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そばかすを消す治療・原因を知りたいお方|悩みを分かりやすく解説・レーザー治療は良い?
2022.12.21
そばかすとは?
そばかすは医学的には雀卵斑(じゃくらんはん)とよばれ、
頬や鼻に左右対称かつ点状に広がった2〜3㎜の茶色の斑点のことをいいます。
顔だけでなく肩や首など紫外線を浴びやすい場所に現れるのが特徴です。
そばかすはシミの一種ですが、加齢にともない後天的に発生するシミとは異なり、遺伝が主な要因で、その多くが幼少期から思春期までに発生します。
成長とともに数が増え目立ちやすくなりますが、思春期を終える頃には自然に消えることもあります。
紫外線の影響やホルモンバランスの変化により、大人になってからそばかすが現れる方もいますが、その場合も元からそばかすができやすい体質であったといえます。
そばかすは体質で遺伝が要因ですが、発生の原因やきっかけはシミと同じ紫外線です。
紫外線を浴びることで濃くなる場合が多く、春夏に目立ち、紫外線の少ない秋冬には薄くなることもあります。
日頃の紫外線対策を徹底することも、そばかすの悪化を防ぐのに有効です。
そばかすができる原因
遺伝
そばかすが発生する原因は色の元であるメラニン色素にあります。
メラニン色素にはユーメラニンとフェオメラニンがあり、フェオメラニンが優位の方にそばかすができやすい体質が多いといわれています。
その体質は遺伝要素が強く、両親のいずれか、または祖父母にそばかすがある場合、自身もそばかすができやすい体質の可能性が高いといえます。
紫外線
紫外線を浴びることで、そばかすは色が濃くなり目立ちやすくなります。
これは、紫外線から肌を守るためにメラニン色素を生み出すメラノサイトを活性化させてしまうのが原因です。これまで目視で確認できなかった薄いそばかすにも色が付き濃く見えるので、そばかすの数自体も増えたように感じます。
急に現れたように感じるかもしれませんが、遺伝で要素を持っていた方が紫外線を多く浴びたことがきっかけとなり発生したといえるでしょう。
摩擦によるダメージ
肌に摩擦を与え刺激を与える事も、紫外線と同様に肌へのダメージとなり、肌を守ろうとメラニン色素が多く生成され、そばかすの発生や悪化の原因になります。
毎日のクレンジングや洗顔の際も、こすらず刺激を与えないことが大切です。
ホルモンバランスの変化
妊娠によるホルモンの変化は、体だけでなく肌にも大きな影響を与えます。
女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあり、
プロゲステロンは排卵後から月経までの期間と妊娠時に多く生成されています。
このプロゲステロンにはメラノサイトを活発にする働きがあるため、妊娠中にシミやそばかすが発生したり濃くなったように見えることがあります。
これまであまり気にならなかった方も、妊娠をきっかけに目立つようになり悩み始める方もいます。
自己流ケアで消える?消す方法はあるの?
