- 【麹町皮ふ科・形成外科クリニック】(市ヶ谷/半蔵門/永田町/千代田区)
- 美容皮膚
- しわ
- 額のしわ原因と治療法まとめ|ボトックス・ハイフの違いを解説
- しわ
- お顔の治療
額のしわ原因と治療法まとめ|ボトックス・ハイフの違いを解説
2026.06.20
額のしわの原因と治療法を解説|気になるおでこのしわを改善するには?
「ふとした瞬間に鏡を見たら、おでこに深いしわが刻まれていた」「若いころはなかったのに、最近しわが増えてきた気がする」――そんな経験はありませんか。額のしわは顔の中でも目立ちやすい部位にあるため、表情をつくるたびに気になってしまう方も少なくありません。
しわを改善したいと思っても、原因や治療の選択肢をよく知らないまま悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では、額のしわができる仕組みと主な原因から、美容医療による治療法・費用の目安・向いている人の特徴まで、幅広くわかりやすくご説明します。
- 額のしわがどのような仕組みで生じるか(表情筋・皮膚の構造の観点から)
- 生活習慣・加齢・紫外線など、しわの主な原因と悪化要因
- ボトックス・ヒアルロン酸・ハイフ(HIFU)など代表的な治療法の違い
- 各治療のダウンタイム・費用の目安・向いている人の特徴
- 治療前に知っておきたい注意点とよくある疑問
額のしわとは|種類と生じる仕組み
表情じわ(動的しわ)と静止じわ(静的しわ)の違い
額にできるしわは、大きく「表情じわ(動的しわ)」と「静止じわ(静的しわ)」の2種類に分けられます。表情じわは、驚いたときや眉を上げたときなど、筋肉が動くことで一時的に生じるしわです。若いうちは筋肉が元の位置に戻ればしわも消えますが、繰り返しの動作で徐々に定着していきます。
静止じわは、表情を動かしていない状態でも肌に刻まれたままのしわです。加齢によるコラーゲンの減少・皮膚の弾力低下・たるみなどが重なり、表情じわが深化した結果として現れることが多い傾向にあります。治療アプローチはしわの種類によって異なるため、どちらのタイプかを見極めることが大切です。
皮膚の構造から見たしわのメカニズム
皮膚は表皮・真皮・皮下組織の三層構造になっています。若いうちは真皮にコラーゲンやエラスチンが豊富に存在し、皮膚に弾力とハリが保たれています。しかし加齢や紫外線の影響でこれらのタンパク質が少しずつ分解・減少すると、皮膚が薄くなり、しわとして表面に現れやすくなります。
額は特に前頭筋(おでこを上下に動かす筋肉)が活発に働く部位です。この筋肉の繰り返し収縮が横じわを生み出す大きな要因となります。また眼瞼下垂(まぶたが下がる状態)がある方は、視野を確保しようと無意識に眉を持ち上げる癖がつき、額に深いしわが刻まれやすいといわれています。
額のしわの主な原因
加齢によるコラーゲン・エラスチンの減少
真皮のコラーゲン量は20代をピークに、年間約1〜1.5%ずつ減少していくとされています。コラーゲンが失われると皮膚の支持構造が弱まり、しわ・たるみとして表面に現れやすくなります。エラスチンも同様に低下し、皮膚が元の形に戻りにくい状態(弾力低下)を招きます。
加齢の影響は避けられない部分もありますが、適切なケアや治療によって進行を遅らせたり、改善の手助けをしたりすることが期待できます。
紫外線(光老化)の影響
紫外線は、加齢と並んでしわの大きな原因として知られています。UV-Aは真皮まで到達し、コラーゲン・エラスチンを分解する酵素(MMP=マトリックスメタロプロテアーゼ)の産生を促進します。日本皮膚科学会の指針でも、しわや色素沈着などの「光老化」を防ぐために日常的な紫外線対策が推奨されています。
「室内にいれば大丈夫」と思われがちですが、UV-Aはガラスを透過するため、日常生活での対策も重要です。日焼け止めの習慣化・UVカットガラスの活用などが予防の第一歩となります。
表情の癖・生活習慣
