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肥満外来は保険適応になる?診断基準や自費診療となるケースまとめ

2024.10.31

肥満外来に興味があるけれど、私も受診してよいのかな? 受診したら保険適用になるの? 肥満外来では具体的にどんな診察が行われるのだろう? と考えたことはありませんか? この記事では、肥満外来で健康保険が適用されるケースや自費診療になる場合について解説します。 また、肥満の判断基準や肥満が招いてしまう病気、肥満外来の診療の流れについても詳しく紹介しています。 肥満外来の受診を希望している方、興味のある方はぜひ最後までご覧になってください。  


肥満外来とは

肥満外来とは、肥満の治療を専門に行う診療科です。 肥満外来では医師や専門のスタッフが患者一人ひとりの状況や健康状態に応じた検査や治療計画を立て、食事療法や運動療法などを通じて健康的な体重減少を目指していきます。 こんな方は一度肥満外来の受診を考えてみても良いかもしれません。
・BMIが25以上の方 ・ウエストが男性で85cm以上、女性で90cm以上の方 ・体脂肪率が男性で25%以上、女性で30%以上の方 ・健康診断で生活習慣病のリスクが高いと指摘された方 ・高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を抱えている方 ・過去に怪我や手術を経験し、その後体重が増えた方 ・食生活を見直したいが、どうすればいいかわからない方 ・ダイエットをしながらメンタル面でのサポートも必要と感じている方
肥満外来では患者の健康状態を詳しく把握するために、血液検査や体組成計を使った分析などの様々な検査が行われます。 これにより、糖尿病や脂質異常症といった肥満に関連する疾患があるかどうかも確認していきます。 その後、肥満を改善するために食事療法と運動療法に基づいた治療計画が立てられます。 食事療法ではバランスの取れた食事指導が行われ、患者の食欲管理をサポートします。 運動療法では個々の体力やライフスタイルに応じた運動プログラムが提案されます。 こうした治療計画を立てることで、無理なく継続できる生活習慣を築いていきます。 肥満症の治療は時間をかけて行われるものであり、すぐに効果が現れるわけではありません。 しかし、クリニックのスタッフが継続的にサポートし、定期的なフォローアップもあるのでひとりで戦うことなく体重減少を目指すことができるのは心強いですよね。 また、肥満外来では生活習慣の改善を通じて健康全般を向上させることも目指しています。 長期間のフォローアップ体制によりリバウンドを防ぎ、理想的な体重を維持するためのサポートが充実しています。 このように肥満外来は単なる体重減少だけでなく、健康的な生活への第一歩をサポートする診療科です。  


肥満外来は保険適用になる?

肥満外来の診療は多くの場合、健康保険の対象となることが一般的です。 詳細に分けるといくつかのポイントがあります。

こんな方は保険適用になるかも

肥満外来を受診するにあたり、一般的に保険適用になるのはこのような条件にあてはまる方です。
・BMIが35以上の高度肥満の方 ・BMIが25以上の肥満+いびきや睡眠時無呼吸症候群がある方 ・BMIが25以上の肥満+脂質異常症、糖尿病、高血圧などの生活習慣病がある方 ・BMIが25以上の肥満+肥満が原因で膝や腰が痛い方
ただし、保険適用になるかどうかの判断基準は各クリニックによって異なります。 詳しい適用範囲や規定についてはクリニックや医師に確認するようにしましょう。

保険適用になる薬や治療について

肥満外来では、保険適用になる薬や外科的治療もあります。 肥満治療薬にはいくつかの種類があり、食欲を抑えるものや脂肪の吸収を抑制するものなどがあります。 これらの薬は医師の指導のもとで安全に使用されるもので、保険が適用されることがあります。 一方、肥満外来では肥満の程度が重い場合や他の方法で効果が見られない場合には、手術による治療が考えられることがあります。 代表的な手術方法としては、「スリーブ胃切除術」です。 この手術は、胃の大きさを縮小することで摂取する食事の量を減らす効果があります。 外科的治療は短期間で効果が実感しやすいという利点がありますが、リスクも伴います。そのため、医師とのカウンセリングがとても大事になります。 多くの場合、これらの手術も保険適用となります。  


肥満外来が自費診療となるケース

肥満外来が自費診療となるケースもあります。 たとえば、一般的な健康診断の範囲を超える最新の医療技術を利用する場合です。 また、保険対象外の薬を使用する場合にも自己負担金額が発生します。 各クリニックで提供されるサービスや治療法、料金体系は異なります。 具体的な費用については事前に各クリニックへ相談するようにしましょう。

