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薄毛・AGA治療は効果はあるの?効果を実感するまでの期間や生えやすい人の特徴を解説

2024.09.24

 

薄毛で悩む

・AGA治療は薄毛に効果がある?
・AGA治療はすぐに効果が出る?
・AGA治療の費用はどのくらい?

このような疑問やお悩みをお持ちではないですか?
AGA治療の認知度が上がってきましたが、効果について懐疑的な方も多いでしょう。

この記事では、AGA治療や効果が出るまでの期間、効果を得やすい人の特徴、治療費などについて解説をしています。

最後まで読むと、AGA治療の全体像や、早期の治療開始の必要性がわかります。
ぜひ参考にしてください。

 

薄毛・AGA治療とは

薄毛・AGA治療は、毛髪サイクルを調整したり発毛を促したりして薄毛や抜け毛の改善を図る治療方法です。
AGAは​​男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)の略で、主に男性ホルモンの活動が原因となって薄毛や脱毛が生じます。このため男性ホルモンに作用する酵素や、毛母細胞を活性化して発毛を促す薬を使用して治療します。

AGA治療薬が厚生労働省に認可されたのは2005年。そして2010年に日本皮膚科学会によって「男性型脱毛症診療ガイドライン」が発表された比較的新しい治療分野です。AGAが治療可能な病気であるとの認識は徐々に広まっており、治療方法の研究も進んでいます。

薄毛・AGA治療では主に内服薬と外用薬を使います。下記の3つがおもな治療薬の名前とその他の方法です。

<薬剤>
・フィナステリド
・デュタステリド
・ミノキシジル

<その他>
・注入療法
・自毛植毛
・低出力レーザー

それぞれの効果や使用方法について説明します。

フィナステリド

フィナステリドは体内にある酵素の「5αリダクターゼ」の働きを阻害して、抜け毛の進行を抑える効果のある薬です。「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、フィナステリドの内服を男性型の脱毛症に強くすすめています。
AGAでは、5αリダクターゼが男性ホルモンの「テストステロン」を「ジヒドロテストステロン」に変換して、毛母細胞の増殖を抑えます。これにより髪の毛の成長期が短くなるため、細くて軟らかい髪の毛が増える上に抜け毛も多くなるのです。

5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、フィナステリドはⅡ型に作用してジヒドロテストステロンの発生を抑制して抜け毛の進行を防ぎます。

副作用

・肝機能障害
・性欲減退
・勃起機能不全
・射精障害
・精液量減少

使用方法

0.2mg または 1mg を1日に1回内服する

デュタステリド

デュタステリドはフィナステリドと同じく5αリダクターゼの働きを阻害する薬です。5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型両方に作用するため、フィナステリドよりも抜け毛の進行を抑えて太くて長い毛の本数が増える効果が期待できます。「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」において、男性型の脱毛症への内服を強くすすめています。

副作用

・肝機能障害
・黄疸
・性欲減退
・勃起不全
・女性化乳房
・乳頭/乳房痛
・乳房不快感

使用方法

0.1mg または 0.5mg を1日に1回内服する

ミノキシジル

ミノキシジルが効果を発揮するのは、AGAの中でも壮年性の脱毛症の発毛、育毛、抜け毛の進行予防です。壮年期の脱毛症では、成長期→退行期→休止期の毛髪サイクルのうち成長期が短くなり休止期が長くなるのが特徴です。
そこでミノキシジルは頭皮の毛根を包んでいる部分を大きくして髪の毛を太くし、さらに毛髪サイクルの成長期を長くさせて髪の毛を長くします。また髪の毛を作る毛母細胞に刺激や栄養を送る毛乳頭細胞(もうにゅうとうさいぼう)を増やして、発毛を促す効果もあります。
ミノキシジルはフィナステリドやデュタステリドとは違い、女性にも使用できる薬剤です。内服薬と外用薬がありますが、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では男性型に5%ミノキシジル、女性型には1%ミノキシジルの外用を強くすすめています。

内服薬は、日本で薄毛・AGA治療薬としての臨床試験が実施されていないため、上記のガイドラインでは推奨されていません。しかし実際には薄毛・AGAを専門とする医師・クリニックにて処方されています。必ず医師の指導に沿って、副作用に注意しながら使用してください。

副作用

<外用>
・初期脱毛
・皮膚炎(かゆみ、発赤など)

<内服>
・動悸、息切れ
・頭痛、めまい
・手足、顔のむくみ
・多毛症
・肝機能障害

使用方法

<外用薬>
1日2回、脱毛部位に直接塗る

<内服薬>
2.5mg
5mg
10mg いずれかを1日1〜2回

注入療法(メソセラピー)

