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美白・美容内服治療薬とはどんなもの?|皮膚科でもらえる薬とその効果について

2023.02.21

美白・美容内服治療薬ってどんな効果があるの?

美白・美容内服薬とは、シミやくすみ、そばかすなどの原因に体の内側からアプローチをかけ、色素沈着を軽減させる効果が期待される内服薬です。

美白・美容内服薬は医薬品にあたるため、市販されている美白や美容へアプローチをうたっているサプリメントや化粧品よりも、高い効果を見込めます。

また、ターンオーバーの促進を期待できる美白・美容内服薬もあるため、シミやくすみ、そばかす以外にもシワやたるみの軽減などを求めている方にもおすすめです。

一部の美白・美容内服薬は、市販での購入も可能になっています。

しかし、正しい用法用量で、効果をしっかりと感じるためにも、できる限りクリニックで内服薬を処方してもらうようにしましょう。

使用を検討している方、どんな効果があるのかがいまいちまだ分からない方に向けて、美白・美容内服薬のメリット・デメリットを解説していきます。

美白・美容内服薬のメリット

美白・美容内服薬のメリットは、直接的な肌負担が少なく、比較的高い美容効果を期待できる治療であるという点です。

内服薬のため、身体の内側からの美白へのアプローチがかけられます。

シミ・くすみの原因であるメラニン色素はメラノサイトで生成されており、メラノサイトは身体の内側に存在します。

メラノサイトへ身体の内側からアプローチができる点が、内服薬の大きなメリットの一つです。

加えて、美容医療と異なる点では、肌に直接触れてダメージを与える心配もないというのも挙げられます。

そのため、もともと肌が弱く、美白になりたいけれど美容医療には手を出せずに悩んでいる方でも内服薬であれば治療ができます。

また、美白・美容内服薬は医薬品にあたります。

医薬品とは、厚生労働省が効果を認めた有効成分が配合されており、治療を目的とした薬で、高い効果が期待されます。

「肌が弱いけれど、できる限り高い効果を得たい」という方におすすめなのが美白・美容内服薬なのです。

美白・美容内服薬のデメリット

対して、美白・美容内服薬のデメリットは、人によって服用が難しい場合があるという点です。

すでに常用の服用している内服薬がある方や、疾患を抱えている方はその内服薬の種類や病状によって治療が難しい場合があります。

美容目的の服用だとしても、あくまでも医薬品であるため、リスクや副作用が生じる可能性があることを念頭においた上で服用を決めるようにしましょう。

また、内服薬の服用を決める際には医師に相談し、問題ないかを確認してから開始することが重要です。

万が一、内服薬での治療を開始して体調に変化が現れた場合には、かかりつけ医にすぐに相談するようにしてください。

また、皮膚科やクリニックなどで処方される美白・美容内服薬は市販品より高い効果は期待できますが、美容医療のような即効性は求められません。

即効性も求めたいという方は、美容医療と並行しての内服薬の使用もおすすめです。

多くの美白・美容内服薬の場合、毎日の服用が必須になるため、日々継続することが重要になります。

習慣になるまでは少し大変かもしれませんが、美白肌を手に入れるためにも根気よく続けていきましょう。

皮膚科でもらえる美白・美容内服治療薬の種類

美白肌を美白・美容内服薬を用いて目指すのであれば、市販ではなくきちんと皮膚科で処方してもらうのがおすすめです。

皮膚科で処方してもらえる美白・美容内服薬には、さまざまな種類があります。

また、その種類によっても期待できる効果や起こりうる副作用は異なります。

今回は処方してもらえる美白・美容内服薬のなかでも、トラネキサム酸・シナール・ハイチオール・ユベラの4種類について紹介します。

ぜひ自身の悩みと照らし合わせて、以下の内服薬での治療を検討してみてください。

トラネキサム酸

代表的な美白・美容内服薬の1つ目は、トラネキサム酸です。

基礎化粧品にも配合されていることがあるので、美容に関心の高い方は耳にしたことがある方も多い内服薬ではないでしょうか。

トラネキサム酸は、皮膚科やクリニックなどの医療機関では別名トランサミンとも呼ばれており、人工的に合成されたアミノ酸の一種です。