その他自費診療となるケース

特別な検査や診断を希望する場合 標準的な検査ではなく、より詳しい検査を希望する場合、例えば特殊な血液検査や遺伝子検査など保険診療でカバーされないケースがあります。 サプリメントや特定の健康食品を購入する場合 健康保険では薬の費用がある程度カバーされますが、特定のサプリメントや健康食品については異なります。これらは自費での購入となります。 美容目的の治療を受ける場合 脂肪吸引やエステティック施術など、医療的には必要ではないが美容目的で行われる治療は、通常健康保険の対象にはなりません。  


「肥満」の診断基準

肥満の診断基準は、主にBMI(ボディマス指数)を用いて判断されます。 BMIは体重(kg)を身長(m)の二乗で割った値で、国際的にも広く用いられている基準です。

あなたは「肥満」?自分でチェックしてみましょう

BMI数値の出し方

体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))=BMI数値
日本肥満学会では、BMIが25以上であれば「肥満」、そのうち35以上であれば「高度肥満」と定義しています。 肥満の定義:BMI25以上の方 <肥満症についての診断基準>
肥満 BMI25~35の方
肥満症 BMI25~35++健康障害または内臓脂肪蓄積アリの方
高度肥満 BMI35以上の方
高度肥満症 BMI35以上+健康障害または内臓脂肪蓄積アリの方
 
※健康障害は以下の通り ・耐機能障害(2型糖尿病・耐機能異常) ・脂質異常症 ・高血圧 ・高尿酸血症・痛風 ・冠動脈疾患 ・脳梗塞・一過性脳虚血発作 ・非アルコール性脂肪性肝疾患 ・月経異常・女性不妊 ・閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群 ・運動器疾患 ・肥満関連腎臓病
参照元:肥満症診療ガイドライン

BMI以外にもこんな場面で肥満が判断されるかも?

BMIは体重と身長の関係を見るもので、肥満をはかる基本的な指標としています。 しかし、BMI以外で肥満ではないか?と疑うこともあります。 例えば、体脂肪率やウエスト周囲径です。 体脂肪率が高いと肥満のリスクが高まることが知られていますし、ウエスト周囲径は内臓脂肪の蓄積を示す指標として最適です。 これらの数値が高いことも、肥満や肥満予備軍としての判断とされるでしょう。
また、肥満の診断は数値だけでなく生活習慣や時間の経過による変化も考慮されます。 例えば、食事の内容や運動の頻度など日常生活の習慣が持つ影響は大きいです。 さらに、長時間にわたる不適切な生活習慣が肥満につながることもあります。 肥満外来ではこのような生活習慣の見直しや指導が行われることが多く、患者一人ひとりに合わせたアプローチが求められます。
 


「肥満」が招く病気とは

肥満は体重の増加により体内の均衡が崩れ、さまざまな健康問題を引き起こす要因となります。 ここでは肥満が原因となって招いてしまう代表的な病気を紹介します。

「肥満」が招く病気を7つ紹介

糖尿病

肥満は体内のインスリン抵抗性を高め、2型糖尿病のリスクを増加させます。 それは脂肪細胞から分泌される炎症性サイトカインがインスリンの効果を阻害するためです。

脂質異常症

肥満によりLDL(悪玉)コレステロールとトリグリセリドのレベルが上昇し、HDL(善玉)コレステロールが低下します。 この状態を脂質異常症と呼びます。

睡眠時無呼吸症候群

肥満による首周りの脂肪が気道を圧迫し、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことがあります。 これは、睡眠中に何度も呼吸が止まる状態を指し、質の高い睡眠を妨げます。 睡眠時無呼吸症候群は昼間の過度の眠気や注意力の低下などを招き、日常生活に支障をきたすことが度々あります。

関節疾患

肥満は膝や腰などの関節に過度の負荷をかけ、関節炎や変形性関節症の原因となります。 体重増加が関節につねに圧力をかけることで軟骨がすり減り、痛みや腫れを引き起こします。

心血管疾病

肥満は高血圧や冠動脈疾患など、心血管系の病気のリスクを増大させます。 体脂肪が増えることで心臓への負担が増加し、動脈硬化の進行を促進します。

消化器疾患

肥満は肝臓に脂肪が蓄積される非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)や胆石症のリスクを高めます。 NAFLDは放置すると肝硬変や肝癌に進行する可能性があります。

