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モントゴメリー腺除去とは

2022.12.23

モントゴメリー腺除去とは

モントゴメリー腺除去は、乳輪の周りのブツブツを取り除き、きれいにする施術です。
乳輪の周りにある、ニキビやイボのような小さなブツブツは、モントゴメリー腺という皮脂腺が大きく発達したもの。
数や大きさは個人差によって違いますが、性別を問わず誰にでもあります。
しかし、大きく発達していたり数多く発達していたりすると、気になる人や、コンプレックスになる人も。
その悩みを解消するのが、モントゴメリー腺除去です。

モントゴメリー腺とは

モントゴメリー腺の役割

1.皮脂を分泌して乾燥から守る
モントゴメリー腺は、乳輪にある皮脂腺で、皮脂を分泌します。
乳頭や乳輪の周りの皮膚は薄く、乾燥すると傷がついて出血したり、女性は授乳できなくなったりするからです。
また、乳輪や乳頭はメラニンが多く、紫外線による影響を受けやすい場所。
モントゴメリー腺は皮脂を分泌して、乳頭や乳輪に薄い膜をはり、乾燥や紫外線などから守ってくれます。

2.赤ちゃんに吸い口を教える
モントゴメリー腺は、皮脂のほかにフェロモン(匂い)を出す働きもあります。
生まれて間もない赤ちゃんは、はっきりと目が見えていません。
そこで、モントゴメリー腺から匂いを出し、赤ちゃんに母乳が出る場所を教えているのです。
そのため、妊娠中から産後にかけて特に匂いを出します。

モントゴメリー腺が大きく発達する原因

乾燥
肌が乾燥している、肌が乾燥しやすい人は、モントゴメリー腺が大きく発達しやすいです。
モントゴメリー腺は、乾燥から乳頭や乳輪を守るために皮脂を分泌します。
しかし、肌が乾燥しやすい人や乾燥している人の場合、水分を体に閉じ込めようと、皮脂を多く分泌。
皮脂の分泌がしやすいように、モントゴメリー腺が発達するので、ブツブツが目立ってしまいます。

妊娠・授乳
妊娠中、または授乳中の女性も、モントゴメリー腺が大きく発達します。
フェロモンを多く出して、赤ちゃんに母乳の吸い口がどこか、わかりやすくさせるためです。
妊娠でバストのサイズが大きくなるにつれて、モントゴメリー腺も大きく発達。
小さく目立たなかったブツブツが大きくなりますが、病気ではないので、おなかの赤ちゃんにも特に影響はありません。

強い刺激を与える
強い刺激を与えることも、モントゴメリー腺にはよくありません。
デリケートゾーンもそうですが、乳頭や乳輪は皮膚が薄い場所。
入浴時に強い力で体を洗ったり、洗浄力の強いせっけんやボディーソープで洗ったりするのはNGです。
また、保湿のために、肌に合わないクリームや、ボディーローションを使用したりするのもやめましょう。

下着の摩擦
胸を覆うブラジャーは、毎日、長時間身につけるもの。
きつく胸を締め付けるようなブラジャーは、動くたびに、乳頭や乳輪をこすってしまいます。
1回1回ごとの刺激は弱くても、長時間、長期間身につけることで、モントゴメリー腺は発達します。
きつすぎる下着は処分して、自分に合った物を着用しましょう。

つぶす
ブツブツが気になって、ニキビのようにつぶしてしまう人がいます。
しかし、つぶしたところから菌が入って炎症を起こし、モントゴメリー腺が大きくなったり、痛みを感じたりする場合も。
ブツブツが気になっても、ニキビのようにつぶさないでください。

皮脂つまり
保湿をしたり、ちょうど良いサイズの下着を身につけたりしても、大きくなってしまう場合があります。
皮脂が出る穴が、ごみや老廃物などで詰まって、排出されなくなるからです。
排出されずに残った皮脂は、肌を守る常在菌のエサ。
増えた菌から肌を保護する皮脂を守るために、炎症を起こし、ブツブツが大きくなります。

モントゴメリー腺が発達して起こる症状

ブツブツが目立つ
モントゴメリー腺が発達して真っ先に挙げられる症状は、ブツブツが目立つことです。
大きさや数は個人差によりますが、公衆浴場や学校生活で、人と比べて気になってしまう人もいます。
発達しても悪いものではありませんが、気になる人はクリニックに相談してみてください。

かゆみ
乾燥や下着のこすれが原因で、かゆみが発生する人もいます。
乳輪や乳頭の皮膚は薄いので、かくと傷ができ、出血してしまう人も。
ボディーローションやクリーム、化粧水や乳液などで保湿をして、乾燥やかゆみ対策をしてください。
かゆみがひどいときは、薬を処方してもらうことをおすすめします。

