リザベンカプセル(一般名:トラニラスト)は、本来は気管支喘息やアレルギー性鼻炎に処方されてきた抗アレルギー薬です。しかし近年では、**ケロイドや肥厚性瘢痕(盛り上がった傷跡)**に対する有効性が注目され、皮膚科や形成外科でも使用されるようになっています。
リザベンには、炎症性サイトカインの放出を抑え、線維芽細胞の働きをコントロールする作用があります。その結果、傷跡の赤み・かゆみ・盛り上がりを抑制する効果が期待できます。
形成外科専門医として臨床経験を重ねてきた中で、ケナコルト注射やテープ治療との併用で良好な結果を得ることも多く、再発予防の補助薬として有用性の高い治療選択肢といえます。
傷跡が赤く盛り上がって平らにならない
ケロイド体質で同じ部位が繰り返し腫れる
手術やピアスなどの傷跡が硬く厚くなっている
ケナコルト注射後の再発を予防したい
傷跡のかゆみやつっぱり感に悩んでいる
コラーゲン産生に関与するTGF-βなどのサイトカインを抑制し、ケロイドや肥厚性瘢痕の進行を抑えます。
アレルギー反応やヒスタミンの放出を抑え、かゆみ・違和感を軽減します。
ケナコルト注射、ステロイドテープ、圧迫療法などと組み合わせることで、治療効果の安定や再発予防が期待できます。
通常:1回100mg(2カプセル)を1日3回、毎食後に服用
治療期間:3〜6ヶ月が目安(症状により延長する場合あり)
ケロイドは再発性が高いため、服薬終了後もフォローアップを行います。
臨床経験上、服用を継続することで赤みやかゆみが徐々に落ち着き、盛り上がりが軟らかくなるケースが多いです。
リザベンは比較的安全な薬ですが、まれに以下の副作用が報告されています。
胃部不快感、食欲不振、軽度の下痢や便秘
倦怠感、眠気、頭痛
発疹やかゆみ(アレルギー反応)
まれに肝機能異常
そのため、定期的な採血や診察での副作用チェックを行いながら継続していきます。
妊娠中・授乳中の方は原則服用できません
他の薬やサプリを使用している方は必ず医師にご相談ください
肝障害の既往がある方は慎重投与が必要です
症状が改善しても自己判断で中止せず、医師の指導のもとで服薬を続けることが大切です。
リザベンカプセル(14日分):4,400円(税込)
服用量や併用治療により価格が変動する場合があります。初回は必ず医師の診察を受けていただきます。
私の臨床経験では、手術後のケロイド体質の患者様にリザベンを内服していただき、半年ほどで赤みや盛り上がりが明らかに軽減したケースがあります。また、ケナコルト注射と併用した患者様では、再発リスクが低下し、かゆみのコントロールが良好になった印象があります。
こうした症例からも、リザベンは「外からの治療+内服」のダブルアプローチとして有効です。
Q1. リザベンはどれくらいで効果が出ますか?
A1. 数週間で赤みやかゆみの改善を感じる方もいますが、3〜6ヶ月の継続服用で安定した効果が期待されます。
Q2. ケナコルト注射と併用できますか?
A2. はい、併用により再発予防効果が高まると考えられます。
Q3. 長期間飲んでも大丈夫ですか?
A3. 定期的な血液検査と医師の診察を受ければ、長期内服も可能です。
Q4. 他の薬と一緒に服用してもいいですか?
A4. 相互作用の可能性があるため、必ず医師にご相談ください。
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