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Column美容コラム

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ゴルゴライン の原因・治療・注射による改善方法を解説

2026.06.01

ゴルゴラインとは?原因・治療・注射で改善できる方法をわかりやすく解説

「目の下から頬にかけて斜めに走るスジが気になる」「疲れているように見える」「年々ほうれい線と合わさって深くなっている気がする」――そんなお悩みを抱えて、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。 いわゆるゴルゴラインは、一度気になり始めると鏡を見るたびに目についてしまうもの。しかし、その正体や原因、改善方法については意外と正確な情報が少なく、「どこに相談したらいいかわからない」という声も少なくありません。 この記事では、ゴルゴラインの成り立ちから、注射・機器・手術それぞれの治療の特徴、向いている方・向かない方、費用の目安まで、専門医療の知見をもとに丁寧に解説します。
  • ゴルゴラインができる仕組みと主な原因
  • 注射(ヒアルロン酸・ボトックスなど)による改善の仕組みと効果の目安
  • 機器治療・手術など注射以外の選択肢との違い
  • ダウンタイムや副作用・リスクの実際
  • 治療を選ぶ際のポイントとよくある誤解

ゴルゴラインとは?成り立ちと特徴

ゴルゴラインとは、目の下(涙袋のやや下あたり)から頬の外側に向かって斜めに伸びるくぼみのラインを指します。名称は、その見た目が劇画の主人公「ゴルゴ13」の頬のラインに似ていることに由来しているといわれています。 医学的には「ミッドチークグルーブ(mid-cheek groove)」や「プリーオービタルグルーブ(palpebro-malar groove)」と呼ばれることもあります。目の下の脂肪(眼窩脂肪)と頬の脂肪の間で、皮膚が皮下組織や骨膜と癒着している部分が溝状に見えることで生じます。 若い頃は脂肪のボリュームと皮膚のハリで目立ちにくいのですが、加齢や生活習慣の変化によって少しずつ浮き彫りになってきます。ほうれい線と並び、顔の「老け見え」の代表的な要因のひとつとされています。

ゴルゴラインの主な原因

加齢による脂肪・骨の変化

顔の加齢変化のひとつに、骨(特に眼窩下縁と頬骨)の吸収・退縮があります。骨が縮むと皮膚や脂肪を支える「土台」が失われ、くぼみが生じやすくなります。また、頬の脂肪(SMAS下脂肪・皮下脂肪)も加齢によって減少・下垂するため、目の下との境界がより目立つようになります。 欧米の顔面解剖研究では、40代以降から眼窩下縁の骨吸収が顕著になるという報告があり、これがゴルゴラインの深まりに深く関与しているとされています。

皮膚のたるみ・弾力低下

コラーゲンやエラスチンの減少により皮膚のハリが失われると、脂肪と皮膚の境界にあるくぼみが表面に透けて見えやすくなります。また紫外線によるダメージ(光老化)も皮膚の菲薄化を促進し、ゴルゴラインを深める要因となります。

目の下のふくらみ(眼窩脂肪の突出)

目の下にある眼窩脂肪が加齢や遺伝的要因によって突出してくると、その下のゴルゴラインとのコントラストが強調されます。涙袋の膨らみとゴルゴラインのくぼみが隣り合うことで、溝がより深く見える効果が生まれます。

生活習慣・体質的要因

慢性的な睡眠不足や疲労、水分代謝の低下によるむくみ、長期的な紫外線ケアの不足なども、ゴルゴラインを悪化させる要因となりえます。遺伝的に皮下脂肪の少ない方は、比較的若い年代から目立つ場合もあります。

ゴルゴラインの治療法:注射・機器・手術の選択肢

ゴルゴラインの治療は、原因と深さ・個人の状態によってアプローチが異なります。大きく分けると「注射による補填・緩和」「機器治療による組織改善」「手術的な根本改善」の三つの方向性があります。

ヒアルロン酸注射(フィラー治療)

ゴルゴラインに対して最もよく選ばれる治療のひとつが、ヒアルロン酸注射です。くぼんでいる部分にヒアルロン酸を注入し、体積を補うことで溝を浅く見せる効果が期待できます。施術は通常15〜30分程度で完結し、ダウンタイムが比較的短いことも選ばれやすい理由のひとつです。 効果の持続期間は使用する製剤の種類や注入量・個人差にもよりますが、一般的に6か月〜1年半程度とされることが多いです。ただしゴルゴラインへの注入は目の周囲という繊細な部位であり、血管や神経の走行を熟知した医師が行うことが非常に重要です。

ボトックス注射(ボツリヌストキシン注射)

ゴルゴラインそのものへのボトックス注射は一般的ではありませんが、目の下の筋肉(眼輪筋)の過緊張によって溝が強調されている場合に、補助的に使われることがあります。単独での効果は限定的であることが多く、ヒアルロン酸注射と組み合わせて検討されるケースが見られます。