痛み
授乳中の女性で特に多いのが、痛みの症状です。
その場合、モントゴメリー腺が菌に感染して、炎症を起こしている可能性が。
乳腺炎という炎症の一種で、ひどくなると熱や寒気などの症状も表れます。
痛みを感じた場合は、授乳中の女性でなくとも、なるべく早くクリニックに相談してください。

分泌物が出る
モントゴメリー腺を押すと、ニキビをつぶしたときのように、白から黄色の分泌物が出る人もいます。
分泌物は、皮脂や老廃物がたまったもので、母乳や病気ではありません。
しかし、押さなくても分泌物で下着にシミができたり、軽く触れるだけで分泌物が出たりする場合もあります。
その場合は、ほかの病気の可能性もあるので、クリニックに相談してください。

当院のモントゴメリー腺除去

当院のモントゴメリー腺除去は、電気メスを使用した切除手術です。
電気メスは、血管を焼いて止血しながら切るので、出血が少ないのが特徴。
大きさに関係なく除去でき、傷痕も小さく目立ちません。
痛みにも配慮し、実績のある医師が美しく仕上げます。

施術のこだわり

1.麻酔のW使いで痛みへの配慮
当院では、2種類の麻酔を使用し、痛みに配慮しています。
①塗るタイプの麻酔で、全体の感覚をマヒ
②注射で皮下に麻酔薬を浸透
麻酔のW使いで、痛みを最小限に抑えているので、痛みが弱い人でも手術を受けられます。

2マイクロサージャリー技術と電気メスで傷痕への配慮
モントゴメリー腺のブツブツを除去しても、傷痕が目立ってしまっては、美しくありません。
手術では、先が針状の電気メスや非常に小さいピンセット、ハサミなどを使用します。
顕微鏡を使用したマイクロサージャリー技術を駆使し、切開を最小限にするので、術後の傷痕はほぼ目立ちません。
また、細い血管や神経なども良く見えるので、余計な組織を傷つけず、安全性が高い手術です。

3.経験豊富な形成外科専門医による手術
手術を行うのは、当院の形成外科専門医です。
血管をつなげたまま皮膚や脂肪を移動させる乳房再建手術や、乳輪や乳頭のさまざまな手術を数多くこなしてきた実績があります。
経験が豊富で実力のある医師が担当しますので、ご安心ください。

こんな人におすすめ

・乳輪のブツブツが、ほかの人と比べて多いと思う方
・乳輪のブツブツが、大きいのではないかと不安に思う方
・乳輪のブツブツで、大きく目立つものがある方
・乳輪のブツブツに、痛みやかゆみの症状がある方
・大きさに関係なく、ブツブツがない、きれいな乳輪になりたい方

受けられない人・注意が必要な人

・麻酔や薬にアレルギーがある方
・出血性疾患の方
・妊娠している、妊娠の心当たりがある、または、授乳中の方
・その他、病気にかかっている、または、かかった経験があり、薬を服用中の方

※上記に当てはまる方や不安な方は、電話やLINE@相談、または、カウンセリング時に、手術を受けられるかどうか、医師に相談してみてください。

リスク

【感染症】
副作用として、熱や痛み、腫れなどが起こる場合もありますが、熱や痛みは1~3日、腫れは2週間程度で症状が治まります。
しかし、熱が下がらない、痛みや腫れがひどい場合は、感染症の可能性がありますので、早急にクリニックに相談してください。

【血種】
血種は、手術時に血管が切れて血がたまり、かたまりになったものです。
そのまま放置すると、痛みや感染症を起こすことも。
手術した場所が、青か紫色に変色し何日も消えず、痛みもある場合は、クリニックに相談してください。

施術の流れ

手術前

1.カウンセリングの予約申し込み・相談
当院のカウンセリングは予約制のため、まずは、電話やLINE@でお話をお伺いします。
予約は混み合うことが多いので、ご了承ください。
症状の度合いや、ご都合の良い日など、細かく伝えていただけると助かります。

2.カウンセリング
事前にお伺いした相談内容と、当日記入していただいた問診表をもとに、ドクターカウンセリングを行います。
経験が豊富で実力のある医師が、患者様のお悩みをお伺いし、その人に合わせた施術方法を提案します。

3.申し込み
カウンセリング時の相談に納得がいき、手術を決定したあとは、専門のカウンセラーと、料金や手術の予定日などの取り決めを行います。
※当院では、時間にゆとりをもって手術を受けていただくために、手術日は後日となります。
また、医師に聞き忘れたことや、不安なことがあれば、ご相談ください。

