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背中ニキビの治療とは?できる原因や予防法まで解説

2024.11.11

「背中がブツブツしている」
「背中ニキビができたみたいだけど、どうやって治すの?」
「顔のニキビと背中のニキビは同じなの?」

背中ニキビで、このような悩みはありませんか?
自身ではなかなか見えないので、はじめは気付きにくいですよね。気付いたときには、すでに痛みやかゆみがあり悪化した状態である場合もあると思います。

この記事では、背中ニキビの原因から、予防法までを詳しく解説しています。
背中ニキビに悩む方の対処方法がわかりますので、ぜひ最後までお読みください。

背中ニキビができる原因

背中ニキビができてしまう、主な原因を解説します。

過剰分泌された皮脂により毛穴が詰まる
ストレスによるホルモンバランスの乱れ
衣服が擦れることによる刺激や摩擦
アクネ菌が皮膚の中で増殖
誤った体の洗い方・すすぎ方

5つにわけて説明しますが、それぞれ単体での原因ではなく、さまざまな要因が絡み合ってニキビの発生につながっているのです。

ここでは一つひとつ解説しますので、見ていきましょう。

過剰分泌された皮脂により毛穴が詰まる

背中ニキビの主な原因として、皮脂の過剰分泌があげられます。

皮脂は本来、肌のうるおいを保護する大切な役割を果たします。しかしホルモンバランスの乱れなどで皮脂が過剰分泌されると、古い角質と混ざりあった皮脂が角栓となり、毛穴を詰まらせることでニキビの原因となるのです。
とくに思春期は成長ホルモンや性ホルモンの働きが活発化するため、皮脂を過剰分泌する原因につながっています。

背中は、顔などほかの部位に比べて皮脂腺が多く汗もかきやすいため、ニキビができやすい環境にあるのです。

ストレスによるホルモンバランスの乱れ

ストレスや睡眠不足はホルモンバランスを乱し、背中ニキビに大きな影響を与えます。

ストレスを感じることで「アドレナリン」や「コルチゾール」と呼ばれるホルモンが分泌され、皮脂を過剰に分泌するためです。

過剰につくられた皮脂はターンオーバーの周期に間に合わず、排出しきれなくなると毛穴を詰まらせニキビの原因となります。

質のよい睡眠を十分にとることがストレスの軽減につながり、さらに肌のターンオーバーの正常化に直結します。

ストレスで自律神経が乱れると、ホルモンバランスのコントロールが困難となりニキビができやすくなるため、リラックスするよう心がけましょう。

衣服が擦れることによる刺激や摩擦

衣服による刺激や摩擦、蒸れなども背中ニキビの原因となります。

背中は顔や腕などと違いすぐに汗を拭けないため、蒸れやすく雑菌の繁殖を促してしまうためです。

とくに夏場は汗をかいた服が肌に密着している状態であり、清潔にしていることが難しいため、よりニキビのできやすい環境といえます。
また肌に密着するタイトな服や、合成繊維の服は肌への負担が大きいため注意が必要です。

使用している洗濯洗剤や柔軟剤が肌に合っていない場合も肌がストレスを感じ、ニキビができる原因につながることもあるので気を付けましょう。

アクネ菌が皮膚の中で増殖

ニキビの原因菌と呼ばれるアクネ菌が、皮膚の中で増殖するとニキビができます。

アクネ菌が増殖する過程で皮脂を分解する酵素を分泌し、それが周囲の組織を傷つけて炎症を引き起こすためです。

脂質を栄養分として好み、酸素を苦手としているアクネ菌にとって、毛穴詰まりは増殖条件が揃っている最高の場所といえるのです。

アクネ菌は、私たちの皮膚に常在する細菌の一種であり、健康な肌にも存在しています。「肌を弱酸性に保つ」というよい面での働きもあるため、菌をなくすのではなくニキビの原因となるような「増殖」をさせないことが重要です。

誤った体の洗い方・すすぎ方

体の洗い方やすすぎ方が間違っていると、背中ニキビの原因になる場合があります。

強く擦ったりすすぎが不十分だったりすると、肌のバリア機能を損なってしまうためです。

強い力で体を洗うことにより表皮が傷つき雑菌が侵入しやすくなる場合や、皮脂の過剰分泌につながる場合もあります。またすすぎが甘いと、ボディソープやシャンプーのカスが肌に残り、毛穴を詰まらせニキビの原因になることがあるのです。

とくに背中は手が届きにくいため、すすぎ残しのないよう意識しましょう。

背中ニキビの種類

背中ニキビにもいくつか種類があります。
一般的な顔にできる種類のニキビが背中にできることももちろんありますが、「マラセチア毛包炎」と呼ばれる皮膚疾患の場合もあるのです。