注入療法は幹細胞培養上清液(かんさいぼうばいようじょうせいえき)などの必要な薬剤を、頭皮に浸透させる治療方法です。注入の方法には、炭酸ガスやレーザー、超音波などがあります。頭皮に浸透した薬剤は、頭皮の再生や血行促進、毛母細胞を活性化して太い毛をすやすなどの効果があります。

自毛植毛

自毛植毛は、健康な自分の髪の毛が生えている頭皮を手術によって脱毛部分に移植する方法です。他の治療方法よりも早く効果を実感でき、AGAの根本的な解消となる場合もあるのがメリットです。しかし植毛が定着せずに、手術から24時間以内に抜けてしまう場合もあります。

低出力レーザー

低出力レーザーは頭皮の表面や髪の毛には影響を与えず、膚の内側に刺激を与えて細胞を活性化させます。毛細血管が活性化して頭皮が再生し、毛母細胞も活性化して髪の毛の成長を促します。

薄毛・AGA治療の効果

薄毛・AGA治療では、内服薬と外用薬を使用します。フィナステリドやデュタステリドは抜け毛の進行を抑える内服薬です。

フィナステリド1mgを5年間内服した日本人男性の99.4%で効果が出た、との報告があります。特に40歳未満、重症度が低いとより効果がありました。

デュタステリドの国内調査では、0.5mgを1年内服したところ毛量の増加を認めています。

外用での使用を推奨されているミノキシジルは発毛を促す効果があり、男性にも女性にも使用できる薬品です。男性型に対する調査では、5%ミノキシジルの塗布(24〜48週間継続)で脱毛部1c㎡内の髪の毛の数が18〜26本と明らかに増えていました。女性型では1%ミノキシジルを24週間使用した調査で、脱毛部1c㎡内の髪の毛が約8本も増えて発毛を促す効果が示されています。

フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルに対する効果は国内だけでなく世界においても認められており、薄毛・AGAの治療に使用されています。

 

薄毛・AGA治療の効果を実感するまでの期間

薄毛・AGA治療は長期的な継続が必要です。フィナステリドやデュタステリドの効果を実感するまでには、早い人で3か月、一般的には6か月ほどかかります。これらの薬は抜け毛を抑える効果がありますが、髪を増やすわけではありません。そのため抜け毛が減少し、生え変わりの髪が伸び始める時期に効果を感じ始めます。

外用薬のミノキシジルでは使いはじめに休止期脱毛を認める場合があるため、使用を中止してしまうケースがあります。

内服薬も外用薬もすぐには効果を実感するものではなく、長期的な継続によって効果を実感するようになります。個人差はありますが、自己判断で中断せずに6か月は継続してみましょう。

 

薄毛・AGA治療で効果が出る人の特徴

AGAと診断されて治療をはじめてから効果が出るまでの期間は、早い人で数か月です。このように早めに効果を実感できる人の特徴は下記の3つです。

・AGAを発症して間もない
・複数の治療を組み合わせている
・継続して診察を受けている

それぞれについて解説します。

AGAを発症して間もない

AGAを発症したばかりの頃は、髪の毛の太さや密度がまだ進行した状態ではないために治療効果を実感しやすいです。このため、治療を始めるときの状態を維持あるいは向上させて、自分の髪の毛を長く保てます

複数の治療を組み合わせている

薄毛・AGA治療には内服薬と外用薬があり、その中にも種類があります。さらに注入治療や自毛の植毛などもあります。これらの中からひとつだけでなく、複数組み合わせると治療効果も実感しやすくなります。AGAの進行を遅らせ、発毛を促す結果へのアプローチがそれぞれ違っているからです。どの治療と組み合わせるとより効果的であるかは、医師の判断になります。医師としっかり連携して治療プランを決めていきましょう。

継続して診察を受けている

薄毛・AGA治療は長期的な継続が必要です。そのためには、定期的に受診をして頭皮および毛髪の状態を確認して、治療方法が合っているか評価しなければなりません。状態に合わせて治療法を微調整する場合もあり、医師の診察は欠かせません。また、治療薬は診察しないと処方されないため、定期的な受診を継続していくのは大変重要です。

 

早ければ早いほど効果的な薄毛・AGA治療

薄毛・AGAでは、髪の生え際が気になってきたり、頭頂部が薄くなってきたと感じたりしたら早めに治療を開始する方が効果的です。

具体的な理由として下記があげられます。

・AGAが進行する
・毛髪サイクルは回数が決まっている
・コンプレックスからの解放

ひとつずつ解説していきます。

AGAが進行する

AGAは進行性であるため、放っておくと髪の毛はさらに薄くなり範囲も拡大してきます。一度発症すると自然に元の状態には戻りません。治療を開始しない限りAGAは進行していき手遅れになる場合もあります。