機器治療(HIFU・高周波ニードルなど)

たるみや皮膚の質感そのものを改善したい場合は、機器治療が選択肢に入ります。HIFU(ハイフ)は超音波エネルギーを皮下組織やSMAS筋膜に届け、コラーゲン産生を促してリフトアップ効果が期待できる治療です。また、Morpheus8(モフィウス8)のような高周波ニードル治療は、皮膚のコラーゲンリモデリングを促すことで皮膚の質感を整え、浅いゴルゴラインや皮膚のたるみ改善に期待が持てます。 ただし機器治療はボリューム不足による深いくぼみを直接埋める作用はないため、ゴルゴラインの原因が「脂肪ボリューム減少」にある場合は、注射と組み合わせるアプローチが検討されます。

外科的治療(裏ハムラ法など)

目の下の眼窩脂肪の突出が著しく、かつゴルゴラインが深い場合は、裏ハムラ法(経結膜的眼窩脂肪移動術)などの外科的アプローチが根本的な改善につながることがあります。飛び出た眼窩脂肪をゴルゴラインのくぼみに移動・再配置することで、目の下全体のなだらかなラインを形成します。
治療法 主な効果 ダウンタイム 効果の持続 向いている方
ヒアルロン酸注射 くぼみを補填して溝を浅く 数日(内出血など) 6か月〜1年半程度 ボリューム不足が主な原因の方
HIFU(ハイフ) リフトアップ・コラーゲン産生促進 ほぼなし〜軽微 半年〜1年程度 皮膚のたるみが気になる方
Morpheus8(モフィウス8) 皮膚質感の改善・引き締め 数日〜1週間程度 数か月〜1年程度 浅いゴルゴライン・毛穴・質感
裏ハムラ法 眼窩脂肪の再配置・根本改善 1〜2週間程度 長期持続が期待できる 眼窩脂肪の突出が顕著な方

ゴルゴライン治療のダウンタイムと副作用

ヒアルロン酸注射のダウンタイム

注射後の主なダウンタイムは、内出血・腫れ・赤みなどです。目の周囲は毛細血管が多く、内出血が生じやすい部位のひとつです。多くの場合1週間以内に目立たなくなりますが、コンシーラーでカバーできる程度であることが大半です。 まれに注入部位の硬結(しこりのような硬さ)や、ヒアルロン酸が吸水して膨らみすぎに見えるケースもあります。不自然な仕上がりになった場合は、ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸を溶かす酵素)を用いて修正が可能です。

機器治療・手術のダウンタイム

HIFUは施術後の赤みや軽いほてり感が数時間〜1日程度続くことがありますが、日常生活への影響は少ないことが多いです。Morpheus8は針を使った治療のため、数日間赤みや点状の内出血が残ることがあります。裏ハムラ法は眼科・形成外科的な手術であり、術後1〜2週間は腫れや内出血が生じます。

重篤なリスクについて

目の周囲へのヒアルロン酸注射は、稀に血管塞栓(注入したヒアルロン酸が血管に入り込む)による組織壊死や視力障害などの重篤な合併症が報告されています。発生頻度は非常に低いとされていますが、万が一に備え、ヒアルロニダーゼをすぐに使用できる体制が整ったクリニックで施術を受けることが重要です。

苅部医師のコメント

当院の外来では、「ゴルゴラインが気になるのでヒアルロン酸を入れたい」というご相談で来院される方が多くみられます。ただ実際に診察をしてみると、ゴルゴラインだけでなく目の下の眼窩脂肪の突出(いわゆる目袋)が主な原因となっているケースも少なくありません。注射のみで対応すると目の下全体が膨らんで見えてしまうリスクもあるため、まずは原因をしっかり評価してから治療方針をご提案することが大切だと考えています。

ゴルゴライン治療に向いている人・向かない人

向いている方の目安

  • 目の下から頬にかけてくぼみ・溝がはっきりと見える方
  • 若い頃と比べて目の下の立体感が失われてきたと感じる方
  • 疲れ顔・老け顔が気になり、自然な若々しさを取り戻したい方
  • 外科手術は避けたいが、注射で改善を試みたい方
  • 目の下の眼窩脂肪突出が軽度〜中等度の方

慎重な検討が必要な方

  • 目の下の眼窩脂肪の突出が顕著な方(注射のみでは改善が難しい場合があります)
  • 注射部位に炎症や皮膚疾患がある方
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 過去にフィラー治療で重篤なアレルギーを起こした方
  • 過度な改善を期待されている方(自然な範囲での変化が基本となります)

