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Column美容コラム

  • 不眠症外来

もしかして不眠症かも?眠れない時に試してほしい対処法をご紹介!

2022.11.04

疲れているはずなのに、なかなか眠りにつけない夜を過ごした経験のある方は多いはず。

ぐるぐると考え事をしてしまったり、眠れないことに焦りを感じてしまったり、寝たいのに寝られない状況は本当に苦しいですよね。

厚生労働省によると、日本人の5人に1人は何らかの不眠症状を抱えているとのこと。
今や不眠は国民病といっても過言ではなさそうです。

この記事では眠れなくてつらい夜に試してほしい対処法や、良い睡眠をとるために習慣にしてほしいこと、慢性的な睡眠障害の治療法を紹介しています。
習慣から見直して、ぐっすり眠りましょう。

眠れない原因

睡眠は様々なことから影響を受けやすく、大変デリケートです。
眠れない原因が一つであることは珍しく、いくつかの要因が絡みあって不眠の症状が出ていることが一般的です。

根本原因を見つけることが不眠解消の近道ですが、寝室の環境などの些細なことが原因となっている場合もあります。

良い眠りを取り戻すため、当てはまるものをチェックしてみてくださいね。

精神的要因

ストレスは最も睡眠に影響を及ぼします。
睡眠には副交感神経が優位な状態、つまり、リラックスしている状態であることが重要なのです。

・仕事や学校、プライベートの悩みやストレス
・引っ越し、進学、結婚など環境の変化
・今日もまた眠れないかもしれないという睡眠に対する不安感
・寝具や服装が気温に合わない、肌あたりが悪いなど、無意識にストレスを感じている
・うつ病、統合失調症、適応障害などの精神疾患

生理的要因

脳内で分泌される睡眠ホルモン「メラトニン」は、起床後光を浴びると14〜16時間後に眠気を起こし入眠に導きます。

しかし、体内リズムが乱れるとメラトニンがうまく分泌されず、眠りたいのに眠れない状態に陥ってしまうのです。

メラトニンは体内リズムの乱れや強い光の刺激に弱いのです。

・不規則な就寝、起床時刻
・交代勤務による昼夜逆転生活
・寝る前スマートフォンやテレビ、ゲームのブルーライトを浴びる
・寝室の照明が明るい

身体的要因

病気によって現れる症状が、睡眠に悪い影響を与えていることも考えられます。

身体の痛み、咳や息苦しさ、かゆみ、頻尿などで眠れない、何度も目を覚ましてしまうのであれば原因となっている病気の特定と治療をするという、根本的な解決が必要です。

睡眠でしっかりと休息をとれない状態が続くと、免疫が落ち、更なる体調不良を招くこともあります。

治療中でも、夜に症状がひどく睡眠に影響がでる場合は我慢せずに主治医に相談しましょう。
治療薬の副作用で不眠になっていることもあります。

飲み物や食事から刺激を受けている

寝付けない、眠りが浅いなど睡眠の満足感が低い場合は、カフェインやアルコールの摂取が原因となっていることが多くあります。

コーヒーや緑茶、エナジードリンクに含まれるカフェインは交感神経を刺激し脳を興奮させます。
日中はその働きに助けられますが、睡眠に備えて午後は控えるよう意識してみるとよいでしょう。