スマートフォンや画面を長時間見ていると、目を細めたり眉を上げたりする表情の癖がつきやすくなります。こうした無意識の繰り返し動作が、前頭部の筋肉を過緊張させ、表情じわを定着させる一因となります。また睡眠不足・喫煙・乾燥など、生活習慣全般も皮膚の再生力に影響を与えます。
眼瞼下垂(まぶたのたるみ)との関係
臨床現場で見ていると、「おでこのしわが深い」と感じて来院された方の中に、眼瞼下垂が関係していたケースも少なくありません。まぶたが下がると視野確保のために額の筋肉を使い続けるため、しわが慢性的に刻まれやすくなります。しわの治療を検討する際は、まぶたの状態も合わせて確認することが重要です。
額のしわの治療法まとめ|種類と特徴の比較
美容医療における額のしわ治療には、主にボトックス注射・ヒアルロン酸注射・ハイフ(HIFU)・高周波系機器治療などがあります。しわの深さ・種類・お肌の状態によって適した治療が異なります。以下の比較表も参考にしてください。
| 治療法 | 主な対象 | 効果の持続目安 | ダウンタイム目安 | 費用目安(税込) | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| ボトックス注射 | 表情じわ(動的しわ) | 3〜6か月 | ほぼなし | 2〜5万円程度 | 表情による横じわが気になる方 |
| ヒアルロン酸注射 | 深い静止じわ・ボリューム不足 | 6〜18か月 | 内出血・腫れが数日 | 5〜15万円程度 | しわに深みがあり凹凸が気になる方 |
| ハイフ(HIFU) | たるみ・皮膚のゆるみ | 6〜12か月 | ほぼなし〜数日 | 5〜20万円程度 | たるみを伴うしわ・切らずに引き締めたい方 |
| Morpheus8(モフィウス) | 皮膚の質感改善・引き締め | 3〜6か月(複数回) | 赤みや腫れが数日〜1週間 | 5〜15万円程度 | 肌質全体を改善しながらしわを改善したい方 |
| CO2フラクショナルレーザー | 浅いしわ・皮膚の質感 | 複数回で維持 | 赤みが1〜2週間 | 3〜10万円程度 | 細かいしわや肌質が気になる方 |
※費用は目安であり、施術範囲・医院によって異なります。詳細はカウンセリングでご確認ください。
各治療法の詳細|効果・ダウンタイム・向いている人
ボトックス注射(ボツリヌストキシン注射)
額の横じわに対して幅広く用いられる治療です。ボツリヌストキシンという成分を注射することで、前頭筋の過剰な収縮を一時的に抑え、表情じわを目立ちにくくする効果が期待できます。注射時間は10〜15分程度と短く、ダウンタイムもほとんどない方が多いです。
効果は3〜6か月程度で徐々に元に戻るため、維持するためには定期的な施術が必要となります。2002年の米国FDA(食品医薬品局)によるボトックスの美容目的承認以来、世界的に豊富な臨床実績が蓄積されており、適切な投与量・部位の判断が安全性に直結します。眉が下がるなどの左右差が出ないよう、経験のある医師による丁寧な診察が大切です。
ヒアルロン酸注射
深く刻まれた静止じわ(すでに皮膚に定着しているしわ)に対しては、ヒアルロン酸を注入してしわの凹みを埋める治療が選択肢となる場合があります。ヒアルロン酸はもともと体内に存在する保湿成分で、異物反応のリスクが比較的低いとされています。
額へのヒアルロン酸注射は、血管が多く走行する部位でもあるため、注入量や部位の見極めが重要です。施術後に内出血・腫れが数日間出ることがあります。向いている人としては、深いしわが気になりボリュームを補いたい方、ボトックスだけでは改善しきれない方などが多い傾向にあります。
ハイフ(HIFU:高密度焦点式超音波)
皮膚の内部(真皮〜SMAS層)に超音波エネルギーを集中させ、コラーゲン生成を促進してたるみやしわを改善する治療です。切開不要でダウンタイムが少ない点が特徴で、額のたるみを伴うしわにも適応が期待できます。BIOTOPE CLINIC 白金でも導入しているHIFUは、リフトアップや引き締めを希望される方にご相談いただける選択肢のひとつです。
