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眼瞼下垂のダウンタイムは長引く?症状や期間など解説
2025.04.21
「眼瞼下垂の手術を受けたいけれど、どのくらいのダウンタイムが必要なの……」と不安を感じていませんか?
仕事や家事など日常生活に支障が出るかもしれないと思うと、不安になるのも無理はありません。
眼瞼下垂のダウンタイムを中心に、手術や治療による回復の流れをわかりやすく説明し、術後のトラブルを防ぐポイントを紹介します。
本記事を読むことで、ダウンタイムへの理解が深まり、術後のリスクを最小限に抑えてスムーズに回復するための具体的なヒントが得られます。
眼瞼下垂とは
眼瞼下垂とは、上まぶたが正常な位置よりも下がり、瞳孔の一部または全体を覆ってしまう状態のことです。
まぶたが下がると、視野が狭く感じたり常に眠そうな印象を与えたり、機能や外見に影響を与えてしまいます。
眼瞼下垂は大きく、生まれつきである「先天性」と加齢や病気による「後天性」の2つに分けられます。
眼瞼下垂になる原因はさまざまですが、主な原因は以下です。
原因の種類 | 具体的な原因 |
---|---|
加齢 | 加齢にともない、まぶたを持ち上げる筋肉(上眼瞼挙筋)が弱くなり、皮膚がたるむことで眼瞼下垂が発生する。とくに40歳以降に多く見られる |
先天性疾患 | 一部の人は生まれつき眼瞼下垂を持っており、これは通常、まぶたを持ち上げる筋肉の発達不全によるものが多い。先天性の場合、視力の発達に影響を与えることがあるため、早期の治療が推奨される |
外的要因 | コンタクトレンズの長期使用や、眼科手術(例:白内障手術)によっても、まぶたの筋肉が伸びて眼瞼下垂が引き起こされることがある |
神経性疾患 | 重症筋無力症や脳梗塞、脳腫瘍などの神経疾患も眼瞼下垂の原因となる。これらの疾患は、まぶたを動かす神経に影響を与え、筋肉の機能を低下させる |
病気による疾患 | アレルギー反応や感染症、眼瞼周囲の腫瘍なども眼瞼下垂を引き起こす場合がある。また、眼瞼皮膚弛緩症(皮膚のたるみ)も眼瞼下垂に似た症状を引き起こす |
治療法としては、症状の進行度に応じて異なりますが、多くの場合は手術が推奨されます。
症状が軽い方は、まぶたを持ち上げる筋肉である眼瞼挙筋(がんけんきょきん)を刺激する目薬を処方しますが、すべてのタイプの眼瞼下垂に効果があるわけではありません。
眼瞼下垂は、見た目や視野機能に影響を及ぼすため、早期の診断と適切な治療が必要です。
症状が気になる方は、眼科医に早めに相談しましょう。
また、眼瞼下垂は保険適用の場合もあります。
保険適用の場合、機能の改善の手術になるため、希望のデザインといったこだわりが多い場合は、保険適用の手術では難しく自費診療となるでしょう。
眼眼瞼下垂の原因
眼眼瞼下垂の主な原因は多岐に渡ります。
中でも本章では、大きく3つを取りあげて説明します。
後天性眼瞼下垂
偽性眼瞼下垂
この章を読めば、眼瞼下垂について詳しく理解することができます。
気になる症状がある方は、ぜひ読み進めてください。
先天性眼瞼下垂
先天性眼瞼下垂(せんてんせいがんけんかすい)とは、生まれつきまぶたが十分に開けられない症状です。
先天性眼瞼下垂の原因は、まぶたを持ち上げる眼瞼挙筋(がんけんきょきん)の発達が不十分であることが多く、眼瞼挙筋の力が弱いとまぶたを上げられず、常に下がった状態のままとなります。
多くの場合は、左右どちらかのまぶたにだけ下垂が起き、左右の目の開き方が違うので気づきやすいです。
ほかには、眼瞼挙筋を支配する神経に異常がある場合も眼瞼下垂を引き起こします。
先天性眼瞼下垂は、幼少期から症状が現れ、視力の発達に影響を及ぼす可能性があります。
とくに、片側の目が十分に開かない場合、弱視や斜視を引き起こすので、早期の診断と治療が重要です。
後天性眼瞼下垂
後天性眼瞼下垂(こうてんせいがんけんかすい)とは、さまざまな要因で発生するまぶたの下垂を指します。
一般的に多い原因は、加齢にともない、上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)の腱が伸びたり縮んだりして起こる腱膜性眼瞼下垂(けんまくせいがんけんかすい)であることが多いです。
後天性眼瞼下垂の原因は以下のとおりです。
原因 | 症状 |
---|---|
加齢 | 年齢を重ねることで、まぶたを支える筋肉や腱膜が弱まり、皮膚がたるむ。40代以降に徐々に進行していくことが多く、両目に対称的に現れることが特徴 |
コンタクトレンズの使用 | とくにハードコンタクトレンズの長期使用が、まぶたの筋肉に影響を与え、眼瞼下垂を引き起こす |
