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Column美容コラム

  • アクアフィリング

アクアフィリングはやばい?危険性や除去の方法を解説

2025.05.24

「アクアフィリングを除去したい」「以前にアクアフィリング豊胸をしたけど、今後が心配…」という方はいらっしゃいませんか?

アクアフィリング豊胸はアクアフィリングというゼリー状のフィラー剤を胸に注入し、バストアップや形を整える施術です。
ヒアルロン酸よりも効果が持続しやすく、シリコンバッグ豊胸や脂肪注入による豊胸手術よりも手軽に行えるのが特徴です。

しかし、近年施術後のトラブルや失敗症例が多く報告されており、アクアフィリングの除去や修正豊胸を検討する患者様が多くいらっしゃいます。

本記事では、アクアフィリングの危険性と除去の方法について解説し、アクアフィリングの除去に悩む患者様への最適なご提案ができればと思っております。


アクアフィリングの危険性について

まずはアクアフィリングの危険性について、3つの観点から解説します。

世界的に使用を自粛する方向へ

アクアフィリングはヒアルロン酸豊胸の欠点(持続性の長さや硬さなど)をカバーした、プチ豊胸手術です。
ヒアルロン酸よりも組織になじみやすく、しこりができにくい、効果の持続と柔らかな仕上がりがメリットと考えられていましたが、近年はその使用を自粛する動きが出てきています。

その理由として、アクアフィリングの安全性がまだ保証されておらず、体内に残り続ける可能性があるためです。

アメリカのFDA(米国食品医薬品局:米国の厚生労働省)では、慢性炎症や腫瘍、皮膚潰瘍などの合併症リスクを踏まえて、アクアフィリングを含む充填剤の使用を認めていません。

また、韓国の美容外科学会においては、「アクアフィリングに含まれる『アクリルアミド』がそれ以前に胸の変形を引き起こした『アクアミド』と同様の成分である可能性が高い」ことを踏まえて、アクアフィリングの使用に反対の立場を示しています。

さらに、日本美容外科学会(JSAPS)でも、2017年に「アクアフィリング(アクアリフト)豊胸を長期的な安全性の観点から推奨できない」といった声明が正式に発表されています。

このように世界の各国で、アクアフィリングの安全性について疑問視する動きが広まり、今後の健康を心配した患者の中で、アクアフィリングを除去したいと考える方が増えているのです。

また、痛みや腫れ、しこり、乳房の形状変化などが見られない場合でも、長期的な安全を考慮して、胸の状態を一度検査してみることを推奨しています

発がん性が疑われる物質も含まれる

アクアフィリングの主成分である「ポリアクリルアミド」は、国際がん研究機関(IARC)によって、発がん性がある可能性が示唆されています。

また、農林水産省の報告では「アクリルアミド(ポリアクリルアミドの1分子)」を多量摂取や吸引、接触した場合は神経障害を起こすことがわかっています。
これらの状況を踏まえ、近年の美容外科クリニックではアクアフィリング豊胸を行わない場合も増えてきています。

今日までに乳がん発症の報告もまだありませんが、アクアフィリングの危険性について十分に理解し、ご自身の健康や安全性を考えた選択をしてください。

除去したい場合はクリニックへ

アクアフィリングを除去したい方は、クリニックの受診が必要です。
アクアフィリングは、注入から期間が空けばあくほど除去が難しくなる場合があります。

また、体内に残り続けると異物として認識され、アレルギー症状や炎症を引き起こすリスクも高まります。
もし除去する意思が固まったときは、早めに経験豊富な医師のもとで治療を受けることをおすすめします。


アクアフィリングの問題点

アクアフィリング豊胸は失敗の症例も多く見受けられます。今回は術後の合併症で特に多い「しこり」や「痛み・腫れ」「体内を移動する」の3つの観点から解説します。

しこり

アクアフィリングは、一般的にしこりができにくいと言われていますが、周囲の組織と反応して硬いしこり(被膜)を形成する場合があります
この被膜が形成されると、それ以上は体に吸収されなくなり、長期化すると石灰化して硬い塊に変化します。

