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ジュベルックの効果・持続期間は?費用とダウンタイムの注意点を解説
2026.09.14
ジュベルックが気になる方へ

「肌のハリが落ちてきた」「ヒアルロン酸とは違うタイプの注入治療が気になる」と感じて、ジュベルックという名前にたどり着いた方もいるはずです。SNSや広告で目にする機会は増えていますが、効果がどのくらい続くのか、費用がどう決まるのかは分かりにくいままです。
ジュベルックは、日本国内での承認情報が確認できない製剤を使う自由診療の施術です。本記事では、私の経験をもとに、公表されている臨床研究と、厚生労働省・消費者庁などの公的資料をもとに、効果・持続期間・費用の考え方を整理しました。
この記事でわかること
- ジュベルックの成分と、ヒアルロン酸注入との違い
- 臨床研究で報告されている効果と、その観察期間
- ダウンタイム・副作用と、未承認品ならではの注意点
- 費用が決まる仕組みと、契約前に確認したいこと
ジュベルックとは(成分と仕組み)

ジュベルック(JUVELOOK)は、韓国のVAIM社が製造する注入用の製剤です。
主な成分は、体内で分解される素材であるポリ-D,L-乳酸(PDLLA)の微粒子と、非架橋ヒアルロン酸の2つです。製造元の製品情報では「組織修復用材料」に分類され、成人の顔のしわを一時的に改善する目的の製品と説明されています。
2つの成分の役割
臨床研究では、ジュベルックの働きを「注入直後のふっくら感」と「時間をかけたコラーゲン産生の促進」の2段階で説明しています。
非架橋ヒアルロン酸とは、分子同士をつなぐ加工(架橋)をしていないヒアルロン酸のことで、注入直後のボリューム感に関わるとされます。
一方のPDLLAは、肌の土台となるコラーゲンが新しく作られるよう促す成分として報告されています。つまり、打った直後の見た目と、数週間から数か月かけて起こる変化は、別々の成分が担っているイメージです。
研究で使われた製品の中身
論文に記載された組成を見ると、目の下の研究で使われた50mgタイプは、PDLLA 42.5mgと非架橋ヒアルロン酸7.5mgを含む製品でした。ほうれい線の研究で使われた「ジュベルック ボリューム」は、PDLLA 170mgと非架橋ヒアルロン酸30mgを含み、滅菌水で溶かしてから注入しています。同じジュベルックでも、製品の種類や溶かす量によって使い方が変わります。
ヒアルロン酸注入との違い
よく比べられるヒアルロン酸注入との違いを、確認できた情報の範囲でまとめました。
| 項目 | ジュベルック | 国内承認のヒアルロン酸注入材 |
|---|---|---|
| 主な成分 | PDLLA+非架橋ヒアルロン酸 | ヒアルロン酸 |
| 働き方 | 注入直後のふっくら感と、コラーゲン産生の促進の2段階 | 注入した材料で、しわやくぼみを補う(一般的名称「ヒアルロン酸使用軟組織注入材」) |
| 日本での承認 | PMDAの医療機器情報検索で添付文書が確認できない | PMDAに承認品の添付文書が掲載されている |
| 保険の扱い | 美容目的のため自由診療(全額自己負担) | 美容目的のため自由診療(全額自己負担) |
日本での承認状況
医薬品や医療機器の情報を公開しているPMDA(医薬品医療機器総合機構)の医療機器情報検索で、「ジュベルック」「JUVELOOK」(2026年9月時点)。国内で承認されていません。
海外については、韓国の医療系メディアが、韓国食品医薬品安全処の医療機器許可と欧州CE認証をすでに取得していると2025年に報じています。2026年8月には、中国の国家薬品監督管理局(NMPA)から3等級医療機器の許可を得たとも報じられました。ただし、海外で許可されていても、日本の承認とは別の話です。
期待できる効果(臨床研究で報告されている変化)

ジュベルックの臨床研究は、2025〜2026年に報告されたものが中心です。ここでは、方法が比較的明確な3つの研究を取り上げます。いずれも数十人以下の規模の研究である点に注意して読んでください。
ほうれい線:PLLA製剤と左右で比べた研究
2026年に皮膚科学の学術誌に掲載された研究では、33人を対象に、顔の片側にジュベルック ボリューム、反対側にポリ-L-乳酸(PLLA)製剤を注入して比べました。複数の施設で、どちら側に何を打つかをランダムに決め、評価者には伏せる方法をとっています。注入は0週・4週・8週の計3回です。
