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Column美容コラム

  • お顔の治療

くすみやシミ治療おけるカスタマイズ治療

2025.11.23

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みなさまが悩んでいる、シミやくすみ、肝斑など。

皮膚科、美容皮膚科へ行ってもなかなか治らない方。
それは当然なのです。
われわれプロフェッショナルが新しいデバイスを用いて、一人一人の肌に合わせて治療を行うカスタマイズ治療。

これこそが唯一の治療方法になるのです。

1. 年齢と肌状態によるレーザー治療の反応の違い

レーザー治療において、20代の健康な肌と、50代前後でくすみが強い肌では、治療後の色素沈着や副作用のリスクが大きく異なります。

これは、シミやくすみの発生原因が異なるためです。

  • 若年層(20代):主に異常な表皮細胞の増殖やメラニン産生亢進が原因でシミやくすみが生じるため、表皮に作用するレーザー治療が効果的です。

  • 中高年(50代):長年の紫外線ダメージや慢性的な炎症により、真皮層の損傷がくすみの主な原因となることが多く、単純な表皮治療では改善が難しいケースが増えます。

このため、年齢を重ねるとともに、適応可能な表皮治療の選択肢が減少し、真皮治療の重要性が増していきます。

2. くすみが強い肌におけるシミ・イボ治療のリスク

くすみが強い肌に対して、シミやイボの治療を行うと、治療後に色素沈着が悪化し、真っ黒なくすみが生じることがあります。

これは、炎症後色素沈着(PIH: Post-Inflammatory Hyperpigmentation)と呼ばれる現象で、特にメラノサイトが過剰に反応しやすい肌に起こりやすいです。

以前はQスイッチレーザーしか選択肢がなかったため、 まずは真皮治療でくすみを改善してからシミ治療を行うのが原則でした。

しかし、近年では新しいレーザー技術の進歩により、ある程度のくすみがあっても積極的に治療が可能となり、その結果、治療の進め方に混乱が生じているのが現状です。

とはいえ、治療の基本原則は変わりません。 真皮のダメージを見極めた上で、表皮治療が可能かどうかを判断し、可能であれば短期間で表皮治療を終わらせることが重要です。

3. シミ治療ができないほど強いくすみを持つ場合のアプローチ

シミ治療が適応外となるほど、くすみが強い肌では、まず真皮治療から開始する必要があります。

適切な治療アプローチとして、以下の段階的なアプローチが推奨されます。

(1) 高周波(RF: Radiofrequency)ニードル治療

  • シルファーム(Sylfirm)

  • ポテンツァ(Potenza)

これらのニードルRF治療は、微細な針を皮膚に挿入し、真皮層でRFエネルギーを作用させることでコラーゲンリモデリングを促進します。 特に、血管の異常拡張を抑える作用もあり、炎症を伴うくすみに対して有効です。

(2) ピコフラクショナルレーザー

  • マイルドなピコフラクショナルレーザー

ピコ秒レーザーを用いたフラクショナルモードの治療法で、表皮・真皮のリモデリングを促しながらも炎症を抑えつつ治療が可能です。 特に、ニードルRF治療が適応外の患者様に有効な選択肢となります。

(3) たるみ治療を応用した真皮の質改善

  • ボルニューマ(Volnewmer)

  • デンシティ(Density)

  • オリジオ(Oligio)

これらの高周波機器は、真皮層に熱エネルギーを与えてコラーゲン生成を促進するため、肌のハリを向上させるだけでなく、くすみの改善にも寄与します。

  • ボルニューマ(Volnewmer)**は、モノポーラRFとバイポーラRFの2種類の高周波を同時に照射できる特許技術を採用し、皮膚の即時的な引き締めと長期的なコラーゲン生成を促進します。

  • **オリジオ(Oligio)**は、高周波エネルギーと冷却技術を組み合わせた施術により、ダウンタイムを抑えつつ効果的に肌を引き締めることが可能です。

(4) 真皮治療の継続による肌質の変化

真皮治療を適切に続けることで、肌のターンオーバーが正常化し、肌表面のツヤ感や透明感が向上します。

また、真皮のダメージが軽減されると、表皮治療の際に高出力のレーザーを使用しても色素沈着リスクが少なくなり、治療のスピードを上げることが可能となります。

4. カスタマイズ治療の重要性

患者様の肌の状態を適切に見極め、真皮治療と表皮治療を適切に組み合わせることが、美容皮膚科における理想的な治療戦略となります。

カスタマイズ治療のポイント

  1. 治療選択肢を豊富に持つ

    • 患者様に適した治療を提供できるよう、多様な治療機器・手法を活用する。

  2. 肌状態を的確に評価する

    • 施術前の診断で肌の状態を分析し、真皮と表皮のダメージレベルを見極める。

  3. 治療の強弱を調整する(緩急をつける)

    • 慎重に治療を進めるべきケース:炎症後色素沈着が起こりやすい肌。

    • 積極的に治療を進めるべきケース:真皮の状態が改善し、高出力のレーザーが可能な肌。

  4. 患者様と治療方針を共有する

    • 治療の流れや期待される結果を明確に説明し、患者様が理解できるようサポートする。

5. まとめ

美容皮膚科におけるくすみ・シミ治療は、真皮の状態をしっかり見極めた上で治療計画を立てることが成功の鍵です。 特に、くすみが強い肌の場合、真皮治療を優先し、肌の状態が改善した後に表皮治療を行うというアプローチが、治療効果と安全性を両立するために最も重要です。

当院では、患者様ごとに最適な治療プランを構築し、長期的に美しく健康的な肌を維持するためのサポートを提供しています。

ぜひお気軽にご相談ください。

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