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Column美容コラム

  • 皮膚科

トレチノインで毛穴の開きを改善|ハイドロキノンとの併用や市販薬について

2023.01.20

毛穴の開きにはトレチノインを用いた治療がおすすめです。本記事では、どんな治療なのか、トレチノインの働きや副作用について解説しています。市販のトレチノインとの違いやハイドロキノンとの併用など気になる疑問も解消します。毛穴の開きのほかにシミやしわなどのアンチエイジングにも期待ができるトレチノイン。人気があるのも納得の治療法です。

頬と鼻周りの毛穴がボコボコして目立ってきた
いままでよりも毛穴が深くなったように感じる
スキンケアを頑張っているのに改善されない

年齢を重ねて毛穴の悩みが深刻になってきたなら、トレチノインによる治療はいかがでしょうか。

トレチノインは肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促進し、肌の生まれ変わりを早めます。
その効果は、気になる毛穴の改善に期待ができます。

他にも、多くの美容効果が期待できるトレチノインのその効果と用法を解説していきます。
アンチエイジングで人気の美白剤「ハイドロキノン」との併用についてもご紹介!

どうして毛穴が開くのか?

トレチノインがどのように毛穴の開きを改善するのかイメージしやすいように、
まずは、どうして毛穴が開いて目立ってしまうのか、その原因を知っておきましょう。

・丸く開いた毛穴

皮脂が過剰に分泌され、毛穴の開口部が押し広げられている状態です。
また、酸化した皮脂が毛穴に詰まり毛穴が大きく見えたり、黒ずんで見えることもあります。

もともと皮脂分泌の多い肌質だけでなく、乾燥肌でも毛穴の開きが気になる場合もあります。
乾燥している肌はさまざまなダメージを受けやすくなるため、皮脂を分泌して肌を守ります。その際に皮脂の分泌が過剰になってしまうと毛穴が開く原因になります。

・たるみ毛穴

加齢による肌のたるみが原因です。下方向に縦長に開いた毛穴が増え、頬全体に目立つ状態です。

トレチノインが毛穴の開きに効果的なワケ

 

トレチノインとは?

トレチノインとはビタミンAの一種で、肌の生まれ変わりの周期である「ターンオーバー」を活性・促進させる成分です。
そしてその生理活性はレチノールなどのビタミンAに比べ100倍の働きがあるといわれています。

 

ターンオーバーを早めて古い角質を排出する

通常、肌は約1か月〜2か月の期間をかけてターンオーバーし新しい表皮に置き換わります。

トレチノインを使用するとターンオーバーを約2週間〜4週間と早めることができるのです。

この作用により、ターンオーバーが促進し表皮に留まっていた古い角質が排出され、毛穴詰まりを解消し、透明感のある肌に生まれ変わります。

 

皮脂腺の働きと過剰な皮脂分泌を抑える

トレチノインには毛穴にある皮脂腺を縮小し、過剰な皮脂分泌を抑える働きがあります。

ターンオーバーで毛穴の詰まりが解消し、皮脂分泌を抑えて毛穴の開口部の広がりが縮小していくことで、徐々に毛穴の開きが改善されていきます。

真皮に働きかけて、美肌をつくりだす

トレチノインは真皮でヒアルロン酸を増産し保湿力を高め潤いのある肌にする効果が期待できます。乾燥を防ぎ、毛穴の開きの原因である過剰な皮脂分泌を防ぐことができます。

また、トレチノインは真皮のコラーゲンやエラスチンといった美容成分の生成を促す働きもあります。肌にハリや弾力が生まれ、たるみが原因による毛穴の開きの解消にも期待が持てます。

トレチノイン治療の経過

トレチノインを塗布し、1〜3日後から皮膚がポロポロ剥がれはじめ、肌に赤みが出てきます。

かゆみやひりつき、乾燥したツッパリ感などもあり驚くかもしれませんが、
これは「レチノイド反応」といって、トレチノイン治療に必ずともなうものです。

肌のターンオーバーが促され、古い角質が早いペースで排出されるために起こるので、
3〜4週間経過し、新しい肌に生まれ変わる頃にはこの症状も落ち着いてきます。

レチノイド反応の期間には個人差がありますが、皮むけがピークを超え落ち着き出す頃から、
じわじわと肌のハリや弾力も出始め、肌の生まれ変わりも感じられるようになってきます。

トレチノインの使い方

化粧水で保湿をしっかりしたあと、トレチノインを患部に塗布します。
美容液や乳液はトレチノインを塗った場所を避けて塗ります。

朝は、少し時間を置いてから全顔に日焼け止めを塗り、そのあとはメイクもOKです。

トレチノインの副作用

トレチノインは元々血中に微量に含まれる成分であるため、アレルギー反応などは起きにくいといわれています。

しかし、がまんできない痛みや出血がある場合は早めに医師に相談しましょう。

また、レチノイド反応による皮むけには個人差がありますが、あまりにも反応が弱いといった場合も医師に相談しましょう。

症状が強すぎる場合も、弱すぎる場合も、肌に合うトレチノインの濃度に変更することで解決できるかもしれません。

皮膚科によっては、あまり皮むけせずに効果が出る配合で調剤していることがあります。
処方された薬剤の経過について、しっかり説明を受けておくと安心ですね。

トレチノインを使用してさらに毛穴が目立つようになった?

