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マンジャロは何キロ痩せるの?痩せる理由から注意点まで解説
2025.04.20
「ダイエットしても体重がなかなか減らない」「無理な食事制限ばかりでつらい」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
マンジャロは、2型糖尿病の治療だけでなく、体重管理にも効果が期待できる新しいタイプの薬です。
マンジャロを使ってダイエットをすると無理なく体重を減らせると注目を集めています。
とはいえ、副作用が起こる場合や薬を使えない場合があるため、正しい知識と医師の判断が欠かせません。
この記事では、マンジャロの効果や使用のポイント、注意点などを詳しく紹介します。
マンジャロの効果
マンジャロは2型糖尿病患者の血糖コントロールのために開発された「GIP/GLP-1受容体作動薬」です。
週に1回、皮下注射をする形で使用されるため、簡単に投与できます。
また、マンジャロの効果は、医師の指導により正しく使用すればダイエット効果が期待できます。
血糖値のコントロール
食欲の抑制
体重の減少
GLP-1・GIPとは?
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)
小腸の下部から分泌されるホルモンで、血糖値が高くなるとインスリンの分泌を促します。
また、胃の中身が腸に移動するのを遅くし、満腹感を長持ちさせることで食欲を抑えやすくします。
GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)
小腸の上部から分泌されるホルモン。
血糖値が上がった時にインスリンの分泌を強力に助けます。
さらに、脂肪細胞のはたらきに影響を与え、脂肪の蓄積や代謝を調整する役割も持ちます。
マンジャロが注目を集める最大の理由は、血糖管理だけでなく「ダイエット」効果が期待できることにあります。
具体的には以下のような効果が考えられています。
お腹が空きにくくなる
脂肪の蓄積を防ぐ
他のGLP-1作動薬との違い
マンジャロは、GLP-1受容体作動薬とGIP受容体作動薬を組み合わせた「二重作動薬」である点が大きな特徴です。
従来のGLP-1受容体作動薬としては、オゼンピックやビクトーザなどが知られており、いずれも血糖値の安定やある程度の体重減少効果が期待できます。
しかし、マンジャロはこれらに加えてGIP受容体も刺激するため、より強力な食欲抑制やエネルギー代謝の改善が見込まれます。
また、インスリン注射や他の肥満治療薬と比べても、満腹感を継続しやすいことや低血糖のリスクが低いことがメリットです。
ただし、個人差があるため、実際の効果は医師と相談しながら自分に合った治療法を見つけることが大切です。
マンジャロは何キロ痩せられる?
「マンジャロは何キロ痩せるのか?」という最も気になる疑問について、臨床試験や報告をもとに解説します。
マンジャロの容量規格は6規格あり、開始量の「2.5mg」、維持用量の「5mg」、高用量の規格では「7.5mg」、「10mg」、「12.5mg」、「15mg」があります。
薬を投与する際は、少量から徐々に増やしていきます。
海外の研究によると、約1年間の投与で以下のような減量結果が報告されています。
マンジャロ投与量 | 体重変化 |
5mg | 5.8kg減量 |
10mg | 8.5kg減量 |
15mg | 10.7kg減量 |
個人差はありますが、マンジャロを使用すると2桁近くの体重減少が狙える可能性があるという点は注目ですね。
ただし、もともとの体重や食生活、体質、他の薬を使っているかどうかなど、様々な要素が影響します。
いきなり大きな期待をしすぎず、医師と相談しながら進めるのが大切です。
マンジャロで痩せる理由
マンジャロで痩せる背景には、GLP-1受容体とGIP受容体という2種類の受容体に働きかける仕組みがあります。
通常のGLP-1受容体作動薬では、インスリン分泌の促進や食欲抑制が中心的な作用となりますが、マンジャロの場合はさらにもう一段深いメカニズムが加わるのです。
具体的にどんなメカニズムで痩せるのかを確認しましょう。
食欲を抑えて自然に食事量が減る
マンジャロは、GLP-1とGIPという2種類のホルモンを同時に刺激することで、脳の食欲中枢に作用し、強い満腹感を得やすくします。
特にGLP-1は胃の排出を遅らせるため、食事のあとにお腹が空きにくくなり、過剰な食事を防ぎやすくなります。
結果として、日常のカロリー摂取が抑えられ、無理なく体重を減らせます。
脂肪蓄積を抑え、体重が増えにくい状態を作る
マンジャロには、GIPの脂肪代謝調整機能とGLP-1の糖代謝改善作用が組み合わさるメリットがあります。
GIPは脂肪細胞にも働きかけて脂肪の蓄積を抑制し、GLP-1が血糖値を安定させることでエネルギーが効率よく使われます。
その結果、余分な脂肪が体にたまりにくくなり、従来のインスリン治療などに比べても体重が増えにくいのが特徴です。
血糖値を安定させ、エネルギー代謝を改善する
食事のあとに血糖値が急激に上がると、空腹感の波が大きくなり、ドカ食いのリスクが高まります。