効果は施術後1〜3か月かけて徐々に現れ、6〜12か月程度持続するとされています。ダウンタイムはほとんどない方が多いですが、施術中の熱感や、体質によって数日間の赤みが出ることもあります。
Morpheus8(モフィウス:高周波ニードル)
極細の針を皮膚に挿入し、針先からラジオ波(高周波)を照射することで真皮のコラーゲン産生を促す治療です。表皮へのダメージを最小限に抑えながら深部に働きかけられるため、しわ・毛穴・肌質の改善を総合的に期待できます。赤みや腫れが数日〜1週間程度続く場合があるため、ダウンタイムをある程度考慮できる方に向いている治療です。
苅部医師のコメント
術後経過観察で実感したのは、「おでこのしわをボトックスで治そうとしたが、眉が重くなってしまった」というご経験をお持ちで来院される方が一定数いらっしゃることです。前頭筋はまぶたを開ける動作にも関与しているため、注入量や部位の設定を誤ると眉毛が下がり、かえって目元が重く見えてしまうことがあります。額のボトックスは、まぶたや眉の状態をしっかり確認したうえで、適切な量・位置を見極めることが重要です。カウンセリングでは必ず開瞼の状態も確認しながら治療プランをご提案しています。
額のしわ治療の向いている人・向かない人
治療が向いている人
- 額に横じわがくっきり入り、表情をつくるたびに気になる方
- たるみの進行とともにしわが増えてきたと感じる方
- ダウンタイムが少ない治療を希望する方(ボトックス・ハイフ)
- まぶたのたるみ・眼瞼下垂とともに額のしわを改善したい方
- 皮膚の質感や肌全体の若返りも合わせて改善したい方
注意が必要な方・向かない場合
- 妊娠中・授乳中の方(ボトックスなどは原則対象外)
- 神経筋疾患をお持ちの方(ボトックス注射は事前の医師確認が必要)
- 皮膚に炎症・感染症がある方
- ケロイド体質の方(レーザー・ニードル系は慎重な判断が必要)
- 眼瞼下垂が強く、額の筋肉を補償的に使っている方(ボトックス単独では効果が出にくい場合がある)
向いているかどうかは、実際の診察でお肌の状態・表情の動き・まぶたの状態などを確認したうえで判断します。オンラインや写真だけでは正確な評価が難しい場合もあるため、まずはカウンセリングでご相談いただくことをおすすめしています。
よくある誤解と見落としがちなポイント
「ボトックスを打てばどんなしわでも消える」という誤解
ボトックス注射が得意とするのは、筋肉の動きによって生じる「表情じわ(動的しわ)」です。すでに皮膚に深く刻まれた「静止じわ(静的しわ)」には、ボトックス単独では十分な効果が得られない場合があります。深いしわにはヒアルロン酸の併用や、ハイフ・Morpheus8など皮膚のハリを改善する治療を組み合わせるアプローチが有効なことがあります。
「セルフケアだけで額のしわは消える」という期待
保湿クリームや美容液によるスキンケアは、しわの予防・進行を遅らせる効果は期待できますが、すでに刻まれた深いしわをケアのみで消すことは現状の技術では難しいとされています。特に真皮レベルまで変化が起きているしわには、医療的なアプローチが有効です。日々のスキンケアと医療の組み合わせが、長期的な改善につながりやすいと考えられています。
よくある質問
- Q. ボトックス注射は何歳から受けられますか?
- 明確な年齢制限はありませんが、成人していること、表情じわが気になり始めたタイミングが一般的な開始時期とされています。予防目的で早めに受けるケースも増えていますが、必要性や適切な時期は診察のうえで判断します。まずはカウンセリングでご相談ください。
- Q. 額のしわにボトックスを打つと眉が下がると聞きました。大丈夫ですか?
- 前頭筋はまぶたを引き上げる動作にも関与するため、注入量や部位が適切でないと眉が下がって見えることがあります。経験ある医師が事前にまぶたや眉の状態をしっかり確認し、適切な量・部位を設定することで対処が可能です。気になる点は診察時にご確認ください。
- Q. 施術後すぐにメイクや仕事はできますか?
