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毛穴の開き原因を医師が解説|種類別の治療法と改善策まとめ
2026.06.23
毛穴の開きの原因とは?皮膚科・美容皮膚科で相談すべき理由と改善策を解説
「毛穴の開きが気になって、ファンデーションを重ねてもカバーしきれない」「洗顔や化粧水を変えてみたけれど、なかなか改善しない」——そんなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。毛穴の開きは、皮脂・乾燥・加齢・ターンオーバーの乱れなど、さまざまな原因が複合的に絡み合って起こります。セルフケアだけでは限界を感じたとき、皮膚科・美容皮膚科への相談が解決の糸口になることがあります。
この記事では、毛穴が開く仕組みから種類別の原因、セルフケアとクリニックでできる治療の選択肢まで、医療の視点から丁寧に解説します。
- 毛穴が開く主な原因と、種類ごとの違い
- 皮膚科・美容皮膚科でできる毛穴治療の選択肢
- セルフケアで気をつけるべきポイント
- 治療を受けるうえでのダウンタイムや費用の目安
- 毛穴の開きに関するよくある誤解と正しい知識
毛穴の開きとは――仕組みと種類
毛穴とは、毛が生えている「毛包(もうほう)」の皮膚表面の開口部です。皮膚の内側には「皮脂腺」があり、分泌された皮脂はこの開口部を通じて肌の外に出てきます。健康な状態では毛穴はほとんど目立ちませんが、さまざまな要因で拡張・変形すると「開いた毛穴」として肌に現れます。
毛穴の開きには大きく分けて以下の種類があります。それぞれ原因が異なるため、改善のアプローチも変わってきます。
皮脂による「詰まり毛穴・開き毛穴」
皮脂の分泌が多い方や、毛穴に古い角質・汚れが詰まっている状態の毛穴です。鼻・あご周りのTゾーンに出やすく、毛穴が丸く黒ずんで見えることがあります。「いちご鼻」と呼ばれる状態もこのタイプに含まれます。皮脂が毛穴の出口を押し広げることで開きが目立つようになります。
乾燥による「乾燥毛穴」
肌の水分量が低下すると、皮膚のハリや弾力が失われ、毛穴の周囲がしぼんで縦長に広がって見えることがあります。「水分が足りないのに皮脂が多い」混合肌の方にも起こりやすいタイプです。保湿が重要なケアとなります。
加齢・たるみによる「たるみ毛穴」
年齢を重ねるとコラーゲンやエラスチンが減少し、肌のハリが低下します。重力の影響も加わって毛穴が縦に引き伸ばされ、「しずく型」や「涙型」に見えるのが特徴です。頬や鼻の下など重力がかかりやすい部位に出やすく、30代後半以降から気になり始める方が増えます。
ニキビ跡による「開き毛穴」
ニキビの炎症によって毛包周囲の組織が破壊されると、毛穴自体が変形・拡張することがあります。炎症が繰り返されると毛穴の壁が崩れ、凸凹した「クレーター状」の毛穴跡になるケースもあります。このタイプは構造的なダメージを伴うため、セルフケアだけでは改善が難しいことが多いです。
毛穴が開く主な原因
毛穴の開きには、生活習慣・肌質・加齢など複数の要因が関わっています。以下に代表的な原因を整理します。
- 過剰な皮脂分泌:ホルモンバランスの乱れ、食生活(高脂質・高糖質)、ストレスなどが皮脂分泌を増加させます
- ターンオーバーの乱れ:肌の新陳代謝が乱れると古い角質が毛穴に溜まりやすくなります
- 乾燥・バリア機能の低下:洗いすぎや紫外線ダメージが肌のバリアを傷め、乾燥と皮脂分泌の悪循環を招きます
- コラーゲン・エラスチンの減少:加齢により皮膚構造が緩み、毛穴を支える力が弱まります
- 紫外線ダメージ:光老化により真皮の弾力繊維が破壊され、たるみ毛穴の原因になります
- ニキビ・炎症の繰り返し:毛包周囲の組織が損傷し、毛穴が変形します
臨床現場で見ていると「スキンケアをしっかり行っているのに毛穴が気になる」というご相談が増えています。ケアの方向性が原因のタイプと合っていないケースも多く、まず自分の毛穴がどのタイプかを正確に把握することが大切です。
毛穴の開きに関するよくある誤解