手術当日

※手術当日は、胸周りに余裕がある服や下着で、お越しください。
※前日の飲酒は控えてください。

4.術前カウンセリング
手術前に再度、ドクターカウンセリングを行います。
その日の体調や、手術に不安などがあればお伝えください。
問題がなければ、手術の最終的な打ち合わせを行います。

5.麻酔
麻酔を全面に塗布したあと、注射で皮下にも注入し、浸透させます。
麻酔が効いて痛みがなくなり次第、手術を行います。

6.手術
マイクロサージャリー技術と、焼きながら切る電気メスの併用で、切開や出血が最小限ですみ、術後のダウンタイムが軽減します。
手術時間は10分ほどです。
施術室は、衛生管理や安全面に細心の注意を払っております。

7.手術終了
手術後は、リカバリー室でゆっくりと体を休めていただきます。
帰りの際は、痛み止めを処方しますので服用してください。
腫れや熱感などの副作用がでますが、数日で治まります。
しかし、治まらない、または、ひどい場合は、クリニックにご連絡ください。

手術後

8.抜糸
手術後1週間経過したのちに、抜糸を行います。
ご都合の良い日をご相談ください。
また、抜糸後まで、激しい運動や飲酒・喫煙を避け、なるべく安静に過ごしてください。

9.アフターケア
術後経過の検診は、状態が安定するまで、ドクターがしっかりと確認します。
術後の悩みや、ダウンタイムの過ごし方など、なんでも気軽にご相談ください。
電話やメールでのご相談も承っております。

概要やリスク

麻酔 局所麻酔
所要時間 約1時間
洗顔・メイク 制限はありませんが、術後3日は、洗顔時に患部を濡らさないでください。
シャワー 3日後から可能
入浴 1週間後から可能
運動 3週間後から可能
飲酒・喫煙 1週間後から可能
入院 なし
通院回数 手術前(カウンセリング)1回(0回)
手術後 2〜3回
副作用 【腫れや内出血】
2週間程度で治まります。
【痛み・だるさ・発熱・むくみ】
1〜3日程度で治まります。
(痛み止めを処方するので、ご安心ください)
【傷痕】
乳輪と乳頭周りに少々残りますが、乳輪や乳頭と同化して目立ちません。
時間の経過とともに、わからなくなります。
【感覚の鈍さ、しびれ】
3カ月~12カ月で治まります。
ダウンタイム 女性は、きついブラジャーを身につけて、患部を圧迫しないでください。
なるべくゆとりがある服の着用をおすすめします。
乳頭や乳輪の保湿は、抜糸後の経過確認の通院が終わってから、行ってください。

料金表

モントゴメリー腺除去
110,000円

よくある質問

  • Q:未成年でも手術を受けられますか?
    A:可能です。
    しかし、親権者の同意が必要になります。
    同意書は当院にて用意しておりますが、FAXや郵送でもお送りできます。
  • Q:男性ですが、手術を受けられますか?
    A:大丈夫です。
    モントゴメリー腺は男女ともにあり、さまざまな原因で発達します。
    そのため、除去手術は男性でも受けられます。
  • Q:手術を受けたあとに、再発することはありますか?
    A:あります。
    少ないですが、摩擦や乾燥、妊娠などが原因で再発することも、ゼロではありません。
    また、手術したときは小さかった場所が、大きくなることもあります。
  • Q:感覚が鈍くなるって本当ですか?
    A:本当です。
    手術後に、感覚が鈍ることはあります。
    しかし、傷の回復のように、半年から1年ぐらいで徐々に戻ってくるので、安心してください。
  • Q:妊娠中ですが、手術を受けられますか?
    A:難しいです。
    当院のモントゴメリー腺除去手術は、麻酔を使用します。
    妊娠時期によっては、おなかの赤ちゃんに影響がでる可能性も、ゼロではありません。
    授乳後の手術をおすすめしますが、かゆみや痛みがある場合は、クリニックで相談してみてください。
  • Q:仕事はどれぐらいからできますか?
    A:事務仕事など、体を動かさない仕事であれば、翌日から可能です。
    体を多く動かす仕事であれば、数日の休みをとるか、長期休暇のタイミングで手術の日程を組むことをおすすめします。
  • Q:モントゴメリー腺の大きくなったブツブツを放置しておくと、病気になりますか?
    A:なりません。
    モントゴメリー腺は、発達しても病気の原因にはなりません。
    しかし、痛みがある場合は、炎症などを起こしている可能性もあるので、クリニックに相談してください。

 

苅部 淳Karibe Jun理事長

苅部 淳 日本形成外科学会形成外科専門医
略 歴
順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
福島県立医大付属病院 形成外科
寿泉堂総合病院 形成外科
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
東京大学附属病院 精神科
専 門
日本形成外科学会形成外科専門医
日本抗加齢学会専門医
日本医師会認定産業医
専門分野
形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。


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