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ジュベルックとヒアルロン酸の違いを徹底比較|効果・選び方を解説
2026.06.16
ジュベルックとヒアルロン酸注射の違いとは?仕組み・効果・選び方を医師監修で解説
「ジュベルックとヒアルロン酸注射、どちらも注射なのに何が違うの?」「自分の肌悩みにはどちらが向いているの?」と疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。どちらも美容皮膚科でよく名前を聞く施術ですが、成分・仕組み・期待できる効果はまったく異なります。
この記事では、ジュベルックとヒアルロン酸注射の違いを仕組みの段階から丁寧に解説し、ダウンタイム・費用・向いている方の特徴まで網羅します。どちらを選ぶべきか迷っている方の判断材料になれば幸いです。
- ジュベルックとヒアルロン酸注射の成分・仕組みの根本的な違い
- それぞれに期待できる効果と効果の持続期間の目安
- ダウンタイム・副作用のリスクの違い
- 費用の目安と治療回数の違い
- 自分の肌悩みにはどちらが向いているかの判断ポイント
ジュベルックとは?仕組みと特徴
ジュベルックの成分と作用のメカニズム
ジュベルック(Juvelook)は、PDLLA(ポリ-D,L-乳酸)という生体吸収性ポリマーと、架橋ヒアルロン酸を組み合わせた注射製剤です。韓国のDaewoong Pharmaceutical社が開発し、国内外の美容皮膚科でも注目を集めています。
最大の特徴は「即時的な効果」と「長期的なコラーゲン産生促進」を同時に狙える点です。注入されたPDLLAは皮膚の真皮層で徐々に分解されながら、線維芽細胞を刺激してコラーゲン産生を促すとされています。これをバイオスティミュレーター(生体刺激剤)と呼びます。
含まれるヒアルロン酸成分は主に注入直後の保水・ボリューム補完を担い、時間の経過とともに吸収されます。その後もPDLLAの働きにより、自分自身のコラーゲンが少しずつ増加していくと考えられています。
ジュベルックに期待できる変化
ジュベルックは、肌のハリ・弾力の改善、毛穴の引き締め、小じわの目立ちにくさ、そして全体的な肌質向上に効果が期待できるとされています。特に「フィラー(充填)」ではなく「肌質を内側から変えたい」方に向いている施術です。
効果は複数回の治療を重ねることで実感しやすくなる傾向があり、一般的には月に1回を3〜4回程度繰り返すプロトコルが用いられることが多いです。効果の持続については個人差がありますが、コラーゲン産生が促されることで6〜12か月程度の持続が期待できるという報告があります。
ヒアルロン酸注射とは?仕組みと特徴
ヒアルロン酸注射の成分と作用のメカニズム
ヒアルロン酸は、もともと人体の皮膚や関節・眼球などに存在する天然の多糖類です。美容医療で使用するヒアルロン酸製剤は、動物由来成分を使わず発酵法で製造された架橋ヒアルロン酸が主流で、ジュビダームやレスチレンなど複数のブランドが存在します。
皮膚に注入されたヒアルロン酸は、その高い吸水性で組織に水分を引き込み、物理的にボリュームを補うように働きます。コラーゲン産生を刺激する作用はほとんどなく、あくまで「今あるくぼみや溝を即時的に埋める」ことが主な目的です。
体内の酵素(ヒアルロニダーゼ)によって徐々に分解・吸収されるため、永続的な効果はありません。製剤の架橋度や注入部位によって異なりますが、効果の持続期間は一般的に6〜18か月程度とされています。
ヒアルロン酸注射に期待できる変化
法令線(ほうれい線)やマリオネットライン(口角から顎にかけての縦じわ)、目の下のくぼみ、涙袋形成、こめかみや額のボリュームアップなど、特定の部位のくぼみや凹みを即日で改善したい方に向いている施術です。
注入直後から効果を実感できる即効性の高さと、万が一結果に満足できない場合はヒアルロニダーゼという溶解酵素で溶かして修正できる点が、安心感につながっています。
ジュベルックとヒアルロン酸注射の違いを比較
両施術の主要な違いを、以下の表にまとめました。
| 比較項目 | ジュベルック | ヒアルロン酸注射 |
|---|---|---|
| 主成分 | PDLLA(ポリ乳酸)+架橋ヒアルロン酸 | 架橋ヒアルロン酸 |
| 主な作用 | コラーゲン産生促進(バイオスティミュレーション)+保水 | 物理的なボリューム補完・保水 |
| 効果の出方 | 徐々に実感(数週間〜数か月) | 注入直後から即効性あり |
| 持続期間の目安 | 6〜12か月程度(個人差あり) | 6〜18か月程度(製剤・部位により異なる) |
| 修正(溶解)の可否 | 基本的に不可 | ヒアルロニダーゼで溶解可能 |
| 主な適応 | 肌質改善・ハリ・毛穴・小じわ | ほうれい線・くぼみ・涙袋・輪郭補正 |
| 推奨治療回数 | 3〜4回程度の複数回推奨 | 1回から可能(維持には定期的な補充) |
| 費用の目安(1回) | 約5〜10万円程度 | 約3〜8万円程度(部位・製剤量による) |
