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Column美容コラム

  • 目の下のたるみ取り
  • 裏ハムラ

老け顔の最大原因〜目のクマ〜

2025.11.23

【目の下のクマとは?その原因と医学的分類】

はじめに

目の下にできる「クマ」は、美容医療の中でも特に多くの方が悩む症状のひとつです。 私はこの16年間で何千人もの患者様のクマを治療してきました。

顔の中でも目元は感情や年齢を映し出す鏡ともいわれ、クマがあるだけで「疲れて見える」「不健康に見える」「老けた印象になる」と感じられやすく、本人の気づかぬうちに他者からの印象に大きく影響を与えてしまいます。

しかし、目の下のクマと一口にいっても、実はその原因は多岐にわたり、それぞれ異なる治療法が必要です。

間違った治療を受けると、かえって悪化する可能性もあるため、まずは「自分のクマがどのタイプなのか」を正確に知ることが、治療の第一歩になります。 最近非常に多いのは他院でクマの手術をして、凹んでしまった、しこりになった、など後遺症で苦しむ人が非常に多いのです。

今日は、目の下のクマの代表的な3種類(茶クマ、青クマ、黒クマ)に加え、近年注目されている混合型や加齢性クマについても医学的な視点から詳しく解説します。


1. 茶クマ(色素沈着型)

茶クマは皮膚の色そのものが茶色く見えるタイプで、メラニン色素の沈着が主な原因です。医学的には「表皮性色素沈着」または「真皮性色素沈着」と呼ばれるもので、メラニンが表皮または真皮に沈着することで起こります。

主な原因:

  • 紫外線による色素沈着(UV-Bによるメラニン合成促進)

  • 摩擦による慢性刺激(強いクレンジングや目元をこする癖)

  • アトピー性皮膚炎やアレルギー性結膜炎の炎症後色素沈着

医学的対処法:

  • トラネキサム酸、ビタミンC誘導体、ハイドロキノンなどの美白外用薬

  • IPL(光治療)やQスイッチレーザーによる色素沈着の分解

  • 炎症の原因除去とスキンケアの見直し(こすらない、保湿)


2. 青クマ(血行不良型)

青クマは、皮膚の下の血流が悪くなり、静脈のうっ血が青く透けて見えるタイプです。目の周囲の皮膚は非常に薄く、0.5mm以下とも言われており、下にある血管の色が透けやすくなります。

主な原因:

  • 睡眠不足、慢性的な疲労

  • 自律神経の乱れによる血管収縮

  • 冷え性や貧血による末梢循環不良

  • 加齢に伴う皮膚の菲薄化(コラーゲン・エラスチン減少)

医学的対処法:

  • ヒアルロン酸注入による皮膚の厚みアップと反射光の改善

  • 血行促進成分を含むアイクリーム(ナイアシンアミド、カフェイン)

  • 生活習慣の改善(睡眠・栄養・入浴)

  • 内服薬(ビタミンE、鉄剤、漢方薬:当帰芍薬散など)


3. 黒クマ(構造型)

黒クマは、目の下の脂肪(眼窩脂肪)が前方に突出し、影ができることで黒く見えるタイプです。光の当たり方により陰影が強調され、特に正面より斜め上や横から見たときに目立ちます。

主な原因:

  • 加齢による眼輪筋や眼窩隔膜のゆるみ

  • 眼窩脂肪の突出(ヘルニア)

  • 頬部のボリュームロスによる凹凸の強調

医学的対処法:

  • 下眼瞼脱脂術(経結膜的):目の裏側から脂肪を除去

  • 裏ハムラ法:突出脂肪を移動させ凹みに充填(くぼみ+膨らみ両方に対応)

  • 表ハムラ法:皮膚切開あり。皮膚のたるみが強い方に適応

  • 脂肪注入またはヒアルロン酸注入(軽度~中等度の凹みに対応)


4. 混合型クマ

現実には、茶クマ・青クマ・黒クマが単独で現れることは少なく、多くの場合が複数要因の合併(混合型)です。たとえば、加齢による構造変化+皮膚の菲薄化+摩擦による色素沈着、という具合です。

このため、混合型には複合的アプローチが必要です。

皮膚の治療(外用薬・レーザー)+ボリューム補填(注入)+脂肪再配置(手術)といった段階的治療計画が重要になります。


5. 正確な診断と治療選択の重要性

美容医療の現場では、クマの正確な診断のために、以下のような手法が用いられます:

  • 光学診察(白色光・側光・斜光)

  • 皮膚牽引テスト:色が動くかどうかで色素沈着か血流かを判定

  • 皮膚圧迫テスト:青クマかどうかの判断

  • エコーや画像診断(当院や大きな病院施設のみ)

診断が正しければ、治療の選択もブレません。 逆に診断を誤ると、ヒアルロン酸を入れるべきでない場所に入れてしまい、かえって膨らみが悪化したり、色味が濃くなることもあります。 当院では超高周波超音波を使うことによって脂肪の量、位置を0.01ミリ単位で測定し、正しい手術方法を提案します。


6. クマのセルフチェック法

ご自宅でも簡単にできるセルフチェック方法があります。

  • 目の下の皮膚を軽く引っ張って色が薄くなる → 青クマの可能性

  • 明るいところで真下から鏡を見る → 凹凸による黒クマが浮かび上がる

  • 目を強くこする習慣がある → 茶クマのリスク


7. まとめ

クマ治療は“原因を知ること”がスタートライン

「クマが気になる」と言って来院される患者さまの中には、自分がどのタイプのクマなのかまったくわからないという方も多くいらっしゃいます。

クマ治療で大切なのは、「正しく見極め、適切な手段を選ぶ」ことです。

治療は一つではなく、複数の選択肢があります。

まずは、自分のクマがどのタイプかを理解すること。 そして、信頼できるベテランの美容外科医に相談し、自分に合ったプランを選ぶことが、理想の目元への第一歩です。

目の下のクマを放置せず、適切な対処をすることで、顔全体の印象は大きく変わります。第一印象を変えたい、若々しい目元を手に入れたい、そう思ったときこそ、美容医療の力を頼ってみてください。

お気軽にまずはご相談してみてください。

監修医師

苅部 淳Karibe Jun理事長

苅部 淳 日本形成外科学会形成外科専門医
略 歴
順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
福島県立医大付属病院 形成外科
寿泉堂総合病院 形成外科
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
東京大学附属病院 精神科
専 門
日本形成外科学会形成外科専門医
日本抗加齢学会専門医
日本医師会認定産業医
専門分野
形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。

参考情報・出典

監修医師

苅部 淳 形成外科専門医・BIOTOPE CLINIC 白金 理事長

苅部 淳

Karibe Jun

理事長

略 歴

順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
各病院での臨床経験を経て形成外科専門医取得
2019年 麹町皮ふ科・形成外科クリニック 開院(千代田区市ヶ谷)
2021年 BIOTOPE CLINIC 白金 開院(港区白金)

資 格

日本形成外科学会 形成外科専門医
日本抗加齢学会 専門医
日本医師会認定産業医
アラガン社 ボツリヌス注射・ヒアルロン酸 VST認定医

受 賞

東京大学形成外科 最優秀賞(2016年)
日本形成外科学会 優秀賞(2018年)
ASPS(アメリカ形成外科学会)優秀演題発表(2018年)

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。気になる症状・お悩みがある場合は専門医にご相談ください。
参考:日本美容外科学会(JSAPS)日本皮膚科学会

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