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目の下クマの種類と治療法まとめ|原因別アプローチを解説

2026.06.02

目の下のクマの種類と治療法を解説|自分に合ったアプローチを見つけるために

「目の下のクマが気になって、厚めのコンシーラーでも隠しきれない」「睡眠をとっているはずなのに、疲れて見える」——そのようなお悩みを抱えて検索でたどり着いた方は、少なくないのではないでしょうか。

実は、目の下のクマには大きく3〜4種類があり、それぞれ原因がまったく異なります。スキンケアや生活習慣の改善で薄くなるタイプもあれば、医療的なアプローチが適しているタイプもあります。誤ったケアを続けても改善が見込めないどころか、悪化することもあるため、まず「自分のクマがどの種類か」を正しく把握することがとても重要です。

この記事では、クマの種類・原因から、それぞれに適した治療の選択肢・費用感・よくある誤解まで、形成外科専門医の知見をもとにわかりやすくまとめています。

  • 目の下のクマには青クマ・茶クマ・黒クマ(影クマ)・赤クマの4種類があること
  • それぞれのクマの原因と見分け方
  • 種類別に適した治療法と費用の目安
  • クマ治療に関するよくある誤解と正しい知識
  • 当院で相談できる治療メニューの概要

目の下のクマとは?4種類の分類と仕組み

「クマ」とひとくちに言っても、皮膚科・形成外科の領域では原因によって種類が区別されています。見た目の色味や部位、引っ張ったときの変化などを確認することで、ある程度セルフチェックが可能です。

青クマ:血行不良が原因

青クマは、目の周りの毛細血管内の血液が透けて見えることで生じます。目の下の皮膚はとくに薄く(全身の中でも0.6〜0.8mm程度とされています)、皮下脂肪も少ないため、血管の色が影響しやすいのが特徴です。

冷えや睡眠不足、目の疲れによる血行不良が主な原因で、朝に悪化し夕方に改善することが多いのも青クマの傾向のひとつです。指で皮膚を横に引っ張ったときにクマが薄くなるようであれば、青クマである可能性があります。

茶クマ:色素沈着が原因

茶クマは、メラニン色素が目の下の皮膚に沈着することで生じます。紫外線によるダメージ、目をこする癖、過去のニキビ炎症や摩擦による色素沈着などが主な原因です。

皮膚を引っ張っても色が薄くならず、下を向いてもクマが同じ位置に残るのが目安です。コンシーラーで一時的には隠せても、根本的には皮膚のメラニン量を減らすアプローチが必要になります。

黒クマ(影クマ):たるみ・くぼみが原因

加齢や皮膚のたるみによって目の下に「膨らみ」と「へこみ」が生じ、その段差が影を作ることで暗く見えるのが黒クマ(影クマ)です。正確には色素の問題ではなく、立体的な凹凸が原因です。

上を向くとクマが薄くなる、または明るい場所では目立ちにくいといった特徴があります。スキンケアや外用薬では改善しにくく、ボリューム補正や手術的なアプローチが有効なケースが多いとされています。

赤クマ:眼窩脂肪の突出が原因

目の下の脂肪(眼窩脂肪)が前方に押し出されてふくらみ、その下に影ができる状態を赤クマとも呼びます。脂肪自体が赤みを帯びて見えることからこの名称がつけられており、黒クマと併存するケースも少なくありません。遺伝的な要素もあり、比較的若い世代にも見られます。

クマの種類の見分け方:セルフチェックの目安

クマの種類を大まかに判別するためのセルフチェック方法をまとめます。ただし、複数のクマが混在する「複合型」も多く見られるため、確実な判断は専門家による診察が必要です。

種類 主な色味 皮膚を引っ張ると? 上を向くと? 主な原因
青クマ 青〜紫みがかった暗色 薄くなる 変化しにくい 血行不良・睡眠不足
茶クマ 茶色〜褐色 変化しない 変化しない メラニン色素沈着・摩擦
黒クマ(影クマ) 黒〜灰色の影 変化しにくい 薄くなる たるみ・くぼみによる段差
赤クマ 赤みがかった膨らみ 変化しにくい 薄くなることも 眼窩脂肪の突出

クマの種類別:期待できる治療の選択肢

クマ治療においては「原因に合った治療を選ぶこと」が、満足度に大きく影響します。以下では、種類ごとに医療機関で行われる代表的な治療の選択肢をご紹介します。

青クマへのアプローチ

血管が透けて見えることが原因のため、血流の改善とともに皮膚自体を厚みのある状態に整えるアプローチが有効なことがあります。ヒアルロン酸注射によって目の下にわずかなボリュームを加えることで、血管の透け感を目立ちにくくする効果が期待できます。

また、レーザー治療や高周波系の機器治療によってコラーゲン産生を促し、皮膚の厚みを改善するアプローチも選択肢のひとつです。生活習慣の改善との組み合わせが重要となります。