人によってばらつきはあるものの、覚醒効果は約5〜8時間といわれています。
23時に就寝するのであれば、15時以降のカフェインは睡眠に影響を与えることになります。

仕事中など、夕方にコーヒーを飲むのが習慣になっていてやめられない場合は、ノンカフェインのディカフェコーヒーにしてみると良さそうですね。

また、寝付きを良くしてくれるイメージがあるアルコールも睡眠の質に影響を与えるもののひとつです。

入眠効果はあるのですが、アルコールの分解時に体内で発生するアセトアルデヒドという物質が眠りを浅くしてしまいます。

睡眠の質が悪くなるので、不眠の症状が続く時は控えた方がよいでしょう。

寝る直前の食事や満腹の状態で眠るのもよくありません。消化のために脳と身体は休まず働かなければなりません。

睡眠時間をしっかりとっているのに休まらないと感じる場合は、食事の時間を就寝の2〜3時間前に済ませるようにしたり、食事量を腹八分目にするなど調節してみてください。

コロナやリモートワークで不眠に悩む人が急増

ここ数年のコロナ感染症の流行やリモートワークが増えたことで不眠を訴える方も増えています。
未曾有の事態にこの先どうなってしまうのか不安を感じる、リモートワークによる運動不足、生活のメリハリがつきにくくなる、孤独感などが自律神経を乱してしまい不眠に繋がっているのです。

生活が変わると知らず知らずのうちにストレスが溜まっていることもあります。
ささいな変化にも注目して自分の心をいたわり、生活習慣を見直してあげると深刻な睡眠障害になる前に解決できるでしょう。

リモートワークの方は、仕事の始まりと終わりのメリハリをつけましょう。
仕事着に着替える、始まる前に音楽を聞く、仕事終わりに散歩をするなども効果的です。

試してみよう!眠れない時の対処法

眠れない夜、翌日のことを考えるとだんだん不安になってきます。
一刻も早く眠りにつきたいですよね。

眠りに重要なのは、リラックス効果のある副交感神経を優位にするメラトニンと、眠りに誘う入眠ニューロンの脳内物質を効果的に働かせることです。

いくつか対処法をあげてみましょう。

リラックスすることが重要!

リラックスの方法に正解、不正解はありません。
自分がリラックスできていると感じていれば、それが一番です。

いつもの方法では上手くリラックス状態に入れないという時、以下を試してみてください。

香りの力を借りる:
アロマの香りは視床下部を直接刺激するので、自律神経を整え、副交感神経が優位になります。
質の良い眠りに導くラベンダーや、リラックス効果の高いオレンジ、ベルガモットの香りがおすすめです。

アロマディフューザーが無くても、マグカップにお湯を注いで数滴たらし、香りを嗅ぎながら呼吸していると心が落ち着いてきますよ。

音楽で脳を落ち着かせる:
音楽はストレスを抑える効果のあるα波を誘発します。

自分の好きな曲は脳が興奮状態になってしまうので、意識せず聞き流せるクラシックやヒーリングミュージックがおすすめです。

ヨガや瞑想にも使われている、雨や海などの自然の音を流すことができるアプリもおすすめです。

いずれにしても、リラックスすることが目的です。
眠りに良いからといって、好きではない香りや音楽を無理して取り入れる必要はありません。

身体をほぐす:
ヨガやストレッチで身体のこわばりやストレスをほぐすことも、眠れない夜に効果的です。

正しくやろうと考え込まず、凝りが気になる部分を気持ちが良いと感じる程度に優しく伸ばすだけでも血流が良くなりリラックスできますよ。
 
呼吸に意識をむける:
腹式呼吸をして呼吸に意識を向けるのも眠れない夜に効果的です。

ベッドに仰向けになって、ゆっくりと深呼吸を繰り返します。
鼻から胸いっぱいになるまで空気を吸い、口から全ての空気をゆっくりと吐き出していく呼吸法です。

手をお腹に当てて、体の中にたっぷりと空気が入ってきては出ていく様子を感じていきます。

呼吸に意識を向けて集中していると、頭の中でぐるぐるしていた考えごとが止まり、深いリラックス状態になります。

深い呼吸を繰り返すことで自律神経のバランスが整います。
心身ともに落ち着いてくることで、いつのまにか眠りについていることもあるほどです。

眠れない夜は、身体の様子や呼吸に意識を向けることで、余計な思考をストップしてしまいましょう。

睡眠の質をよくする飲み物

眠れない夜は、温かいカモミールティーがおすすめです。
ハーブティーは自律神経のバランスを整えて、リラックス効果があります。

また、温かい飲み物は、内臓を温め体温を上げてくれます。
身体は体温が下がり始めるときに入眠態勢に入るので、温かいカモミールティーを飲んでゆったりと過ごし、再び眠気が訪れるのを待ちましょう。

