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マンジャロは痩せる?いつから効果が出るか副作用など解説
2025.04.14
「マンジャロって本当に痩せるの?」
「いつから効果が出るんだろう?」
「試したいけど、副作用が心配……」
とお悩みではありませんか。
マンジャロは2型糖尿病の治療薬として承認されており、食欲を抑制し、体重減少を促す、といった効果が注目されています。
この記事では、マンジャロの効果や副作用、治療にかかる費用、体重減少のメカニズムを詳しく解説します。
最後まで読めば、マンジャロについて正しい知識を得られ、安心して治療に取り組めるでしょう。
マンジャロで理想の体型を目指したい方は、ぜひ最後までお読みください。
マンジャロとは
マンジャロは、2型糖尿病や肥満症の治療に使用される最新のGIP/GLP1受容体作動薬です。
血糖値のコントロールと体重管理において優れた効果を示しており、このような効果を発揮できる理由は、GIPとGLP-1の2つの重要なホルモン経路に働きかける独自の作用メカニズムにあります。
GIPとGLP-1の詳しい作用は以下のとおりです。
ホルモン | 作用 | 具体的な効果 |
GIP(グルコース依存性インスリン促進物質) | インスリン分泌の促進 | 食事中の糖分や脂肪が腸に入ると、膵臓のβ細胞からインスリンを分泌させる |
脂肪代謝調整 | 脂肪細胞に作用し、脂肪の取り込みや蓄積を助ける | |
食欲抑制 | レプチンの分泌を促進し、食欲を抑える | |
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1) | インスリン分泌促進 | 血糖値が高いときに膵臓のβ細胞に作用し、インスリンの分泌を促進し血糖値を改善 |
グルカゴン分泌抑制 | グルカゴンの分泌を抑制し、血糖値の安定化させる | |
胃排出遅延 | 胃の内容物が腸へ移動する速度を遅くし、満腹感を持続させる | |
食欲抑制 | 脳に働きかけて食欲を抑制する |
GIPとGLP-1のホルモンに同時に働きかけることで、血糖値の改善と食欲抑制の2つの重要な効果を同時に実現しているのです。
一般的な治療では、2.5mgの投与量からスタートし、医師が経過をみながら容量を調整していきます。
投与方法は週1回の皮下注射で、腹部、太もも、上腕の外側に順番に場所を変えながら注射します。
また、マンジャロによる治療には、慎重な経過観察が必要不可欠です。
理由は、高い治療効果が期待できる一方で、患者さんによって副作用の現れ方に違いがあるためです。
そのため、定期的な医師の診察と適切な経過観察を受けながら、安全かつ効果的な治療を進めていくことが重要となります。
マンジャロの効果
マンジャロがもたらす効果は、大きく以下の3つに分類されます。
代謝の改善
血糖値の減少
マンジャロの最も高い効果は、強力な食欲抑制作用であり、脳の満腹中枢に直接働きかけることで空腹感や食べたい欲求が抑えられ、自然と食事量が減少します。
無理なダイエットとは異なるため、ストレスをあまり感じることがありません。
また、胃の動きを緩やかにする効果があり、食後の満腹感が長時間持続し、間食や過食がなくなります。
体重減少に関しては、多くの患者さんが3ヶ月程度で効果を実感しており、食事制限による急激な減量よりも緩やかで、健康的なアプローチと言えるでしょう。
さらに、治療を継続することで減量した体重を維持しやすく、リバウンドのリスクも比較的低いとされています。
マンジャロの効果には、基礎代謝の向上や脂肪分解の促進など、代謝の改善が挙げられます。
とくに内臓脂肪の減少が期待でき、同時に筋肉量を維持しながら減量できる点が特徴です。
皮下脂肪だけでなく、内臓脂肪も効果的に減少させることで、見た目の変化だけでなく、健康面での改善も期待できます。
血糖値コントロールに関しては、インスリン分泌を促進し、食後の血糖値上昇を抑制します。
マンジャロには、インスリンの分泌を促進し、血糖値を安定化させる働きがあります。
血糖値が安定すると、食後の満腹感を持続させる効果があるため、間食や過食の習慣が自然と改善されていきます。
以上のように、マンジャロは食欲抑制、代謝改善、血糖値のコントロールにおいて効果を発揮し、無理のない健康的な体重の減少が可能です。
ぜひ、理想の体重を手に入れる方法として、医師と相談しながらマンジャロを取り入れてみてください。
マンジャロの効果が出るタイミング