- ボトックスやハイフはダウンタイムが少なく、当日〜翌日からメイク・通常の生活に戻れる方が多い傾向にあります。一方、CO2フラクショナルレーザーやMorpheus8は赤みが数日〜1週間程度続く場合があります。治療ごとの注意事項は施術前に詳しくご説明しています。
まとめ
額のしわは、加齢・紫外線・表情の癖・眼瞼下垂など、複数の要因が重なり合って生じます。しわの種類(表情じわか静止じわか)や深さによって、適した治療法も異なります。ボトックス・ヒアルロン酸・ハイフ・Morpheus8など、それぞれに特徴があり、組み合わせることでより効果が期待できる場合もあります。
自分のしわがどのタイプか、どの治療が合っているかは、実際に診察を受けてみて初めてわかることも多いです。「なんとなく気になってはいるけれど、どこに相談すればいいかわからない」という段階からでも、カウンセリングを活用していただけます。
額のしわ・おでこのしわでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。BIOTOPE CLINIC 白金(東京都港区白金)では、形成外科専門医の苅部医師を中心に、お肌の状態や生活スタイルを丁寧に確認したうえで、一人ひとりに合った治療プランをご提案しています。まずはカウンセリングでお話をお聞かせください。
監修医師
苅部 淳
Karibe Jun
理事長
略 歴
資 格
受 賞
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。気になる症状・お悩みがある場合は専門医にご相談ください。
参考:日本美容外科学会(JSAPS)/日本皮膚科学会
参考情報・出典
- PubMed (National Library of Medicine) — 世界最大の医学文献データベース
- 日本美容外科学会(JSAPS) — 美容外科専門医の認定団体
- ISAPS国際美容外科学会 — 国際的な美容外科学会の統計・指針
- 厚生労働省 医療広告ガイドライン — 医療広告の規制
Other関連記事

- お顔の治療
アクアフィリング除去の方法・費用とリスクを徹底解説
2026.06.24
アクアフィリングの除去を検討している方に向け、除去が必要なトラブルの種類や具体的な除去方法、費用の目安、除去後のケアまでを形成外科専門医が詳しく解説します。しこり・感染・ゲル移動など症状別の対処法もわかりやすくまとめています。

- お顔の治療
毛穴の開き原因を医師が解説|種類別の治療法と改善策まとめ
2026.06.23
毛穴の開きは皮脂過多・乾燥・加齢・ニキビ跡など原因が異なり、種類を見誤るとケアが逆効果になることも。毛穴が開く仕組みと種類別の見分け方、洗顔・保湿・角栓ケアなど自宅でできるセルフケアの正しい手順に加え、レーザーやダーマペン・ピーリングといったクリニック治療の効果・ダウンタイム・費用目安まで医療の視点から詳しく解説します

- お顔の治療
二重手術の埋没法・切開法の違いと費用を解説
2026.06.23
二重手術を検討中の方へ、埋没法と切開法それぞれの仕組み・ダウンタイム・費用の目安を形成外科専門医が丁寧に解説。自分に向いている術式の見極め方やカウンセリング前のチェックポイントもまとめています。
Categoryカテゴリー
Archiveアーカイブ
- 2026年6月 (37)
- 2026年5月 (4)
- 2025年11月 (13)
- 2025年8月 (4)
- 2025年7月 (5)
- 2025年6月 (1)
- 2025年5月 (4)
- 2025年4月 (6)
- 2025年3月 (8)
- 2025年2月 (11)
- 2025年1月 (8)
- 2024年12月 (12)
- 2024年11月 (3)
- 2024年10月 (6)
- 2024年9月 (13)
- 2024年8月 (2)
- 2024年5月 (1)
- 2023年11月 (1)
- 2023年2月 (7)
- 2023年1月 (5)
- 2022年12月 (11)
- 2022年11月 (10)
- 2022年10月 (3)
- 2022年9月 (3)
- 2022年8月 (2)
- 2022年7月 (3)
- 2022年6月 (7)
- 2022年4月 (1)
- 2022年2月 (1)
- 2020年9月 (1)
- 2020年6月 (1)
- 2020年5月 (1)
- 2020年4月 (2)
- 2020年2月 (1)
- 2020年1月 (1)
- 2018年3月 (3)
- 2018年2月 (3)

