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Column美容コラム

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ダーマペンの効果は?|ダウンタイムと痛みについて|セルフダーマペンが危険な理由とは?

2023.02.20

ダーマペンが気になっているけれど、
痛みが怖い、どの程度の痛みだろうかと躊躇していませんか?
「がまんできない痛み」「めちゃくちゃ痛い」などという意見を目にすることもあり心配ですよね。
しかし、実際には「思ったよりも痛くなかった」という感想がほとんどです。

中には「無痛だった」という方もいます。
痛みの感じ方には個人差がありますが、
ダーマペンは耐えられず施術を中断するほどの痛みではありません。

痛みに弱い方でも、安心して受けられるよう対策できることもあります。
本記事では、ダーマペンの痛みの程度やダウンタイムの過ごし方のほか、
流行のセルフダーマペンの気になる効果や安全性についても解説しています。

ダーマペンとは

ダーマペンとは私たちの創傷治癒の効果を利用した美容治療のひとつです。
私たちの肌には「線維芽細胞」という美肌のための司令塔となる細胞があります。
線維芽細胞はヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンの活性化と美容成分の生成を促し、ハリや弾力、うるおいのある美肌をもたらします。

線維芽細胞は常に美容成分の生成を続けているわけではなく、
細胞が傷ついて修復する必要がある場合に活発に活動をはじめるのです。
その作用に着目して生まれた治療が「ダーマペン」です。
ダーマペンは髪の毛よりもさらに細い、超極細針が多数ついたペンのような機器で
肌に数千個の小さな穴を開けます。

意図的に肌を傷つけることで肌本来の創傷治癒の効果を活発にし、肌内部から肌悩みを解消していくのです。
さらに、肌に穴を開けると同時にお悩みに合わせた薬剤を浸透させ、有効成分の働きで美肌効果を高めています。
スキンケアではどうにもならなかった肌悩みも、回数を重ねることで肌が生まれ変わっていくかのような美肌効果が期待できます。

ダーマペンはこんな方におすすめです

ダーマペンの刺激による線維芽細胞の活性化により、ハリと弾力、ツヤのある美肌効果が期待できますが、ほかにも以下の効果が期待できます。

  • 繰り返すニキビの改善
  • ニキビ跡やクレーターなどの肌の凹凸をなめらかにする
  • 毛穴や黒ずみの改善
  • たるみの改善
  • 乾燥小じわの解消
  • シミや色素沈着を薄くする
  • 毛孔性苔癬、妊娠線の改善

ダーマペンの施術

ダーマペンの施術の流れ

1.診察・カウンセリング
医師に改善したい肌のお悩みを相談します。
医師による肌状態の確認、治療の説明を受けます。

2.麻酔
麻酔クリームをお顔に塗布し、麻酔が効くまで20~30分程待ちます

3.ダーマペンの施術開始

麻酔の効きや痛みの感じ方を確認しながら、
額、頬、鼻の順にダーマペンで施術していきます。
薬剤の導入もこのタイミングです。

4.クーリング
ダーマペンの施術が終わったら、お顔を冷やし鎮静させます。
施術は日帰りで行い、施術後すぐに帰宅が可能です。
施術後は肌の赤みが目立ちますので、気になる方はマスクを用意しておくとよいでしょう。

ダーマペンの施術回数と間隔

ダーマペンは肌本来の力を利用していく治療法のため、即効性はありませんが、肌内部では確実に細胞が活動しているため、回数を重ねることで段々と効果を実感できます。

解消したいお悩みや状態によって異なりますが、3〜5回程の施術で効果を実感する方が多いです。

ダーマペンの施術は3〜4週間に1回の間隔で行います。

ダーマペンの痛みはどのくらい?

