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Morpheus8(モフィウス8)の効果とダウンタイムは?注意点も解説
2026.09.14
Morpheus8(モフィウス8)が気になっている方へ

肌のざらつきやニキビ跡の凹凸が気になり、Morpheus8(モフィウス8)という施術名を目にした方もいるはずです。当院でも大人気の施術で、にきび、にきび跡、毛穴、傷跡、しわ、たるみ、脂肪減少に効果的です。
針を刺して高周波を当てると聞くと、痛みや赤み、仕事を休む必要があるのかが心配になります。
Morpheus8は、国内でも承認を受けた機器が登場しました。ただし承認された使用目的は限られており、適切な使用法が大切になります。
この記事では、国内の添付文書や米国FDAの公開資料、医学論文をもとに、効果の考え方とダウンタイムの実際を編集部で整理しました。受ける前に知っておきたい注意点もまとめています。
この記事でわかること
- Morpheus8の仕組みと、国内承認品「モフィウスプロ」の承認範囲
- 研究で報告されている効果と、施術回数・間隔の目安
- ダウンタイムの経過と、添付文書に記載された副作用
- 施術を受けられない方、慎重な判断が必要な方の条件
- カウンセリング前に確認したいチェックポイント
Morpheus8(モフィウス8)とは?仕組みと特徴
極細のピンと高周波(RF)を組み合わせた施術
Morpheus8は、イスラエルのInMode社が製造する「フラクショナルRFマイクロニードル」と呼ばれる施術機器です。先端に並んだ細いピンを皮膚に刺し、ピンの先から高周波(RF:ラジオ波)の熱エネルギーを届けます。
「フラクショナル」とは、皮膚全体ではなく点状に細かく熱を加える方法のことです。熱を加えた点の周りには、ダメージを受けていない組織が残ります。
米国の美容外科系学術誌に掲載されたレビュー論文(Shaulyら、2023年)によると、RFマイクロニードルは真皮(皮膚の奥でハリを支える層)に熱による小さな傷をつくります。その傷を治す過程で線維芽細胞(コラーゲンをつくる細胞)が集まり、新しいコラーゲンが形成されます。同論文では、施術後4日ほどで真皮内に修復組織がみられたとする研究も引用されています。
国内で承認されているのは「モフィウスプロ」
日本では2025年10月3日付で、インモード・ジャパン株式会社の「モフィウスプロ」が医療機器製造販売承認を取得しました。承認番号は30700BZX00257000です。分類は高度管理医療機器の「治療用電気手術器」です。
PMDA(医薬品医療機器総合機構)で公開されている添付文書では、使用目的は「審美性の改善のための皮膚のフラクショナルリサーフェシングを目的とした軟組織の蒸散」とされています。
リサーフェシングとは、肌の表面を整え直して、質感や凹凸の改善を目指す治療のことです。
つまり国内承認の範囲は、肌の浅い層のリサーフェシングです。
より深い層を狙う施術や、たるみ・脂肪へのアプローチを目的とした使用、医師が個人輸入した機器での施術は、国内では未承認機器または承認範囲外の使用にあたります。受ける際は、どの機器をどの目的で使うのかを確認しておきましょう。
米国FDAでの扱いは日本と異なる
米国では、FDA(米国食品医薬品局)の「510(k)」という制度で販売が認められています。
FDAが公開している2020年7月2日付の資料(K200947)では、使用目的は皮膚科領域の処置での電気凝固と止血とされています。最大治療深度はチップにより0.5mmから7.0mmで、1ピンあたり62mJを超える高いエネルギーではスキンタイプI〜IVに使用が限られています。スキンタイプとは日焼けのしやすさや肌の色による分類で、数字が大きいほど肌の色が濃くなります。
InMode社は2024年7月17日、軟組織の凝固・収縮などを目的とした追加のクリアランスを取得したと発表しました。ただし、これらは米国での扱いであり、日本国内の承認内容とは一致しません。
| 項目 | 日本(モフィウスプロ) | 米国(Morpheus8アプリケータ) |
|---|---|---|
| 制度 | 薬機法に基づく医療機器製造販売承認 | FDAの510(k)クリアランス |
| 日付 | 2025年10月3日承認 | 2020年7月2日(K200947)。2024年7月に追加クリアランスを発表 |
| 使用目的 | 審美性の改善のための皮膚のフラクショナルリサーフェシング(軟組織の蒸散) | 皮膚科領域での電気凝固・止血。2024年発表分では軟組織の凝固・収縮を含む |
