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Column美容コラム

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乳輪の色でお悩みの方へ効果的な治療法

2022.06.25

胸と女性

乳輪や乳頭はデリケートな部位なので他の人に相談しにくく、「乳輪や乳頭の色がコンプレックス」「最近、以前よりも黒ずんできた気がする」と密かに悩んでいる人は多くいます。中には、対策が分からないまま黒ずみ原因となるような習慣を続けているかもしれません。この記事では、乳輪や乳頭が黒ずむ理由や、黒ずみを薄くするための治療方法について詳しく解説していきます。

乳輪の色が濃くなったり黒ずんだりする原因には、内的要因によるものと外的要因によるものがあります。内的要因によるものは自然と元の戻に戻ることが期待できますが、外的要因による黒ずみは、自然任せというわけにはいきません。黒ずんでしまう原因と特徴、対策について解説していきます。

女性ホルモンの分泌が原因

乳輪の黒ずみの原因として真っ先にあげられるのは女性ホルモンの分泌です。初潮前や閉経後を除く、若くて女性ホルモンの分泌が活発な時期は乳頭や乳輪が黒ずむ傾向にあります。特に、生理や妊娠、出産などで女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が増えると乳輪が黒ずむので、「このまま元に戻らないのではないか」と心配になる人もいるかもしれません。閉経後に乳輪の色が薄くなるように、女性ホルモンの分泌量が原因の黒ずみは、量が減れば元に戻ります。妊娠が理由の場合は産後1カ月ぐらいから、授乳をしている場合は卒乳後から徐々に戻っていくと考えられますが、やっぱり黒ずみが気になるという場合は治療を検討するとよいでしょう。

 

摩擦や乾燥、炎症が原因

乳輪や乳頭は乾燥しやすく湿疹ができやすい部位です。湿疹ができて治ることを繰り返しているうちに皮膚の角質が分厚く、硬くなります。炎症が起きると刺激から肌を守るためにメラノサイトが活性化。メラニン色素を多く作り出すようになります。通常であればメラニン色素はターンオーバーによって排出されますが、産出量が増えると排出が追い付かなくなってしまい、徐々に蓄積して色素が沈着。これが炎症によって乳頭や乳輪が黒ずんでしまうメカニズムです。肌が乾燥しやすいアトピー性皮膚炎の人は、特に注意が必要です。生理前や排卵時も女性ホルモンの分泌により痒みが出やすいといわれています。搔き壊して傷にならなると黒ずむ可能性が高まります。

炎症を起こしやすくする要因として挙げられるのが摩擦です。窮屈な下着や、バストのサイズに合わない下着、肌に刺激を与えやすい素材の下着を身に着けていると、摩擦によって乳輪や乳頭への痒みやただれが起きることも。また、体を洗うときや拭くときにゴシゴシと強くタオルを動かすことも肌への刺激になります。痒みやかぶれが治らないときは、石鹸やボディソープ、洗濯洗剤が原因のケースも考えてみましょう。や乳輪や乳頭に十分な保湿を行い、下着や洗剤の選び方に気を配るなどの対策で予防することはできますが、黒ずんでしまった乳輪や乳頭の色を薄くするためには治療が有効です。

黒ずんでしまった乳輪や乳頭は、ハイドロキノンやトレチノインといった美白剤を使ったり、レーザーでメラニン色素を破壊したりして色を薄くすることができます。

外用薬(ハイドロキノン・トレチノイン)の塗布

乳輪や乳頭の色を薄くするために使われる外用薬は、ハイドロキノンとトレチノインです。ハイドロキノンはメラニン色素を作り出す酵素「チロシナーゼ」の活性化を抑制する作用があります。また異常なメラニン細胞を壊したり、メラニン色素を生成するメラノソーム自体を分解したりして、新しくメラニン色素が作られるのを防ぎます。

トレチノイン(ビタミンA誘導体)は肌のターンオーバーを促すことから、アメリカではニキビの治療薬として認可されています。皮膚の角質をはがして再生を促す作用があり、この過程でメラニン色素を外へと押し出してくれます。皮脂の分泌抑制、コラーゲンの分泌促進など、はりのある肌へ導く成分としても有名です。トレチノインでメラニン色素の排出を促進し、ハイドロキノンで新しいメラニン色素ができるのを防ぐことが期待できるため、併用して使うことで効果が高まります。

レーザー治療

医療用のレーザーを用いて色素沈着の除去を行います。1度の照射から効果を感じることができ、即効性を求める人に適した方法です。シャワーは当日から、軽い運動は1週間後から可能ですが、指示された期間は外用薬の塗布や、刺激を避ける生活が必要になります。

乳輪や乳頭の色は遺伝的要素が強く、元々薄い人もいれば濃い人もいます。外用薬やレーザー治療によって黒ずみを薄くする治療は、希望する色まで薄くする治療ではなく、黒ずむ前の元の色に近づけるもの、と考えるとよいでしょう。出産や授乳を終えても黒ずみが元に戻りにくい人や、アトピーや乾燥肌で乳輪や乳頭を搔き壊してしまった人、摩擦などの外部刺激で黒ずみが気になっている人は、治療で色を薄くできる可能性があります。

 

 

 

監修医師

信田 りのShida Rino

信田 りの 日本皮膚科学会皮膚科専門医
略 歴
山梨大学医学部卒業
東京大学医学部付属病院 初期臨床研修医
がん研有明病院
虎の門病院 皮膚科
東京大学医学部付属病院 皮膚科
専 門
日本皮膚科学会皮膚科専門医
専門分野
皮膚科全般、アトピー性皮膚炎、乾癬、花粉症などアレルギー疾患、皮膚科手術、レーザー治療、ボトックス、ヒアルロン酸など


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