また、アクアフィリングは「生理食塩水を用いて簡単に溶解・除去できる」という特徴がありますが、完全に溶解することはあまりありません。
一部が固まって残ってしまうことも多いです。
溶け切らなかった場合は太めの管でしこりを吸引し、生理食塩水で洗いながら何度も吸引・除去を行っていくことになります。

痛みと腫れ

アクアフィリングは施術後に、痛みや腫れを感じる場合があります。
これはアクアフィリングが周囲の組織と反応し、炎症を起こすためです。
痛みや腫れを治療する場合は、胸の下部を5mmほどを切開し、体内に溜まったアクアフィリングを取り出します。

また、痛みや腫れは、タイミングによってその原因は異なります。術後の日数によって自分はどのケースに当てはまるのかを確認してみてください。

術後経過 症状 原因
~数日以内 発熱 術後における体の防御反応(数日で治まる)
数日後 痛みや発熱、吐き気
  • 手術中の細菌感染
  • 注入剤へのアレルギー反応
  • 感染症によるもの
数年後 痛みや腫れ
  • しこりによる感染症など

原因が感染症の場合、放置しておくと患部が赤く腫れて熱を持ちます。
合併症のリスクも上がるため、異変を感じたらすぐにクリニックを受診しましょう。

体内を移動する

アクアフィリングは、粘性のある液体のため、体内を移動することがあります。
大胸筋やお腹、背中、股間まで移動するケースもあります。
移動した先で感染症が起こると、アクアフィリングを全て取り出すことが難しくなります。

また、乳房の形状変化が起こり、しこりによって血流が妨げられる閉塞症や乳房以外の場所で痛みや腫れを感じることもあります。


アクアフィリング除去とは

アクアフィリングの除去は、おおよそ次の手順で行います。

  • 乳腺用エコーで胸の状態を確認し診断
    麻酔を行い、アクアフィリングを除去
    丁寧に縫合し、術後のケアを行う

当院では乳腺用のエコーで胸の状態を確認し、しこりの位置や部位、数などを事前に把握します。
また、しこりがない場合でも除去や溶解は可能なので、お気軽にご相談ください。

アクアフィリング除去後の豊胸修正についても相談可能です。お悩みや現在の状況に合わせて専門医より治療法を提案させていただきます。


アクアフィリング除去を行うタイミング

アクアフィリング除去を行うタイミングは、大きく3つに分けられます。

痛みや腫れ、しこりなどの症状がある場合
術後時間が経過している場合
これから検査を受ける場合

それぞれのケースに分けて解説します。

痛みや腫れ、しこりなどがある場合

痛みや腫れ、炎症、しこりなどの症状がある場合は、できるだけ早くアクアフィリング除去を検討しましょう。
放置するとしこりや肉芽腫が大きくなり、除去が困難になるケースが多いです。

また、他院で除去した後に違和感が残る場合も同様です。症状の悪化を防ぐために、適切な治療を受けましょう。

術後時間が経過している場合

今は症状がなくても、時間の経過とともにアクアフィリングが体に定着し、除去が難しくなる場合があります
注入したアクアフィリングは、いつ痛みや腫れを引き起こすかわからないため、合併症のリスクを考慮して、早めに除去するのが望ましいです。

これから検査を受ける場合

アクアフィリングの除去に関しては、事前の検査やカウンセリング、経過観察を行った上で、除去のタイミングを伺うのも一つの手段です。
体内で移動している可能性もあるため、当院では乳腺用のエコーで胸の状態を確認し、現状を把握してから施術を行います。

また、妊娠や出産を考えている方も、授乳によって子どもへの感染症のリスクもあります。
アクアフィリング除去は予期せぬトラブルを回避できる可能性も秘めています。信頼できる医師を見つけ、適切なタイミングで除去を行ってくださいね。


