「耳の上の部分が折れ曲がっている」「左右の耳の形が違う」「折れ耳は大人になってからでも治せる?」とお悩みではありませんか。
折れ耳は、耳介の上部が前方や内側に折れ曲がって見える耳の形態的特徴です。生まれつき耳の軟骨の形状に違いがある場合が多く、耳の輪郭や左右差が気になる原因になることがあります。
耳介形成術(折れ耳形成術)は、耳の軟骨や皮膚の状態に応じて耳の形を整える治療です。成人の折れ耳についても、状態によって手術が検討されます。
この記事では、折れ耳の原因、立ち耳との違い、手術方法、ダウンタイム、リスク、費用について解説します。
折れ耳とは、耳介の上部が折れ曲がり、耳の輪郭が通常とは異なって見える状態を指します。耳介は皮膚と軟骨によって形が保たれており、軟骨の形状や発達の違いによってさまざまな耳介変形が生じます。
耳の上部が折れ曲がっている場合でも、その程度や原因は一人ひとり異なります。耳輪が内側に折れ込んでいる場合や、耳介上部の軟骨構造に変形がある場合などが考えられます。
折れ耳は、生まれつき認められることがあります。胎児期の耳介形成過程や出生前後の外力などが関係する場合があり、軟骨の形状や柔軟性によって折れ曲がり方が異なります。
乳児期の耳介軟骨は比較的柔らかく、成長とともに硬さが変化します。乳児期には耳介矯正装具などが検討される場合がありますが、成人では軟骨が硬くなっているため、形態改善には手術が必要となることがあります。
折れ耳は耳介上部の折れ曲がりが特徴であるのに対し、立ち耳は耳全体が頭部から外側に張り出して見える状態です。
耳の変形の種類によって必要な処置が異なるため、診察で耳介軟骨の形状や左右差を確認することが重要です。
折れ耳の程度や耳介軟骨の状態によって、適切な治療方法は異なります。すべての方に手術が必要というわけではなく、希望する仕上がりや治療の負担を踏まえて検討します。
折れ耳形成術では、耳介上部の折れ曲がりの程度や軟骨の形状に応じて、耳の輪郭を整える方法を検討します。
耳介軟骨の形を調整する方法や、軟骨の位置を縫合・固定する方法などが考えられます。変形の程度によっては、皮膚や軟骨の組織を補う処置が必要になる場合もあります。
耳介軟骨の折れ曲がりを確認し、必要に応じて軟骨の形や位置を調整します。軟骨の硬さや変形の程度によって、適切な方法は異なります。
片耳だけに折れ耳がある場合は、反対側の耳とのバランスも考慮します。両耳の場合も、それぞれの耳の形状に応じて治療計画を立てます。
なお、手術によって完全な左右対称や希望どおりの形状を保証することはできません。
耳の形状や軟骨の状態、左右差を確認します。気になる部分や希望する仕上がりについて詳しく伺います。
耳介の状態に応じて手術方法を検討します。麻酔方法、切開位置、傷跡、ダウンタイム、リスク、費用について説明します。
診察で決定した方法により、耳介の形状を調整します。手術時間や麻酔方法は術式によって異なります。
術後は傷の状態や耳の形を確認します。必要に応じて固定や保護を行い、抜糸や通院の時期を案内します。
折れ耳形成術の術後には、腫れ、痛み、内出血、つっぱり感などが生じることがあります。症状の程度や回復期間は手術方法や体質によって異なります。
手術後は耳が腫れたり、内出血が生じたりする場合があります。腫れが落ち着くまでの期間には個人差があります。
術式によっては、耳の形を保つための固定や保護が必要になる場合があります。就寝時に耳へ強い圧力がかからないよう注意が必要です。
洗髪、運動、入浴、イヤホンやヘッドホンの使用再開時期は、手術内容や傷の状態によって異なります。医師の指示に従ってください。
折れ耳形成術は外科手術であるため、一定のリスクがあります。代表的なものは以下のとおりです。
手術の適応やリスクについては、診察時に医師が説明します。
折れ耳形成術の保険適用は、診断や治療目的、機能障害の有無、実施する術式などによって判断されます。
見た目を整えることを主な目的とする場合は、自由診療となることがあります。保険診療の対象となるかどうかは、診察時にご確認ください。

苅部 淳
麹町皮ふ科・形成外科クリニック 理事長
日本形成外科学会 形成外科専門医
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