マンジャロはGIPとGLP-1の相乗効果でインスリンの分泌を適正化し、血糖値の大きな変動を抑えるため、空腹感を感じにくくなります。
また、安定した血糖値環境でエネルギー代謝がうまく行われるようになり、痩せやすい身体づくりにつながります。
マンジャロダイエットの始め方
マンジャロを用いたダイエットを検討する際には、必ず医師の診断を受ける必要があります。
自己判断での使用や、サプリ感覚での服用は避けましょう。
ここでは、マンジャロを投与してもらう方法からダイエット開始後の行動を解説します。
専門の医療機関を受診する
まず、糖尿病や肥満を専門とする医療機関、あるいはマンジャロの処方実績があるクリニックを受診します。
問診や検査等によって現在の健康状態を把握し、マンジャロの使用が適切かどうかを医師が判断します。
特に、膵臓の機能や他の持病の有無を確認するため、詳細な検査が行われることが多いです。
また、ダイエットのためのマンジャロの使用は保険適用外のため、診察やお薬の処方は自費負担になります。
低用量から投与開始
マンジャロは、週1回の皮下注射で投与します。
最初は2.5mgや5mgなど低用量からスタートし、身体が慣れてきたら必要に応じて量を増やしていきます。
一気に高用量を使うと、下痢や吐き気、胃の不快感などの副作用が出やすいため、医師の指導のもと慎重に行います。
生活習慣を整える
マンジャロでのダイエットを成功させるには、薬の力に頼るだけでなく、食事や運動などの生活習慣を整えることも重要です。
特に、食事制限や栄養バランスに配慮し、適度な運動を取り入れることで、体重減少を加速させます。
また、体重減少の幅が大きい時ほど、筋肉量や代謝の低下を防ぐための筋力トレーニングやタンパク質摂取が推奨されます。
定期的なモニタリング・医師との相談
マンジャロを使い始めた後は、定期的に通院し、副作用や効果をモニタリングします。
もし副作用が強く出ている場合や、期待した効果が得られない場合には、用量の調整や他の薬剤への変更を検討することもあります。
安全に続けるためには、医師のサポートが欠かせません。
マンジャロの注意点
マンジャロは強力な減量効果や血糖コントロール効果が期待できる一方で、副作用や使用を控えるべきケースがあります。
リスクを正しく理解し、安全に薬を使うように注意しましょう。
一般的なマンジャロの副作用
下痢・便秘・吐き気
マンジャロは胃や腸に対して強く働きかけるため、消化器系の調子が変化しやすくなります。
特に、投与を始めたばかりの時期や、用量を増やしたタイミングで下痢や便秘、吐き気などが起きることがあります。
対策としては、水分補給をこまめに行い、刺激の強い食事を避けることが大切です。
また、症状がひどい場合は、医師に相談して用量を調整したり、症状を和らげる薬を処方してもらったりするのも一つの方法です。
食欲減退
マンジャロの効果には個人差があるため、人によっては食欲の落ち込みが大きくなりすぎることがあります。
その場合、必要な栄養を十分に摂取できず、体力や免疫力の低下を招くおそれがあります。
過剰なカロリー摂取は控える必要がありますが、栄養バランスを意識した食事をしっかり摂ることも大切です。
食欲減退が長引く、または急激な体重減少により不調が続くような場合には、早めに医療機関を受診し、用量の調整や別の治療法の検討を行うようにしましょう。
お腹の張り・胃もたれ
マンジャロは胃の動きを遅くする作用があり、食後に満腹感が長引く半面、胃にもたれを感じることや、お腹の張りが気になることがあります。
食べたものが腸へゆっくりと移動することで、こうした症状が出やすいです。
対策としては、一度に大量に食べずに少量を複数回に分ける「分食」や、脂っこい食べ物を控えるなど、食事内容に注意することがおすすめです。
また、食後すぐに横にならず、軽く体を動かしたり胃の周りを温めたりすることで、消化を助けることができます。
上記の症状は時間の経過とともに軽くなることが多いですが、もし強い痛みや吐き気が続くなど重症化した場合は、ただちに医療機関を受診してください。
マンジャロを使わない方が良い人
BMI23以下のすでに痩せている方
すでに痩せている方はマンジャロの減量効果が表れにくいです。
そのため薬でのダイエットより食事のバランスや運動習慣の形成により体重減少を目指すことを推奨します。
膵臓や消化器系に重篤な疾患がある方
マンジャロは、膵臓や腸へ直接働きかける薬のため、膵炎や消化器系の重篤な病気がある場合、症状を悪化させるリスクがあります。
既往症がある方は、医師へ詳細を伝え、使用の可否を慎重に判断してもらいましょう。対策としては、症状が安定している場合でも、医師の指示なしの使用は控えるようにしましょう。
他の治療方法が検討可能なため、担当医師へ相談してより安心な方法を選ぶことをおすすめします。
妊娠中や授乳中の方
妊娠中や授乳中は、ホルモンバランスが変化しやすく、胎児や乳児への影響も考える必要があります。
マンジャロの成分が母体から胎児に影響を与える可能性があるため、一般的には使用が推奨されません。
対策としては、計画的に妊娠を考えている場合は、担当医と相談して投与タイミングをずらす、もしくは他の治療薬を検討することが大切です。誤って使用していた、もしくは使用中に妊娠した場合は、早めに受診して医師の指示を仰ぎましょう。