急に眠れなくなってしまった夜は、カモミールティーがない場合もありますよね。

その場合は白湯もおすすめですよ。

白湯にも、副交感神経を優位にするリラックス効果と内臓を温める効果があり、寝つきを良くしてくれます。
水をしっかりと沸かして、少し冷ましてから、ゆっくり飲みましょう。

もしあれば、生姜を少し入れて飲むと、さらに身体が温まりますよ。

チューブの生姜なら小さじ1くらいが目安です。

ホットミルクやココアも入眠しやすくしてくれるのですが、甘さがあったり、口の中がスッキリしにくいので歯をみがく必要が出てきます。

歯みがきで目が覚めてしまうこともあります。

ホットミルクやココアは眠れない夜ではなく、安眠の習慣として就寝の1〜2時間前に飲むものとするのが良さそうです。

足湯で血行をよくする

足が温かいと寝つきが良くなります。

就寝時に靴下を履いているという方もいますが、あまりおすすめではありません。

靴下を履いたまま寝てしまうと、体温調整の妨げになり、睡眠の質が落ちてしまうのです。
足湯をすると血管が温まり、足の内部から温まります。
足が温まると副交感神経が優位になり、体幹の温度が下がり始めます。入眠の準備が整うのです。

眠れない夜は、足をさわってみて冷たいと感じたり、冷えてソワソワするようであれば
ぬるま湯で10分、足湯をして温めてみてください。

ジンジャーのアロマオイルを数滴たらすと、さらに温まりますよ。
香りで癒されるのもいいですね。

足湯が終わったら、湯冷めしないようによく拭いてくださいね。

足の冷えがひどい場合は、レッグウォーマーがおすすめです。
足首を温め冷えを防ぎつつ、靴下のように睡眠の邪魔をしません。

睡眠の質の向上と心を落ち着かせるツボ

ツボを押すことで睡眠の妨げになっている身体箇所に刺激を与えることができます。
ベッドに横になりながら試せるのもいいですね。

・失眠(しつみん)
かかとの中央の少しへこんだ所にある不眠解消のツボです。
握りこぶしで20回ほどゆっくりたたきます。
湯たんぽにかかとを乗せて温めるだけでも刺激になります。

・完骨(かんこつ)
耳たぶの裏のくぼみの延長線上、髪の生え際にあるツボです。
首の凝りをほぐして不眠を解消してくれます。
親指でゆっくり上に向かって押し上げてみてください。

仕事でパソコンをよく使う方に良さそうなツボですね。

・安眠(あんみん)
耳たぶの後ろの下向きにとがった骨から指一本分下にあるツボです。
親指で6秒ほど優しく押すのを5回繰り返してください。
眠気を導き、深い睡眠に効果的なツボだと考えられています。

・百会(ひゃくえ)
頭頂部よりすこし前のへこんでいる場所にあるツボです。
全身の気を補い、不安な気持ちを落ち着かせてくれます。

両手の中指を重ね、ゆっくりと垂直に押します。
痛みがある場合は、ストレスが溜まっているようです。くるくるとほぐすように優しく押してみてください。

筋弛緩法

体は緊張するとどんどん固くなっていきます。
固くなった体は呼吸も浅くしてしまいます。
その状態でリラックスしようとしても難しいのです。

筋弛緩法はアメリカの精神科医が開発したリラックス方法です。
身体に力を入れ、ゆるめる動作を繰り返し全身の緊張をほぐしていきます。

体のこわばりをゆるめることで心もゆるみ、眠りやすくしてくれます。

1、椅子に浅く腰をかけて座る(横になったままでもOK)

