「気づいたら首にしわができていて、とっても気になる」
「首のしわをなくすにはどうしたらいい？」
「首のしわは注入で治せる？」

などのお悩みや疑問をお持ちの方も多いでしょう。

しっかりお化粧をしていても首を見れば年齢がわかると言われるように、ごまかしにくい場所です。逆に言えば、首のケアをすればさらに若く見られるようになります。

この記事では首のシワができる原因や治療方法について詳しく解説しています。

ぜひ、きれいな若々しい首筋を手に入れて、自信を持って過ごすための第一歩を踏み出すきっかけとしてください。

首のシワができる原因

年齢をごまかせない首のシワ。シワができる原因によりシワの種類も違ってくるため、下記の「シワタイプ」に合わせて原因を解説します。

横ジワ

首を年輪のように横に走っているのが横ジワで、「ネックレスライン」とも呼ばれます。加齢が原因でもありますが、10代のように若い世代でもできるのが特徴です。

加齢に伴いあごの下から胸あたりに繋がっている「広頸筋（こうけいきん）」が衰えて皮膚がたるみ、横ジワができます。

ほかには日常生活での姿勢も影響しているため、若い世代でも横ジワができてしまいます。

上記のような姿勢をよくしている人は要注意です。

あと脂肪が多い首は、重力で首の皮膚に折り目がつきシワとなります。

縦ジワ

あごからのどのあたりまで縦に伸びるシワが縦ジワです。40代にもなると、加齢により広頸筋の柔軟性が失われて伸縮が制限（拘縮）されてきます。薄い首の皮膚が加齢によりさらに薄くなり、ハリも失われるために拘縮した広頸筋が目立ち縦ジワとなります。

元々痩せている人やダイエット後で余った皮膚が重力で垂れ下がっても同じように縦ジワが目立ちやすいです。

ちりめんジワ

ちりめんジワは首全体に出てくる小ジワです。首は保湿ケアや紫外線予防を忘れがちで、肌の乾燥や紫外線による肌のダメージによって出現します。

首のシワの治療方法

年齢が出てしまう首のシワ。スキンケアやマッサージなどのセルフケアで解消するには限界があります。ここでは、セルフケアよりもしっかりと効果がある美容クリニックにおける4つの治療法について解説します。

注入治療

ヒアルロン酸やボトックス、コラーゲンブースターなどを医師が1か所ずつ注入したり、機械で一定範囲に同時に注入したりできます。肌の保水機能、コラーゲンの生成を促してハリ・弾力をアップさせてシワを改善する製剤や、広頸筋の収縮運動を抑制する製剤などがあります。

国内では未承認の製剤もありますが、アメリカ食品医薬品局をはじめとする海外の機関で承認を得ている安全性の高いものを使用している施設がほとんどです。医師とよく相談して最適なものを選んでください。

注入治療は内出血のリスクはあるものの、ダウンタイムが少なく人気の治療法です。効果の持続期間は3〜6か月から1年程度と、製剤により幅があります。効果を長期間持続させるためには一定の期間をおいて継続して注入していく必要があります。

照射治療

照射治療はレーザーや超音波、高周波を肌に照射して肌質の改善や引き締め効果を得る方法です。下記のようなものがあります。

肌の表面へのダメージを抑えているためダウンタイムがほぼないのが特徴で、施術を受けたとバレにくく人気の治療法です。

治療する方法により効果期間は異なりますが、半年〜1年程度です。効果を持続させるためには定期的に照射を受ける必要があります。

施術による痛みが不安ですが、表面麻酔の使用や機械の機能で対応しています。

皮膚再生治療

とても細い針を使って皮膚に微小な傷を無数につけ、皮膚の再生力を高める治療方法です。スキンニードリングとも呼ばれています。使用するのは下記の機器です。

傷がついた肌は修復しようと働き、この修復過程でコラーゲンの生成が促進されるため、肌自体にふっくらとハリが出てシワが改善されます。

コラーゲンの生成を待たなければならないので、効果が出るまでには数ヶ月かかる場合もあります。さらに最大の効果を出すためには、ダーマペンの治療は3〜4週間に1回が目安、ダーマローラーやダーマスタンプの場合は、2〜3週間に１回の目安での治療がおすすめです。

