◆はじめに——なぜ「化粧品難民」が生まれるのか
「この美容液はナノ化されているから浸透力が違う」
「医療レベルの有効成分を高配合」「海外セレブも愛用」
「SNSでバズった最新美容液」……私たちは毎日のように、魅力的なフレーズに出会います。
しかし、その一方でわたしの患者からもこういう声が多いのは事実です。
「いろいろ試してきたけれど、明確な変化を感じられない」
「高級美容液もドラッグストアのコスメも、大して違わない気がする」
「結局、何を選べば良いのか分からない……」
これは決してあなたの肌が悪いわけでも、努力が足りないわけでもありません。
そもそも化粧品の中には「効果が出る領域」と「ほとんど変化が起こらない領域」が存在し、それを知らずに選んでいるから迷いが生まれているのです。
今日は、医学的・科学的なエビデンスに基づき、「本当に肌を変える可能性を持つ化粧品」とは何なのかを明らかにしていきます。
そして、あなたが今後“無駄に買い続ける側”から、
“選べる側”に変わるための、確かな基準を示します。
◆化粧品の本当の定義:効果が出る“深さ”で分類されている
まず理解すべき最も重要なポイントは、化粧品には「法律上の限界」があるということです。