| チップと深さ | 24ピンリサーフェシングチップ(ピン長0.5mm) | 12・24・40ピンなど。最大治療深度は0.5〜7.0mm |
| 肌タイプに関する記載 | スキンタイプV〜VIでは治療エネルギー20を超えない | 62mJ/pinを超える場合はスキンタイプI〜IVに限定 |
出典:PMDA公開の添付文書、インモード・ジャパン製品ページ、FDA 510(k)資料K200947、InMode社プレスリリース(2024年)
Morpheus8で期待できる効果

研究で報告されている変化
RFマイクロニードル全般については、2026年に皮膚科系学術誌で公表されたシステマティックレビュー(Kumarら)があります。顔の若返りを目的とした20研究・558人分のデータをまとめたもので、肌のキメやハリの改善が一貫して報告されていました。
同レビューでは、大半の研究で患者満足度が90%を超えていたとされています。一方で、Morpheus8以外の機器も含む分析であり、著者には機器メーカーの関係者が含まれます。数字は参考情報として受け止め、個人差がある点も踏まえておきましょう。
前述のShaulyらのレビューは、RFマイクロニードルの有効性が報告されている対象を整理しています。加齢によるしわ、ニキビ跡、セルライト、肉割れ(皮膚にできる線状の跡)、酒さなどです。ただし、これらの研究には国内承認とは異なる深さや目的での使用も含まれます。
期待できるのは肌のキメや表面の凹凸といった浅い層の変化です。浅いニキビ跡や肌のざらつきが気になる方が検討しやすい施術です。
フェイスラインのたるみなど深い層の悩みは、悩みの深さによっては他の施術も含めて比べる方法もあるため、気になる方はご相談ください。
回数と間隔の目安
添付文書では、24ピンリサーフェシングチップを使う施術の目安として、3〜6週間の間隔で1〜4回と記載されています。1回で完結するというより、間隔をあけて複数回を計画する施術です。
実際の回数や出力は、肌の状態や前回の反応を見ながら医師が判断します。添付文書でも、低いエネルギーから小範囲でテスト照射を行い、反応を確かめてから出力を決めるよう定められています。
Morpheus8のダウンタイムと副作用

施術後の経過の目安
ダウンタイムとは、施術後に赤みや腫れなどが出て、普段どおりに過ごしにくい期間のことです。Morpheus8では、針を刺した跡の赤みや腫れ、小さなかさぶたが主な症状です。
| 時期 | 起こりうる変化・注意点 | 根拠 |
|---|---|---|
| 施術当日 | 施術部位を10〜20分冷却する。赤みや腫れが数時間から数日続くことがある | 添付文書、Shaulyら |
| 1〜3日目 | 小さなかさぶたが現れ、数日残ることがある。24〜72時間は化粧を控える。針穴の小さな盛り上がりが24〜48時間ほど出ることがある | 添付文書、Shaulyら |
| 〜1週間 | 一時的な赤みが1〜7日ほどみられることがある | Shaulyら |
| 1〜2週間 | 高めのエネルギーで施術した場合、格子状の跡が1〜2週間残ることがある。日光を避ける | Shaulyら |
| 〜1か月以上 | 施術後24〜72時間から少なくとも1か月、SPF30以上の日焼け止めで保護する | 添付文書 |
かさぶたはかゆくても触ったり引っかいたりせず、自然にはがれるのを待つよう添付文書に記載されています。施術後2〜3日にフォローアップを計画することも示されています。
顔を施術した場合、レビュー論文では術後48〜72時間は頭を高くして寝ると、むくみを抑えやすいとされています。
添付文書に記載されている副作用
モフィウスプロの添付文書では、重大な有害事象として熱傷(やけど)が記載されています。その他の有害事象は、疼痛、紅斑(赤み)、浮腫(むくみ)、痂皮(かさぶた)、水疱、色素沈着、瘢痕(傷あと)形成です。
【警告】の項では、取り扱いを誤ると重度の熱傷による瘢痕形成などのおそれがあるとしています。そのため、製造販売元のトレーニングを修了した医師・医療従事者が使用するよう定めています。
レビュー論文では、表面の感染や、口周りのヘルペス再発にも注意が必要とされています。ヘルペスを繰り返したことがある方は、事前に医師へ伝えておきましょう。
色素沈着を防ぐために
レビュー論文によると、色素沈着はまれな副作用ですが、肌の色が濃い方で起こりやすく、施術後の紫外線も原因になります。添付文書でも、スキンタイプIV〜VIの方には色素沈着のリスクを抑えるための前後のケアや、エネルギーの制限が定められています。
紫外線対策は、施術後1か月以上続けるつもりで準備しておきましょう。日焼けの予定がある時期は、施術日をずらすのも一つの方法です。
よくある誤解・見落としがちなポイント