2、目を閉じ全身の力を抜いて体をゆるめる

3、親指を握るようにこぶしをつくり、10秒間力を入れ、一気に力を抜く
 力を抜いた時に体がじわっとゆるみ温かくなる感覚を20秒ほど味わう

4、同じように、腕、背中、肩、首、腹、足と順番に行う

5、最後に全身にグーっと力を入れて、一気に力を抜くのを5回繰り返して終了

頭で考えてしまうと目が冴えてしまうので、最初のうちは全身に力を入れて一気に力を抜くのを繰り返すだけでも大丈夫です。

体に意識を向けているうちに、ぐるぐると巡る思考を止めてスッキリさせる目的もあります。慣れてきたら体の部位ひとつひとつに意識を向けてじっくり行なってください。

寝つきだけでなく目覚めのスッキリ感にも違いを感じられるはずですよ。

考え事をしない

暗い静かな部屋で横になっていると、頭の中で考え事がぐるぐると巡りがちです。

夜の考え事は特にネガティブになりやすいものです。

思考や感情はどんどん溢れ出してくるので、頭の中で考えていても整理がつきません。
考え続けるよりも気持ちをそのまま書き出してみると、スッキリしますよ。

悩みや嫌だなと思ったことを書き出すだけではなく、予定や持ち物などを書き出してみるのもよいでしょう。
些細なことでも自分で思っているよりも気がかりになって眠れない原因になっていることがありますよ。

ぐるぐるした思考は一度紙に書き出して、頭の中をクリアにすると、安心して眠りにつきやすくなります。

それでも眠れない場合は?一度ベッドから離れてしまいましょう

いろいろ試してみても、眠れないことはあります。
眠ろうとすればするほど、脳が覚醒してしまうのです。

そんな時は一度ベッドから出ることをおすすめします。
早く寝なければと焦っている状態で眠りにつくことは稀です。
心配でしょうが、ベッドから出て再度眠気が訪れるのを待ちましょう。

脳に刺激をあたえ覚醒してしまうのでタバコを吸ったり、スマホを見るのは避けます。

間接照明のみの少し暗めの明かりのなかで、温かい飲みものを飲んだり、音楽を聞いてぼーっとしたり、あまり難しくない本を読むなどして、のんびりと過ごしてみてください。

リラックスしてきた頃には再び眠気を感じられることでしょう。

眠れない方は睡眠に対して不安になりすぎていることがあります。

人によって必要な睡眠時間は異なります。平均睡眠時間は6〜8時間が理想と言われていますが、短くてもすっきり目覚める、日中も問題なく過ごしているようであれば睡眠時間にこだわって悩む必要はありません。

年齢を重ねると睡眠時間が短くなるのは自然なことです。もっと長く寝ていたのに寝られなくなったと心配になる場合も、日中に支障がなく、変わったのが睡眠時間だけであれば、加齢によるものだと楽観的に考えしばらく様子を見てみるとよいでしょう。

睡眠は自律神経がカギをにぎっています。不安になって自律神経のバランスが乱れ、更なる不眠を招いてしまっては本末転倒です。

眠れないことで焦りを感じたり、不安感が強い時ほど、開き直るなど楽観的に捉えてみることが解決の糸口になることもあります。

寝付きを良くする習慣で眠れない夜にさよなら

習慣を見直して、眠れない夜の訪れを阻止しましょう。

朝は光を浴びて体内時計をリセットする

寝起きはカーテンをあけて、たっぷり光を浴びましょう。
曇りの日でも、身体内時計をリセットするには十分な明るさです。

一日を活動的にスタートできるだけでなく、14時間〜16時間後に眠気が起きるよう脳内で準備させる大事な行動です。

睡眠には栄養バランスの良い食事を

感情や精神面に深く関わりがあり、しあわせホルモンと呼ばれるセロトニンは、夜になると睡眠を促すメラトニンに変化します。

セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンにより生成されますが、
トリプトファンは身体内で生成できないので、食事からの摂取が必要です。

トリプトファンは肉や魚の他、豆腐、納豆などの大豆製品、チーズ、牛乳などの乳製品、玄米やそばに多く含まれます。

意外にも様々な食品から摂取できるのですね。

主食、主菜、副菜と偏りのないバランスの良い食事を心掛けることが、健康にも質の良い睡眠にも繋がるので見直しやすいのではないでしょうか。

寝室の環境を整える

寝室は眠りに適した環境に整っていますか?