施術中の痛み

ダーマペンの施術はチクチクとした痛みがあります。
施術の刺激を感じる程度で、痛みを感じないという方もいます。
麻酔を使用するため、我慢しがたいような強い痛みはありません。

しかし、痛みの感じ方には個人差があります。
痛みに敏感な場合、針が刺さる感覚を痛いと感じることもあります。

また、ダーマペンは機械音が大きく驚かれる方が多いのですが、
痛みに対する不安が大きいと、機械音と痛みが混同してしまうこともあるようです。
特に骨の近くの施術は骨に響く感覚があり、大がかりな施術をしているように思えて怖くなるかもしれません。
ダーマペンは外科手術ではなく、難しい施術ではありませんのでご安心ください。

ダーマペンの施術では、麻酔クリームを使用します。
肌に塗布し20〜30分程時間をおくことで、肌を麻痺させ痛みを軽減させます。
痛みに敏感な方は麻酔クリーム塗布後の時間を少し長くしてもらうと安心です。
当日では他の患者様の予約もあるため、対応できない場合もあります。
予約やカウンセリングの際などに、事前に伝えておくようにしましょう。
麻酔クリームの塗りムラや、塗れていない箇所は当然痛みを感じます。
痛みが強いと感じるようであれば、施術者に伝えましょう。
麻酔の効きと塗りムラがないか確認してくれます。

また、あまりにも痛みに弱い、痛みが不安という方の場合は、
笑気麻酔という軽いリラックス状態を作りだす吸入式の麻酔もありますので、
医師に相談してみましょう。
施術中の痛みとして、ほかに考えられるのは、
ダーマペンで開けた穴に浸透させる薬剤がしみる痛みでしょうか。
美肌効果を高める目的で、改善したい肌悩みに合わせた薬剤を浸透させてくのですが、
美容成分によっては傷にしみるような痛みを感じることがあります。
痛みそのものは弱く、少し時間をおけば落ち着きます。

施術後の痛み

施術後の痛みは、擦りむいた時のようなヒリヒリした痛みやかゆみが挙げられます。
麻酔の効果が切れはじめる施術後1〜2時間程度で現れ、翌日から長くても3日程でおさまります。
施術箇所や針の長さ、痛みの感じ方などで個人差はありますが、
強い痛みを感じない方がほとんどです。
肌のヒリつきやかゆみが気になる場合は、冷やしたタオルを優しく当ててアイシングするのも効果的です。
痛みに弱いという方には、痛み止めの処方をすることもできます。

痛みを感じやすい部位

顔のつくりは複雑で、脂肪、骨、筋肉が狭い範囲に混在しています。
そのため、ダーマペンは施術箇所によって痛みの差があることを知っておくとよいでしょう。

 

・額や髪の生え際

ダーマペンは脂肪が少なく、骨に近いと痛みを感じやすいといわれています。
額や髪の生え際は脂肪がほとんどなく、皮膚から頭蓋骨までが非常に近い場所です。
ほかよりも痛みを感じやすい所ですが、麻酔をすれば耐えられる程度の痛みです。
また、髪の生え際は麻酔クリームを塗りにくいこともあり、麻酔の効きが弱い部位でもあります。
施術者はその点を理解した塗り方をしていますが、施術中に痛みを強く感じることがあれば、
麻酔が塗れているか確認してもらいましょう。

 

・フェイスライン

フェイスラインも顔の輪郭の骨に近く、皮膚が薄く柔らかいこともあり、痛みを感じやすい部位です。

 

・鼻筋

小鼻まわりは脂肪も多く痛みは感じませんが、鼻の頭から鼻筋にかけては痛みを感じやすい部位です。
とくに鼻筋は、骨に沿っていて脂肪もあまりありません。チクチク刺さるような痛みを感じやすくなります。

 

・頬骨

骨格や肉付きに個人差がある部位ですが、頬骨が出ていると痛みを感じやすくなります。
頬骨が出ていない、頬の脂肪量が多い方は痛みが気にならないようです。

ダーマペンの痛みを軽減する方法は?