誤解1:「FDAで認められているから日本でも承認済み」
FDAの510(k)クリアランスは米国での販売を認めるもので、日本の薬機法上の承認とは別物です。日本で承認を受けているのは「モフィウスプロ」で、使用目的はリサーフェシングに限られています。
厚生労働省の医療広告等ガイドライン(令和8年3月30日最終改正)では、承認された効能・効果と異なる使い方をする場合も「未承認医薬品等」に含めています。未承認医薬品等を自由診療で使う場合、医療機関は未承認であること、個人輸入などの入手経路、国内の同等品の有無、海外での安全性情報を示す必要があります。
誤解2:「ダウンタイムはほとんどない」
システマティックレビューでは、ダウンタイムの少なさが満足度の高さと結びついていたと報告されています。とはいえ、赤みやかさぶた、化粧の制限、紫外線対策の期間はゼロではありません。
大事な予定の直前は避け、施術から1〜2週間は余裕のある日程を組むと安心です。
見落としがち:他の施術との間隔
添付文書には、他の美容施術との間隔も細かく記載されています。主なものは次のとおりです。
- ヒアルロン酸を注入した方:少なくとも6か月あける
- ボトックス®を注入した部位:少なくとも3〜7日あける(6か月以内に注入した部位は慎重に使用)
- 脂肪溶解剤を注射した部位:少なくとも3か月あける
- 光・レーザー・RFなど他の機器による施術:少なくとも2〜3週間あける(特に推奨される場合を除く)
- イソトレチノイン(ニキビ治療に使われる内服薬)を使った方:少なくとも6か月あける
- 施術部位に手術を受けた方:少なくとも1年あける
Morpheus8が向いている人・向かない人

検討しやすい方
- 肌のキメや表面の凹凸、浅いニキビ跡が気になる方
- 数日の赤みやかさぶた、化粧の制限を受け入れられる方
- 間隔をあけた複数回の施術を計画できる方
- 施術後1か月以上の紫外線対策を続けられる方
施術を受けられない方(禁忌)
添付文書では、次の方は禁忌(施術してはいけない)とされています。
- ペースメーカー、植込み型除細動器、その他の金属や電子機器を体内に埋め込んでいる方
- 皮膚がんなどの悪性腫瘍がある方、その既往がある方、前がん状態のほくろがある方
慎重な判断が必要な方
以下に当てはまる方は、医師の判断のもとで施術の可否や方法を決めることになります。
- ケロイド体質、傷が治りにくい、肌が極端に乾燥して弱い方
- 抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を使っている方
- 糖尿病や甲状腺の病気など、コントロールが不十分な内分泌の病気がある方
- 病気や薬で免疫機能が下がっている方
- 施術部位に傷、湿疹、乾癬などがある方
- 施術部位の浅い位置に金属プレートやピアス、シリコンなどが入っている方
- 妊娠中、妊娠の可能性がある方、授乳中の方(安全性が確立されていないため)
- 過度に日焼けしている方(少なくとも2週間あける)
なお、タトゥーやアートメイクの上、唇には施術しないよう定められています。
費用の目安とカウンセリングで確認したいこと
自由診療で、料金は医療機関ごとに異なる
Morpheus8は美容目的の施術のため、公的医療保険が使えない自由診療です。料金は照射部位や回数、麻酔の有無などによって医療機関ごとに異なります。
医療広告等ガイドラインでは、承認機器を承認の範囲で使う自由診療を広告する場合、「自由診療」である旨と標準的な費用の併記を条件としています。麻酔などが別にかかる場合は、総額の目安も分かりやすく示すよう定めています。料金を確認するときは、麻酔代や薬代を含めた総額と、必要な回数の見込みをあわせて聞いておきましょう。
カウンセリング前のチェックリスト
- 使う機器は国内承認品か、未承認機器や承認範囲外の使用か
- 未承認の場合、入手経路や海外での安全性情報の説明があるか
- 照射する深さと、自分の悩み(表面の凹凸か、たるみか)が合っているか
- ダウンタイムの期間と、起こりうる副作用の説明を受けたか
- ペースメーカーや体内の金属、ケロイド、ヘルペスの既往を医師に伝えたか
- 直近のヒアルロン酸、ボトックス®、レーザーなどの施術歴を伝えたか
- 麻酔代や薬代を含めた総額と、必要な回数の見込みを確認したか
- 他の施術方法の説明も受け、今すぐ受ける必要があるか考えたか
消費者庁も、美容医療を受ける前に、使う薬などを自分で説明できるか、リスクや副作用を知って納得したか、ほかの選択肢の説明を受けたか、今すぐ必要かを確認するよう呼びかけています。
よくある質問
- Q. Morpheus8は何回くらい受ければよいですか?