費用の目安

ゴルゴラインの治療費用はクリニックや使用する製剤・機器によって異なりますが、一般的な目安として以下が参考になります。
  • ヒアルロン酸注射:1本(1cc)あたり5万〜15万円程度が目安とされることが多いです。ゴルゴラインへの注入は片側0.5cc前後が使われることが多く、両側で1〜2本程度使用するケースが見られます。
  • HIFU(ハイフ):顔全体の施術で5万〜20万円程度の幅があります。
  • Morpheus8(モフィウス8):施術範囲や回数によりますが、1回あたり5万〜15万円程度が目安とされています。
  • 裏ハムラ法:30万〜70万円程度の幅があります。
上記はあくまで一般的な参考値であり、診察の結果によって必要な量・回数が異なります。詳細な費用はカウンセリング時にご確認ください。なお、美容目的の治療は基本的に自由診療(保険適用外)となります。

よくある誤解・見落としがちなポイント

誤解①「ゴルゴラインはヒアルロン酸を入れれば必ず消える」

ヒアルロン酸注射はゴルゴラインの有効な改善手段のひとつですが、すべての方に同様の効果が期待できるわけではありません。目の下の眼窩脂肪の突出が強い場合、ヒアルロン酸を入れても溝が目立ちにくくなるどころか、目の下全体が膨らんで不自然に見えてしまうケースもあります。 臨床現場で見ていると、原因の評価なしに注射だけを繰り返すと、修正が難しい状態になることもあります。そのため、信頼できる医師による事前診察が非常に重要です。

誤解②「機器治療でゴルゴラインのくぼみは埋まる」

HIFUやRF(高周波)系の機器治療はコラーゲン産生の促進やリフトアップに有効ですが、脂肪ボリュームの不足によるくぼみを直接補填する効果はほとんどありません。「機器治療だけでゴルゴラインが消える」という期待は、場合によっては現実と乖離することがあります。皮膚の質感改善や予防的なアプローチとして活用し、ボリューム不足には注射を組み合わせるのが現実的な考え方です。

よくある質問

Q. ゴルゴラインへのヒアルロン酸注射は痛いですか?
施術前に表面麻酔クリームや局所麻酔を使用するクリニックが多く、強い痛みを感じにくい工夫がされています。注射時にチクッとした感覚や、注入時の圧迫感を感じる方もいますが、多くの方は「思ったより楽だった」とおっしゃっています。痛みへの不安はカウンセリングの際にご相談ください。
Q. 20代〜30代でもゴルゴラインは治療できますか?
遺伝的に皮下脂肪が薄い体質の方は、若い年代でもゴルゴラインが目立つことがあります。年齢に関係なく、気になる段階でご相談いただけます。ただし原因が加齢によるボリューム減少でない場合もあるため、診察で原因を確認したうえで最適なアプローチをご提案します。
Q. ゴルゴラインの治療は何回必要ですか?
ヒアルロン酸注射は1回の施術でも変化を感じていただけることが多いですが、効果の持続期間が限られるため、定期的なメンテナンスが必要になります。機器治療は複数回の施術を組み合わせることで効果が積み重なるとされています。具体的な回数は診察時の状態や目標に合わせてご提案します。

まとめ

ゴルゴラインは、加齢による骨・脂肪の変化や皮膚のたるみ、目の下の眼窩脂肪の突出などが複合的に絡み合って生じるものです。そのため、改善のためには「何が主な原因か」を正しく評価することが治療選択の第一歩になります。 ヒアルロン酸注射はボリューム補填として有効な選択肢ですが、目の周囲という繊細な部位への注射は、解剖学的な知識と経験のある医師が行うことが重要です。機器治療・手術と組み合わせることで、より自然なアプローチが期待できる場合もあります。 「自分のゴルゴラインはどの治療が向いているのか」「注射と手術、どちらを選べばいいか」といった疑問は、ぜひ専門の医師にご相談ください。BIOTOPE CLINIC 白金(東京都港区白金)では、形成外科専門医の苅部医師が診察のうえ、お一人おひとりの状態に合わせた治療方針をご提案しています。気になる方は、まずカウンセリングでお気軽にご相談ください。

参考情報・出典

監修医師

苅部 淳 形成外科専門医・BIOTOPE CLINIC 白金 理事長

苅部 淳

Karibe Jun

理事長

略 歴

順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
各病院での臨床経験を経て形成外科専門医取得
2019年 麹町皮ふ科・形成外科クリニック 開院(千代田区市ヶ谷)
2021年 BIOTOPE CLINIC 白金 開院(港区白金)

資 格

日本形成外科学会 形成外科専門医
日本抗加齢学会 専門医
日本医師会認定産業医
アラガン社 ボツリヌス注射・ヒアルロン酸 VST認定医

受 賞

東京大学形成外科 最優秀賞(2016年)
日本形成外科学会 優秀賞(2018年)
ASPS(アメリカ形成外科学会)優秀演題発表(2018年)

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。気になる症状・お悩みがある場合は専門医にご相談ください。
参考:日本美容外科学会(JSAPS)日本皮膚科学会

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