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裏ハムラ法でクマの効果は持続する?仕組みと改善を解説
2026.07.10
裏ハムラ法でクマは本当に改善できる?効果・仕組み・ダウンタイムを形成外科専門医が解説
目の下のクマに長年悩んでいるのに、どんなスキンケアをしても改善しない—そのような経験はありませんか。
実は、クマの原因が「皮膚表面」ではなく「眼窩脂肪の突出」や「骨格の陥凹」といった深部の構造にある場合、ヒアルロン酸、外用薬やレーザーだけでは効果に限界があります。そのような方に選択肢のひとつとして注目されているのが、裏ハムラ法(経結膜ハムラ法)です。
BIOTOPE CLINICでのDr.Junのクマ治療はハムラ治療をご提案することが多く、年齢も20代〜70代まで幅広い世代で手術を行なっています。
この記事では、裏ハムラ法がどのような仕組みでクマに効果をもたらすのか、どのような方に向いているのか、ダウンタイムや費用感の目安まで、形成外科専門医の視点でわかりやすく解説します。美容医療を検討しているものの「本当に自分に合うのか不安」という方にも、判断材料となる情報をまとめました。
- 裏ハムラ法の仕組みと、なぜクマに効果があるのかの理由
- 表ハムラ法・脱脂術など類似施術との違いと比較
- 施術後のダウンタイム・副作用・リスクの具体的な内容
- 裏ハムラ法が向いている人・向いていない人の特徴
- 費用の目安・カウンセリング時に確認すべきポイント
裏ハムラ法とは―仕組みと特徴
「クマ」が生まれる解剖学的なメカニズム
目の下のクマには大きく分けて、青クマ(血行不良・静脈透見)・茶クマ(色素沈着)・黒クマ(影クマ・立体的な凹凸)の3種類があります。裏ハムラ法が主にターゲットとするのは、このうち「黒クマ」と呼ばれるタイプです。
黒クマは、眼球を支えるクッションの役割を担う「眼窩脂肪(がんかしぼう)」が加齢とともに前方へ突出し、その直下に「ティアトラフ(涙袋下のくぼみ)」と呼ばれる陥凹が生じることで、段差が影を落として黒く見える状態です。皮膚の色ではなく、凹凸による陰影が原因のため、外用薬や美白治療では根本的な改善が難しいとされています。
BIOTOPE CLINICの外来でも、「何年もアイクリームを試してきたけれど変わらない」「レーザーを受けたが目の下のふくらみだけが残っている」というご相談が増えています。また脱脂の手術をしてくぼんでしまったというご相談もあるため、くま治療はその方にあった正しい治療法が必要です。
裏ハムラ法(経結膜ハムラ法)の仕組み
裏ハムラ法は、下まぶたの裏側(結膜側)から小さな切開にて行う手術です。皮膚を切らずに眼窩脂肪に到達できるため、皮膚表面に傷跡が残らないことが大きな特徴です。
手術では、突出した眼窩脂肪を除去するのではなく、脂肪を眼窩縁(眼窩の下の骨の縁)を越えて下方に移動・固定します。
これにより、ふくらみを平坦化しながら、その下の凹み(ティアトラフ)を脂肪で埋めるという「再配置」が行われます。脂肪を捨てるのではなく活かす発想が、この術式の核心です。
1995年にアメリカの形成外科医Robert A. Hamraが提唱した術式を基に、その後さまざまな改良が加えられ、日本でも形成外科・美容外科領域で広く行われるようになっています[1]。私も東京大学附属病院にて長年経験を積み、この手術を改良したくさんの患者様に行ってきました。非常に満足度の高い手術になります。
「表ハムラ法」との違い
同じハムラ法でも、下まぶたの皮膚側(表側)を切開する「表ハムラ法」と、結膜側から行う「裏ハムラ法」では、アプローチが異なります。表ハムラ法はまつ毛の生え際に沿って切開するため皮膚の余りも同時に対処できますが、外表に傷跡が残るリスクがあります。
裏ハムラ法は傷が結膜内に収まるため外から見えないという利点がある一方、皮膚のたるみを同時に取る処置は難しいという側面もあります。
裏ハムラ法でクマに期待できる効果・変化
黒クマ・影クマへの改善効果
裏ハムラ法の最も大きな効果は、目の下の段差(ふくらみと凹みのコントラスト)を緩和することです。
眼窩脂肪を再配置することで、正面から見たときに影となっていた凹みが平坦化され、クマが目立ちにくくなります。
施術後は目の下のふくらみが改善されるだけでなく、涙袋から頬にかけてのラインがなだらかになり、顔全体の若々しい印象につながることが期待できます。「疲れて見える」「老けて見える」という悩みの根本に、この段差が関与していることも多いです。