神経や筋肉の異常 | 動眼神経の麻痺や重症筋無力症などの神経疾患が原因で、まぶたを持ち上げる筋肉が正常に機能しなくなる |
外傷 | 目の周辺に外的な衝撃や傷が加わることで、眼瞼下垂が発生する |
後天性眼瞼下垂の進行速度は、まぶたの厚さや柔軟性、目の周囲の筋力のバランス、さらにはスキンケアやメイクによるまぶたへの影響など、さまざまな要因によって異なります。
治療は主に手術によっておこなわれ、まぶたを持ち上げる筋肉の腱膜を短縮することで、まぶたの位置を改善します。
偽性眼瞼下垂
偽性眼瞼下垂(ぎせいがんけんかすい)とは、まぶたを上げる筋肉には問題がないにもかかわらず、まぶたが下がって視界を妨げる症状です。
主な原因は、皮膚のたるみ、眉が下がる、眼瞼痙攣(がんけんけいれん)や眼球陥凹(がんきゅうかんおう)です。
偽性眼瞼下垂は、まぶたを上げる筋肉や腱自体には問題がないため、まぶたを開けようとすれば開けられます。
しかし、まぶたのたるみが酷かったり、目がへこんでしまっているなど一見まぶたが下がったように見えるため、眼瞼下垂と間違われてしまいます。
偽性眼瞼下垂の場合、治療アプローチも眼瞼下垂とは異なり、皮膚のたるみが原因の場合は眼瞼形成術(まぶたのたるみを取る手術)が適しており、眉下垂(眉自体が下がる症状)が原因の場合は、眉リフトが効果的です。
また、眼球陥凹の場合は、陥凹を改善する処置が必要になることもあります。
偽性眼瞼下垂と真の眼瞼下垂を見分けるには、医師による詳細な診察と適切な検査が不可欠です。
眼瞼下垂の適切な治療を受けるためには、専門医の診察を受けることを推奨します。
眼瞼下垂手術のダウンタイム
眼瞼下垂手術には、切る手術法と切らない手術法があります。
症状が軽度の方や手術に不安がある方には、内服や糸で引き上げる処置を施しますが、原則は手術です。
眼瞼下垂手術後の症状やダウンタイムについて、詳しく説明していきます。
症状
眼瞼下垂手術後の症状には、個人の体質、回復力によって異なりますが、一般的に以下の症状が見られます。
症状 | 説明 |
---|---|
腫れ | 手術後、とくに最初の1〜2週間は腫れがピークに達する。腫れは通常、術後3日間が最も強く、その後徐々に改善しますが、完全に落ち着くまでには約3ヶ月かかる |
内出血 | 手術部位に内出血が見られ、これも通常は1〜2週間で改善。内出血は手術後の数日間で色が変わりながら徐々に消える |
痛み | 手術後の痛みは一般的に1週間程度続く例が多いが、個人差がある。痛みが強い場合は、医師に相談すること |
目の違和感 | まぶたの違和感やごろごろ感が生じる。これらの症状は、腫れや内出血によって引き起こされる |
視界のぼやけ | 手術後、腫れや内出血の影響で視界がぼやけるが、これは一時的なもので、腫れが引くにつれて改善する |
ドライアイ | 手術後にドライアイの症状が現れる。これは、目の表面が乾燥しやすくなるためで、適切な目薬を使用する |
上記の症状は、手術による組織の損傷や炎症反応によって引き起こされます。
まぶたの皮膚は薄く、血管が多いため手術後は腫れや内出血が起こりやすく、回復の過程で不快感をともなうことも少なくありません。
また、手術によって目の表面が乾燥しやすくなっているため、視界がぼやけたり、ドライアイの症状が現れやすいです。
具体的には手術後から1週間がピークで症状は徐々に落ち着いてきます。
したがって、眼瞼下垂手術後のダウンタイムには、腫れや内出血、痛みなどの症状がともないますが、これらは一時的なものであり、適切なアフターケアをおこなうことで回復を早めることが可能です。
期間
眼瞼下垂手術には、切る手術法と切らない手術法があり、切る手術法だとおよそ2週間前後、切らない手術法だと、3日前後のダウンタイムとなります。
傷跡が目立たなくなり、完全に治癒するまでの期間は3ヶ月程度です。
手術が終わった直後は、まぶたに腫れや内出血が見られ、痛みをともないます。
手術の種類や個人の体質によって異なりますが、一般的には以下が経過の目安です。
期間 | 経過 |
---|---|
1〜2週間 |
|
2週間〜1ヶ月 |
|
3ヶ月程度 |
|
ダウンタイムの期間は、患部を刺激せず安静にし、腫れが酷いときは冷やすことで悪化を防ぎます。
術後の腫れや内出血の程度には個人差があり、体質や年齢によって回復の速度が異なります。
そのため、高齢の方や糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方は、回復に時間がかかる場合が多いです。
ダウンタイム期間中は、定期的に医師の診察を受けることが重要です。
少しでも異常を感じた場合は早めに受診しましょう。