髪の毛は頭皮にある毛包(もうほう)内の毛母細胞から作られます。しかしAGAの進行に伴い髪の毛を作る毛包の機能が弱まっていると回復するのは難しく、効果が出たとしてもかなりの期間が必要です。フィナステリドは重症度が低い場合に、より効果が高かったとの報告があり、早期の治療開始をおすすめします。

毛髪サイクルは回数が決まっている

髪の毛には、成長期→退行期→休止期を繰り返すサイクルがあります。この毛髪サイクルには生涯における限度があり、一般的に15回くらいと言われています。

通常の毛髪サイクルは2〜6年ですが、薄毛・AGAの毛髪サイクルは数か月〜1年とかなり短いため毛髪サイクルの限度を早期に迎えてしまい、治療をしても発毛させられません。

AGA発症してからすぐに治療を開始できれば毛髪サイクルを早い段階で正常化でき、自分の髪を長く維持できます。

コンプレックスからの解放

髪の毛は常に人から見られるため、薄毛・AGAになるとかなりのコンプレックスを抱えるようになります。10代や20代でも発症する場合があり、治療しなければ改善しないので、人生のほとんどの期間を髪の毛にコンプレックスを抱えて生きていかなければなりません。対人関係や仕事にも影響をおよぼすかもしれません。

早い段階から治療を開始すれば、治療効果も早めに実感できコンプレックスからも解消できます。

 

薄毛・AGA治療の治療費

気になる薄毛・AGAの治療は自費診療です。脱毛症との病名がついていても、美容目的に分類されるため保険適用されません。治療費は月に15,000〜30,000円程度とも言われていますが、治療内容によって大きく変わってきます。ここでは薄毛・AGAの治療費の詳細を紹介していきます。

AGA治療は効果が出るまでに半年程度かかり、その後も継続して治療していかなければ効果を維持できません。ご自身の予算や薄毛の状態を医師とも相談の上、無理のないように治療を受けてください。

フィナステリド

内服薬の価格:約3,000〜7,000円/月

デュタステリド

内服薬の価格:約7,000〜11,000円/月

ミノキシジル

内服薬の価格:約8,000〜10,000円/月
外用薬の価格:約5,000〜10,000円/本

注入療法

施術費用:約2万〜10万円/回
*施術する範囲や使用薬剤によっても変わってくる
※当院では「幹細胞培養上清注入療法」での注入療法での治療を行っております。

自毛植毛

施術費用:約60万〜150万円/回
*基本施術料+植毛本数に対する費用

低出力レーザー

施術費用:約5,000〜20,000円/回

 

AGA治療で効果がない場合の対処法

AGA治療では効果を実感するまでに治療を継続していても半年程度かかります。それ以降もあまり効果を実感できない場合は、一度基本を振り返ってみましょう。

AGA治療を受ける際の大前提として、ストレスの発散や睡眠時間の確保、バランスのよい食事などの生活習慣を改善してホルモンバランスを乱さないようにするのが大切です。そして、医師に指示された通りに薬を使用してください。

それでも効果を感じないときは、違う治療方法がよいのかもしれません。しかし、治療効果は定期的に受診して医師が判断するのが重要で、自己判断はしないようにしましょう。状態が悪化する場合もあります。

クリニックによって取り扱っていない治療方法があります。場合によっては担当している医師と相談の上、ほかのクリニックへ転院をする可能性もあります。そのときは、これまでの治療方法や経過が記載された紹介状をもらいましょう。新しいクリニックでの治療がスムーズに進みます。

 

まとめ

薄毛・AGAの治療では、内服薬や外用薬を主に使用し、注入療法や自毛植毛などもできます。毛髪サイクルと関連するため、効果を実感するには半年程度かかります。なかなか効果を実感できなくても治療を継続するのが大事です。

早い時期から治療を始めると効果的であるため、AGAと診断されたらすぐに治療を開始した方がよいでしょう。

とはいえAGA治療は自費診療であり、月に約15,000〜30,000円かかります。医師と相談して無理のない程度で治療を始めてみてはいかがでしょうか。

当院ではAGA・薄毛治療において、「幹細胞培養上清注入療法」での注入療法での治療、内服薬での治療を行っております。薄毛、AGAでお悩みなら、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。

AGA・薄毛治療詳細はこちら

AGA・薄毛治療

監修医師

苅部 淳Karibe Jun理事長

苅部 淳 日本形成外科学会形成外科専門医
略 歴
順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
福島県立医大付属病院 形成外科
寿泉堂総合病院 形成外科
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
東京大学附属病院 精神科
専 門
日本形成外科学会形成外科専門医
日本抗加齢学会専門医
日本医師会認定産業医
専門分野
形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。

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