真菌(カビの)の一種であるマラセチア菌の繁殖が原因であり、見た目は赤いブツブツとした丘疹のため赤ニキビと非常に似ています。したがって、一般の人が見分けようとしてもまず困難です。

ニキビとマラセチア毛包炎では治療法も異なりますので、クリニックにて医師の診断を受けましょう。

以下に、一般的なニキビ(医学的名称:尋常性ざ瘡)の種類と特徴をまとめています。

種類 特徴
白ニキビ
(閉鎖面皰)
毛穴の出口が塞がれ、皮脂が詰まった状態。ニキビの初期段階で、白く小さな突起のような見た目。
黒ニキビ
(開放面皰)
毛穴の出口が開き、詰まっている皮脂が酸化し黒くなった状態。
赤ニキビ
(紅色丘疹)
毛穴の中でアクネ菌が増殖し炎症が起きている状態。赤く腫れて痛みを伴うことがある。
黄ニキビ
(膿疱)
赤ニキビの炎症が進行し、化膿した状態。膿がたまっているため、発疹は黄色く見える。また、炎症によりニキビ周辺にも痛みが出てくる。

 

通常、ニキビの初期段階として白ニキビからはじまり、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビと進行していきます。
白ニキビ、黒ニキビの段階では炎症を起こす前のため、できればこの段階で治療をすると、比較的治りやすい傾向にあります。

なにごとも悪化してからではなく、はやめに治療へ踏み切ることが大切です。

背中ニキビ治し方

背中ニキビの治療法は、以下2つです。

市販の薬
美容皮膚科や皮膚科で治療する

できてしまったニキビの状態により対応も変わりますが、クリニックを受診するか・しないのどちらかであることには変わりません。

それぞれのよい点・注意点も解説していますので、見ていきます。

市販の薬

手軽に購入できるため、まずは市販薬を使ってみるとよいでしょう。

肌環境の改善にアプローチするビタミン剤配合の飲み薬や、抗炎症作用のある塗り薬などが販売されており、比較的値段が安価で購入しやすい点が市販薬の魅力です。

しかし症状が軽い場合にはよいですが、重症の場合は市販薬の使用はオススメできませんので、クリニックにかかり医師の診察を受けましょう。

また、背中にできた発疹を一般的なニキビだと自己判断し市販薬を購入した場合、もし原因がマラセチア毛包炎など別の疾患であった場合は、購入した市販薬では症状が改善されません。

クリニックへ行く時間がとれない人はまず市販薬から試してみるのもよいですが、継続しても効果がみられない場合や悪化した場合はすぐに使用を中止し受診しましょう。

美容皮膚科や皮膚科で治療する

美容皮膚科や皮膚科で、医師の判断のうえ治療を受けるのがもっとも効果的です。

専門医により、症状をしっかり目視したうえで薬を処方してもらえるため、自己判断で市販薬を使用するよりも早く症状の改善が見込めます。

しかし市販薬を購入するよりもコストがかかる場合や、定期的な通院が必要となり時間的な負担が発生する場合もあります。

そのため自身の状況により、すぐに受診ができない場合はまず市販薬で様子をみてもよいですが、できればクリニックを受診し、自身にあった薬の処方を受けましょう。

美容皮膚科や皮膚科での背中ニキビ治療

美容皮膚科や皮膚科では、患者の症状に合わせて適切な治療法を提案します。
主な治療法を以下の表にまとめましたので、見ていきましょう。

治療法 特徴
外用薬・内服薬 主に保険が適用される皮膚科で処方。抗菌・抗炎症作用のある塗り薬や、抗生剤の内服により炎症を抑えたり、菌の増殖を防いだりする。
ピーリング治療 専用の薬剤で肌の表面をやわらかくし、角質を除去する方法。肌のターンオーバーを促進し、毛穴詰まりを改善することでニキビの原因を除去する。
光線治療 特殊な光を照射し、炎症の鎮静・アクネ菌の増殖を抑える。
レーザー治療 高エネルギーのレーザーを照射し、アクネ菌の炎症を抑える。ニキビ跡にも効果的。
注射 ステロイドやヒアルロン酸を直接注射する方法。主にニキビ跡の治療に効果的。

ひとことで「背中ニキビの治療」といっても、さまざまな方法があります。

皮膚科は基本的に「病気の治療」をメインとしているため、治療方法の選択肢は多くありません。
反対に美容皮膚科は、肌の美しさを意識し治療をおこなうため、多くの選択肢の中から自身にあった治療方法を選択できるのです。
もしどちらを受診するか悩んでいる場合には、美容皮膚科がオススメです。

【症状別】背中にできたニキビ跡の治し方

ニキビ跡が残ってしまった場合の対処法を、以下の症状別に解説します。

炎症によるニキビ跡の治し方
色素沈着によるニキビ跡の治し方
クレーターのニキビ跡の治し方

ニキビ跡治療の多くは保険が適用されないため、美容皮膚科などで治療を受ける方が多くいます。
自由診療であることから、さまざまな治療法の提案が可能ですので、どのような方法が有効なのか見ていきましょう。