しわの深さを段階で評価する指標は、両側とも4週の時点から改善し、初回から24週後まで治療前より良い状態が続きました。ジュベルック側はPLLA製剤に劣らないという結果でしたが、著者は長期的な安全性の評価にはさらに研究が必要と述べています。
目の下のくぼみ:小規模な研究
2026年に報告された研究では、女性15人の目の下に、50mgタイプを月1回、計3回注入しています。1回あたりの量は片側0.3〜0.5mLでした。医師と本人による見た目の評価や、肌の弾力・うるおいの指標に改善がみられたと報告されています。
ただし著者自身が、比較対象のグループを置かない小規模なパイロット研究だと認めており、より長期の安全性データも必要としています。結果をそのまま自分に当てはめず、参考のひとつとして受け止めましょう。
毛穴・肌の質感:塗布と組み合わせた研究
2025年の研究では、15人に0.5mmの針で肌に細かな穴をあける施術(マイクロニードリング)を行い、直後にジュベルックの溶液1mLを塗布しました。3週間おきに3回行ったところ、毛穴の評価スコアは平均6から3へ下がり、最終施術から22週後も保たれていたと報告されています。
この研究は、ジュベルックを皮膚に注入する方法とは異なります。同じ製剤でも、施術方法によって期待できる変化や経過は変わります。
持続期間はどのくらい?研究データから分かること

「一度打てば何年も続くの?」という疑問に対し、公表されている研究から分かる範囲を整理します。
研究で確認されているのは「約6か月」まで
本記事で参照した研究の観察期間は、ほうれい線の研究が初回から24週(約6か月)、毛穴の研究が最終施術から22週、目の下の研究が3回目から3か月以上でした。ほうれい線と毛穴の研究では、観察期間の終わりの時点でも改善が保たれていたと報告されています。
裏を返すと、これより長い期間の効果は、少なくともこれらの研究からは分かりません。持続期間について「〇年」と具体的に説明を受けた場合は、その根拠となる研究やデータを尋ねてみてください。
製造元も「一時的な改善」と位置づけている
製造元の製品情報では、使用目的を「成人の顔のしわを一時的に改善する」と記載しています。PDLLAは体内で分解される素材であり、効果が永久に続く治療ではありません。維持したい場合は、一定の間隔で追加の施術を検討することになります。
変化は「少しずつ」現れる
ほうれい線の研究では、臨床医の所見として、非架橋ヒアルロン酸によるとみられるふっくら感が注入直後から見られたと記載されています。一方、コラーゲンの産生を促す働きは遅れて現れると報告されており、研究でも約1か月おきに3回注入するスケジュールが組まれていました。直後の見た目だけで「効かなかった」「完成した」と判断しないようにしましょう。
ダウンタイムと副作用

注入治療である以上、ダウンタイム(施術後に腫れや赤みなどが出る期間)や副作用はゼロにはなりません。
研究で報告された症状
- ほうれい線の研究:回答者の大半が、使った製剤にかかわらず3〜4日ほど軽い腫れを経験。ジュベルック側の腫れがやや目立ったという声も一部あり
- 目の下の研究:数時間から2日ほどの軽い腫れ。2人に一時的な内出血
- 毛穴の研究:施術直後の赤みやむくみが24〜48時間で消失。2人に点状の出血が数日
しこり(結節・肉芽腫)のリスク
ほうれい線の研究では、1人が2回目の注入後にジュベルック側の中等度の腫れと痛みを起こしました。この方は、ステロイドとヒアルロン酸分解酵素を患部に注射して速やかに改善しています。
著者は、PDLLAの粒子はなめらかで分解も比較的早いため、理論上はしこりや肉芽腫(異物に対する炎症のかたまり)が起こりにくいとしつつ、「起こらないわけではない」と明記しています。万一のときにどのように対応してもらえるかは、施術前に確認しておきたい項目です。
未承認品は公的な救済制度の対象外
国内で承認された医薬品などで重い健康被害が起きた場合は、医薬品副作用被害救済制度などの公的な救済制度があります。しかし厚生労働省の医療広告ガイドラインは、未承認医薬品等の使用はこれらの救済の対象にならないと明示するよう定めています。副作用が起きたときの治療費や補償の扱いも、事前に聞いておくと安心です。
よくある誤解と見落としがちなポイント