ヒアルロン酸注入との違い—持続性の観点から
目の下のくぼみにヒアルロン酸を注入して改善する方法もありますが、ヒアルロン酸は時間とともに吸収されるため、通常6〜12か月ほどで効果が薄れ、定期的な注入が必要です。
一方、裏ハムラ法は自分自身の脂肪を使った手術ですので、効果は長期間持続することが期待されます。加齢に伴い再び変化が生じることはありますが、「定期的なメンテナンス注入」が必要な注入療法とは性質が異なります。
学術的な知見から
経結膜アプローチによるハムラ法(裏ハムラ法)の長期成績については、複数の専門誌で報告されており、術後5年以上の経過観察において多くの患者で目の下の凹凸改善と自然な外観が維持されるという報告があります[1]。
また、日本形成外科学会の美容医療診療指針においても、眼窩脂肪の突出に伴う目の下のたるみに対する有効な外科的アプローチとして位置付けられています[2]。
苅部医師のコメント
「BIOTOPE CLINICでは、目の下のクマや膨らみに長年悩まれ、スキンケアや他の美容施術では変化を感じられなかったという方のご来院が多くみられます。
実際に診察すると、眼窩脂肪の突出とティアトラフの陥凹が組み合わさった黒クマタイプの方が少なくありません。こうした構造的なクマに対しては、外側からのアプローチだけでなく、裏ハムラ法のような手術的介入が根本的な改善につながるケースがあります。ただし、クマには複数のタイプがあり、全員に同じ施術が適するわけではありません。まず正確な診断を受けることが大切です。」
類似施術との比較――裏ハムラ法・表ハムラ法・脱脂術
目の下のクマ・ふくらみに対する手術的アプローチにはいくつかの選択肢があります。それぞれの特徴を整理しておきましょう。
| 項目 | 裏ハムラ法 | 表ハムラ法 | 経結膜脱脂術 |
|---|---|---|---|
| アプローチ | 結膜側(皮膚を切らない) | 皮膚側(まつ毛下を切開) | 結膜側(皮膚を切らない) |
| 眼窩脂肪の処置 | 再配置(移動・固定) | 再配置(移動・固定) | 除去(取り除く) |
| 外表の傷跡 | なし | あり(まつ毛下) | なし |
| ティアトラフへの効果 | 高い(脂肪で充填) | 高い(脂肪で充填) | やや限定的 |
| 皮膚たるみへの対応 | 難しい | 同時対応可 | 難しい |
| ダウンタイムの目安 | 1〜2週間程度 | 2〜3週間程度 | 1〜2週間程度 |
| 主に向く方 | 黒クマ・脂肪突出+くぼみが両方ある方 | 皮膚のたるみも気になる方 | ふくらみが主でくぼみは軽度の方 |
どの術式が最適かは、目の下の状態(脂肪の量・皮膚のたるみの程度・骨格)によって異なります。カウンセリングで実際に診察を受けたうえで、担当医と相談しながら選択することが重要です。
ダウンタイムと副作用・リスクについて
術後に起こりやすい変化
裏ハムラ法は全身麻酔ではなく局所麻酔(または静脈麻酔・局所麻酔の組み合わせ)で行われるのが一般的で、日帰りまたは短時間の処置として施術されることが多いです。ただし手術である以上、術後には一定のダウンタイムが生じます。
術後に見られやすい変化として、腫れ(浮腫)・内出血・目の充血などがあります。腫れは術後1〜3日でピークを迎え、1〜2週間かけて徐々に引いていくのが一般的です。内出血は体質や手術内容によって差があり、1〜2週間程度で吸収されることが多いとされています。
結膜(目の内側)への操作を行うため、術後しばらくは目のごろつき感や充血が続くことがあります。これは多くの場合2〜4週間程度で改善しますが、個人差があります。
考えられる合併症・リスク
裏ハムラ法に限らず、手術全般に共通するリスクとして感染・血腫(血のたまり)・縫合不全などが挙げられます。
目の下という繊細な部位の手術であるため、下まぶたの位置が変化する(下まぶたが外反する)リスクや、左右差が生じる可能性についても事前に十分な説明を受けることが大切です。
また、脂肪の移動量・固定の仕方によっては仕上がりに凹凸が残る場合があります。こうしたリスクを最小限にするために、解剖学的知識を持つ形成外科専門医による施術と、術後の適切なフォローアップ体制が重要です。
術後の過ごし方のポイント
術後は激しい運動・飲酒・サウナなど血行を促進する行動を一定期間控える必要があります。また、コンタクトレンズの使用についても術後しばらくは制限がかかることが多く、眼鏡での生活が必要になります。術後のケアについては施術を受けるクリニックで詳しく説明を受けてください。