手術治療

首のシワに対する手術治療には糸リフトや切開リフトがあります。従来から行われている治療ですが、ほかの治療法に比べると侵襲度が高いです。

糸リフトはスレッドリフトとも呼ばれ、医療用の溶ける糸を髪の生え際やこめかみから首や顎下まで挿入してたるんだ部分をリフトアップします。さらに糸が溶けていく過程で真皮層のコラーゲン生成を促すため、肌のハリや弾力がアップする効果もあります。局所麻酔のみで施術が可能です。

腫れは1週間程度で治り、傷跡は小さいためほとんど残りません。糸が馴染むまでの1〜2か月はつっぱり感や口を開けづらいといった症状があります。

糸リフトの糸は徐々に溶けて体に吸収されていくため、効果は永続的ではありません。1年〜1年半くらいの持続期間です。注入治療や照射治療よりも長いですが、同じように定期的に施術を受けて効果を継続させます。

切開リフトはネックリフトとも呼ばれている施術方法です。耳の後ろや襟足を切開して広頸筋を引っ張り上げてリフトアップします。この際に余った皮膚は切除します。たるみが進んでいる場合に特に効果的です。手術によって固定した位置で広頸筋が癒着するため、効果は半永久的です。

ただし切開リフトはほかの治療よりも侵襲度が高いためダウンタイムが長く、出血や感染などのリスクを回避するために術後の注意点や制限が多く設定されています。

首のシワ治療でよく使用される注入治療

首のシワ治療には照射治療や手術治療などの種類がありますが、体への負担も少なく人気なのが注入治療です。注入するのは下記の製剤や自己成分です。

注入治療について詳しく解説をおこないます。

ヒアルロン酸

保水機能のあるヒアルロン酸を注入すると真皮層でのコラーゲン生成も促し、くぼんだ皮膚をふっくらと膨らませシワを改善します。首の横ジワに効果的です。ヒアルロン酸を注入するとすぐに効果を実感しますが、徐々に吸収されていくため効果は薄れていきます。最大で9か月程度持続します。

ボトックス

ボツリヌス菌のA型ボツリヌス毒素を広頸筋に注入し、筋肉の動きを抑えてシワを減少させます。首の縦ジワに効果を発揮します。ボツリヌス菌と聞くと驚かれる方もいるかもしれませんが、医療用で承認を受けている製剤なので安心してください。ただ胎児や乳児には影響があるため、妊娠中および授乳中の人には使用できません。

効果は約3〜6か月ほど持続します。

コラーゲンブースター

コラーゲンブースターはスキンブースターとも呼ばれています。製剤により成分や作用する機序がさまざまですが、真皮におけるコラーゲンの生成を促して肌に厚みをもたせ、自然なハリと弾力をもたらしシワを改善します。

ヒアルロン酸やボトックスとも併用するとさらに効果的です。

コラーゲンの生成を待つため効果を感じるまでに3週間程度かかり、約6か月〜1年ほど持続します。

脂肪

自分の脂肪細胞を注入して首の横ジワを埋めます。先に自分のお尻や太ももから脂肪細胞を吸引して、すぐに首のシワに注入します。自分の細胞であるため拒否反応はなく定着率は90％程度と高いです。一度定着すれば年単位で効果が持続します。

幹細胞

自分の皮膚から培養した真皮線維芽細胞（しんぴせんいがさいぼう）を首のシワに注入すると、肌内部でコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの成分を生成する細胞が増えシワが改善します。