睡眠環境には室温は20℃前後で、湿度は40%〜70%が適しているといわれています。

夜の照明は日中より暗めにしておくとメラトニンの分泌が増え、体はもうすぐ眠る時間だと認識します。
眠る直前だけでなく、夕食後のリラックスタイムから照明を少し暗めにし、眠りに入りやすい環境作りをしていきましょう。

また、家電の音や光で気になるものはありませんか?室温や寝具、パジャマは快適ですか?

ささいな不快感が入眠や睡眠中のストレスになっていることもあるので、一度寝室の環境をチェックしてみると意外な原因がみつかるかもしれませんよ。 

ぬるま湯でゆっくりリラックス

眠りに欠かせないメラトニンの分泌には入浴が効果的です。

就寝1〜2時間前までに、38〜40度のぬるま湯にゆっくりとつかることで副交感神経を優位にします。
じっくりと身体の深部体温を上げ、1時間〜2時間後に体温が下がり始め、自然な眠気を起こします。

入浴は、体温の上昇で入眠ニューロンも活性化し寝つきを良くしてくれます。

シャワーで済ませてしまうよりも、入浴することで睡眠の質は確実に上がりますね。

熱いお湯は刺激になり、交感神経を優位にしてしまい逆効果です。

熱めのシャワーは目覚めがスッキリしない朝におすすめです。体内時計をリセットしてくれるので、熱めのお湯は活動の始まる朝に浴びましょう。

眠りの前のリラックス習慣

なにかと忙しく刺激の多い環境で暮らす現代人は、意識して切り替えないと交感神経が優位であり続けてしまいます。

睡眠にはリラックス状態、つまりは副交感神経が優位になっている状態かどうかが重要です。

意識して切り替えるために、自分に合ったリラックスタイムを過ごしましょう。

対処法にて先述していますが、アロマや音楽で落ち着いた空間にすること、寝る前のヨガやストレッチをすることは、習慣にしていくことで、もうすぐ眠る時間だと体が覚えスムーズな入眠に効果的です。

運動を習慣化する

毎日の運動が習慣化している方に不眠を訴える方が少ないこともわかっています。

ジョギングや水泳などの有酸素運動、筋トレ、ヨガやストレッチなど、内容に縛りはありません。

健康のために運動を継続することが、そのまま睡眠の質も高めているようです。

また、運動を習慣化することで、不眠と深く関わりがあるとされるうつ病などのメンタルヘルスの改善も期待できます。

運動を習慣化することは良いことが多いですが、無理をする必要はありません。

よく歩くようにするだけでも効果はありますので、散歩をしたり、通勤時に一駅分歩いてみるなど簡単な事から始めてみるのはいかがでしょうか?

注意が必要なのが、運動する時間です。

有酸素運動など激しい運動は、交感神経が優位となり興奮状態になってしまうので、就寝時間の2〜3時間前までには終わらせるようにしてくださいね。

寝る前のスマホを控える

メラトニンという睡眠ホルモンは日光だけではなく、強い光を浴びると分泌が減り目が覚めてしまいます。
体内時計がリセットされ、日中だと勘違いさせてしまうのです。

スマホのブルーライトは眠りにつきにくくなるだけでなく、睡眠の質にも悪い影響を与えます。

SNSなどで興味のあることを調べたり、友人とのメッセージのやりとりをすることも脳を刺激し覚醒させる原因となります。

就寝2時間前にはスマホを見るのをやめて、通知などもOFFに設定しておくことをおすすめします。

始めはつらいかもしれませんが、頭をクリアにした状態で眠るのは心地が良く、案外すぐに慣れるものですよ。

交代勤務等で昼夜逆転する時は、なるべく夜の環境に似せた環境をつくる

仕事の都合で昼夜逆転してしまう方は、眠るのに苦労しますよね。
先述したメラトニンの働きをうまく使うことで、質の高い睡眠も可能です!