内服薬ではジェネリック品も取り扱いがあり、250mgや500mgなど肌状態に合わせて選ぶこともできます。

美白・美容目的で期待できる効果には、抗炎症作用・メラニン生成抑制、シミ・肝斑・ニキビ跡の改善などがあります。

そのため、シミ・そばかす・肝斑・ニキビ跡などの悩みを抱えている方や美白肌になりたい方におすすめの治療薬です。

このような美容効果が期待できる理由は、メラノサイト活性化因子にトラネキサム酸が働きを抑えるような動きをしてくれるためです。

また、副作用には皮膚のかゆみ・食欲不振・吐き気や嘔吐・下痢・胸やけなどが挙げられます。

加えてトラネキサム酸には、血液を固まりやすくする作用があります。

そのため、血栓症の方、妊娠中の方、ピルを常用している方、腎不全の方は服用しないようにしましょう。

ドラッグストアでもトラネキサム酸を配合した治療薬は販売していますが、含有量が異なるため、より高い美白効果を求める場合には皮膚科で内服薬を処方してもらうようにしてくださいね。

シナール

代表的な美白・美容内服薬の2つ目は、シナールです。

シナールは、ビタミンCであるアスコルビン酸にパントテン酸カルシウムを配合した内服薬です。

期待できる美容効果には、シミ・そばかすの予防と改善、コラーゲン生成の促進により肌質の改善、美肌効果などが挙げられます。

そのため、シミやそばかすで悩んでいる方、また、ビタミン不足に陥りやすい方、美白を求めている方には外せない内服薬です。

副作用には、むかつき・吐き気・下痢などが挙げられます。

一時的な症状の場合が多いですが、あまりにも症状が酷い場合には医師に相談してみてください。

トラネキサム酸の内服薬と併用しての服用も、シミ・そばかすの改善を目指し美白肌になりたい方にはおすすめです。

まずは3ヶ月間継続して服用し、効果を感じられなければ違う治療を検討してみましょう。

ハイチオール

代表的な美白・美容内服薬の3つ目は、ハイチオールです。

ハイチオールは、肌の代謝にはたらきかけるL-システインという成分が主の内服薬です。

タンパク質を構成する一種のアミノ酸がL-システインで、健康な皮膚をつくるために欠かせない成分で、美容面でも重要です。

期待できる美容効果には、色素沈着・シミ・そばかす・湿疹・蕁麻疹などの改善、ターンオーバーを正常に促す作用が挙げられます。

そのため、毛穴詰まりやニキビなどに長く悩まされている方にもおすすめの内服薬です。

副作用には、便秘・胃腸の不快感・下痢・発疹・口の渇きなどがあります。

しかしこれらの副作用は、重症化することはほとんど無いとされています。

また、ハイチオールもトラネキサム酸同様にドラッグストアで市販されている内服薬を見かける方も多いのではないでしょうか。

ハイチオールの内服薬も、皮膚科で処方されるものの方が市販のものより有効成分の配合が多いので、きちんと処方してもらうのがおすすめです。

ビタミンCと一緒に摂取すると、より高い効果が期待できるのでぜひ医師に相談してみてください。

美容面以外でも、疲労回復効果や二日酔い改善などの効果もあるので、あると嬉しい美白・美容内服薬ですね。

ユベラ

代表的な美白・美容内服薬の4つ目は、ユベラです。

ユベラはビタミンEを主成分とし、トコフェロール酢酸エステルという有効成分を含んでいます。

シミやそばかす、肝斑など色素沈着の改善・ターンオーバー促進による美白・美肌効果が期待できる内服薬です。

そのため、色素沈着で悩んでいる方は、医師の診断のもとでぜひ服用してみてください。

抗酸化作用もあるので、シミができにくくなる効果も期待できる内服薬です。

副作用には、むかつき・下痢・口の渇き・軽度の腹痛・便秘・発疹などが挙げられます。

加えて、ユベラの主成分であるビタミンEは脂溶性ビタミンなので、長期服用すると蓄積の恐れがあるため、必ず皮膚科で処方してもらうようにしましょう。

用法用量を守るようにしてくださいね。

また、美容効果以外にも血行促進効果もあるとされており、肩こりや冷え性で悩んでいる方にもおすすめの内服薬です。

知っておきたいQ&A

美白・美容内服薬を服用し始める前に、知っておきたいポイントをQ&A形式で解説します。
肌のくすみの原因も合わせて解説しているので、美白になりたい方は要チェックです。
より効果的に内服薬で治療をできるように、ぜひ参考にしてみてください。

