糖質の過剰摂取・ストレス・アルコール・喫煙・カフェインなどが原因で食後に高血糖になると、血糖を下げるために膵臓からインスリンが過剰に分泌され、血糖が下がりすぎてしまう病気です。
食後に眠気や倦怠感を感じる方は機能性低血糖症の可能性があります。
機能性低血糖症の症状はとても多様です。
思考力の低下や記憶力の低下も多く見られる症状の一つです。
機能性低血糖症の背景には、糖質の過剰摂取、食物繊維の不足による腸内環境の悪化などが原因と考えられています。
白米、白いパン、麺類、甘いお菓子、清涼飲料水などの精製された糖質は吸収が早いため、急速に血糖値が上がります。
すると、血糖値を下げるためにインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が急激に下がります。このとき、眠気や集中力の低下、疲労感、頭痛、手の震えなどの症状が起こります。
そして、今度は下がった血糖値を上げるために血糖値を上げるホルモンであるアドレナリンやノルアドレナリンが分泌され、イライラ、恐怖感、不安感、抑うつ感などが起こり、人によっては攻撃的になることもあります。
このとき、ストレスを感じストレス解消のために甘い物を食べたり、甘い飲み物を飲んだりすると再び血糖値のアップダウンが起こり、機能性低血糖症の症状が繰り返されてしまいます。
機能性低血糖症の治療は、主に食事療法が中心となります。
食物繊維を増やし、低糖質・高タンパク質な食事を心がけることが重要となります。
また、血糖値を上げない脂質を上手に使うことも大切です。
『5時間糖負荷試験』とは、からだに一定の量の糖質をあえて与え、決められた時間ごとに数回の採血と体温測定を行い、血糖値、インスリン、体温の変動を調べる検査のことをいいます。
糖尿病の診断のための糖負荷試験は2時間かかる試験であるのに対し、機能性低血糖症の診断のための試験は5時間かけてデータの変動を見ていきます。
検査した結果データをグラフにして見てみると、機能性低血糖症の方の結果は正常な方と比べると特徴的なパターンであることが分かります。
そのパターンは数種類ありますが、それに当てはまるかどうか、血糖値やインスリンが正しく上昇・下降しているのか、検査結果から根拠を得て確定診断にいたります。
当院では『リブレプロ』というセンサーを上腕の皮膚表面に貼り付け、グルコースの日内変動を2週間記録します。
同時に食事内容の記録も行い、食事によるグルコース値の変動や体調不良の有無にも着目し、今後の治療につなげることができます。
比較的侵襲が少ない検査ですので、当院ではお子様からご高齢の方々まで沢山の患者様が検査を受けられています。
機能性低血糖症の原因には、いくつかの要素があります。
❶ 腸の粘膜が薄い、または隙間がある … 血糖値が急激に上昇。
❷ 血糖調節に必要なビタミンやミネラルの欠乏 … インスリンの分泌反応が遅い、ちぐはぐ。
❸ インスリン以外のホルモンの異常 … 特に影響が強いのは副腎の働きの低下です。
副腎の働きが低下していると血糖値や血圧の維持が困難になります。
治療においては、食事療法が中心です。
血糖を乱高下を起こさず脳にも身体にもエネルギーが回るような食事内容、食事の摂り方、不十分な栄養素の補給など医師、栄養士が個人に合わせて指導いたします。
また低血糖症状の緩和目的、栄養状態や機能性低血糖症の原因を改善する目的でサプリメントをご提案する場合もあります。
東京都港区白金台4丁目9-10
グリーンリーブス 2F
TEL03-5422-9901
白金台駅 出口1から徒歩1分
※営業やセールスなどの電話はお断りしています。
患者様からのお電話がつながりにくくなり大変迷惑をしております。