誤解1:海外で許可されていれば、日本でも承認済み
海外での許可と、日本の医薬品医療機器等法(薬機法)での承認はまったく別のものです。医療広告ガイドラインでは、未承認医薬品等を自由診療で使う場合、医療機関は次の内容を明示する必要があるとしています。
- 承認を得ていない製品であること
- 医師の個人輸入など、入手経路
- 同じ成分や性能をもつ国内承認品があるかどうか
- 海外での安全性に関する情報(主要な欧米各国で承認がない場合は、重大なリスクが明らかになっていない可能性があること)
- 公的な救済制度の対象にならないこと
カウンセリングでこれらの説明があるかどうかは、医療機関を見極める手がかりにもなります。
誤解2:1回で完成し、効果はずっと続く
先に見たとおり、ほうれい線と目の下の研究では約1か月おきに3回注入しており、製造元も「一時的な改善」と位置づけています。1回の施術で劇的に変わる治療、あるいは一生もつ治療と考えると、期待とのずれが生まれやすくなります。
向いている人・慎重に考えたい人
検討しやすい方
- 急な変化よりも、数か月かけた自然な変化を望む方
- 約1か月おきの複数回の通院に無理がない方
- 国内未承認の製剤であることや救済制度の対象外であることを理解し、納得できる方
慎重に考えたい方
- 大事な予定が数日以内に控えている方(研究では3〜4日ほどの腫れが報告されている)
- 1回の施術ではっきりしたボリュームの変化を求める方
- 未承認の製剤を使うことに不安が残る方
肌のハリやしわの悩みには、国内承認のヒアルロン酸注入のほか、ボルニューマやダーマペンなど、仕組みの異なる選択肢もあります。どの方法が合うか迷っている方は、ご相談ください。
費用の考え方(自由診療・保険適用外)
保険は使えず、料金は医療機関ごとに異なる
ジュベルックのような美容目的の施術は公的医療保険が適用されず、全額自己負担の自由診療です。医療広告ガイドラインも、自由診療は内容や費用が医療機関ごとに大きく異なり得ると明記しています。そのため本記事では、特定の金額や相場は掲載していません。
同じガイドラインは、医療機関がウェブサイトで自由診療を紹介する際、通常必要な治療内容・標準的な費用・治療期間・回数を分かりやすく示すよう定めています。標準的な費用が明確でない場合は、発生頻度の高い追加費用を含めた最低額から上限額までの範囲を示すなどの対応が必要としています。
費用を左右する要素
- 使う製品の種類と量(50mgタイプか、容量の多い「ボリューム」タイプか、何本使うか)
- 施術回数(ほうれい線・目の下の研究では約1か月おきに3回)
- 注入する範囲(ほうれい線、目の下、顔全体など)
- 麻酔や、ほかの施術との組み合わせにかかる費用
- 再診料や、副作用が出た場合の処置費用
厚生労働省の啓発サイトは、広告では安価な施術が宣伝され、カウンセリングで数倍の価格が提示されるケースを紹介しています。1回あたりの料金だけでなく、予定する回数を終えるまでの総額で比べるようにしましょう。
コース契約とクーリング・オフ
消費者庁の資料によると、2017年12月施行の改正特定商取引法で、ヒアルロン酸注射のような「薬剤の使用」による、しわ・たるみの軽減の施術が、特定継続的役務提供の対象に加わりました。契約期間が1か月を超え、金額が5万円を超える場合は、8日間のクーリング・オフや中途解約ができることがあります。
自分の契約が該当するか分からないときは、消費者ホットライン「188」に相談できます。「今契約すれば安くなる」と勧誘されても、その場で決めずに時間を置くことを厚生労働省もすすめています。
カウンセリングで確認したいことチェックリスト
厚生労働省が示している確認項目と、医療広告ガイドラインの内容をもとに、施術前にチェックしたい項目をまとめました。
- 使う製剤の名前と種類を、自分でも説明できるか
- 国内で承認されていない製剤であること、入手経路の説明を受けたか
- 海外でどのように許可されているか、その根拠を示してもらえたか
- 腫れ・内出血・しこりなどのリスクと、起きたときの対応を聞いたか
- 公的な救済制度の対象外であることを理解したか
- 予定する回数と、終了までの総額を書面で確認したか
- ヒアルロン酸注入など、ほかの方法との比較の説明を受けたか
- その施術は「今すぐ」必要か、一度持ち帰って考えたか
よくある質問
- Q. ジュベルックの効果はどのくらい続きますか?