そのためには、なるべく夜の環境に似せた環境作りをすることです。
寝室は遮光率の高いカーテンで完全に暗くし、アイマスクや耳栓をして眠ることがおすすめです。

また、夜勤明けの帰宅時にサングラスをするのもおすすめです。
光の刺激を少しでも抑えることで、帰宅後の入眠をスムーズにします。

帰宅後は、38℃のぬるめの入浴や環境を整えた室内でゆっくりする時間を作るなど、眠る前の習慣も夜に寝る日と同様の段階を経て眠りにつくようにするのも効果的です。

就寝時間は異なっても就寝までのスタイルが同じであれば、睡眠の質に大きく差を付けずに済みますよ。

休みの日も平日と同じ時間に起きる

休みの日は時間を気にせず自然に目覚めるまで寝ている方も多いのではないでしょうか?

平日の睡眠不足を補ったり、疲れを癒したり、ゆっくり寝てリフレッシュすることも大切ですよね。

体の調子に合わせて、たまにであればよいですが、習慣にしてしまうのは危険です。

平日と休日の睡眠時間のズレは「ソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ)」と呼ばれています。

旅行の時差ボケをイメージしてみてください。
3時間長く寝ていた休日明けは、3時間の時差ボケを抱えて仕事をしているということになります。
言われてみれば、休み明けに眠気に加えてだるさを感じる時は、旅行時の時差ボケに体の様子が似ていますよね。

足りない睡眠時間を休日に補うのであれば、起床時間は変えず、就寝時間を早めると身体内リズムを崩さずに済みます。

日中に眠気がある場合は15〜20分の昼寝がおすすめです。

ポイントは15時より前に昼寝すること。
15時以降になると体内リズムやメラトニンの分泌に影響してしまうので、昼過ぎの時間帯に短時間で済ませるようにしてくださいね。

休み明けにもとのスタイルに戻すのは大変です。
週明けの日中がつらいだけではなく、睡眠習慣が崩れたまま過ごすことで慢性的な不眠に繋がります。

同じ時間睡眠をとっても、いつ眠るかによって体への影響が異なることがわかりましたね。

せっかくの休日や、休み明けをスッキリと気持ちよく過ごせるよう、休みの日も平日と同じ時間に起きることを意識してみましょう。
 

あなたの睡眠問題、もしかして不眠症では?

眠れない夜は誰にでも訪れるので、自分では症状の重さを自覚しにくいのが難点です。

寝つきが悪い・眠りが浅いなどの、眠りに関する症状が1か月以上続いていたり、
倦怠感やイライラ、注意散漫になるなど日中の活動に支障が出るようであれば、

それは不眠による睡眠障害かもしれません。

精神科や心療内科で専門医に相談してみると、不眠に対しての不安感が和らぎますよ。

睡眠障害の4つのタイプ

睡眠障害は、複数の症状を併発していることも少なくありません。
当てはまる症状が多ければ、病院で診察を受けることで、つらい症状を早く克服できるかもしれません。

入眠障害:ベッドに横になってから30分~1時間経過しても寝付けない
      不安を感じていたり、脳や身体が緊張状態の時に起こりやすい

中途覚醒:夜中に何度も目が覚めてしまい、寝付けなくなり苦痛を感じる

早期覚醒:希望の起床時刻の2時間以上前に目が覚めてしまい、再度寝付けない

熟眠障害:睡眠時間はしっかりとれているのに眠りが浅く、熟睡した感じがしない

睡眠障害が引き起こす病気のリスク

十分な睡眠がとれなかった翌日は眠いだけでなく、イライラしやすくなったり、集中力や注意力、判断力が鈍りケアレスミスを起こしやすくなるというのは誰しも経験がありますね。

慢性的な不眠状態、睡眠障害がある場合、日常生活に支障が起こるだけでなく様々な病気のリスクに繋がると考えられています。

眠っている間に体はメンテナンスを行ないます。

睡眠中には、免疫機能を高めるサイトカインの分泌が促されますが、不眠により分泌が減ると免疫が落ち、風邪をひきやすくなるなど病気にかかりやすくなります。

その他にも、食欲を司るホルモンのバランスが乱れ肥満になりやすく、糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクが高まると言われています。

不眠の治療法は睡眠薬だけ?