- 国内承認品の添付文書では、24ピンリサーフェシングチップを使う場合の目安を3〜6週間の間隔で1〜4回としています。肌の状態や反応によって変わるため、医師と相談しながら計画しましょう。
- Q. 施術後、いつからメイクできますか?
- 添付文書では、施術後24〜72時間は化粧をしないよう記載されています。赤みやかさぶたの状態によって変わるため、医師の指示に従ってください。
- Q. ヒアルロン酸やボトックス®をしていても受けられますか?
- 添付文書では、ヒアルロン酸を注入した方は少なくとも6か月、ボトックス®を注入した部位は少なくとも3〜7日あけるとされています。施術歴はカウンセリングで必ず伝えましょう。
BIOTOPE CLINIC 白金へのご相談
気になる症状・治療法は、形成外科専門医・苅部医師にカウンセリングでご相談ください。お一人おひとりの肌・お悩みに合わせて、最適な治療法をご提案いたします。
所在地: 東京都港区白金 / 監修: 苅部 淳 医師(形成外科専門医)
まとめ
Morpheus8は、細いピンから高周波の熱を届けて肌の修復を促す施術です。国内では「モフィウスプロ」が2025年10月に承認されましたが、使用目的は肌の浅い層のリサーフェシングに限られています。
ダウンタイムは赤みや腫れ、かさぶたが中心で、数日から1〜2週間ほどの経過を見込んでおくと安心です。化粧の制限や1か月以上の紫外線対策も必要です。ペースメーカーを使っている方や皮膚がんの既往がある方は受けられません。
使う機器の承認状況や照射の深さ、総額を確認し、納得してから受けるかどうかを決めましょう。気になる方はカウンセリングでご相談ください。
BIOTOPE CLINIC 白金(港区白金)でもご相談いただけます。費用等はリンクのHPをご参照ください。
References
- 添付文書『モフィウスプロ(承認番号30700BZX00257000)2026年3月改訂 第2版』インモード・ジャパン株式会社/医薬品医療機器総合機構(PMDA)、2026 出典
- プレスリリース『「モフィウスプロ」医療機器製造販売承認取得のお知らせ』インモード・ジャパン株式会社、2025 出典
- 製品情報『モフィウスプロ』インモード・ジャパン株式会社 出典
- 510(k)資料『K200947 InMode System with the Morpheus8 Applicators』U.S. Food and Drug Administration、2020 出典
- プレスリリース『Morpheus8 Secures First and Only FDA Clearance for Soft Tissue Contraction for Fractional Radiofrequency Microneedling』InMode Ltd.、2024 出典
- 論文『Radiofrequency Microneedling: Technology, Devices, and Indications in the Modern Plastic Surgery Practice』Shauly O, et al. Aesthetic Surgery Journal Open Forum、2023 出典
- 論文『Radiofrequency Microneedling for Facial Rejuvenation: A Systematic Review』Kumar N, et al. Journal of Cosmetic Dermatology、2026 出典
- 指針『医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告等ガイドライン)』厚生労働省、2026 出典
- 『美容医療を受ける前に確認したい事項と相談窓口について』消費者庁 出典
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監修医師
苅部 淳
Karibe Jun
理事長
略 歴
資 格
受 賞
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