- 本記事で参照した臨床研究では、初回から約6か月後まで改善が保たれていたと報告されていますが、それより長い期間のデータは限られています。製造元も「一時的な改善」を目的とした製品と位置づけているため、永久に続く治療ではありません。
- Q. ジュベルックは日本で承認されていますか?
- PMDAの医療機器情報検索では、国内承認品としての添付文書は確認できません(2026年9月時点)。受ける場合は、未承認であることや入手経路、救済制度の対象外であることについて、医師から説明を受けてください。
- Q. 1回だけでも効果はありますか?
- 注入直後は非架橋ヒアルロン酸によるふっくら感が出ることがありますが、本記事で参照したほうれい線・目の下の研究は、約1か月おきに3回注入して効果を評価しています。回数や間隔は肌の状態によって変わるため、カウンセリングで相談してください。
BIOTOPE CLINIC 白金へのご相談
気になる症状・治療法は、形成外科専門医・苅部医師にカウンセリングでご相談ください。お一人おひとりの肌・お悩みに合わせて、最適な治療法をご提案いたします。
所在地: 東京都港区白金 / 監修: 苅部 淳 医師(形成外科専門医)
まとめ
ジュベルックは、PDLLAと非架橋ヒアルロン酸を組み合わせた注入用の製剤で、注入直後のふっくら感と、時間をかけたコラーゲン産生の促進という2段階の変化が期待できます。臨床研究では、約1か月おきに3回注入し、初回から約6か月後まで改善が保たれたという報告があります。
一方で、国内での承認情報は確認できず、公的な救済制度の対象外であること、しこりなどのリスクがゼロではないことも理解しておきたい点です。費用は自由診療のため医療機関ごとに異なり、回数を終えるまでの総額で確認することをおすすめします。
気になる方はカウンセリングでご相談ください。麹町皮ふ科•形成外科クリニック、BIOTOPE CLINIC 白金(港区白金)でもご相談いただけます。
References
- 資料名『医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)』厚生労働省、2024年(令和6年9月13日最終改正) 出典
- 資料名『その美容医療、ちょっと待って!』厚生労働省、2025年 出典
- 資料名『確認してください!美容医療の施術を受ける前にもう一度!』厚生労働省、2026年9月閲覧 出典
- 資料名『医療機器 情報検索』独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)、2026年9月14日検索 出典
- 資料名『平成28年改正特定商取引法について』消費者庁 取引対策課、2017年 出典
- 資料名『A Split Face Study Comparing the Effect of a PDLLA Based Product and PLLA on the Nasolabial Fold (NLF)』Park JY, et al. Skin Research and Technology、2026年 出典
- 資料名『Hybrid Biostimulator and Hyaluronic Acid Injectable for Tear Trough Rejuvenation』Young SM, Lau EKH. Aesthetic Plastic Surgery、2026年 出典
- 資料名『The Efficacy of Combined Microneedling and Topical Poly-d,l-lactic Acid (Juvelook) Application for Facial Pore Reduction and Skin Texture Improvement』Wan J, et al. Plastic and Reconstructive Surgery Global Open、2025年 出典
- 資料名『Ultrasound and Radiological Patterns in Assessing the Efficacy of Juvelook for Collagen Stimulation and Tear Trough Enhancement: A Case Report』Ravera K. Cureus、2025年 出典
- 資料名『쥬베룩(JUVELOOK)製品情報』VAIM、2026年9月閲覧 出典
- 資料名『바임, ‘쥬베룩’ 러시아 의료기기 허가획득∙런칭행사 성료』メディファイニュース(Medifonews)、2025年 出典
- 資料名『바임, ‘쥬베룩’ 中 NMPA 3등급 의료기기 허가 획득』ラポルシアン(Rapportian)、2026年 出典
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監修医師
苅部 淳
Karibe Jun
理事長
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