そばかすは遺伝的な要因が大きいので、一度発生してしまうとシミのようにスキンケアや日頃のケアで自力で消すのは難しいといえるでしょう。
しかし、悪化させない、目立たなくする方法はあります。
スキンケアで悪化を防ぐ
スキンケアではそばかすを消すことは難しくても、ターンオーバー(新陳代謝)を促してメラニンを排出することでそばかすの発生とさらに濃くなるのを防ぐことができます。
ビタミンC誘導体配合のスキンケアには、
そばかすの元になるメラニン色素の生成を抑制する働きと、できてしまったメラニンの排出を促す効果があるのでおすすめです。
メイクで目立ちにくくする
そばかすは、メイクで目立たなくすることもできます。
数が少ないのであれば、クリームタイプの固めのコンシーラーを綿棒につけ、一つ一つをカバーすることでしっかりカバーできます。
固めのコンシーラーは重たく見えるため、広げて塗ったり、量を多くすると不自然で老けて見えてしまいます。そばかすからはみ出さないようにポイントでつければ、しっかりめに付けても見た目は自然に仕上がりますよ。
数が多く広がっているそばかすにはリキッドタイプのコンシーラーがおすすめです。
範囲が広くなるので、クリームタイプのコンシーラーでは厚ぼったくなり、悪目立ちしたり崩れやすくなります。リキッドタイプのコンシーラーを層になるよう少量を2、3回重ねることで、崩れにくく自然にカバーできます。
コンシーラーの色は、使っているファンデーションの色と同じくらいか、少し濃い色のコンシーラーが適しています。
いずれも先にリキッドファンデーションや下地で整えた後にコンシーラーを使い、仕上げにルースパウダーでおさえて完成です。
あくまで、薄く自然に仕上げることがポイントです。
美容外科で治療する
コンシーラーで目立ちにくくできるとはいえ、毎日のこととなると大変な作業ですよね。
そばかすそのものを無くす、消すことができるのが美容外科での治療です。
症状によって治療に期間を要することはありますが、メイクをしていなくてもそばかすがない状態や長年の悩みから解放されるのは嬉しいですよね。
また、そばかすだと思っていたら肝斑やシミだったという場合もあるようです。
医師の判断によって、適切な治療を受けられるのも安心ですね。
美容外科でできる、そばかすの治療法
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルは肌に光(IPL)を照射し、真皮層を活性化させることで美肌効果が得られる治療法です。
真皮層が活性化すると美肌に欠かせないコラーゲンが産生され、肌のキメが整いハリがアップします。
光(IPL)でメラニン色素を破壊するので、そばかすの色を薄くしたり、そばかす予備軍を無くす効果があります。
レーザー治療に比べて、即効性は低く数回の照射が必要になる場合もありますが、そばかす以外の美肌効果が得られることがフォトフェイシャル治療のメリットです。
痛みが少なくダウンタイムが短いのも特徴です。
ダウンタイムは肌の赤みとマイクロクラストと呼ばれる小さな黒いかさぶたです。赤みは翌日には治まりますが、マイクロクラストは施術後2、3日に濃くなります。そばかすが濃くなってしまったようで驚くかもしれませんが、1週間程でなくなり、肌触りもなめらかになります。
レーザー
そばかす治療の中で最も即効性があり効果が感じやすいのがレーザー治療です。ピンポイントでそばかすにレーザーを照射しメラニン色素を破壊します。状態によっては1回でそばかすの色が薄くなることもあります。
施術の痛みは輪ゴムではじかれたような痛みで、施術後はヒリヒリと軽いやけどのような痛みがありますがさほど強い痛みではありません。
レーザー照射後は肌の炎症により赤みが出ます。患部が敏感な状態であるため保護テープや軟膏でケアが必要です。
施術後、5〜7日でレーザー照射箇所がかさぶたになり、7日目頃から剝がれはじめます。2週間程度ですべてのかさぶたがはがれ、ダウンタイムの終了です。
レーザートーニング
広範囲のそばかす治療に効果があるのがレーザートーニングによる治療です。
ピンポイントで治療するレーザーに比べて低出力で照射していきます。
照射範囲が広くても低出力であるため肌へのダメージが少ないことや、
そばかすの濃さにムラがあったり、ぼやっと広がっているそばかすに照射できることがメリットです。
レーザー治療ではまれに、刺激に反応してそばかすが悪化することがありましたが、
照射回数を重ねることで、メラニン色素をゆっくりと排出していくレーザートーニングにはその心配がありません。