裏ハムラ法が向いている人・向いていない人
向いている方の特徴
裏ハムラ法が特に効果を期待できるのは、以下のような特徴を持つ方です。目の下を軽く押してみたとき脂肪が前に押し出される感覚がある方、鏡を天井に向けて上から顔を見たときに目の下のふくらみが軽減する方は、眼窩脂肪の突出が関与している可能性があります。
- 目の下に明確なふくらみ(眼窩脂肪の突出)がある方
- ふくらみの下にくぼみ(ティアトラフ)がある方
- 黒クマ・影クマが主な悩みの方
- スキンケアや注入療法で満足のいく改善が得られなかった方
- 皮膚表面に傷跡を残したくない方
- 比較的皮膚のたるみが少ない方(たるみが強い場合は表ハムラ法が選択肢になることがあります)
向いていない方・注意が必要な方
一方で、以下のような場合は裏ハムラ法だけでは十分な効果が得られないケースや、別の選択肢を検討すべきケースがあります。
- クマの原因が色素沈着(茶クマ)や血行不良(青クマ)が主体の方
- 下まぶたの皮膚のたるみが著明な方(皮膚側へのアプローチが必要になる場合があります)
- 出血傾向のある疾患をお持ちの方・抗凝固薬を服用中の方
- ケロイド体質の方
- 感染症の急性期にある方
- 妊娠中・授乳中の方
- 未成年の方(保護者の同意・医師の判断が必要)
クマのタイプを自己判断するのは難しい場合があります。実際の診療では、照明を変えて観察したり、皮膚を引っ張って色の変化を確認したりして、どのタイプのクマが主因かを丁寧に鑑別します。
よくある誤解と見落としがちなポイント
誤解1:「裏ハムラ法を受ければどんなクマでも消える」
裏ハムラ法は眼窩脂肪の突出とティアトラフの陥凹に起因する「黒クマ」に対して有効性が期待できる術式です。しかし、色素沈着による茶クマや、静脈が透けて見える青クマに対しては、別のアプローチ(レーザー治療・光治療・内服薬など)が中心となります。クマには複数の原因が混在していることも多く、手術だけで全ての悩みが解決するわけではありません。
「クマに対する手術をすれば完璧になる」と期待しすぎると、術後に満足度が低下する原因になります。事前のカウンセリングで、自分のクマのタイプをきちんと評価してもらい、期待できる効果の範囲について医師と十分に話し合うことが大切です。
誤解2:「皮膚を切らないから安全で簡単な施術」
裏ハムラ法は皮膚表面を切開しないため、外表の傷跡が残りにくいという特徴がありますが、これはあくまで「傷」の話です。
眼窩脂肪を実際に移動・固定する操作は、目の下という精巧な解剖学的領域への処置であり、技術的な難易度は高い手術です。
「切らない手術だから軽い施術」というイメージを持つ方もいらっしゃいますが、眼窩周囲の重要な神経・血管・筋肉への配慮が必要であり、経験を積んだ形成外科・美容外科専門医が行うことで安全性と精度が担保されます。施術者の経験・専門資格を事前に確認することを強くおすすめします[2]。
費用の目安(自由診療)
自由診療として行われる施術です
裏ハムラ法は美容目的の手術であるため、健康保険は適用されず、全額自己負担の自由診療となります。費用はクリニックや術式の詳細(麻酔の種類・両目か片目かなど)によって異なりますが、一般的に両目で30万円〜60万円前後の範囲で設定されているクリニックが多い傾向にあります。この金額はあくまで一般的な参考範囲であり、実際の費用はカウンセリング時に確認が必要です。
費用の内訳として、手術料のほかに麻酔料・薬剤費・術後フォロー費用などが含まれるかどうかもクリニックによって異なります。見積もりを受ける際は総額と内訳の両方を確認しましょう。
カウンセリング前に確認したいチェックリスト
- 担当医は形成外科専門医・美容外科専門医の資格を持っているか
- カウンセリングでクマのタイプをきちんと診断してもらえるか
- 裏ハムラ法・表ハムラ法・脱脂術など複数の選択肢を比較して提案してもらえるか
- 施術のリスク・合併症について文書または口頭で十分な説明があるか
- 費用の総額と内訳(麻酔料・薬代・再診料など)が明示されているか
- 術後のフォローアップ体制(トラブル時の対応含む)が整っているか
- 現在服用中の薬・サプリメント・持病・アレルギーを正直に申告できる環境か
BIOTOPE CLINIC 白金(港区白金)では、形成外科専門医の苅部医師が診察・カウンセリングを担当し、個々の方の目の下の状態を丁寧に評価したうえで最適な治療方針をご提案しています。気になる方はまずカウンセリングでご相談ください。
よくある質問
- Q. 裏ハムラ法の効果はどのくらい続きますか?