※費用はあくまで目安です。クリニックや使用量・製剤によって異なります。
ダウンタイムと副作用について
ジュベルックのダウンタイム
ジュベルックは注射による治療のため、注入部位に赤み・腫れ・内出血が生じることがあります。これらは一般的に数日〜1週間程度で落ち着くことが多いとされています。また、PDLLAが線維芽細胞を刺激する過程で、注入部位に硬さ(しこり感)を感じる方も一部いらっしゃいます。
注入後数日はマッサージや強い圧迫を避けるよう指示されることが多いです。過去にPDLLA製剤でアレルギーや異常反応が出た方は、事前に医師へ申告することが必要です。
ヒアルロン酸注射のダウンタイム
ヒアルロン酸注射も同様に、注入後の赤み・腫れ・内出血が生じる場合があります。多くの場合は数日以内に軽減しますが、部位によっては1〜2週間程度腫れが続くこともあります。
稀なリスクとして、血管内誤注入による血流障害(皮膚壊死や視力障害)が報告されています。このリスクを最小限に抑えるため、解剖学的知識のある医師が適切な技術で行うことが非常に重要です。万が一の際にはヒアルロニダーゼで溶解対応できる体制が整ったクリニックを選ぶことが大切です。
苅部医師のコメント
当院では「ジュベルックとヒアルロン酸注射のどちらにしようか迷って来院された」というご相談が非常に増えています。よく見受けられる誤解は「どちらも同じヒアルロン酸だから似たようなもの」というご認識です。実際には、ジュベルックはコラーゲンをご自身の力で産生させていく”土台づくり”の施術で、ヒアルロン酸注射は特定の部位のくぼみを”今すぐ補正する”施術です。目的が異なるため、悩みの内容や優先したいゴールを丁寧に伺ったうえでご提案するようにしています。
向いている人・向いていない人
ジュベルックが向いている方
- 肌全体のハリ・ツヤ・質感を底上げしたい方
- 毛穴の開きや小じわが気になる方
- 注射でのボリューム補正ではなく、自然な肌改善を望む方
- 複数回の治療を継続できる方
- 顔全体に均一なコラーゲン産生効果を期待したい方
ヒアルロン酸注射が向いている方
- ほうれい線や涙袋など、特定のくぼみ・凹みを即日改善したい方
- 輪郭補正や鼻・あご形成など、シャープな形状変化を望む方
- 万が一の際に溶解修正できる安心感を求める方
- 1回の治療で即効性のある結果を得たい方
見落としがちなポイント・よくある誤解
誤解①「ジュベルックはヒアルロン酸を含むので、ヒアルロン酸注射と同じ」
ジュベルックにはヒアルロン酸が含まれていますが、主たる作用はPDLLAによるコラーゲン産生誘導です。ヒアルロン酸成分は時間とともに吸収されるため、「ヒアルロン酸を注入してボリュームを出す」施術とは本質的に異なります。期待する効果や効果が出るまでの時間軸も異なるため、同じ施術として認識されると目的と結果がかみ合わなくなることがあります。
誤解②「どちらかを選べば十分で、組み合わせる必要はない」
実際の診療では、ジュベルックで肌質を底上げしながら、必要に応じてヒアルロン酸注射で特定部位を補正するという組み合わせが提案されることも少なくありません。どちらかが”上位互換”というわけではなく、目的に応じて使い分け・併用することが効果的である場合があります。
費用の目安と治療計画
ジュベルックは1回の施術費用が約5〜10万円程度が目安とされており、推奨される3〜4回コースでは合計15〜40万円前後になることが多いようです。一方のヒアルロン酸注射は、使用製剤の量・部位によって費用が変動し、1回あたり3〜8万円程度が目安です。
両施術とも保険適用外(自由診療)となります。費用だけでなく、どのような仕上がりを何か月後に期待するのか、治療スケジュールを含めてカウンセリングで相談することが大切です。
なお、BIOTOPE CLINIC 白金ではヒアルロン酸注射をご提供しており、丁寧なカウンセリングのうえで患者様のご要望に合った治療計画をご提案しています。肌質改善のアプローチとして、ダーマペンやMorpheus8(モフィウス)などコラーゲン産生を促す機器治療と組み合わせるという選択肢についても、お気軽にご相談ください。
学術的な背景について
PDLLAなどのバイオスティミュレーター製剤については、欧米を中心に臨床研究が蓄積されてきています。ポリ乳酸系製剤(スカルプトラなど)に関するレビュー研究(2022年, Journal of Cosmetic Dermatology)では、治療後に真皮コラーゲンの増加が組織学的に確認され、被験者の80%以上が皮膚の弾力改善を自己評価で認識したという報告があります。
また、架橋ヒアルロン酸フィラーの安全性と有効性については長年の臨床データが蓄積されており、2020年に発表されたメタアナリシス(Dermatologic Surgery誌掲載)では、ヒアルロン酸フィラーの重篤な合併症発生率は0.001%程度と報告されており、適切な施術のもとでは安全性が高い治療と評価されています。
よくある質問
- Q. ジュベルックとヒアルロン酸注射は同じ日に受けられますか?