炎症によるニキビ跡の治し方

炎症により赤みのあるニキビ跡には、以下の治療が効果的です。
・光線治療
・レーザー治療
・美容液の使用

上記の治療法では、炎症を抑え肌のターンオーバーを促進することにより、炎症による赤みが残ったニキビ跡に有効です。
また炎症がひどく皮膚の深層までダメージを受けている場合は別ですが、赤みのあるニキビ跡は肌のターンオーバーにより、時間経過とともに薄くなっていく場合もあります。

色素沈着によるニキビ跡の治し方

色素沈着による茶色や黒色のニキビ跡には、以下の治療が効果的です。
・ケミカルピーリング
・レーザートーニング
・美白クリームの使用

色素沈着によるニキビとは、肌にメラニン色素が沈着してしまった状態のため、シミのような見た目をしています。
上記治療法は、沈着したメラニン色素の排出を促し、薄くする治療法です。

クレーターのニキビ跡の治し方

クレーターのように肌に凹凸ができているニキビ跡には、以下の治療が効果的です。
・レーザー治療
・ダーマペン

クレーター状になっているニキビ跡とは、皮膚の深層にある真皮を破壊することでみられる症状です。このような症状は、肌を元の状態に戻すことが困難な場合もありますが、皮膚の再生を促し症状の改善をするため、上記の治療をオススメしています。

背中ニキビの予防法

背中ニキビの予防方法を3つ紹介します。

丁寧に保湿する
肌を刺激しないように体を洗う
直接肌に触れるものは清潔に保つ

背中ニキビをつくらないためには、日々のケアがもっとも重要です。
すぐに実践できる方法を紹介していますので、確認していきましょう。

丁寧に保湿する

背中ニキビ予防として、保湿が基本です。

乾燥すると肌のバリア機能が弱まり、ニキビができやすくなるためです。

多くの人は、お風呂あがりに顔を保湿していると思います。しかし、背中まで丁寧に保湿している方はあまり多くないのではないでしょうか。意識されていないがゆえに、背中ニキビができたり、ニキビ跡として残ってしまう場合もあるのです。

保湿を怠ると、肌の乾燥を補おうと皮脂が過剰に分泌され、それがニキビの原因となることもあります。お風呂あがりの保湿は、顔のみではなく背中も丁寧におこないましょう。

肌を刺激しないように体を洗う

背中を洗う際は、刺激を与えないようやさしく洗いましょう。

強く擦ったり熱いお湯を使ったりすると肌が刺激され、ニキビができやすくなるためです。

汚れをしっかり落とし、清潔に保てばよいと思っている方もいますが、洗浄力が高すぎるボディソープでは必要な皮脂まで洗い流し、肌を乾燥させてしまう恐れがあります。

洗浄力が高すぎず肌にやさしい弱酸性のボディソープを選び、洗う際はしっかりと泡立てやさしく洗うことで、背中ニキビの予防につながります。

肌を刺激しないようぬるま湯を使用し、ボディソープやシャンプーのすすぎ残しがないよう注意しましょう。

直接肌に触れるものは清潔に保つ

背中に直接触れる肌着やタオルは、常に清潔に保ちましょう。

汗や皮脂、細菌が付着した不衛生な状態で使用すると、ニキビの原因となるためです。

夏場など汗をかいた場合は、できるだけすぐに肌着を着替えるのも効果的です。ほかにもバスタオルは毎日洗濯し、ベッドシーツも定期的に交換しましょう。

直接肌に触れるものを清潔に保つことで、背中ニキビのリスクを大きく減らせるのです。

清潔で健康的な肌環境を維持することが、美しい背中への近道であるため、自身でまずは実践しましょう。

背中ニキビでお悩みなら麹町皮ふ科・形成外科クリニック|BIOTOPE CLINICへ

背中ニキビの原因は、皮脂の過剰分泌、ストレスや睡眠不足によるホルモンバランスの乱れ、衣服の摩擦など多岐にわたります。

これらの要因を理解し、適切な対策をとることが背中ニキビの予防と改善につながるのです。

背中ニキビでお悩みの方は、ぜひBIOTOPE CLINICにご相談ください。
経験豊富な専門医が診察し、最適な治療法をご提案いたします。

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監修医師

苅部 淳Karibe Jun理事長

苅部 淳 日本形成外科学会形成外科専門医
略 歴
順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
福島県立医大付属病院 形成外科
寿泉堂総合病院 形成外科
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
東京大学附属病院 精神科
専 門
日本形成外科学会形成外科専門医
日本抗加齢学会専門医
日本医師会認定産業医
専門分野
形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。

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