誤解①「毛穴は開いたり閉じたりする」
「冷水で洗顔すれば毛穴が閉まる」という話を聞いたことがある方も多いかもしれません。しかし毛穴は筋肉のような構造を持たないため、温度によって劇的に開閉するわけではありません。温熱で皮脂が柔らかくなり汚れが落ちやすくなることや、冷水で一時的に引き締まって見えることはありますが、根本的な構造変化ではないとされています。
誤解②「毛穴の黒ずみは汚れが原因」
毛穴の黒ずみは「汚れが詰まって黒くなっている」と思われがちですが、実際には毛穴の中の皮脂や角質が空気に触れて酸化することで黒く見えるケースが多いです。力任せにごしごし洗うとバリア機能を傷めてかえって皮脂分泌が増えることがあるため、注意が必要です。
苅部医師のコメント
術後経過観察を重ねていると「長年スキンケアを続けてきたのに毛穴の開きが改善しない」というご来院が多くみられます。毛穴の悩みはタイプを正確に見極めることが治療の出発点です。特にたるみ毛穴は保湿や洗顔では根本的にアプローチしにくく、真皮のコラーゲン産生を促す施術が効果的なケースが多いです。セルフケアで限界を感じていらっしゃる方は、一度専門家に相談されることをおすすめします。
皮膚科・美容皮膚科でできる毛穴治療の選択肢
クリニックでの毛穴治療は、毛穴のタイプや重症度、肌質によって異なるアプローチがあります。代表的な選択肢を以下にまとめます。
| 治療法 | 主なアプローチ | 向いている毛穴タイプ | ダウンタイムの目安 | 費用の目安(自由診療) |
|---|---|---|---|---|
| CO2フラクショナルレーザー | 皮膚表面に微細な穴を開け、コラーゲン産生を促す | ニキビ跡・開き毛穴・クレーター | 3〜7日程度 | 1回 2〜4万円程度 |
| ダーマペン | 微細な針で肌に刺激を与え、再生を促す | 毛穴全般・ニキビ跡・肌質改善 | 1〜3日程度 | 1回 1.5〜3万円程度 |
| Morpheus8(モフィウス) | 高周波ニードルで真皮深層にアプローチ | たるみ毛穴・肌引き締め・毛穴全般 | 3〜5日程度 | 1回 5〜10万円程度 |
| ピコレーザー | 短パルスレーザーで色素・毛穴・肌質を改善 | 黒ずみ毛穴・色素沈着を伴う毛穴 | ほぼなし〜数日 | 1回 2〜5万円程度 |
| ゼオスキンヘルス | 医療機関専売スキンケアでターンオーバー正常化 | 皮脂・詰まり毛穴・肌質改善全般 | 赤みや乾燥(反応期)あり | プログラムにより異なる |
費用はあくまでも目安であり、照射範囲や回数、クリニックによって異なります。詳しくはカウンセリング時にご確認ください。
CO2フラクショナルレーザーとダーマペン
CO2フラクショナルレーザーは、皮膚に極細のレーザー光を格子状に照射し、コラーゲンの再生を促します。ニキビ跡によるクレーター状の毛穴や、深い開き毛穴に向いているとされています。2017年の皮膚科学領域のメタアナリシスでは、フラクショナルレーザー治療を受けた被験者の約70〜80%でニキビ跡・毛穴の改善が認められたという報告があります。
ダーマペンは微細な針で肌に細かいチャンネルを作り、自然治癒力によるコラーゲン産生を促す施術です。ダウンタイムが比較的短く、薬剤導入との組み合わせも可能なため、毛穴の開き全般への幅広いアプローチとして活用されています。
Morpheus8(モフィウス)によるたるみ毛穴へのアプローチ
たるみ毛穴にはコラーゲン・エラスチンを真皮深層から増産させる高周波ニードル治療(Morpheus8)という選択肢もあります。皮膚の引き締めと同時に毛穴の目立ちを軽減する効果が期待できます。気になる方はカウンセリングでご相談ください。
セルフケアで心がけるべきポイント
クリニック治療と並行して、日常のスキンケアを正しく行うことが毛穴ケアの基本です。以下のポイントを参考にしてください。
- 洗顔は「やさしく・泡で」:過度なこすり洗いは皮脂膜を傷め、乾燥→皮脂過剰分泌の悪循環につながることがあります
- 保湿を怠らない:乾燥毛穴タイプはもちろん、皮脂が多い方も保湿は重要です
