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日焼けと効果的な治療法【M22】について
2022.06.20
アウトドア・アクティビティは、海や山といった自然と触れ合えることが魅力です。しかしながら、動きを良くしたいと肌の露出が多い服を着れば、日焼けしやすくなります。日焼けは、シミ・そばかすと言った肌の悩みにつながる厄介な問題です。今回は、その日焼けについて考えるため、原因となる紫外線のことや対策法、治療に用いられるM22についての解説をしていきます。
日焼けと紫外線
日焼けの原因となる紫外線とは、太陽光線の一種です。まず太陽光線を説明すると、人間が見える可視光線は波長によって赤・橙・黄・緑・青・藍・紫という具合に色が変わります。可視光線の中で最も波長の長い色が赤で、短い色は紫です。そして、人間は見えない太陽光線の中で、赤より波長の長いものが赤外線、紫よりも波長の短いものを紫外線と呼びます。赤地球にいる人間は、可視光線とともに赤外線・紫外線を浴びて暮らしています。
目に見えない赤外線と紫外線では、人体への影響について見るとき、肌細胞に与える影響に違いがあります。波長が長い赤外線は肌に吸収されて消えるので、肌に与える影響は少ないです。一方で波長が短い紫外線は、肌細胞まで到達できるくらいのエネルギーを持っており、肌に大きな影響を与えます。紫外線が肌細胞まで到達すれば、DNAが損傷して新陳代謝などが正常にできなくなります。その結果として、起きるのがシミやシワなどの肌老化です。さらに、DNAの損傷が大きくなると、皮膚がんなどの深刻な病気が起きるリスクが高まります。
紫外線をそのまま浴び続ければ、肌細胞へのダメージは大きくなる一方です。そこで肌を守るべく行われるのが日焼けです。紫外線による刺激を感知すると、メラノサイトメラニン色素を生成するようにという命令が届きます。メラニン色素は、最初透明なのですが酸化すると黒く変色します。黒くなったメラニン色素は、紫外線を吸収するので肌細胞まで紫外線が届きません。つまり、一般的に日焼けと言ってイメージされる黒い肌は、紫外線から肌が守られている状態です。
紫外線対策
紫外線を浴びると、メラニン色素によって肌細胞が守られます。しかし、メラニン色素が黒くなり肌の守りをかためるまでには、ある程度の時間が必要です。そのタイムラグで、肌細胞が傷つき肌老化が加速します。また、メラニン色素が過剰に分泌され、色素沈着が起きればシミやソバカスとなります。シミやソバカスも、肌の美しさを損なう原因です。美しい肌を守りたいのであれば、日焼けをしそうなときには場所に行くときに紫外線対策を施しておく方が良いでしょう。
紫外線対策として、基本となるのが日焼け止めです。日焼け止めには、紫外線を吸収あるいは散らす効果がある成分が含まれており、肌細胞への影響を抑えることができます。日焼け止めの効果は、SPFあるいはPAという指標で確認できます。SPFは数値が高いほど、PAは+の数が多いほど、紫外線を防ぐ力があります。屋外であれば数値が低くても構いませんが、海や山など紫外線が強い場所に行く時には肌の露出が多いので数値が高い日焼け止めを選びましょう。なおSPFは紫外線B波、PAは紫外線A波と効果のある紫外線が異なります。SPFは日焼けを遅らせる事ができる働きを示したもので、PAは肌の日焼けに対する防御を数値化したものです。
当院では、お肌が敏感な方にも使用ができる日焼け止めや、通常日焼け止めを塗布するとビタミンDの生成を阻害してしまいますが、ビタミンDの生成を阻害することなく紫外線からお肌を守る日焼け止め『ソーラーD』も当院で販売しております。
最近では、飲む日焼け止めにも注目が高まっています。
『サンソリットU・ブロック』は1日1粒の内服で、紫外線をあびた時に発生する活性酸素を除去したり、日焼けの炎症をおさえてしみを防いでくれます。
効果的な治療法
日焼け止めで、肌を紫外線から防御しようとしても完璧ではありません。ある程度は、ダメージを負うことになります。そうなれば、シミ・そばかすができたり、シワや肌のくすみが目立つようになるでしょう。紫外線による影響で悩む方におすすめできる治療法が、フォトフェイシャルM22です。M22は、メラニン色素を破壊する光を照射することでシミ・そばかすを解消できる医療機器です。メラニン色素を破壊するほどの光と聞けば、施術中の痛みや施術後のかさぶたなどを心配する人もいるでしょう。しかし、M22ならば光による肌へのダメージが最小限ですから、施術後すぐに普段と同じ生活を送れます。
M22が従来のフォトフェイシャルと違う点は、照射する光の種類です。M22では7種類の光を使うことができ、一人ひとりの肌の状態や抱えている悩みに合わせて最適な光を選んで使えます。多様な人と幅広い悩みに対応できることがM22の特徴です。また、照射する光は、肌の奥深くにある真皮層まで届き、肌のハリや潤いを生み出すコラーゲン繊維や線維芽細胞などを刺激します。その刺激によりコラーゲンの生成や肌細胞のターンオーバーが活性化すれば、老化が進んだ肌も内側から若々しく美しい肌へと変わっていくでしょう。ここまで紹介した特徴をまとめてみると、M22は紫外線がもたらす悩みに対して優れた効果があり、なおかつ安全性が高い医療機器であることがわかります。
まとめ
3月から少しづつ紫外線の量が増えていきますが、5月の紫外線量は、夏とほぼ変わらないとも言われています。加齢によるしみ、しわ、たるみなどの悩みの8割は、紫外線による『光老化』といわれているため、今年はしっかり紫外線対策は行って美しいお肌を目指しましょう。
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苅部 淳Karibe Jun理事長
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- 略 歴
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順天堂大学医学部卒業東京大学附属病院形成外科 入局埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教福島県立医大付属病院 形成外科寿泉堂総合病院 形成外科山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長東京大学附属病院 精神科
- 専 門
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日本形成外科学会形成外科専門医日本抗加齢学会専門医日本医師会認定産業医
- 専門分野
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形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。
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