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レーザー治療でイボ除去ができる?痛みや施術後の注意点まとめ

2024.10.02

レーザー治療とは

レーザー治療は、光を利用して美容や医療の分野でお肌のさまざまなお悩みに応える治療方法です。
レーザー治療は、ホクロやイボといった気になる皮膚の突起部分を、やさしく短時間で取り除く際によく使われます。レーザーは特定の部位にだけ集中して作用し、必要な場所だけにアプローチするため、正確にホクロやイボを除去できます。

このレーザー治療のメリットは、従来の手術と比べて出血や痛みが少ないこと、そして治療後の傷跡が目立ちにくいことです。また、周りのお肌への影響を最小限に抑えることができ、施術時間も短いため、毎日の生活にあまり支障を来さないのも嬉しいポイントです。
レーザー治療を受ける際は、皮膚科やクリニックで専門の医療スタッフが丁寧にカウンセリングを行い、個々のニーズに合ったケアを行います。

 

炭酸ガスレーザーの特徴

炭酸ガスレーザーは美容医療の現場で利用される高精度なレーザー技術で、10,600nmの赤外線を使っています。このレーザーの一番の特徴は、水分がたっぷりある物質に対してとても良く反応することです。皮膚表面の水分に瞬時に反応し熱を発生させるので、表皮をすばやく蒸発させることができるのです。

また、このレーザーは皮膚のごく浅い部分にのみ作用するという利点があります。そのため、皮膚の深部組織にダメージを与えることがなく、周りの健康な皮膚を守りながら、狙った部分にのみ効果を発揮します。このため安全で確実な施術が可能となっています。さらに施術後の腫れや痛みも少なく、出血もほとんどないため、治療を行う人にとって負担が少ないのが特徴です。回復も早く、施術後のケアも簡単に行えます。

このような特徴を持つ炭酸ガスレーザーは、ほくろや脂漏性角化症の処置に加え、皮膚の一部の隆起性病変の治療にも適しています。施術後の肌は自然でなめらかな仕上がりになることが多く、皮膚の美しさを保ちながら、必要な部分を適切に処置できることが評価されています。美容医療の分野で非常に有用な治療法として、多くの方に注目されています。

 

炭酸ガスレーザーで治療できる疾患

炭酸ガスレーザーは美容医療の分野でしばしば利用される技術であり、特にホクロや脂漏性角化症と呼ばれるイボ、さらにはアクロコルドン(首にできる小さな突起状のイボ)の治療に効果的です。
これらは特に顔や首といった、人目に触れやすい部位に発生しやすく、そのためご自身の外見に対する不安を感じる方も少なくありません。

炭酸ガスレーザーの優れた点は、その精密さと安全性にあります。この技術を用いることで、短時間かつ心地よい治療が可能となり、日常生活に与える影響も最小限に抑えることができます。特に忙しい日々を送っている方にとっても、時間を有効に活用できる魅力的な選択肢といえるでしょう。

施術の際には、レーザーを狙った部分に直接当てることが可能で、これにより周囲の健康な皮膚への影響を抑えることができます。術後のケアもシンプルであり、普段のスキンケアの一環として取り入れることで、安心してお過ごしいただけます。このように、炭酸ガスレーザーは、お肌の悩みに対する一つの優しい選択肢として、多くの方に支持されています。

炭酸ガスレーザーで治療が推奨される主な疾患まとめ

・ほくろ
・イボ(脂漏性角化症のもの)
・アクロコルドン(首イボ)
・皮膚の表面に盛り上がりのあるシミ

 

イボの種類

イボにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる原因や特徴を持っています。この文章では、それぞれのイボの種類について詳しく説明し、その治療法についても触れていきます。美容外科や皮膚科医として、多様なイボに対する理解を深め、個々のお悩みに応じた適切な治療方法を探る手助けをいたします。

尋常性疣贅と水いぼ

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)は、一般的なイボとして知られ、主にヒトパピローマウイルス(HPV)による感染が原因で発生します。
この種類のイボは、特に手のひらや足の裏といった部位に現れやすく、ざらざらとした手触りが特徴です。治療法としては、液体窒素を用いた冷凍凝固療法がよく行われます。この方法では、ウイルスに感染した部分の細胞を凍結させることによって、自然にイボが剥がれ落ちることを促進します。

