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ヒアルロン酸 唇の腫れはいつまで?経過とダウンタイムを解説
2026.06.26
ヒアルロン酸注射後の唇の腫れ、いつまで続く?原因・経過・ダウンタイムを解説
「唇にヒアルロン酸を入れたら腫れてしまった。いつになれば落ち着くの?」「注射の翌朝、唇がパンパンに腫れていて驚いた」——唇へのヒアルロン酸注射を受けた後、このような不安を抱える方は少なくありません。 唇は顔の中でも特に皮膚が薄く、血管が豊富な部位です。そのため、ほかの部位と比べてヒアルロン酸注射後に腫れやすい傾向があります。ただし、多くの場合は一時的なものであり、適切なケアと経過観察で落ち着いていくことがほとんどです。 この記事では、唇のヒアルロン酸注射後に腫れが生じる理由、腫れがいつまで続くのか、腫れを早く引かせるためのセルフケア、そして「これは正常?受診が必要?」という判断の目安まで、詳しく解説します。
唇へのヒアルロン酸注射後に腫れが起きる理由
そもそも、なぜ唇はヒアルロン酸注射後に腫れやすいのでしょうか。その仕組みを理解しておくと、術後の変化に過度に不安を感じずに過ごせます。
針刺激による炎症反応
ヒアルロン酸注射では、細い針を用いて製剤を皮下に注入します。この針の刺激そのものが、組織に軽微な損傷を与えます。体はこの損傷を修復しようとして炎症反応を起こし、その結果として腫れ(浮腫)が生じます。 唇は皮膚が非常に薄く、真皮と皮下組織の間隔が狭いため、ほかの部位よりもこの反応が表面に現れやすい構造をしています。頬や額への注射と比べて腫れが目立ちやすいのはこのためです。臨床現場で見ていると、唇への注射直後の局所的な炎症反応が他部位よりも顕著に表れる傾向が実感されます。
ヒアルロン酸の吸水性による一時的な膨張
ヒアルロン酸は本来、体内に存在する保水成分です。水分を引き寄せる性質(吸水性)が非常に高く、注入直後から周囲の組織の水分を吸収して体積が増します。これが注射翌朝などに「思ったより大きく見える」と感じる主な原因のひとつです。 この吸水による膨張は、数日から1週間程度で安定し、落ち着いた状態になっていきます。完成形のボリューム感を確認できるのは、腫れが引いた1〜2週間後になることが多いです。外来での患者さんの術後経過観察でも、この吸水による膨張がダウンタイム期間を左右する大きな要因であることが確認されています。
内出血(皮下出血)の影響
注射針が微細な血管をかすめた場合、皮下に血液が漏れ出て内出血が起きることがあります。唇の周囲は毛細血管が密集しているため、内出血が生じやすい部位のひとつです。内出血が腫れと重なると、腫れがより目立って見えることがあります。 内出血の色は、最初は赤紫色、その後青紫→黄緑色と変化しながら自然に吸収されていきます。コンシーラーやリップカラーでカバーできることも多いです。
腫れはいつまで続く?期間の目安と経過
唇のヒアルロン酸注射後の腫れがいつまで続くかは、個人差があります。ただし、一般的な経過の目安を知っておくことで、「今は正常な経過の範囲内」と安心感を持って過ごすことができます。
注射直後〜翌日(ピーク期)
多くの方が腫れを最も強く感じるのは、注射当日の夜から翌朝にかけてです。「注射した直後より翌朝のほうがむしろ大きい」と感じる方も多く、これは就寝中に体が横になることで水分が停留しやすくなるためと考えられています。 この時期は腫れが最大になる時期ですが、正常な炎症反応の範囲内であることがほとんどです。焦らず冷やしながら経過を見ることが大切です。
2〜3日目(落ち着き始める時期)
注射から2〜3日が経過すると、多くの方でじわじわと腫れが引き始めます。日常生活でのマスク着用が気にならなくなってくる時期でもあります。ただし、内出血がある場合は色が変化しながら残っていることがあります。
1週間後(概ねの腫れが落ち着く目安)
個人差はありますが、多くの場合、1週間程度で腫れのピーク感はほぼ解消される方が多いです。ただしこの時点では、まだヒアルロン酸が組織内で安定しきっていないことがあります。「完成形」を判断するには、もう少し待つことが推奨されます。
2週間〜1か月(仕上がりの安定期)
注射から2週間〜1か月が経過すると、ヒアルロン酸が組織に馴染み、仕上がりが安定してきます。この時期に初めて「本来の注入ボリューム」を確認することができます。もしこの時点で左右差や形の気になる点があれば、担当医への相談のタイミングといえるでしょう。
腫れを早く引かせるためのセルフケア・注意事項
ダウンタイムを少しでも短くするために、日常生活の中でできることをご紹介します。施術後の過ごし方が経過に影響することがあるため、ぜひ参考にしてください。
施術直後〜当日:冷やすことが基本
腫れや内出血には、冷却が有効です。保冷剤をタオルに包んだものや冷たいペットボトルを当てることで、炎症を抑えやすくなります。ただし、直接氷を当てるのは凍傷リスクがあるため避けてください。 また、施術当日は激しい運動・長時間の入浴・飲酒を控えることが推奨されます。いずれも血流を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性があります。