効果の出る時期については個人差がありますが、食欲抑制効果は投与開始から1~2週間で実感できることが多いです。
治療開始直後から胃の満足感が以前より早く感じられるようになり、通常の食事量の半分程度で満腹感を感じる方も多く、自然と摂取カロリーが減少していきます。
また、食後の満腹感も長く続くため、間食の頻度も少なくなります。
体重減少の効果は、一般的には投与開始から約4週間で現れはじめます。
最初の1ヶ月で2〜3キロの減少を経験する方が多く、その後も継続的な体重の減りが期待できるでしょう。
最大の効果は3〜6ヶ月で現れ、その期間に多くの方が目標体重に近づいていきます。
効果を最大限に引き出すためには、日々の生活習慣が重要です。
規則正しい食事時間を意識して、栄養バランスの取れた食事内容を心がけることで、よりよい結果につながります。
また、無理のない範囲での運動習慣を取り入れることも、治療効果を高める要因となります。
体重や体調の変化を医師と共有し、必要に応じて投与量の調整をおこないながら、より安全で効果的に治療を進めましょう。
マンジャロの副作用
マンジャロ治療で最も多く報告される副作用は消化器系の症状です。
とくに、以下の症状が多く報告されています。
副作用の症状 | 対処法 |
下痢 | 整腸剤の併用や食事内容の調整で改善 |
便秘 | 食物繊維の摂取と十分な水分補給で予防可能 |
胃もたれ | 少量の食事を頻回に取ることで対応可能 |
注射部位の腫れやかゆみ | 注射部位のローテーションや清潔な手技の徹底、必要に応じた冷却などで症状を軽減 |
頭痛、めまい | 十分な休息と水分補給、栄養バランスの管理で予防 |
多くの副作用は一時的なものであり、時間の経過とともに自然と改善する傾向にあります。
また、予防的な対策を講じることで、症状の軽減や回避が可能な場合も多くあります。
とくに、吐き気は治療開始直後から現れやすい症状で、多くの場合2〜4週間で徐々に改善し、十分な水分摂取により症状を和らげます。
マンジャロ治療における副作用は、適切な対処方法により十分に管理可能です。
ただし、これらの症状には個人差があり、現れ方が異なる可能性があるため、気になる症状が出現した場合は、必ず担当医に報告し、適切な指導を受けることが重要です。医師としっかり連携を取ることで、より安全で効果的な治療を継続できます。
マンジャロの危険性
マンジャロ投与における重要な注意点として、低血糖のリスクがあります。
低血糖は、食事量の急激な減少や激しい運動後、過度な飲酒時に発症するリスクが高まります。
低血糖の症状としては、以下のとおりです。
手の震え
動悸
めまい
意識レベルの低下
低血糖の対策としては、規則正しい食事と血糖値の定期的なチェックが欠かせません。
低血糖のために、ブドウ糖を準備し、家族にも対処法を共有しておくことをおすすめします。
また、膵臓への影響も重要な注意点です。
マンジャロの副作用として、急性膵炎のリスクがあり、上腹部の急激な痛みや背中の痛み、持続的な吐き気、食欲不振などの症状が現れた場合は注意が必要です。
とくに、重度の腎臓病や膵炎の既往歴、重い消化器系疾患がある方は、慎重な経過観察を要します。
マンジャロによる甲状腺への影響も指摘されていますが、臨床試験では重大な問題は報告されていません。
しかし、甲状腺髄様癌のリスクが高い方や家族歴のある方は注意が必要で、定期的な超音波検査による経過観察がおすすめです。
このように、マンジャロはダイエットにおいて有効な薬剤ですが、低血糖や急性膵炎、甲状腺への影響などの危険性が伴います。
深刻な合併症を防ぐためには、定期的な健康チェックが重要です。
自己判断での投与量の変更や中止は避け、必ず医師の指導のもとで治療を進めていく必要があります。
体調の変化を感じた場合は、速やかに担当医師に相談しましょう。
マンジャロの価格相場
マンジャロの価格相場は、使用目的と投与量、保険適用の有無によって異なります。
2型糖尿病と診断された場合は保険適用となり、保険診療で3割負担で治療が可能ですが、ダイエットや肥満治療が目的の場合は自己負担となります。
一般的なマンジャロの相場価格は以下です。
マンジャロの容量 | 1ヶ月分の平均額 |
2.5mg | 20,000円〜40,000円 |
5.0mg | 30,000円〜64,000円 |
マンジャロの価格は医療機関によって異なります。
また、初診料や検査費用など、別途必要となる費用もありますので、治療開始前に詳細な金額について確認ください。
マンジャロのよくある質問