不眠・睡眠障害の治療には、薬物療法と非薬物療法があります。

薬物療法は睡眠薬や精神安定剤などを用い寝付きを良くしたり長く眠れるようにします。

長期間の睡眠薬の使用は耐性や依存性が高まりやすく注意が必要です。
医師の指示に従って容量を守り服用します。

症状に改善がみられたら減薬し、いずれ飲まなくても眠りにつけるように治療をしていきます。

非薬物療法は薬を使用せず、安全に眠れる提案をして様子をみていく治療法です。

医師やカウンセラーとともに睡眠に対する思い込みを変えたり、正しい知識を得ることで不安感を解消していきます。

また、生活習慣のアドバイスも併せて行い、睡眠習慣を整えていきます。

専門家に相談することで、眠れない原因がどこにあるのか、先に治療すべき病気はないか判断してもらえるのは安心ですね。

睡眠検査とは?

夜間の睡眠状況を分析する睡眠検査というものがあることを知っていますか?

検査機器を付けて一晩眠り、睡眠の状態を調べます。
医師は結果のレポートを見て治療方法の提案をします。

寝ている間に一定時間呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群や、勝手に足が動いてしまう周期性四肢運動障害など、自分では気付きにくいが睡眠に影響を与えている病気の発見にも役立ちます。

当院の検査は入院不要!睡眠検査が自宅で受けられます

従来の睡眠検査は病院に入院しないと受けられない検査でした。

そのため、睡眠に問題を抱えていても検査を受けることを諦めてしまう方が多くいました。

当院では、自宅で検査が受けられる検査機器を導入しています。

検査機器の装着も簡単で、検査前のカウンセリングや申し込みもオンライン上で完結し、
睡眠に悩みのある方が気軽に検査を受けられるようにしました。

また、睡眠薬をなるべく使用しないで不眠を解消できる治療方法の提案をしています。

不眠=睡眠薬のイメージがあり、病院に行くのを躊躇していた方も安心して相談してください。

まとめ

毎日の睡眠、できるなら悩みなくぐっすり眠りたいものですね。

睡眠には自律神経を整えてリラックスすることが大事だとわかっても、
なにかと忙しい現代人はストレスから逃れることが難しいですよね。

多少ストレスを感じても睡眠に影響しにくくするために、眠りに良い習慣ができているか、続けられているかが大切です。

睡眠で日中のストレスを解消するためにも、根本原因の解消とともに、なるべく人間本来の生活リズムを崩さず過ごすことを意識してみましょう。

 

監修医師

今野 裕之Konno Hiroyuki

今野 裕之 日本精神神経学会精神科専門医
略 歴
順天堂大学大学院卒業。
老化予防・認知症予防に関する研究で博士号を取得。 日本大学附属板橋病院・薫風会山田病院などを経て2016年にブレインケアクリニック開院。
各種精神疾患や認知症の予防・治療に栄養療法やリコード法を取り入れ、一人ひとりの患者に合わせた診療に当たる。
認知症予防医療の普及・啓発活動のため2018年に日本ブレインケア・認知症予防研究所を設立、代表理事就任。2019年より現職。
著書に「最新栄養医学でわかった! ボケない人の最強の食事術(青春出版社)」、その他監修など多数。
美咲クリニック顧問
瞳美容研究所ドクター
予防医療研究協会理事
専 門
博士(医学)
精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医
日本精神神経学会認知症診療医
日本抗加齢医学会専門医
リコード法(米国発のアルツハイマー病の統合治療プログラム)認定医

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