茶クマへのアプローチ

色素沈着が原因のため、メラニンに働きかけるレーザー治療が有効なケースが多いとされています。ピコレーザーなどの機器は、メラニン色素を選択的に分解する作用が期待でき、周囲の皮膚へのダメージを抑えながら治療を進められます。

外用薬(ハイドロキノンなど)やゼオスキンヘルスなどのスキンケアプログラムを並行することで、より効果的なケアが期待できるケースもあります。紫外線対策と摩擦を避けることが予防・再発防止の基本です。

黒クマ(影クマ)・赤クマへのアプローチ

たるみや眼窩脂肪の突出が原因の黒クマ・赤クマには、立体的な構造に対処するアプローチが中心となります。ヒアルロン酸注射で段差(溝)を埋める方法は即効性があり、ダウンタイムが少ない選択肢として多くの方に選ばれています。

より根本的な改善を希望される場合は、裏ハムラ法という手術的治療が選択肢のひとつとなります。これは下まぶたの裏側から眼窩脂肪を移動・再配置することで、目の下の膨らみと溝を同時に改善する形成外科的な手術です。BIOTOPE CLINIC 白金でも対応している治療のひとつで、気になる方はカウンセリングでご相談ください。

苅部医師のコメント

当院では「ヒアルロン酸を入れたが改善しなかった」「クマのために高額なスキンケアを続けているが効果を感じない」というご経験をお持ちの方のご来院が多くみられます。その多くは、クマの種類に合っていない治療やケアを続けていたケースです。黒クマ・赤クマに対してどれほど優れた美白ケアを行っても、色素沈着が原因ではないため効果が出にくいのは当然のことです。まずは「自分のクマがどのタイプか」を正しく把握することが、改善への最短ルートだと考えています。

クマ治療のダウンタイムと副作用の目安

注射系治療(ヒアルロン酸・ボトックス)

ヒアルロン酸注射は施術直後から日常生活に戻れるケースが多く、ダウンタイムが少ない選択肢として知られています。ただし、目の下は皮膚が薄く浮腫みや内出血が出やすい部位でもあるため、数日〜1週間程度の腫れや内出血が生じる可能性があります。

注入量や部位によっては仕上がりが不自然になることもあるため、解剖学的知識を持つ医師によるデザインが重要です。

レーザー・機器治療

ピコレーザーなどの照射系治療は、施術後数日間は赤みや点状の色素変化(かさぶた)が生じることがあります。刺激を与えず、紫外線をしっかり遮断することがダウンタイム短縮に有効です。

外科的治療(裏ハムラ法など)

手術による治療は、より長期的な改善を目指せる反面、腫れや内出血が数週間程度続くことがあります。最終的な仕上がりの確認には1〜3か月程度かかる場合が多く、社会的ダウンタイム(人前に出られない期間)を考慮した時期の選択が必要です。

苅部医師のコメント

目の下のクマ治療では、まず「なぜクマができているのか」を正しく診断することが重要です。特に黒クマや赤クマは、色素沈着ではなく、眼窩脂肪の突出や目の下の凹凸による構造的な変化が原因となっているケースが少なくありません。そのため、美白治療やスキンケアだけでは十分な改善が得られないことがあります。
実際に当院でも、「ヒアルロン酸を何度か注入したが満足できなかった」「長年クマ治療を続けているが改善を実感できない」とご相談に来られる方がいらっしゃいます。そのような場合、裏ハムラ法によって突出した脂肪を適切な位置へ再配置することで、膨らみとくぼみを同時に改善できるケースがあります。
もちろん、すべての方に手術が必要なわけではありません。ヒアルロン酸やレーザー治療が適している方もいらっしゃいます。当院では診察を通じてクマの原因を見極めたうえで、一人ひとりに合った治療方法をご提案しています。BIOTOPE CLINICではヒアルロン酸治療後のご相談や、他院でクマ治療を受けたものの改善を実感できなかった方も来院されています。そのような症例を含め、形成外科専門医として目元治療を行ってきた経験から、原因に応じた治療選択の重要性を日々実感しています。

 

クマ治療の費用目安

治療費用はクリニックや治療内容によって異なりますが、参考として一般的な目安をご紹介します(すべて自由診療となります)。

  • ヒアルロン酸注射(目の下):1本あたり5万〜15万円程度
  • ピコレーザー(色素沈着へのアプローチ):1回あたり1万〜5万円程度
  • 裏ハムラ法(形成外科的手術):40万〜80万円程度
  • ゼオスキンヘルス等スキンケアプログラム:数万〜10万円程度(製品構成による)

費用は施術の組み合わせや個人の状態によって変わります。カウンセリング時に具体的な見積もりをご確認ください。

よくある誤解と見落としがちなポイント

誤解①「クマはすべて睡眠不足が原因」

睡眠不足が引き金になるのは主に青クマです。十分に寝ても改善しないクマは、色素沈着(茶クマ)や構造的な問題(黒クマ・赤クマ)が原因であることが多く、睡眠だけでは解決しません。「しっかり休んでいるのにクマが消えない」と感じている方は、種類の見直しを検討してみてください。

