患によるもの

皮膚に何らかの病的な疾患が発生し、赤みを帯びるタイプの赤ら顔で、以下のような疾患が当てはまります。

疾患の種類 症状
酒さ 眉間や鼻、頬などに発症しやすい。

火照りや刺激を感じる場合もある。

症状が悪化すると、赤みが慢性化してしまう。

脂漏性皮膚炎 眉間や鼻の脇などが赤くなりやすい。

フケやかゆみの症状も発生する。

ニキビ 炎症や炎症後の色素沈着によって、赤く見える。
光線過敏症 日光を少し浴びるだけで、皮膚に強い炎症を起こしてしまう。
接触性皮膚炎 化粧品やシャンプー、洗剤などが顔に触れると、赤みやかゆみが発生する。
アトピー性皮膚炎 アレルギー反応による皮膚炎。
皮膚血管腫 血管の奇形による血流の増加で、赤く見える。

上記に当てはまる場合、保険適用での治療を受けることが可能です。

身体の内部で起こる反応

ホルモンバランスや、自律神経、辛いものや熱いものを食べたときなどが原因で発生する場合もあります。
具体的には、更年期のホットフラッシュや自律神経失調、精神的な緊張などです。
治療の有無や方法は、患者さんの症状によって異なります。

全身疾患によるもの

膠原病や細菌感染、ウイルス性発疹、ホルモンの分泌異常などの全身疾患によって、赤ら顔の症状が発生する場合もあります。
全身疾患によるものは、疾患そのものへアプローチした治療が必要です。


赤ら顔の治し方

続いて、赤ら顔の治し方について紹介します。主な方法は、以下の3つです。

内服薬
外用薬
レーザー治療

それぞれ、詳しく解説します。

内服薬

症状によっては、内服薬を服用して治療する場合があります。
具体的な内容は、以下の表の通りです。

疾患 内服薬の種類
酒さ

脂漏性皮膚炎

ニキビ

・抗菌薬

炎症反応が重度に見られる場合、炎症を落ち着かせるために服用する。

・漢方薬

ホルモンバランスや自律神経を整えるために、ゆるやかに症状を改善していく。

接触性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

・抗菌薬

炎症反応が重度に見られる場合、炎症を落ち着かせるために服用する。

・抗ヒスタミン薬

外用薬

症状に合わせて、外用薬を使用して治療するケースは多いでしょう。
具体的な内容は、以下の表の通りです。

疾患 外用薬の種類
酒さ メトロニダゾール、アゼライン酸
脂漏性皮膚炎 ステロイド、抗菌薬
ニキビ 抗菌薬、過酸化ベンゾイル、アダパレン
接触性皮膚炎 ステロイド
アトピー性皮膚炎 ステロイド、保湿外用薬

外用薬には、ステロイド剤や軟膏、クリームなどさまざまなタイプがあります。
どのようなタイプの外用薬でも、擦り込まずに、丁寧に優しく伸ばして塗るようにしましょう。
1日に塗る回数やタイミングは決まっているため、必ず医師の指示に従ってください。

レーザー治療

赤ら顔の一部の症状では、レーザー治療が有効的な場合があります。
具体的には、毛細血管拡張症や酒さ、炎症後紅斑、赤あざなどです。

赤ら顔に効果が期待できるレーザー治療の種類は、VゲームやロングパルスYAGレーザー、IPL(光治療)、ピコフラクショナルレーザーなどです。
ただし、各皮膚疾患のガイドラインでは、レーザー治療よりも内服薬や外用薬での治療の推奨度の方が高いため、レーザー治療はあくまでも補足として取り入れましょう。

レーザー治療での治療は、通常の治療では赤みを消すことが難しかったり、時間がかかったりする症状に対しても効果がある点が、大きなメリットであると言えます。
しかし、レーザー治療に必要な回数は、疾患の種類や症状の程度によって異なります。
また、1回の照射で症状が改善するケースはほとんどなく、複数回の照射が必要です。

各疾患に対する回数の目安は、以下の表の通りです。

疾患 回数の目安
毛細血管拡張症 1〜5回
酒さ 5〜10回
ニキビ痕 3〜10回

一般的には、3〜10回程度で満足のいく結果が得られると考えられていますが、毛細血管拡張症の場合は、少ない結果でも効果が出やすい傾向です。


赤ら顔の治療は保険適用される?