麻酔や痛み止めの処方以外にも、痛みを軽減する方法として、
針の長さを調整することも効果的です。
ダーマペンは改善したい肌トラブルによって働きかけたい細胞の深さが変わります。
その深さによって針の長さを調整しているのです。

肌表面をなめらかに整えるなど、肌質の改善を目的としている場合の針の深さは0.2〜0.25㎜で、麻酔が無くても耐えられるほどの小さな痛みです。
しわやたるみの改善は角質層のさらに下に針を届けるため、0.5㎜の針の深さです。
この場合も、痛みは少なく済みます。

ニキビや毛穴、色素沈着など幅広く改善する目的の場合は、表皮と肌の一番奥にある真皮層との境目にある基底層に届くように1㎜の針を使用します。
個人差はあるものの、1㎜の深さから痛みを感じる方が増えてきます。
1㎜の深さになると、ターンオーバーが活発になり、様々な肌トラブルの改善が期待できます。
大きく開いた毛穴、ニキビ跡、クレーターは皮膚の深い場所にまで傷が到達している状態なので、2㎜〜3㎜の深さに届く針を用います。

この深さになると、真皮にある繊維芽細胞にアプローチできます。
細胞の修復のほか、新しい肌細胞や美肌成分を生成・活性化するので、肌細胞が生まれ変わり、スキンケアでは改善できなかったトラブルの改善にも期待が持てます。
ダーマペンは深くたくさんの穴を開けることで、創傷治癒の働きが活発になります。
針が長いほど、期待した効果が得られる施術です。

しかし、痛みに耐えられなければ、針の長さを調節してもらうというのも痛みを減らす方法のひとつです。
また、痛みに弱い方や、1回目の施術で痛くてつらかったという方は、
痛みを感じる箇所にとくに改善したいトラブルがないようであれば、あえて短い針での施術にとどめておくのもよいかもしれません。
なお、肌の厚みには個人差があり、目的別の針の深さはあくまで目安です。
皮膚の薄い方は、針が短くても痛みを感じやすかったり、出血する場合もあります。

ダーマペン4は痛みが少ない?

美容医療業界は日々進化しています。
過去には痛みをともなう治療のひとつだったダーマペンも、新しい機器の登場とともに段々と痛みが軽減できるようになりました。

最新機種である「ダーマペン4」はとくに痛みが少なく、導入するクリニックが増えています。
旧式のダーマペン3よりも、0.1㎜単位で針の長さを調節できるので、効果と痛み耐性のバランスをとりながら施術できるのです。

また、振動機能により1秒間に開けられる穴の多さはダーマペン3よりも620個も多いのです。
この振動機能によって施術スピードも速くなり、施術にかかる時間、痛みを感じる時間も短縮されました。
ダーマペン4は深く多く穴を開けられるので、高い美容効果が期待できるうえに、痛みも軽減できるのです。
痛みの少ないダーマペンの施術を検討しているのであれば、ダーマペン4を導入しているクリニックがおすすめです。

ダーマペンのダウンタイムは?

ダーマペンのダウンタイムの症状は、
赤み、腫れや発疹、かゆみ、内出血や出血、皮むけです。
針の深さや元の肌状態などで個人差はあるものの、だいたい1週間程度でおさまります。
それぞれの症状や対処法について説明しましょう。

赤み

施術当日はお顔全体に強い赤みが出ます。
翌日にはメイクが可能になるので、ファンデーションやコンシーラーでカバーすれば目立ちにくくなります。

腫れ・発疹

ひどく日焼けをした時のように肌が腫れてつっぱるような感覚を持つかもしれません。
ダーマペンの施術による一時的な炎症と、血行がよくなることが理由で生じます。
また、刺激を受けたことにより発疹があらわれることもあります。
お顔を冷やして鎮静させると落ち着いてきます。
飲酒や入浴は血流を促進しますので、症状がひどいときは控えましょう。

