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幹細胞培養上清液(エクソソーム)とは?/効果やダーマペンとの組み合わせ治療について
2023.01.20
幹細胞培養上清液に対して以下のようなお悩みはありませんか。
「幹細胞培養上清液について知りたい」
「幹細胞培養上清液はどんな効果があるの?」
「ダーマペンなどの組み合わせ治療のメリットって何?」
幹細胞培養上清液とは、ヒトの体内に存在する幹細胞を培養して作られた上澄液のことです。
組織や細胞の回復を促し、美容、健康効果にも期待できます。
本記事では、幹細胞培養上清液についてや効果に加えて、他の再生医療との違い、ダーマペンなどとの組み合わせ治療のメリットについて解説しています。
今回の記事を読んで、幹細胞培養上清液に興味をもち、自信のある肌を一緒に手に入れてみませんか。
幹細胞培養上清液を検討している方、幹細胞培養上清液に興味を持っている方はぜひ、今回の記事を参考にしてみてください。
幹細胞培養上清液(エクソソーム療法)とは
幹細胞培養上清液とは、ヒトの体の中に存在する臍帯・歯髄・骨髄・脂肪など間葉系幹細胞と分類される幹細胞を培養した液体から、幹細胞を取り出し、滅菌などの処理を行った上澄液のことです。
治療方法は、注射や点滴などで体内に幹細胞培養上清液を注入して行います。
幹細胞培養上清液は、美容分野での再生医療として使われているケースが多いです。
また、幹細胞培養上清液は細胞が一切含まれていないため、幹細胞培養上清注入療法による副作用の心配はほとんどありません。
体内にある幹細胞培養上清液が、組織や細胞に浸透することで、美容効果、健康効果に期待できます。
成長因子の働き
幹細胞培養上清液には6つの成長因子が存在します。
・bFGF
・EGF
・PDGF
・IGF-1
・VEGF
・TGF-α
幹細胞培養上清液ではたらく成長因子は、体内の損傷を受けた組織や細胞の機能回復に欠かせない重要な役割です。
他にも、老化などで衰えた細胞の回復を促す作用やシミ、シワなどの美容効果にも期待できます。
幹細胞培養上清液ではたらく成長因子の特徴は次の表のとおりです。
bFGF | ・コラーゲンを分泌する繊維芽細胞の増殖を増進 ・組織修復・神経保護作用 ・血管新生の促進 |
EGF | ・しわの改善・予防 ・肌をなめらかにする ・健康的な肌の色に導く ・傷口の回復を早める |
PDGF | ・創傷治癒効果 ・コラーゲン合成を促進 ・育毛促進効果 |
IGF-1 | ・コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生を促進 ・脂肪燃焼効果 ・髪の毛を強くする効果 |
VEGF | ・しわの改善・予防 ・毛根に栄養を運び、発毛を促す ・肌つや改善効果 |
TGF-α | ・コラーゲン・エラスチンを強化し、肌に弾力を与える ・肌の成長、傷の治癒を促進 ・しわの改善・予防 |
再生医療にも使われる成長因子の技術は、美容分野でも注目されています。
現在、幹細胞上清液は美容医療の施術で取り入れられているところがほとんどです。
種類
幹細胞培養上清液は、幹細胞を採取する場所によって、機能成分の種類が異なります。
幹細胞培養上清液の主な種類は、次の4つです。
・脂肪由来
・歯髄由来
・臍帯由来
・骨髄由来
4つの種類は、それぞれ特徴が異なります。
当院では患者様の症状や目的に合わせて、各由来の種類を使い分けて施術を行うことが可能です。
脂肪由来 | ・ヒトの脂肪組織中に含まれる体性幹細胞。 ・治療の多くは、脂肪吸引によって抽出された脂肪を使用する。 |
歯髄由来 | ・ヒトの歯の中心にある神経部分から採取した幹細胞の培養上清液。 ・硬いエナメル質や象牙質に囲まれた組織の中心部にあるため、がん細胞の侵入など外部からの影響を受けにくい。 ・質の高い幹細胞を含んでいる。 |