シワに注入する2か月前に皮膚を採取する必要があります。細胞は保管できるため繰り返しの治療が可能です。

幹細胞の定着率を高めるために初めの4〜6か月ごとの注入が望ましいです。効果を実感するのは3〜6か月くらいしてからですが、2〜3年持続します。

血小板（PRP療法）

自分の血液から血小板を抽出して首のシワに注入します。血小板には組織の修復を促す作用があり、衰えた皮膚の細胞を再生してシワを改善します。

細胞が成長するまでに3か月程度かかるため、効果を感じるのは3〜6か月後です。約5〜10年の効果持続が見込まれます。

首のシワ治療の症例

首のシワに対する注入治療で使用する「ボライト」と「ボトックス」を注入した実際の画像をご覧ください。

横ジワ：ボライト

首の横ジワにヒアルロン酸製剤の「ボライト」を注入した症例です。

ボライトは長期持続型のヒアルロン酸で、厚生労働省をはじめ世界130カ国以上で認可を受けている安全性の高い製剤です。

肌の保水力を高め、真皮におけるコラーゲンの生成を促し弾力を向上させるため、シワを改善できます。首の横ジワに沿って細かく注入し、くぼみを膨らませます。

ヒアルロン酸は徐々に体に吸収されるため効果は薄れていくものの、注射直後から最大9か月も持続するのがメリットです。

副作用
・内出血
・赤み
・痛み
・腫れ
・むくみ
・チンダル現象（浅く注入したところは少し青みがかかって見える）
・アレルギー

縦ジワ：ボトックス

首の縦ジワに、顔の表情ジワを改善するためにも使用される「ボトックス」を注入した症例画像です。

ボトックスはボツリヌス菌のA型ボツリヌス毒素から抽出した成分を使用しています。縦ジワは広頸筋の拘縮が原因となるため、広頸筋にボトックスを注入し筋肉を弛緩させて縦ジワを改善します。

注射後2〜3日で効果が出て、持続期間は最大3〜6か月です。

副作用
・腫れ
・内出血

首のシワ治療後の注意点

美容クリニックで首のシワ治療を受けたあとには、施術部位の安静や安全のために注意すべきポイントがあります。

注入治療、照射治療ともに患部である首を触ったりマッサージしたりしないでください。施術当日の激しい運動、飲酒、長時間の入浴およびサウナといった血行がよくなり肌内部の温度が上がる行為は控えましょう。

ボトックスは胎児に影響を及ぼす可能性があるため、妊娠中や授乳中の人には施術できません。施術時に妊娠していなくても、そのあと2回の生理が終わるまでは避妊する必要があります。

照射治療後は肌が敏感な状態であるため保湿に努め、さらに紫外線に当たらないようにしてください。施術に行くときから帰宅時の準備をしておくとよいでしょう。

などを使用して紫外線から首を守ってください。首が強くこすれるような衣服は避けた方がよいです。

手術治療では皮膚を切開するために出血や傷が開く、感染などのリスクがあり、そのほかの治療よりも注意点や制限が多くなります。施設にもよりますが入浴や洗髪は施術当日〜2日目くらいまでは控え、首から下のシャワーだけとなります。積極的な運動は1週間程度はできません。

首のシワ治療における専門のクリニックの選び方

首のシワといっても横ジワに縦ジワ、ちりめんジワの種類があり、治療法もさまざまです。自分に合った専門のクリニックを選ぶには下記のポイントに注意してください。

実績のある医師がいるクリニック

治療には体に負担の少ないものから手術まであります。シワの状態や肌の状態を見極めて最適な治療法を選択でき、かつその技術も伴っている医師に担当してもらえるクリニックがよいです。医師の紹介欄、SNSなどがあれば症例があるのか、きちんと実績を確認しましょう。

首のシワ治療の実績が多いクリニック

首のシワ治療の実績が多いと、医師が複数在籍するクリニックでも治療のレベルが均一であると判断でき安心して施術を受けられます。
クリニックの公式サイトやSNSを見て症例があるのか、きちんと実績を確認しましょう。

希望する治療方法があるクリニック

首のシワの治療法はさまざまで、治療に使用する製剤や機械もたくさん種類があります。クリニックによっては取り扱っていないものもあるため、公式サイトなどを見て施術可能な内容を確認しておきましょう。

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