- 自己の眼窩脂肪を再配置する手術ですので、ヒアルロン酸注入のように吸収されて効果が消えることはありません。長期間にわたって改善した状態が維持されることが期待できます。ただし加齢に伴い脂肪量の変化・皮膚のたるみが進むことはあるため、年数が経つにつれて変化が生じることはあります。個人差も大きいため、医師に実際の経過について詳しく確認することをおすすめします。
- Q. 手術の痛みはどの程度ですか?
- 局所麻酔を使用して手術を行うため、施術中の強い痛みは抑えられています。局所麻酔の注射時にチクッとした感覚はありますが、手術自体の痛みは軽減されています。術後は麻酔が切れると鈍痛や違和感が生じることがありますが、処方された痛み止めで対応できることが多いです。目のごろつき感は術後数週間続く場合があります。
- Q. 仕事・日常生活にはどのくらい影響がありますか?
- 内出血や腫れが目立つ期間は、人と会う仕事や接客業の方はマスク・眼鏡などでカバーしながら過ごす工夫が必要になることがあります。デスクワーク程度であれば1週間前後で復帰できるケースが多いですが、体を使う仕事や激しい運動は2〜3週間程度の制限をすすめられることが一般的です。コンタクトレンズも術後しばらくは使用できません。個人差があるため、術後のスケジュールは余裕を持って計画されることをおすすめします。
まとめ
裏ハムラ法は、眼窩脂肪の突出とその下のくぼみ(ティアトラフ)が組み合わさった「黒クマ・影クマ」に対して、根本的な改善を目指せる手術的アプローチです。
皮膚表面を切らずに結膜側からアクセスするため外表に傷跡が残りにくく、脂肪を再配置することで長期的な効果が期待できる点が特徴です。
一方で、クマには複数のタイプがあり、全ての方に裏ハムラ法が適しているわけではありません。まずは自分のクマのタイプを正確に診断してもらうこと、そして術式のメリットとリスクについて医師と十分に話し合ったうえで判断することが大切です。
BIOTOPE CLINICの外来では、長年クマに悩まれてきた方や「スキンケアや他の治療で変化を感じられなかった」という方が数多くご相談にいらっしゃいます。形成外科専門医が丁寧に診察・カウンセリングを行いますので、目の下のクマや膨らみにお悩みの方はお気軽にご相談ください。BIOTOPE CLINIC 白金(港区白金)でも、裏ハムラ法をはじめとした目の下の治療についてのご相談を承っております。
BIOTOPE CLINIC 白金へのご相談
気になる症状・治療法は、形成外科専門医・苅部医師にカウンセリングでご相談ください。お一人おひとりの肌・お悩みに合わせて、最適な治療法をご提案いたします。
所在地: 東京都港区白金 / 監修: 苅部 淳 医師(形成外科専門医)
References
- 日本形成外科学会『美容医療診療指針』2024年改訂版 https://jsprs.or.jp/
- 厚生労働省『医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)』2018年 https://www.mhlw.go.jp/
- 日本美容外科学会(JSAPS)診療に関する情報 https://www.jsaps.com/
- 消費者庁・国民生活センター『美容医療サービスに関する消費者トラブルへの注意喚起』 https://www.caa.go.jp/
関連記事
本記事と合わせて読みたい記事はこちらです。
- 裏ハムラ法でクマを改善|効果・ダウンタイム・費用を解説
- 目の下クマは手術・ヒアルロン酸中注射どちらが効果的?種類別の治療法を解説
- 裏ハムラ法のダウンタイム・腫れの期間と経過を解説
- 目の下クマの種類と治療法まとめ|原因別アプローチを解説
監修医師
苅部 淳
Karibe Jun
理事長
略 歴
資 格
受 賞
苅部 淳 理事長の発信
関連クリニックの発信
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