- 紫外線対策を毎日行う:光老化によるたるみ毛穴の予防に日焼け止めは欠かせません
- ターンオーバーを整える生活習慣:睡眠・栄養・ストレス管理が肌の代謝に直結します
- ニキビを触らない・潰さない:炎症が深くなると毛穴が変形するリスクが上がります
外来での経験では「正しいケアを続けていたつもりが、洗いすぎや摩擦が原因でかえって毛穴が目立つようになっていた」というケースも少なくありません。スキンケアの見直しが改善への近道になることもあります。
毛穴治療のダウンタイムと注意点
レーザーや針を使う施術では、施術後に赤み・腫れ・乾燥などのダウンタイムが生じることがあります。程度は施術の種類・深度・個人の肌質によって異なりますが、一般的な目安は上記の比較表を参考にしてください。
施術後は紫外線への敏感性が高まるため、日焼け止めの使用と紫外線対策が特に重要です。また、一度の施術で劇的な変化を保証するものではなく、複数回のセッションを重ねることで徐々に改善が見込まれるケースが多いです。
肌の状態・既往歴・内服薬によっては施術が適さない場合もあるため、事前の問診・カウンセリングで医師に正確な情報をお伝えください。
よくある質問
- Q. 毛穴の開きは皮膚科と美容皮膚科、どちらに相談すればよいですか?
- ニキビや炎症が原因の毛穴トラブルは皮膚科、美容的な改善(レーザー・機器治療など)を希望する場合は美容皮膚科が適しています。両方を標榜するクリニックであれば、状態に応じた総合的な対応が可能なケースが多いです。まずはカウンセリングで現在の肌状態を確認してもらうことをおすすめします。
- Q. 毛穴の開きは自然に治ることはありますか?
- 皮脂分泌が多い時期(思春期など)を過ぎて一時的に改善することはありますが、加齢・ニキビ跡・たるみによって拡張した毛穴はセルフケアだけで元に戻るのが難しい場合が多いとされています。早めにアプローチするほど改善の余地が大きくなることもあるため、気になる場合は早めにご相談ください。
- Q. 毛穴治療は何回くらい受けると効果を実感できますか?
- 施術の種類・毛穴のタイプ・個人差によって異なりますが、多くの場合3〜5回程度の継続で変化を実感される方が多いとされています。1回の施術後から変化を感じるケースもありますが、効果には個人差があります。担当医と目標・ペースを相談しながら進めることが大切です。
まとめ
毛穴の開きには「皮脂・詰まり」「乾燥」「たるみ」「ニキビ跡」と複数のタイプがあり、それぞれに適したアプローチが異なります。セルフケアで改善が見られない場合や、毛穴の状態が長期間続いている場合は、皮膚科・美容皮膚科での専門的な診断と治療を検討されることをおすすめします。
レーザー・ニードル・機器治療など、現在はさまざまな選択肢がありますが、自分の肌タイプと毛穴の原因を正確に把握したうえで最適な治療を選ぶことが大切です。自己判断でのケアに迷いを感じたときは、ぜひ専門家にご相談ください。
毛穴の開きでお悩みの方は、カウンセリングでお気軽にご相談ください。BIOTOPE CLINIC 白金(東京都港区白金)でも、肌の状態を丁寧に診察したうえで、お一人おひとりに合った治療の選択肢をご提案しております。
監修医師
苅部 淳
Karibe Jun
理事長
略 歴
資 格
受 賞
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。気になる症状・お悩みがある場合は専門医にご相談ください。 参考:日本美容外科学会(JSAPS)/日本皮膚科学会
参考情報・出典
- PubMed (National Library of Medicine) — 世界最大の医学文献データベース
- 日本美容外科学会(JSAPS) — 美容外科専門医の認定団体
- ISAPS国際美容外科学会 — 国際的な美容外科学会の統計・指針
- 厚生労働省 医療広告ガイドライン — 医療広告の規制
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