アクアフィリング除去の方法

アクアフィリングの除去方法は、大きく分けて2つあります。

注射による溶解と吸引

一つめは「注射による溶解と吸引」です。
アクアフィリングの量が少ない場合は、注射による溶解や吸引を行います。この方法では生理食塩水などを注入し、アクアフィリングを溶かしたあと注射器を使って吸引します。

粘性が高いアクアフィリングは、注射器で完全に除去するのが難しい場合もあります。

手術による除去

もう一つは「手術による除去」です。
アクアフィリングが体内に広がっている場合やしこり、炎症がひどい場合に行われます。
注入部分を切開し、アクアフィリングを直接取り出します。全身麻酔や局所麻酔を使用し、場合によっては周囲の組織も一緒に切除します。

除去した後は患部を圧迫固定し、胸にはバストバンドを巻きます。術後は傷口が残らないように外用薬を毎日塗っていきます。

除去した後の生活の注意点

アクアフィリング除去後は激しい運動や温泉、サウナ等は控えましょう。
アクアフィリング豊胸除去の概要については、以下の通りです。

アクアフィリング豊胸除去の概要 内容
所要時間 2~3時間
通院回数 術後の経過によって異なる
(術後7日目に経過観察を行う)
副作用・ダウンタイム
  • 痛みや腫れ、胸の張りを感じることがあります
  • 内出血やむくみの出現が起こります(1~2週間程度)
  • ケロイドや肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)などの傷跡が残ることも
洗顔・入浴・メイク
  • 洗顔やシャワー:翌日から可能
    ※施術部位はお湯で洗い流す程度にする
  • 入浴:長時間の入浴は腫れが続く原因になるため控える
  • メイク:翌日から可能(目元以外)
    ※メイクは目の腫れが落ち着いた1週間後から可
麻酔 静脈麻酔と局所麻酔

痛みが強い場合や長引く場合は、無理せず施術を受けたクリニックに相談してください。


アクアフィリングでお悩みならBIOTOPE CLINICへ一度ご相談ください

アクアフィリング除去でお悩みの方は、ぜひ一度BIOTOPE CLINICへご相談ください。
当院では、アクアフィリング豊胸除去(両側)とモニターの募集を行っております。

施術内容 費用
アクアフィリング豊胸除去(両側) 450,000円
モニター価格 片側:200,000円
両側:298,000円(片側ずつより約25%オフ)

※麻酔・採血・薬代は別途費用

これまでに豊胸手術を多数経験してきた専門医が胸の状態を検査し、お悩みや不安に沿ったご提案をさせていただきます。

また、アクアフィリング除去後の豊胸修正手術に、当院では幹細胞培養上精液を用いた「脂肪注入豊胸術」も行っております。
一般的な脂肪注入とは違い、自己脂肪由来の幹細胞を移植していくため、それ自体が脂肪細胞に変化し、安全で質の高い施術が可能です。

カウンセリング後、施術内容や費用、アフターケアについて聞いた後でも無理な強要は致しません。
一人ひとりに合った解決方法をご提案させていただきますので、いつでもご相談ください。

他院での除去の後、まだ違和感を感じる
乳房のしこりや硬さ、変形が気になる
痛みや腫れ、赤みなどの症状がある
痩せ型(BMI18未満)でも施術が行えるか確認したい
将来のライフイベントに備えて、アクアフィリング除去について相談したい

上記の中で少し当てはまるものがあれば、遠慮なくご連絡ください。

皆様が前向きな気持ちで毎日が過ごせるように、真摯な対応と丁寧な医療を心がけてまいります。

アクアフィリング除去詳細はこちら

アクアフィリング除去

監修医師

苅部 淳Karibe Jun理事長

苅部 淳 日本形成外科学会形成外科専門医
略 歴
順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
福島県立医大付属病院 形成外科
寿泉堂総合病院 形成外科
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
東京大学附属病院 精神科
専 門
日本形成外科学会形成外科専門医
日本抗加齢学会専門医
日本医師会認定産業医
専門分野
形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。

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