重度の腎機能障害や肝機能障害のある方
マンジャロは体内で代謝・排泄される過程で腎臓や肝臓に負担をかけることがあります。
そのため、腎機能や肝機能が著しく低下している方は、薬の排泄がうまくいかず、副作用が強く現れるリスクが高くなります。対策としては、腎機能や肝機能に問題がある人は、血液検査などを通じて数値をこまめにチェックし、マンジャロの使用適否を医師と慎重に検討しましょう。必要に応じて別の治療法や薬を選択することも考えましょう。
事前の検査や医師の診断を経ることで、リスクを回避し安全に治療を行うことができます。
自己判断での使用は危険なため控え、必ず医師に相談しましょう。
ダイエット継続のためのポイント
長期的な健康管理の視点
マンジャロは、1〜2週間程度の短期間で体重を落とすための薬ではありません。
数か月にわたり、定期的に血糖値やコレステロールをチェックしながら、野菜やたんぱく質を中心とした食生活を身につけましょう。
十分な睡眠やストレス管理など、全身のバランスを整えることも重要です。
こうした習慣づくりが、薬の使用をやめた後のリバウンド防止にもつながります。
運動習慣を作る
適度な運動を習慣化すると、マンジャロの効果をより高められます。
ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は代謝アップに、週2〜3回の筋トレは基礎代謝の向上に役立ちます。
大切なのは無理のない範囲で継続し、運動後は栄養補給を忘れずに行うことです。筋肉量を守ることで、リバウンドしにくい体を目指せます。
ダイエット中のメンタル管理
心の状態は、食欲や体重の増減に大きく影響します。
マンジャロを使っていても、生活リズムの乱れや強いストレスがあると、過度な食欲や反動での食べ過ぎを引き起こすことがあります。
日頃から睡眠を十分にとり、趣味や軽い運動でリフレッシュ・ストレス発散しながら過ごしましょう。
マンジャロの効果がない場合の対処法
マンジャロを使用しても、思うように体重が減らなかったり、血糖値が下がらなかったりすることもあります。そのような時は以下の対処法を検討しましょう。
投与期間や用量を再確認する
マンジャロは、効果が安定して現れるまでに数週間から数か月の時間がかかります。短期間の結果だけで判断せず、少し様子を見てロングスパンで結果を判断することをおすすめします。また、用量が適切でない場合には効果を十分に感じられないこともあるため、医師と相談のうえ用量を見直しましょう。
生活習慣を再度見直す
どんなにマンジャロを使っても、食事内容が極端に高カロリーであったり、運動不足が続いていたりすると期待通りの減量効果は得られません。特に、飲酒や夜食が多い方は控えるように注意して、健康的な食生活を心がけることが重要です。薬はあくまでサポートのため、ライフスタイルの改善を継続的に意識しましょう。
他の治療法や薬剤への切り替え
マンジャロ以外にも、GLP-1受容体作動薬や他のタイプの糖尿病・肥満治療薬があります。
もし副作用が強すぎたり、明らかに効果が見られない場合は投与を中断することや他の治療法に切り替えることを検討する必要があります。その際も必ず医師の指示を仰ぎましょう。
マンジャロなら麹町皮ふ科・形成外科クリニック|BIOTOPE CLINICへ一度ご相談ください
マンジャロは、GLP-1とGIPという2つのホルモンの作用を高めることで、血糖値を整えながら体重を落とすことが期待できる薬です。他の肥満治療薬と比較しても減量効果が高く、週1回の投与で済むため続けやすいです。
臨床試験でも、以下の減量効果が確認されています。
・5mg:5.8kg減量
・10mg:8.5kg減量
・15mg:10.7kg減量
ただし、副作用や体質の違いによって効果に差があるため、必ず医師と相談しながら使うようにしましょう。
マンジャロは医療機関で処方してもらう必要があります。
はじめて使う場合は、まず医療機関で検査や診察を受け、自分の健康状態を確認してからマンジャロでのダイエットをスタートすることになります。
興味がある方は、麹町皮ふ科・形成外科クリニック|BIOTOPE CLINICへご相談ください。
ダイエット外来詳細はこちら
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苅部 淳Karibe Jun理事長
-
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- 略 歴
-
順天堂大学医学部卒業東京大学附属病院形成外科 入局埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教福島県立医大付属病院 形成外科寿泉堂総合病院 形成外科山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長東京大学附属病院 精神科
- 専 門
-
日本形成外科学会形成外科専門医日本抗加齢学会専門医日本医師会認定産業医
- 専門分野
-
形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。
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