臍帯由来 | ・出産時に赤ちゃんと母体をつなぐ臍帯血から採取した幹細胞。 ・赤ちゃんに必要な栄養素が多く含まれている反面、若い細胞が多く、移植後の定着力が遅い。 ・機能障害や白血病など血液疾患治療で使われることが多い。 |
骨髄由来 | ・ヒトの骨髄から採取された幹細胞。 ・脊髄損傷に伴う、神経症候や機能障害の改善、血液疾患治療で使用されるケースがほとんど。 |
幹細胞培養上清液(エクソソーム)で期待される効果と持続期間
幹細胞培養上清液の効果と持続期間について解説します。
効果
美容効果(皮膚再生・シワ・たるみ・肌質改善)
幹細胞培養上清液はシワやたるみ、肌の弾力を良くする効果があります。他にも、肌のターンオーバーを促し、傷の治癒を早めて緩和させる効果も。
幹細胞培養上清液を点滴で身体の隅々まで浸透させることで、全身の若返りにも期待できます。
薄毛・AGA・発毛効果
幹細胞培養上清液には、発毛や育毛の効果を持つ成長因子があります。
PDGF、IGF−1は発毛や育毛の手助けをするのに欠かせない存在です。
発毛や育毛効果を得たい場合、幹細胞培養上清液を頭皮に直接注入することで、毛母細胞が活性化するため、薄毛、抜け毛の改善になります。
頭皮に幹細胞培養上清液を注入する方法は、注射器のほか、MESOJETと呼ばれる注射器を利用しない専用医療機器を使って治療することです。
ED・動脈硬化の改善
幹細胞培養上清液が持つ血管再生作用のはたらきで、EDや動脈硬化の改善効果が期待できます。
EDは、陰茎の海綿体に血液が流れ込む血管的要因や神経的要因、心理的要因が重なって起こると言われています。
幹細胞培養上清液には、陰茎海綿体の内皮細胞を再生する作用があるため、EDへの効果が期待されるのです。
血管が損傷した部分の炎症抑制、修復促進、血管壁細胞の血管が狭くなるのを緩やかにすることで、動脈硬化の改善の効果が膨らみます。
様々な症状・障害の改善
幹細胞培養上清液は、病気や障害など様々な症状の改善効果や、健康を保つ効果が期待できます。
幹細胞培養上清液で改善効果を得ることができる症状は次のとおりです。
・肝機能障害
・腎機能障害
・心血管障害
・呼吸器障害
・糖尿病の合併症
・記憶障害
・睡眠障害
・慢性炎症
・抗うつ、不安
・認知症
など
改善効果がある症状についてより詳しく知りたい方は、医師に相談するといいでしょう。
エクソソームによる細胞の活性化
幹細胞培養上清液はエクソソームという物質が含まれています。
エクソソームとは、体内のあらゆる細胞から放出されるカプセル状の物質のことです。
別名、細胞外小胞と言われています。
エクソソームの成分には、非常に多くのタンパク質・脂質・RNAなどの分子が含まれています。
エクソソームを取り入れることで、体幹細胞がはたらいて、弱った細胞の回復の効果も高いです。
効果を実感する期間と持続期間
幹細胞培養上清液の効果を実感できる期間は、個人差はありますが、早い場合は投与後2〜3週間程で効果を得られます。
幹細胞培養上清液は、1回の施術でも十分に効果を発揮できます。
高い効果を長く続けたい場合は、2回からの施術が必要です。
施術回数については、医師とよく相談して決めてください。
幹細胞培養上清液(エクソソーム)と他施術の違い
幹細胞培養上清液の他の再生医療は次のとおりです。
・幹細胞治療
・PRP療法
それぞれ効果や特徴が違うので、幹細胞培養上清液との違いについて解説します。
幹細胞治療との違い
幹細胞培養上清液と幹細胞治療の大きな違いは、幹細胞を含むか含まないかです。
幹細胞培養上清液と幹細胞治療を比較すると次のとおりになります。
幹細胞培養上清液 | 幹細胞治療 |
幹細胞を培養した培養上清液を投与する治療方法 | 培養液で培養した自身の幹細胞そのものを投与する治療方法 |
幹細胞そのものは使用しない | 幹細胞そのものを使用する |
すぐに治療が可能 | 幹細胞採取手術や細胞培養、事前検査などが必要なため、すぐに治療は難しい |
費用も抑えることができる | 費用は高い |
他にも、幹細胞培養上清液はアレルギー反応になるリスクが少ないことも嬉しいメリットです。