眼瞼下垂手術のダウンタイムが長引く原因
眼瞼下垂手術のダウンタイムが長引く原因には、外的刺激や術後のケア不足が挙げられます。
手術後は目元に違和感を抱きやすく、触ったり擦ったりしてしまうケースも少なくありません。
腫れた患部に刺激を与えてしまうと、さらに炎症が進行し、腫れや内出血が悪化して治癒が長引きます。
また、術後に激しい運動や長時間の入浴をすると血流を促進し、腫れを悪化させる要因になります。
以上の要因を理解し、適切な対策を講じることで、術後のダウンタイムをスムーズに過ごせるでしょう。
ダウンタイムを長引かせないための対策
眼瞼下垂手術後のダウンタイムを短縮するためには、適切なケアが重要です。
以下に、ダウンタイムを長引かせないための、具体的な対策をまとめました。
対策 | 内容 |
---|---|
冷却 | 手術当日から2日間、保冷剤をガーゼで包んでやさしく患部に当て、腫れや炎症を抑える |
安静を保つ | 術後はできるだけ安静に過ごし、血圧を上げないように注意。とくに手術当日と翌日は入浴や激しい運動を避ける |
薬の服用 | 医師から処方された内服薬や外用薬を指示どおりに使用する。抗生剤や消炎鎮痛剤を服用し、感染を防ぎ、痛みを和らげる |
生活習慣の見直し | 飲酒や喫煙を術後1週間控え、血流を促進させないようにする |
頭を高くして寝る | 就寝時に頭を少し高く保ち、むくみを軽減し腫れの進行を抑える |
運動の制限 | 手術後1週間は激しい運動を避け、体に負担をかけないようにする。傷口の開きや腫れの悪化を防ぐ |
定期的な診療 | 術後は定期的に医師の診察を受け、回復状況を確認する。異常を感じた場合はすぐに相談 |
対策を実践することで、眼瞼下垂手術後のダウンタイムを短縮し、早期の回復を促すことができるでしょう。
症状には個人差があるため、医師の指示に従いながら無理のない範囲でケアをおこないましょう。
眼瞼下垂術のダウンタイム中に気を付けること
眼瞼下垂手術のダウンタイム中は、患部を清潔に保つことが第一です。
眼瞼下垂手術後の傷口は感染のリスクが高いため、むやみやたらに患部に触ってはいけません。
具体的な注意点は以下です。
項目 | 注意点 |
---|---|
入浴 | 手術翌日からシャワーを浴びることが可能だが、直接強い水圧を当てないように注意が必要 |
洗顔 | やさしく洗顔し、傷口を直接触れないようにする |
手の衛生 | 患部に触れる前には必ず手を洗い、清潔な状態を保つことが重要。これにより、感染のリスクを減少させる |
冷却と圧迫 | 手術後は冷却パッドを使用して腫れを抑えることが推奨されるが、清潔な状態でおこなうようにする |
また、手術後1週間はアイメイクを控えることが重要です。
アイメイクをすると、化粧品が傷口に入り込む可能性があり、感染を引き起こしやすくなります。
とくに、アイシャドウやマスカラは細かい粒子が傷口に付着しやすいため、注意が必要です。
さらに、スマートフォンやパソコンなどの長時間使用も目の疲労を招くため、適度な休憩を取りながら使用することが大切です。
目の乾燥を防ぐために、定期的にまばたきをするようにしましょう。
上記の注意点を守ることで、眼瞼下垂手術後の回復をスムーズに進めることができ、合併症のリスクを減少することができます。
眼瞼下垂なら麹町皮ふ科・形成外科クリニック|BIOTOPE CLINICへ一度ご相談ください
眼瞼下垂に悩んでいる方は、麹町皮ふ科・形成外科クリニック(BIOTOPE CLINIC)への相談をおすすめします。
麹町皮ふ科・形成外科クリニック(BIOTOPE CLINIC)では、眼瞼下垂の症状に対して専門的な治療を提供しており、患者様一人ひとりの状態に応じた適切な治療法を提案しています。
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苅部 淳Karibe Jun理事長
-
-
- 略 歴
-
順天堂大学医学部卒業東京大学附属病院形成外科 入局埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教福島県立医大付属病院 形成外科寿泉堂総合病院 形成外科山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長東京大学附属病院 精神科
- 専 門
-
日本形成外科学会形成外科専門医日本抗加齢学会専門医日本医師会認定産業医
- 専門分野
-
形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。
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