痛みはレーザー治療と同様に輪ゴムではじかれたような痛みを感じる程度で、そこまで強くはありません。
痛みに弱い方や不安な方は、麻酔クリームを塗ることもできます。
ダウンタイムも短く、肌に赤みが出る程度で済みます。長くても1週間ほどでおさまります。
内服薬
内服薬ではそばかすを完全に消すというのは難しいのですが、レーザーなどの治療後に、新たにそばかすが発生したり、紫外線の影響を受けて濃くなるのを防ぐために服用します。
・トラネキサム酸
美白や色素沈着の改善など美肌目的で服用する方が多いイメージのトラネキサム酸は、そばかすにお悩みの方にも適しています。
トラネキサム酸はメラニン色素を生み出すメラトニンの働きを抑制します。
そばかすが濃くなるのを防いだり、発生そのものを抑えることもできます。
止血作用があり、血栓ができるのを防止するため2ヵ月服用したら2カ月の休薬期間を設けるようにします。
また、他にも止血作用のある薬を服用している方はトラネキサム酸の服用はできません。
・L-システイン
体内でも合成されるアミノ酸の一種で髪や肌の代謝に欠かせない成分です。
メラニン色素の生成を抑制するだけでなく、肌のターンオーバー(新陳代謝)を整える効果で、メラニン色素を溜めこまずスムーズに排出し、そばかすになることも防ぐことができます。
・ビタミンC
L-システインと一緒に服用するとコラーゲン生成やメラニン色素生成を抑制効果が高まります。ビタミンCは紫外線ダメージから肌を守る作用や美白効果など、美肌全般に効果的な成分です。
治療後のケアが大切
そばかすの治療のあとは、再発させないためにケアが大切です。
内服薬で肌の状態を整えたり、メラニン色素の生成を抑えるのも大事ですが、
紫外線から肌を守ったり、正常な肌のターンオーバー(新陳代謝)を促す生活リズムを意識しましょう。
紫外線対策
そばかすができる体質の方は、紫外線に反応しやすいので紫外線対策を徹底しましょう。
日焼け止めは季節問わず使用し、紫外線が強い季節の外出時は日傘やサングラスも併用して紫外線を避けます。
室内にいても窓から紫外線を浴びてしまうので、日焼け止めやUVカット効果のある乳液を塗っておくと安心ですね。
また、紫外線を多く浴びた時は、ビタミンC誘導体配合のスキンケアで紫外線ダメージを鎮静しましょう。紫外線による肌の炎症とメラニンの生成を抑える効果が期待できます。
紫外線を浴びないケアと、浴びた後にダメージを溜めこませないスキンケアのダブルの対策を日常的におこなえるとより効果的です。
食事・睡眠を大切にする
バランスのとれた食事は、肌改善に欠かせません。
なかでも、ビタミンC・E、コラーゲン、Lシステインを含む食品は積極的にとりたいですね。
- ビタミンC ブロッコリー、キウイフルーツ、赤ピーマン
- ビタミンE アーモンド、大豆、ドライトマト
- コラーゲン 豚バラ、手羽先、エビ
- Lシステイン ゴマ、高野豆腐、小麦胚芽
睡眠はホルモンバランスと自律神経のバランスを整え、体の疲れを癒すだけでなく、日中の紫外線や刺激などからダメージを受けた肌細胞の修復や再生をおこないます。
肌細胞の生まれ変わりをターンオーバーといいますが、寝つきから3〜4時間後に分泌される成長ホルモンにターンオーバーのサイクルを整える大切な役割があることがわかっています。
食事や睡眠を大切にすることで、体にも肌にも良い生活リズムが生まれ細胞の新陳代謝が活発になり、そばかすの悪化の原因であるメラニン色素の排出を促します。
原因を完全に避けることは難しくても、排出して溜めない肌環境に整えましょう。
ストレスをためない
ストレスはホルモンバランスを崩し体に様々な影響を与えます。
ストレスで男性ホルモンが増加すると肌のターンオーバー(新陳代謝)が乱れ、そばかすの原因であるメラニンが排出されず留まり続けてしまうのです。
また、ストレスはメラニン色素を過剰生成させる原因の一つである、活性酸素を生み出します。
そばかすを悪化させないために、ストレスを感じたら意識的にリフレッシュの時間をとるようにしたいですね。
そばかすを消す方法まとめ
そばかすは自力で消すことは難しいですが、予防や悪化を防ぐことは可能です。
ずっと悩んでいるのであれば、美容皮膚科の治療がおすすめです。
毎日見る自分の顔が、少しでも悩みのないものであれば気持ちも変わりますね。
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