表で比較すると、幹細胞治療は治療に必要な幹細胞を採取、検査するための過程が必要となるので費用面が高くなります。
また、すぐに治療を受けることができないため、急ぎの方や時間がない方は幹細胞培養上清液の治療がおすすめです。
PRP療法との違い
PRP療法とは、採取した自身の血液から抽出した多血小板血漿(PRP)を注射する療法のことです。
PRP療法は、傷んだ組織の修復や関節炎の症状の緩和促進など傷口や様々な症状の回復を早める効果があります。
他にも、顔全体の美容効果に期待できます。
美容領域だけでなく、形成外科領域、整形外科領域など多くの分野で活躍できる治療法です。
幹細胞培養上清液とPRP療法の違いは、効果の持続期間と組織を修復する仕組みになります。
幹細胞培養上清液とPRP療法の違いは次のとおりです。
幹細胞培養上清液 | PRP療法 | |
組織を修復する仕組み | 幹細胞が組織修復の中心的役割を担っているため、直接的な修復が可能 | 血小板の中に含まれるPDGFなどが、修復を担当する細胞を集めて行う間接的な修復 |
サイトカインなどの合成の有無 | 継続的にサイトカインなどを合成できる | 核を持たない細胞のため、サイトカインなどを合成すること難しい |
効果の持続期間 | 長期間(1年〜) | 短期間(6ヶ月〜12ヶ月) |
似た作用を持つ幹細胞培養上清液とPRP療法ですが、メカニズム間で担当する箇所によって、作用に差があらわれます。
より効果を高めたい場合は、直接的な修復ができる幹細胞培養上清液がおすすめです。
他の再生医療について知りたい方は、医師や看護師に聞いてみるといいでしょう。
幹細胞培養上清液(エクソソーム)と組み合わせて効果的な施術
幹細胞培養上清液はダーマペンやエレクトロポレーションと併用して使うことで、効果を発揮しやすくなります。
ダーマペン、エレクトロポレーションとそれぞれの組み合わせる効果について解説しますので参考にしてください。
ダーマペン
ダーマペンは極細針を使って肌を傷つけて、創傷治癒作用によって若々しい肌を取り戻す治療法です。
ダーマペンの針で肌に微細な穴をあけることで、幹細胞培養上清液が肌全体に浸透しやすくなります。
幹細胞培養上清液とダーマペンを組み合わせることによって、各種成長因子のはたらきで美肌、エイジングケア効果を得られやすくなります。
エレクトロポレーション
エレクトロポレーションは特殊な電気の力で一時的に細胞膜に隙間を作り、美容液を通りやすくし、肌の深層部まで美容液の有効成分を浸透させる施術です。
幹細胞培養上清液と組み合わせることで、肌の潤いやハリツヤなどの美容効果に期待できます。
幹細胞培養上清液(エクソソーム)のリスクと注意点
幹細胞培養上清液は個人差はありますが、副作用やリスクが少ない施術です。
しかし、一概には言い切れませんので、気になる症状が出ましたら直ちに医師に相談することをお勧めします。
幹細胞培養上清液で起こり得る副作用、リスクと合わせて、注意点についても解説します。
副作用・リスク
前述したとおり、幹細胞培養上清液は副作用やリスクが少ない治療法です。
人によって、アレルギー症状が起きたり、体調によって副反応が出る可能性があります。
アレルギー反応については、過去に幹細胞培養上清液を受けて、アレルギー反応があった方やアレルギー持ちで心配な方は、カウンセリング時に必ず医師に相談してください。
場合によっては幹細胞培養上清液の施術を受けられない可能性もあります。
アレルギー反応の他にも、体調面で副反応が起こる可能性があります。
施術中や後に気分が悪くなった場合は、遠慮せずに近くの看護師か医師に伝えてください。
すぐに対応し、副反応やリスクの悪化を防ぐことができます。
稀に患部の痛み、熱感、腫れの症状が起きることがあります。
副反応の症状が起きた場合、1週間程度で治るのがほとんどです。
万が一、1ヶ月経っても症状が治らない場合は、医師に相談しましょう。
注意点
幹細胞培養上清液をする上で注意点があります。