誤解②「コンシーラーで隠せているから治療は不要」

コンシーラーはあくまで一時的な対処で、クマの原因には作用しません。茶クマの場合、コンシーラーを塗るために目元をこすること自体が色素沈着を悪化させるリスクになる場合があります。また、黒クマ・赤クマは年齢とともに進行しやすいため、早期に原因にアプローチすることが長期的な改善につながりやすいとされています。

当院の外来では「長年コンシーラーでカバーしていたが、加齢とともに隠しきれなくなってきた」というご相談が増えています。クマの悩みは年齢を問わずお気軽にご相談ください。

クマ治療に向いている方・慎重に検討が必要な方

治療を検討しやすい方

  • スキンケアや生活習慣の改善を続けても変化が乏しい方
  • クマによって老けて見える・疲れて見えると感じている方
  • 複数のクマが混在していて、どのケアが適切かわからない方
  • 将来的な改善を見越して根本的な治療を検討したい方

慎重に検討が必要な方

  • 妊娠中・授乳中の方(使用できない治療がある場合があります)
  • 目周辺に皮膚炎や感染症がある方
  • 過去に注射・手術でアレルギー反応があった方
  • 出血しやすい薬(抗凝固薬など)を服用中の方

上記に当てはまる場合でも、診察で対応可能かどうかを確認できる場合があります。まずは医師に状況をお伝えください。

クマ治療に関連する臨床データ

目の下のたるみ・クマに対する治療研究は国際的にも多数報告されています。たとえばヒアルロン酸による涙袋〜目の下への注入に関する複数の臨床評価では、施術後3〜6か月の時点で被験者の80〜90%以上に「改善」「大幅な改善」が認められたという報告があります(※施術法・評価基準によって結果は異なります)。

また、眼窩脂肪の突出を伴う目の下のたるみは、加齢とともに進行することが知られており、40代以降で明らかな悪化を自覚するケースが増えるとされています。形成外科的な手術(ハムラ法・裏ハムラ法)については、長期追跡研究においても高い患者満足度が報告されており、日本形成外科学会の関連ガイドラインでも適応となる症例について言及されています。

よくある質問

Q. 目の下のクマは一度治療すれば再発しませんか?
治療の種類や原因によって異なります。ヒアルロン酸注射は徐々に吸収されるため、定期的な追加施術が必要な場合があります。裏ハムラ法などの手術は比較的長期間の改善が期待できますが、加齢の進行とともに変化が生じることもあります。維持のためのケアや定期的な診察をおすすめします。
Q. 自分のクマがどの種類か、自分で判断できますか?
簡易的なセルフチェック(皮膚を引っ張る・上を向くなど)で傾向を把握することは可能ですが、複数のタイプが混在する「複合型」も多く、自己判断には限界があります。適切な治療法の選択のためには、形成外科・美容皮膚科での診察を受けることをおすすめします。
Q. 目の下のクマ治療は痛みが強いですか?
治療の種類によって異なります。注射系の治療では麻酔クリームや細い針を使用することで痛みを軽減する工夫が行われています。手術の場合は局所麻酔を使用するため、施術中の強い痛みは最小限に抑えられるよう配慮されます。ご不安な場合はカウンセリング時に医師へご相談ください。

まとめ

目の下のクマは、青クマ・茶クマ・黒クマ(影クマ)・赤クマの4種類に大きく分類され、それぞれ原因・適した治療法が異なります。ご自身のクマがどのタイプかを正しく把握することが、効果的なアプローチへの第一歩です。

スキンケアで改善しにくい場合や、長年悩んでいる場合には、医療機関での診察を検討してみてください。ヒアルロン酸注射・レーザー治療・裏ハムラ法など、状態に応じた選択肢をご提案できます。

気になる方はカウンセリングでご相談ください。BIOTOPE CLINIC 白金(東京都港区白金)でも、形成外科専門医による診察・ご相談を承っております。「自分のクマがどのタイプかわからない」という段階からでも、お気軽にお越しいただけます。

監修医師

苅部 淳

Karibe Jun

理事長

略 歴

順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
各病院での臨床経験を経て形成外科専門医取得
2019年 麹町皮ふ科・形成外科クリニック 開院(千代田区市ヶ谷)
2021年 BIOTOPE CLINIC 白金 開院(港区白金)

資 格

日本形成外科学会 形成外科専門医
日本抗加齢学会 専門医
日本医師会認定産業医
アラガン社 ボツリヌス注射・ヒアルロン酸 VST認定医

受 賞

東京大学形成外科 最優秀賞(2016年)
日本形成外科学会 優秀賞(2018年)
ASPS(アメリカ形成外科学会)優秀演題発表(2018年)

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。気になる症状・お悩みがある場合は専門医にご相談ください。
参考:日本美容外科学会(JSAPS)日本皮膚科学会

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