施術後数日間:刺激を避ける
注射部位を強く触ったり揉んだりすることは、ヒアルロン酸が意図しない方向にずれる原因になり得ます。唇への過度なマッサージや、注射部位を強く押す行為は控えましょう。 また、辛い食べ物・熱い飲食物も粘膜を刺激し、腫れを長引かせる可能性があります。施術後数日間は口元への刺激を最小限にするよう心がけてください。
水分と栄養の補給
十分な水分補給と良質な睡眠は、体の回復を助けます。ビタミンCやビタミンKは皮下出血の回復をサポートするという研究報告もあります。サプリメントを取り入れるのも選択肢のひとつです。
こんな腫れは受診を検討すべきサイン
術後の腫れ・内出血・軽度の痛みは、多くの場合は正常な経過の範囲内です。しかし、以下のような症状が現れた場合は、施術を受けたクリニックへの早めの相談をおすすめします。
- 1週間以上経過しても腫れが明らかに増している、または全く引かない
- 注射部位が熱を持ち、赤みが広がっている(感染の可能性)
- 唇の一部が白くなる、または皮膚の色に変化がある(血流障害の可能性)
- 発熱や強い痛みを伴う
- 硬いしこりが残っている
特に「皮膚が白っぽくなる」「痛みが強くなる一方」などの症状は、血管塞栓など緊急性の高い合併症のサインである可能性があります。こうした兆候が見られた場合は速やかに施術を受けたクリニックに連絡してください。 なお、美容皮膚科学分野の臨床データでは、ヒアルロン酸注入後の重篤な合併症(血管閉塞など)の発生率は0.001〜0.01%程度と報告されていますが、発生した場合の対応速度が予後に大きく影響するとされています。安心して施術を受けるためにも、万が一の際に対応できる医療体制のあるクリニックを選ぶことが大切です。
ヒアルロン酸注射で唇を自然に仕上げるためのポイント
腫れを最小限に抑え、自然な仕上がりを目指すためには、施術前の準備と医師選びも重要です。
少量ずつ複数回に分けて注入する方法
一度に多くの量を注入するより、少量ずつ複数回に分けて注入する方法のほうが、組織への負担が少なく腫れが出にくい傾向があります。「まず少なめに入れてから、仕上がりを見て調整したい」という方は、カウンセリング時に医師に相談してみましょう。
使用するヒアルロン酸製剤の種類
ヒアルロン酸製剤にはさまざまな種類があり、硬さ(粘度)や吸水性が異なります。唇のような柔らかく動く部位には、柔らかく馴染みやすいタイプの製剤が適しているとされています。製剤の選択は仕上がりや腫れのしやすさに影響するため、経験豊富な医師のもとで施術を受けることが大切です。 BIOTOPE CLINIC 白金では、形成外科専門医の知識と解剖学的な視点をもとに、お一人おひとりの唇の形・バランスに合わせたヒアルロン酸注射をご提案しています。「自然に整えたい」「腫れが心配」という方は、ぜひカウンセリングでご相談ください。
唇のヒアルロン酸注射の費用の目安
唇へのヒアルロン酸注射は保険適用外の自由診療となります。費用はクリニックや使用する製剤の種類・量によって異なりますが、一般的な相場として1回あたり3万円〜8万円程度を目安に考えるとよいでしょう。 料金体系はクリニックによって異なり、「製剤の本数単位」「1cc単位」「部位ごとの定額制」などさまざまです。カウンセリング時に詳細な費用の説明を受け、納得したうえで施術を受けることをおすすめします。
よくある質問
- Q. 唇のヒアルロン酸注射後の腫れは、必ず全員に出るものですか?
- 必ずしも全員に強い腫れが出るわけではありませんが、唇は皮膚が薄く血管が豊富な部位のため、ほかの部位よりも腫れやすい傾向があります。腫れの程度は注入量・製剤の種類・個人の体質などによって異なります。「まったく腫れなかった」という方もいれば、「1週間ほど腫れが気になった」という方もおり、個人差が大きい部位といえます。
- Q. 腫れている間はリップメイクをしてもよいですか?
- 針を刺した直後は皮膚に微細な傷がある状態のため、施術当日はメイクを控えることが一般的に推奨されます。翌日以降は、刺激の少ないリップを使用することは可能な場合が多いですが、強くこすったり
参考情報・出典
- PubMed (National Library of Medicine) — 世界最大の医学文献データベース
- 日本美容外科学会(JSAPS) — 美容外科専門医の認定団体
- ISAPS国際美容外科学会 — 国際的な美容外科学会の統計・指針
- 厚生労働省 医療広告ガイドライン — 医療広告の規制
監修医師
苅部 淳
Karibe Jun
理事長
略 歴
資 格
受 賞
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。気になる症状・お悩みがある場合は専門医にご相談ください。
参考:日本美容外科学会(JSAPS)/日本皮膚科学会
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