一方で水いぼは伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)とも呼ばれ、ポックスウイルスが原因で引き起こされます。水いぼは小さな半透明の突起物として現れ、通常、顔、腕、体幹などに見られます。水いぼは、時にはかゆみを伴うこともありますが、痛みはほとんどありません。治療としては、多くの場合、自然に治るのを待つことが推奨されますが、必要に応じて専門家による除去が行われることもあります。

老人性イボ(脂漏性角化症)

医療用語で脂漏性角化症と呼ばれる老人性イボは、年齢を重ねることや長時間にわたる紫外線の影響によって引き起こされます。
これらのイボは茶色や黒褐色にみえ、やや隆起した形状をしており、特に顔や頭部、体の前面や背面によく見られることが一般的です。このタイプのイボは基本的には良性で、特に中高年の方々に見られる傾向があります。

治療については、医師が患者様の症状やご要望に応じて適切な方法を選択します。一般的な治療法としては、液体窒素を使った冷凍療法があり、これはイボを凍らせることで取り除く方法です。また、炭酸ガスレーザーを使用することもあり、こちらはイボを蒸発させるというアプローチです。

どちらの方法も、各患者様に合わせた治療計画の一環として、皮膚科や美容外科の専門クリニックで行われます。

アクロコルドンとスキンタッグ

アクロコルドンとスキンタッグは、首や脇、鼠径部などの柔らかい皮膚にできやすい小さなイボの一種です。これらは「軟性線維腫」とも呼ばれ、ウイルスによって引き起こされるものではありません。主に皮膚の摩擦や加齢が関与していると考えられています。これらのイボは通常、無害で痛みもありませんが、衣服やアクセサリーに引っかかることで炎症を引き起こすことがあります。
アクロコルドンやスキンタッグの治療にはいくつかの方法があります。冷凍凝固療法では、液体窒素を使用してイボを凍結し取り除きます。また、特殊なハサミを使った切除法も一般的な方法です。どの治療法が最適かは、患者さんの生活スタイルやご希望によって異なります。

イボは日常生活において外見への影響だけでなく、時には生活上の不便をもたらすこともあります。専門の知識を持つ医師と相談することで、あなたの生活の質を向上させるための治療方針を立てることが可能です。どのようなイボであっても、自分に合った最適なケアを見つけましょう。

 

イボができやすい場所

イボは摩擦や紫外線、加齢などの日常的な影響によって体のさまざまな部分にできやすいです。
手や足、指の関節周辺は日常的な摩擦や小さな傷がきっかけでウイルス性のイボができやすい部位です。

また、首や脇、鼠径部のような皮膚が薄く柔らかい部分は、摩擦により老人性イボや脂漏性角化症が発生しやすいです。
首まわりは衣類やアクセサリーといったものが肌に触れることが多く、摩擦が生じやすいためです。さらに、首は紫外線にもさらされやすいため、イボができることがあります。
次に、脇の下も注意が必要な場所です。こちらも衣類との摩擦が関係してくることが多いです。特にタイトな服装やリュックサックなどをよく利用する場合は、摩擦が起きやすいかもしれません。

手の甲や指の周りもイボができやすい部分です。日常生活の中でよく使う部分ということもあり、ちょっとした刺激が積み重なってイボが現れることがあります。加えて、手は紫外線に当たる機会が多い部位でもあります。
最後に、顔や頭部も挙げられます。特に頬やおでこなど、日光に当たる機会が多い部分では紫外線対策が大切です。

 

炭酸ガスレーザーでのイボ除去の痛み

炭酸ガスレーザーによるイボ除去は、一般的に痛みが少なく済むとされています。
施術の際には局所麻酔が用いられることが多いため、痛みを感じにくく安心です。そのため痛みに非常に敏感な方でも安心して治療を受けることができます。