炎症が原因で発生している赤ら顔のほとんどは、保険適用内での治療が可能です。

酒さ、脂漏性皮膚炎、ニキビなど皮膚の炎症にまつわる赤ら顔の治療は、内服薬・外用薬の治療であれば保険適用になります。
ただし、レーザー治療やピーリング、一部の薬剤については、保険適用外となるため、注意しましょう。

一方、狭い範囲の毛細血管拡張症や、血管腫による赤あざについては、Vビームによるレーザー治療が保険適用内で行えます。
ただし、保険適用になるのは、あくまでも「治療」を目的とした行為のみです。
保険適用になるかどうかは、医師の判断に委ねられるため、理解しておきましょう。


赤ら顔の自分でできる対策法

赤ら顔には、自分でできるいくつかの対策法があります。主な対策法は、以下の5つです。

洗顔
保湿
食事のバランス
睡眠
喫煙・飲酒など

それぞれ、詳しく解説します。

洗顔

洗顔するときは、弾力のあるたっぷりの泡を使って、やさしく包み込むように洗いましょう。
手で直接皮膚に触れずに、泡をクッションにして洗うようなイメージです。
また、洗い流すときは、30度前後のぬるま湯を手ですくってすすぎましょう。

ゴシゴシと力強く顔を洗ってしまうと、必要以上に皮脂が落ちてしまい、赤ら顔が悪化する可能性があります。
顔を洗うときは、できる限りソフトタッチを心がけてください。

保湿

保湿やスキンケアを行う際は、肌に刺激を与えないように注意し、丁寧に保湿することを心がけましょう。
また、保湿剤は「低刺激・敏感肌用」と書かれているものの使用がおすすめです。
低刺激・敏感肌用の保湿剤は、肌に刺激を与える成分の使用をできるだけ控えています。
また、肌のバリア機能を回復させるためのセラミドや、ヒアルロン酸を配合しているものが多い点も、有効的です。
他にも、肌と同じphである弱酸性の製品や、アミノ酸洗浄成分を配合した製品も、赤ら顔に対する保湿剤として向いています。

保湿剤は、肌の刺激になるアルコールや、ピーリング成分を配合したものは避けましょう。
赤みの症状が強く出ている場合は、レチノールやアスコルビン酸も刺激になりやすいため、症状が落ち着くまでは避けることが無難です。

食事のバランス

赤ら顔を改善する上で、栄養バランスが整った食事を摂取することも重要です。
たんぱく質や必須脂肪酸、食物繊維、ビタミンなどの栄養素を、できる限りバランス良く摂取しましょう。
特におすすめの栄養素と食材の例は、以下の通りです。

栄養素 食材の例 効果
ビタミンB2 レバー、乳製品、卵、モロヘイヤ、しそ 肌を修復する力がある
ビタミンC ブロッコリー、パプリカ 皮脂の過剰分泌を抑える
たんぱく質 肉、魚、大豆 肌の元となる

一方、脂質や糖質、香辛料をはじめとする刺激物は、皮脂の過剰分泌を促進するため、赤ら顔を悪化させる可能性があります。
そのため、できるだけ刺激物は摂取しすぎないように注意しましょう。

睡眠

赤ら顔の症状を改善したい場合は、規則正しい健康的な生活を心がけることが大切です。
たとえば、睡眠不足が続くと、成長ホルモンの分泌が減り、肌の代謝が悪くなります。
その結果、肌に角質が残ったり、乾燥しやすくなったりして、赤ら顔の症状が悪化する可能性があるため、注意しましょう。

そのため、赤ら顔に悩んでいるときは、できる限り睡眠時間を多く確保することがおすすめです。
寝ているときには成長ホルモンが分泌され、日中に受けたダメージを修復します。
肌の生まれ変わりも促進させるため、きれいな肌を保ちやすくなるでしょう。

喫煙・飲酒など

過度な喫煙や飲酒は、乾燥肌や毛細血管の拡張を促進させ、赤ら顔の症状を悪化させる可能性が高いです。
できるだけ肌に負担をかけないためにも、喫煙や飲酒は控えめにしましょう。

アルコールには、血管を拡張させる作用があるため、赤ら顔の症状を悪化させる原因となります。
飲酒をしたときに赤ら顔が目立つ方は、アルコールの影響を受けやすい体質である可能性があるため、飲酒には注意が必要です。


赤ら顔でお悩みの方は、麹町皮ふ科・形成外科クリニック|BIOTOPE CLINICへ一度ご相談ください

赤ら顔は、毛細血管拡張症や酒さ、脂漏性皮膚炎などさまざまな原因があります。症状によって治し方は異なりますが、主に内服薬や外用薬、レーザー治療で改善することが可能です。ほとんどの症状に対して保険適用で治療できますが、一部の治療は保険適用外です。治療する前に、あらかじめ皮膚科や美容外科などの医師に確認しましょう。

赤ら顔の治療を希望する場合は、麹町皮ふ科・形成外科クリニック|BITOPE CLINICで治療できます。患者さんの症状に合わせて、さまざまな治療方法を提案することが可能です。また、赤ら顔の症状以外に対しての治療も受けられます。電話や公式サイト、公式LINEから予約できるので、気軽にお問い合わせください。

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監修医師

苅部 淳Karibe Jun理事長

苅部 淳 日本形成外科学会形成外科専門医
略 歴
順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
福島県立医大付属病院 形成外科
寿泉堂総合病院 形成外科
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
東京大学附属病院 精神科
専 門
日本形成外科学会形成外科専門医
日本抗加齢学会専門医
日本医師会認定産業医
専門分野
形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。

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