「フィナステリド」よりもお薬の製品名である「プロペシア」が有名です。実際にはフィナステリドがお薬の有効成分名ということになります。
もともとは前立腺肥大の治療薬として開発されたもので、薄毛や抜け毛の改善に効果があることが判明し、1997年にFDA(米国食品医薬品局)がAGA治療薬として認可されました。
ザガーロカプセルの主成分はデュタステリドといい、日本国内では同成分の「アボルブ」として前立腺肥大に適応がある薬がありました。
すでに世界85カ国(2016年6月時点)で処方されており、安全性も認められていることから、日本でも2015年9月にAGA治療薬として厚労省によって承認されたのです。
AGAの原因となる男性ホルモン(ジヒドロテストステロン:DHT)の産生を促す酵素Ⅰ型、Ⅱ型の両方に作用します。
一方でフィナステリド(プロペシア、フィンペシア)はⅡ型のみに作用することから、 ザガーロには効果の優位性があります。販売元であるグラクソスミスクライン社は1日1回0.5mgカプセルの内服で
従来の約1.5~1.6倍の発毛効果があると公表しています。
ザガーロ0.1mgとフィナステリド1.0mgがほぼ同等の発毛効果で、ザガーロ0.5mgとフィナステリド1.0mgでは、統計学的にザガーロが発毛・育毛効果が高いことがわかっています。
これはAGAにかかわる男性ホルモン(DHT)産生を促す酵素への作用の仕方の違いによって説明されます(ザガーロの方が多角的にDHT産生酵素を抑制させます)。
またお薬の効果時間(持続時間)の指標として「半減期」があります。半減期とは血中濃度が半分に減るまでの時間です。
プロペシア(フィナステリド)の半減期は約4時間に対して、ザガーロ(デュタステリド)の半減期は約2週間と長く安定した効き目が望めるのも特徴です。ただし従来のプロペシアやミノキシジルで満足な効果を出せていれば、ザガーロカプセルへわざわざ変更する必要はありません。
育毛剤において初期脱毛という言葉をよく聞くことがあるでしょう。治療開始時に、逆に抜け毛が多くなる現象を「初期脱毛」といいます。
ザガーロは飲み始めたからと言って、抜け毛が最初に増えるようなことはありません。
ザガーロは基本的に女性の服用が禁止されています。 特に妊婦や授乳中の女性の場合、子供(男児)の生殖機能に影響を及ぼす可能性があります。
注意すべき点として、内服がダメなだけでなく、皮膚からも成分を吸収してしまうため、 お薬に触れること自体にも注意が必要です。
最も多い副作用の1つで、腹部の違和感や腹痛、下痢症状などがあらわれることがあります。 飲み初めに多く、飲み続けることで副作用が目立たなくなることもあります。
薬は肝臓で代謝され分解されますが、このため肝臓に負担がかかってしまうことがあります。 肥満で脂肪肝の方、アルコールをよく飲む方はもともと肝機能障害が起こりやすいので注意が必要です。
肝機能障害が起こると倦怠感が強くなったり、ひどくなると黄疸が出現し、皮膚や眼球結膜が黄色くなります。
性機能障害とは、性欲の減退や勃起機能不全(ED)などで、ザガーロ(デュタステリド)が男性ホルモンを抑える薬であることが要因です。
また女性化乳房と言って、胸が女性のように膨らんでしまうという症例報告もありますが非常にまれな例となります。
気分が落ち込む、やる気が出ないなど抑うつ症状が出現することがあります。
ザガーロは飲み始めて抜け毛が最初に増えるようなこと(初期脱毛)はありません。
消化器症状、肝機能障害、男性機能障害、精神症状などがあります。
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