レーザー照射による熱で皮膚が瞬時に処理されるため、施術時間も短く、患者への負担は軽減されます。
痛みの少ない治療をお探しの方にとって、炭酸ガスレーザーは理想的な選択肢とも言えます。

痛みを最小限に抑えリラックスして施術を受けることが可能ですが、特に痛みに敏感な方や不安を感じる方は、診察の際に医師と相談し適切な麻酔法を決めるようにしましょう。

 

イボ除去の費用相場

イボ除去の費用については、施術を受ける部位やイボの大きさ、選択する治療方法によってさまざまです。
例えば、炭酸ガスレーザーを用いた施術は、自費診療になることが一般的で、場合によっては数万円の費用がかかることがあります。

ただし、保険適用が可能なケースもあり、その場合は液体窒素を使った凍結療法や、一部の切除手術が含まれます。保険が適用される場合、自己負担額は少額(数千円程度)で済むことが多いですが、詳細については医師に確認することをお勧めします。

また、多数のイボを一度に除去したい場合は、クリニックによってセット料金が提供されていることもあります。
費用については、事前にクリニックでしっかりとした説明を受け、納得した上で治療を受けることが大切です。
しっかりと予約を行い、ご自身の予算に合った最適な治療を選ぶことができます。最終的には、安心して治療を受けていただくために、信頼できる医療機関での相談をお勧めします。

 

イボ除去後の注意点

イボ除去を受けた後は、患部を丁寧にケアすることが大切です。
施術直後の皮膚は特に敏感な状態にあるため、安心して回復を進めるためのアフターケアをしっかり行いましょう。まず大切なのは、患部を常に清潔に保つことです。医師からの指示に従い、毎日のケアを忘れずに続けてください。

さらに、施術後の皮膚を紫外線から守ることも大切です。直射日光は避けつつ外出時には紫外線カットの工夫をすることで、肌トラブルの予防に繋がります。日傘や帽子などをうまく活用してみてください。

また、施術を行った部位に強い摩擦を加えないようにすることが望ましいです。衣類の選び方にも注意を払い、デリケートな肌に負担がかからないよう工夫してみましょう。場合によっては、クリニックへ定期的に受診することで、健康的な回復をサポートすることができます。
もし軟膏を処方された場合は、使い方についての説明をしっかり確認し指示通りに使用してください。

施術後にもし何か気がかりなことや疑問点があれば、遠慮せずに施術を受けた医院やクリニックに相談するようにしましょう。

 

イボでお悩みなら麹町皮ふ科・形成外科クリニックへご相談ください

麹町皮ふ科・形成外科クリニックでは炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)を用いたイボ・ほくろ除去の治療を取り扱っています。
当院では、患者様一人ひとりの症状に合わせた最適な治療法を提供するために施術前には十分なカウンセリングを実施し、リスクや期待できる効果について詳しくご説明いたします。

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、皮膚の特定の部位に存在する水分に反応し、熱エネルギーを発生します。この独自の特性を活用し、ホクロや脂漏性角化症のイボの除去に効果的です。施術は短時間で終わり、出血や痛みがほとんどないため、安心して受けていただけます。特に顔や首などのデリケートな部位の治療に適しており、術後の傷跡も目立ちにくく、自然な仕上がりを実現します。

もし今お悩みのイボやほくろがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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監修医師

苅部 淳Karibe Jun理事長

苅部 淳 日本形成外科学会形成外科専門医
略 歴
順天堂大学医学部卒業
東京大学附属病院形成外科 入局
埼玉医大総合医療センター 形成外科・美容外科 助教
福島県立医大付属病院 形成外科
寿泉堂総合病院 形成外科
山梨大学附属病院形成外科 助教・医局長
東京大学附属病院 精神科
専 門
日本形成外科学会形成外科専門医
日本抗加齢学会専門医
日本医師会認定産業医
専門分野
形成外科一般、マイクロサージャリー、リンパ管吻合術、乳房再建術、性適合手術、美容外科手術、静脈瘤、レーザー治療など。
美容外科手術、レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸等
大手美容外科クリニックで長年にわたり研鑽を積み、形成外科専門医として医師の診療、指導にあたっている。

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