マンジャロについてよくある質問は以下です。ここでは、疑問について順番にお答えします。
Q.1ヶ月に何回治療が必要でしょうか。
投与自体は主に外来診療で行われ、所要時間はおよそ15分ほどです。
投与は決まった曜日・時間帯におこなうことが推奨されているため、生活リズムに組み込みやすい時間を選択するようにしましょう。医療機関では丁寧な指導をしっかり行い、安全な自己注射ができるようサポートします。
使用済み注射器の処理方法についても、適切な指導を受けることができるので安心して治療を受けられます。
Q.マンジャロは長期で使用できますか。
経過観察が必要な理由は、主に副作用の管理、効果の確認、合併症のリスク管理にあります。理由としては以下の通りです。
項目 | 経過観察が必要な理由 |
副作用の管理 |
|
効果の確認 |
|
合併症のリスク管理 |
|
同時に、継続的な生活習慣の改善とあわせて、費用面での長期的な計画も必要です。
マンジャロの長期使用のメリットとしては、持続的な体重管理や血糖値の安定化が挙げられます。
長期にわたる治療を受けることで、日常生活において注意を払うことが求められ、その結果、生活の質を向上し、合併症のリスクの低減につながります。
そのためには定期的な医師の診察と検査データの推移の確認は必須であり、副作用の早期発見に努める必要があります。
体重減少の目標を達成した後は、医師と相談しながら投与間隔や用量を調整していきましょう。
医師との密な連携のもと、個々の状況に応じた治療計画を立てることで、より効果的な治療成果が得られます。
Q.マンジャロはオンライン診療でも受けられますか?
当院でもオンラインでも診療しておりますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
マンジャロは、食欲の抑制と体重減少効果が期待できる肥満症治療薬です。
週1回の注射で手軽に継続できる治療法として注目を集めており、従来の治療で十分な効果が得られなかった方にとっては新たな選択肢となっています。
実際に体重減少効果が確認されており、多くの患者さんが治療開始から1~2週間で食欲抑制効果を実感し、治療を続けると、3~6ヶ月で明確な変化が期待できます。
ただし、マンジャロの治療には吐き気や下痢などのさまざまな副作用が報告されており、医師による慎重な経過観察が必要です。
また、ダイエット目的では保険が適応外になるため、最低でも月額で20,000円〜40,000円の費用がかかります。
そのため、長期的なマンジャロの治療費計画を立てることが重要です。
治療を検討される際は、必ず医師とのカウンセリングを行い、自身の健康状態や生活スタイルに合わせた最適な治療スケジュールを立てましょう。
医者の管理のもと、生活習慣の改善と組み合わせることで、より効果的な治療結果を得られます。
マンジャロによる治療は、単なる体重減少だけでなく、糖尿病の合併症リスクの低下や生活の質の向上にもつながります。
ただし、効果には個人差があり、すべての方に同じように効果が現れるわけではありません。
治療開始前に、マンジャロの効果とリスクを十分に理解した上で、医師と相談しながら慎重に進めていくことが大切です。
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-
苅部 淳Karibe Jun理事長
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- 略 歴
-
順天堂大学医学部卒業東京大学附属病院形成外科 入局埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教福島県立医大付属病院 形成外科寿泉堂総合病院 形成外科山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長東京大学附属病院 精神科
- 専 門
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日本形成外科学会形成外科専門医日本抗加齢学会専門医日本医師会認定産業医
- 専門分野
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形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。
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