肥満は特定の癌(特に大腸癌、乳癌、前立腺癌など)のリスクを増加させる要因となることがあります。 脂肪細胞から分泌されるホルモンや増殖因子が癌細胞の増殖を助長するためです。
こうした病気を引き起こさないよう、予防したり改善したりするためには体重管理がとても重要です。 時間をかけてバランスの取れた食事と運動療法を継続することが鍵となります。 定期的に病院で健康診断や検査を行うことも大切です。
 


肥満外来の診療の流れ

肥満外来では、実際に受診をした際にどのようなことが行われるのでしょうか。 ここでは一般的な診療の流れを紹介します。

①初診の予約と準備しておくとよいもの

初診の予約は、電話やオンライン予約システムを利用して行うことが一般的です。 予約時には、基本的な情報や簡単な問診を行い、診療当日にスムーズな対応ができるようにします。 診察前に、過去の医療記録や現在の服用薬のリストを持っていくと医師がより正確に患者様の健康状態を把握できるので診察での対応がスムーズに進みます。

②診察と検査

初診の場合、詳しい問診と身体検査が行われます。 医師は患者の日常生活習慣や食事内容、運動量、ストレスのレベルなどを詳しく聞き取り、それに基づいて身体測定や血液検査を行います。 こうした問診や検査結果をもとに、肥満の原因や現状の健康リスクを具体的に評価します。 また、患者の希望や目標を確認して患者1人1人にあった治療計画を立てます。

③治療計画を立てて実行

問診や検査を終えて患者の状態と希望を把握できたら、次に個別の治療計画を立てていきます。 治療計画には主に食事療法、運動療法、薬物療法、場合によっては手術療法が含まれます。 治療計画は患者のライフスタイルにあわせて作られ、目標を決めて実行できるようにつくられます。 その後の定期的な診察をとおして必要であれば治療計画を修正しながら進めていきます。

④継続的なフォローアップで変化をチェック

治療が始まった後も、定期的な診察を通してフォローアップを行っていきます。 患者が治療計画にそった実行ができるよう、医師や専門スタッフがサポートをしていきます。 都度、定期的なフォローアップが行われる際に治療の効果や体重の変化、健康状態をみていき、目標達成に向けてアドバイスを受けながら患者は計画にそった生活を送っていきます。
 


肥満外来(ダイエット外来)まとめ

いかがでしたでしょうか。 肥満外来は、専門的な診療を通じて健康的な体重減少と生活習慣の改善を目指す診療科です。 治療についてはBMIや体脂肪率、ウエスト周囲径などによって診断され、食事療法や運動療法、薬の処方、時には外科手術も含む患者一人ひとりに合わせた治療計画が立てられます。 肥満が原因で起こる健康問題、例えば糖尿病、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群、心血管疾病などのリスクを軽減することも大切な目標としています。 基本的には保険適用が可能です。しかし、最新の医療技術を利用する場合や特定の薬を処方する場合など自費診療となることもあります。 クリニックのスタッフによる定期的なフォローアップでリバウンドを防止するためのサポートもうけられるので、体重減少とともに健康全般を向上させたいと感じている方は一度クリニックに相談してみてくださいね。
 

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ダイエット外来

監修医師

苅部 淳Karibe Jun理事長

苅部 淳 日本形成外科学会形成外科専門医
略 歴
順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
福島県立医大付属病院 形成外科
寿泉堂総合病院 形成外科
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
東京大学附属病院 精神科
専 門
日本形成外科学会形成外科専門医
日本抗加齢学会専門医
日本医師会認定産業医
専門分野
形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。

参考情報・出典

監修医師

苅部 淳 形成外科専門医・BIOTOPE CLINIC 白金 理事長

苅部 淳

Karibe Jun

理事長

略 歴

順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
各病院での臨床経験を経て形成外科専門医取得
2019年 麹町皮ふ科・形成外科クリニック 開院(千代田区市ヶ谷)
2021年 BIOTOPE CLINIC 白金 開院(港区白金)

資 格

日本形成外科学会 形成外科専門医
日本抗加齢学会 専門医
日本医師会認定産業医
アラガン社 ボツリヌス注射・ヒアルロン酸 VST認定医

受 賞

東京大学形成外科 最優秀賞(2016年)
日本形成外科学会 優秀賞(2018年)
ASPS(アメリカ形成外科学会)優秀演題発表(2018年)

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。気になる症状・お悩みがある場合は専門医にご相談ください。
参考:日本美容外科学会(JSAPS)日本皮膚科学会

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