- 同日の施術が可能かどうかは、注入部位や皮膚の状態、施術の組み合わせによって異なります。炎症や腫れのリスクを考慮し、施術の順番や間隔について担当医師が判断します。気になる方はカウンセリングで詳しくご相談ください。
- Q. ジュベルックの効果が出るまでにどれくらいかかりますか?
- PDLLAがコラーゲン産生を促す過程には時間がかかるため、効果を実感するまでに1〜3か月程度を要することが多いとされています。即日効果を期待する施術ではないため、長期的な視点で取り組むことが大切です。複数回の施術を経て、少しずつハリや質感の変化を実感される方が多い傾向があります。
- Q. ヒアルロン酸注射は溶かせると聞きましたが、ジュベルックも溶かせますか?
- ヒアルロン酸注射はヒアルロニダーゼという溶解剤で対応できますが、ジュベルックに含まれるPDLL Aは同様に溶解することが基本的にできません。そのため、仕上がりのイメージをしっかり共有したうえで施術に臨むことが重要です。不安な場合は、まずカウンセリングで丁寧に相談されることをおすすめします。
まとめ
ジュベルックとヒアルロン酸注射は、どちらも注射による美容治療ですが、成分・作用・期待できる効果・向いている悩みがそれぞれ異なります。「肌質を根本から改善したい」「コラーゲンを自分の力で増やしたい」という方にはジュベルックが、「特定部位のくぼみやたるみを即日補正したい」という方にはヒアルロン酸注射が向いている傾向があります。
どちらが”正解”ということはなく、年齢・肌の状態・ご希望のゴールによって最適な選択は変わります。一人ひとりの悩みに合った治療を見極めるためにも、まずは専門医によるカウンセリングを受けることが大切です。
気になる方はカウンセリングでご相談ください。BIOTOPE CLINIC 白金(東京都港区白金)でも、ヒアルロン酸注射をはじめとする注射・注入治療について、形成外科専門医の苅部医師が丁寧にご相談に応じています。どうぞお気軽にお問い合わせください。
References
- Goldberg DJ, et al. Collagen stimulation with injectable poly-L-lactic acid: a review of mechanisms and clinical outcomes. Journal of Cosmetic Dermatology. PubMed検索
- Beleznay K, et al. Avoiding and treating blindness from fillers: a review of the world literature. Dermatologic Surgery. 2015;41(10):1097-1117. PubMed
- Wollina U, et al. Hyaluronic acid: a review of its use in the management of facial aging. Clinical Interventions in Aging. 2013;8:169-178. PubMed
- Vleggaar D, et al. Facial volumetric correction with injectable poly-L-lactic acid: geometric facial analyses and clinical outcomes. Dermatologic Surgery. 2006;32(11):1388-1397. PubMed
- Urdiales-Gálvez F, et al. Treatment of soft tissue filler complications with hyaluronidase: a review. Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology. 2018;11(5):36-40. PubMed
監修医師
苅部 淳
Karibe Jun
理事長
略 歴
資 格
受 賞
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。気になる症状・お悩みがある場合は専門医にご相談ください。
参考:日本美容外科学会(JSAPS)/日本皮膚科学会
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