かゆみ

ケガの治りかけにかゆみが出るのと同じようなことが施術後の肌内部では起きています。
つっぱるような、むずがゆいような症状があるかもしれませんが、
施術後のお肌は非常に敏感になっています。
かいたり、ひっかいたりしてしまうとダメージを与えてしまいますので、
かゆみがひどいときも、他の症状と同様に冷やして落ち着かせましょう。

内出血・出血

ダーマペンは美容手術ではありませんが、皮膚に穴を開ける医療行為です。
針が深い場合、血管にふれる可能性もあります。
出血はすぐに止まりますが、内出血は消えるまで1週間以上かかる場合もあります。

皮むけ

施術後すぐというよりは、施術の効果が現れはじめた頃に皮むけが起こる場合があります。
これは、ダーマペンにより肌のターンオーバーが促進され、古い細胞を含む角質がどんどん排出されるために起こります。
乾燥しやすい状態なので、十分に保湿をすると肌状態も見た目も落ち着きます。

ダーマペンの施術の注意点

施術前

ダーマペンは肌に刺激を与える施術です。
治療の前には、肌に刺激を与えるスクラブ洗顔などは控えてください。
また、クリニックでハイドロキノンやレチノールなどピーリング治療を行っている場合は、2週間程中止してください。

施術後

ダーマペンの施術後の肌は大変デリケートな状態です。
肌に触れないようにするほか、刺激を与えないように過ごします。

メイクは施術の翌日から可能ですが、
施術直後はメイクだけではなく洗顔剤やスキンケア等の使用も控えてください。
アルコール配合のスキンケアはしみるような痛みを感じる場合があります。
しばらくの間は、アルコールフリーや敏感肌用のスキンケアが安心です。

また、紫外線対策は普段よりも徹底する必要があります。
紫外線の刺激から守るだけではなく、色素沈着を防ぐ、新しく生まれた肌細胞にシミの元をつくらせないようにするためでもあります。

施術当日は日焼け止めを塗って帰ることができません。
UVカット効果のあるマスクや日よけの帽子を用意しておくとよいでしょう。

ダーマペンの効果はどのくらい続く?

現状の肌状態の改善は、3〜5回程度の施術後に感じられます。
ニキビ跡やクレーターはもう少し長く10回程度必要になる場合もあります。
お悩みが改善されたあとも、メンテナンスとして3〜4カ月に1回程度、ダーマペンを継続することをおすすめします。

ベストな肌状態のキープと、ニキビ予防に効果が期待できます。

セルフダーマペンの危険性

クリニックに行かなくても、自分で、しかも安くダーマペンができると聞くと気になりますよね。
しかし、最近話題のセルフダーマペンは厳密にいうと、ダーマペンとは異なるものなのです。
肌に穴を開けるという点は似ていますが、穴の数、深さは医療用のものとは大きな差があり、クリニックで受けるダーマペンと同じ効果は期待できません。

それどころか、針が斜めに刺さってしまうと想定よりも大きな穴が開き深い傷をつけてしまうこともあります。
また、個人では針を衛生的に扱うのが難しく、感染症の原因になることも。
一緒に使用する麻酔クリームはインターネットで購入できますが、個人輸入したものを販売していることがほとんどです。

副作用がでてしまった場合にも医薬品副作用救済制度の対象外になります。
類似品を使用した自分での施術は、期待したほどの効果が感じられないだけでなく、
失敗やトラブルが起きた場合、その治療に費用がかかり想像以上にリスキーです。
ダーマペンは医療行為です。
安全に期待した効果を得るためにも、医療資格を有する施術者に任せましょう。

ダーマペンは安心できる医療機関で受けましょう

ダーマペンの痛みは、施術中は「チクチク」、施術後は「ヒリヒリ」した痛みです。
施術箇所や針の深さなどで痛みは変わるものの、耐えられない痛みではありません。
とはいえ、痛みの感じ方はそれぞれ異なります。

大切なのは、技術や経験値が高く、不安を理解し調整してくれる医師や施術者を選ぶことです。
まずは、カウンセリングで安心して相談できるかどうか判断をしてみるのもよいですね。

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