  • Q:基本の飲み方は?
    A:美白・美容内服薬は、種類によって服用方法が異なる場合がありますが、1回1〜2錠を1日2〜3回の服用が一般的とされています。皮膚科で内服薬が処方される際には、服用方法や注意点も説明を受けるので、用法用量を守って服用するようにしてください。美白・美容内服薬は、毎日の服用の継続が重要です。肌のターンオーバーを正常に戻すにも、効果を感じるまで期間を要しますが、ぜひ根気よく続けていきましょう。
  • Q:なぜ肌がくすんで見えるの?
    A:そもそも、なぜ歳を重ねるとより肌がくすんで黒っぽく見えるのでしょうか。美白・美容内服薬での改善も重要ですが、原因を知り、服用とあわせて治療していくことも大切です。肌がくすむ原因には大きく分けて、血行不良・角質肥厚・肝斑・乾燥の4つがあるので、簡単にそれぞれ紹介していきます。内服薬の服用によるアプローチ方法以外にも紹介していきます。

角質肥厚

角質肥厚とは、肌のターンオーバーが乱れ、古い不要な角質が肌表面に残ることで皮膚に厚みが増した状態をさします。

不要な角質が残ると、肌がごわついたり、くすんだりしてしまい、さらに外部刺激にも弱くなってしまいます。

角質肥厚が起こる主な原因は、加齢や疲れ、食生活の乱れなどです。

内服薬を服用することで、ターンオーバーを正常に戻す効果が期待できます。

食生活を見直す、疲れを取るために規則正しく睡眠を取るなどの生活習慣の改善も肌状態に良い影響をもたらすので、まずは生活の見直しもおすすめです。

シミ・そばかす

シミ・そばかすは、肌に出る褐色の斑点状のものをさします。

シミの原因には、紫外線や炎症などさまざまな種類があり、その種類によって色や大きさが異なります。

歳を重ねるごとにシミが濃くなり、気になりやすくなるので、早めに予防として内服薬の服用も検討してみてください。

また、そばかすは頰にできやすく遺伝性であるものが多いですが、紫外線が原因にも挙げられます。

シミ・そばかすはターンオーバーが遅れるにつれ、改善しづらくなるので、早めの内服薬治療を始めるのがおすすめです。

血行不良

血行不良が原因で起こる肌のくすみもあります。

血液循環が悪くなることで、顔から赤みが薄れてしまい、血色が悪くくすんで見えやすくなります。

角質肥厚の原因と同様に生活習慣の乱れが挙げられるので、生活習慣の見直しを行いましょう。

血行を良くする効果が期待できる内服薬もあるので、血色が悪く悩んでいる方におすすめです。

乾燥

乾燥すると、肌のキメが乱れ、影を生み出し肌が全体的にくすんで見えてしまいます。

肌をくすませて見せるだけでなく、乾燥はターンオーバーが乱れる原因にもなります。

また、乾燥している肌は紫外線のダメージも受けやすくなるとされているので、日々の保湿が重要です。

ターンオーバーを正常に戻す効果が、内服薬には期待できます。

保湿をきちんと行えているか、現在使用しているスキンケアの見直しも行うようにしましょう。

  • Q:保険適用はされないの?
    A:美白・美容内服薬での治療が美容目的の場合、保険適用されません。保険適用されるには、疾患の治療であることが前提になるため、美容目的だと内服薬は保険適用外になってしまいます。しかし、数千円で継続できるので、ぜひシミ・そばかすに悩みを抱えている方や、美白肌を目指したい方は内服薬の服用を試してみてください。

まとめ

美白・美容内服治療薬に期待できる効果と、皮膚科で処方してもらえる内服薬について詳しく解説してきました。

即効性を感じるのは難しいものの、内服薬の用法用量をしっかり守って継続することで効果が期待できますよ。

肌にお悩みを抱えている方・美白肌を目指している方は、まずは皮膚科に相談して、内服薬を処方してもらうのがおすすめです。

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