注意点は次のとおりです。
・献血ができなくなる
・施術を受けられない人もいる
献血ができなくなる
幹細胞培養上清液を一度受けると献血はできなくなります。
幹細胞培養上清液はヒト由来のものです。
厳密な検査で安全性が確認されたものを使って治療を行いますが、検査しきれない未知のウイルス感染の可能性も0とは言い切れません。
過去に幹細胞培養上清液の施術を受けた経験がある方は、献血を受けられなくなるので注意しましょう。
施術を受けられない人もいる
幹細胞培養上清液には受けられる人の制限があります。
幹細胞培養上清液を受けられない人は次のとおりです。
・妊娠中の方
・妊活中の方
・がん治療中の方
幹細胞培養上清液を受けたい場合は、施術を受けることができるかしっかりと確認して受けるようにしましょう。
幹細胞培養上清液(エクソソーム)がおすすめな方
幹細胞培養上清液は体内の細胞の深いところまで浸透し、成長因子がはたらくため、美容や健康の効果に期待できます。
幹細胞培養上清液をおすすめな方を紹介します。
・シミやしわを改善したい
・いつまでも若々しくいたい
・体の不調を回復させたい
・関節の痛みを緩和したい
・薄毛や抜け毛を改善したい
・アレルギー体質を改善したい
幹細胞培養上清液(エクソソーム)の施術の流れ
幹細胞上清液の施術の流れを説明します。
最初に医師とのカウンセリングや診察を受けます。
カウンセリング時に、気になる点や質問事項がありましたら、相談して医師と共有しておきましょう。
診察が終わりましたら、治療室に移り、幹細胞培養上清液を投与します。
点滴での施術の場合、血糖値の測定をしてから幹細胞培養上清液を体内へ入れ込みます。
局所麻酔を受ける場合、気になる箇所に直接注射を打ちます。
治療時間の目安は、点滴で1時間程度、注射の場合は15分程度で終わります。
アフターケア
幹細胞培養上清液は、特別なケアは必要ありません。
注意点として、AGA治療の場合は注射後6時間は洗髪するのを控えてください。
頭皮に注射を打つため、施術後すぐに洗髪をしてしまうと、投与した幹細胞上清液が細胞に行き通りにくくなります。
また、頭皮に赤みや痒みなどの副作用が起こりやすくなるので注意しましょう。
通院する間隔
幹細胞培養上清液の治療する間隔は、2週間〜1ヶ月のペースで、5回程度を目安に受けていくといいでしょう。
点滴やED治療のほとんどが1回で完了します。
美容、頭髪治療の場合、個人差によって数週間〜2、3ヶ月程度かかるケースが多いです。
理由は、成長因子のはたらきによって効果の実感が異なるからです。
幹細胞培養上清液は個人差によって、1回の施術でも十分に効果を得られますが、より効果を高めたい場合は、定期的に通うといいでしょう。
料金・メニュー
当院で行っている幹細胞培養上清液の料金と施術内容です。
再生医療・免疫療法 | |
幹細胞水光注射(全顔) | 1回 110,000円(税込) |
幹細胞培養上清注入療法(全頭皮) | 1回 110,000円(税込) |
幹細胞培養上清注入療法(陰茎部) | 長期間(1年〜) |
幹細胞培養上清注入療法(局所注射) | 1cc 110,000円(税込) |
幹細胞培養上清注入療法(点滴) | 35ml 1,045,000円(税込) |
まとめ
幹細胞培養上清液は、体内の幹細胞を培養して作られた上澄液のことです。
幹細胞培養上清液を身体の中の細部まで浸透させることで、美容効果や健康効果に注目を浴びています。
他にも、薄毛・抜け毛・AGA治療にも効果的です。
幹細胞培養上清液は、ダーマペンやエレクトロポレーションと組み合わせることで、エイジングケアや美容効果をより高められます。
いつまでも若々しくいたい、アレルギー体質を改善したいなど、健康や美容にお悩みの方はぜひ、幹細胞培養上清液を検討してみてください。
幹細胞培養上清液について詳しく知りたいという方は、お気軽にご相談ください。
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