トレチノインの皮脂分泌を抑制する効果と、角質がはがれ落ちる効果で一時的に乾燥がひどくなったように感じることがあります。

この症状は、肌が治療に慣れてくることで徐々に改善してくるので心配ありません。

乾燥が進むことで、毛穴の開きが以前より気になることもよくあることです。
この場合、トレチノインを塗る前の保湿を十分に行なうことで改善されます。

化粧水はいつもの2倍の量を目安に数回に分け塗布し、両手で顔を包むように優しくおさえ浸透させます。
肌表面が少しひんやりしてきたら、しっかり保湿された合図です。

また、真皮から表皮に向かってシミやシミの元になるメラニン色素が排出してくるために、
一時的にシミが濃くなったように感じることもあるようです。

これも、時間が経過し排出が完了するまでのことで心配ありません。

トレチノインはどこで買える?

トレチノインは医療用医薬品に分類されており、皮膚科や美容クリニックで処方されるお薬です。

治療に伴い、肌にかゆみやあかみが生じるため、医師による経過の観察も重要です。

自由診療の治療となるため保険適用外で、費用は皮膚科や美容クリニックによって異なります。
トレチノインと他の薬剤との配合や、配合量についても皮膚科や美容クリニックでさまざまです。

市販のスキンケア化粧品にトレチノイン配合をうたうものもありますが、
その効果は日頃のエイジングケア程度で、病院で処方されるトレチノインの100分の1程度です。

トレチノイン治療は医師の診断のもとで、自分に合った濃度ではじめていきましょう。

毛穴以外にも嬉しい効果

トレチノイン治療が人気があるのには、ほかにも嬉しい効果が期待できることに理由があります。

 

しみ

トレチノインのターンオーバーを促す効果は、シミの改善にも効果が期待できます。
肌の代謝が早くなるのでシミとシミの元になるメラニン色素がどんどん表皮に押し出され、垢として外に排出されます。
シミのほか、ぼやっとしたくすみの元も排出されるので肌全体のトーンアップを実感できます。

 

しわ

皮膚の大部分を占める真皮。この真皮にあるのが美肌成分を生み出す線維芽細胞です。
美肌成分には、肌にハリを与えるコラーゲン、弾力に影響するエラスチン、保水効果があり潤いのある肌に導くヒアルロン酸があります。

年齢を重ねると線維芽細胞の働きが衰え、美肌成分が満足に供給されなくなります。
これが、加齢にともない現れる小じわの原因です。

トレチノインの作用で、線維芽細胞が活発になることで、ハリと弾力のある潤いのある肌に戻り小じわの改善に効果が期待できます。

また、水分に満たされた弾力のある肌は、小じわが悪化し深いしわになることも予防します。

ニキビ、ニキビ痕

ニキビとは、過剰な皮脂分泌と厚くなった古い角質が毛穴の出口を塞ぐことで、外に出られなかった皮脂が毛穴に詰まり炎症を起こす症状です。

トレチノインの皮脂分泌を抑制する効果はニキビのできにくい肌環境に整えるため、繰り返すニキビの解消に効果が期待できます。
皮脂を養分にするニキビの原因菌(アクネ菌)の増殖を抑え、ニキビの炎症や悪化を防ぐこともできます。

トレチノインのターンオーバーを早め、角質を排出する働きは、毛穴を塞いでいる古い角質をはがし毛穴の詰まりを解消する効果があり、ニキビを防いでくれます。

使用にあたっての注意点

 

保湿と紫外線対策を徹底する

トレチノインの治療中は急激に肌の代謝が活発になっており、肌のバリア機能や保水効果が弱まっています。

そのため、いつも以上に紫外線対策と保湿を徹底しましょう。

肌は刺激に弱い状態ですので、日焼け止めは肌に優しい紫外線吸収剤不使用のものを選ぶと安心です。
新しく生まれてくる皮膚にシミができないように、飲む日焼け止めで内側からの紫外線対策もおすすめです。

保湿は、先述したようにいつもの2倍を意識してしっかり化粧水を浸透させましょう。

トレチノインの治療中は、肌が生まれ変わろうと活発なので、スキンケアの吸収が良い状態です。
この時期のスキンケアは美肌に大きな効果をもたらすので、丁寧にたっぷり保湿しましょう。

 

使用期限と用法を守る

トレチノインは分解が早い成分のため、必ず冷蔵保存し、使用期間を守って使いましょう。
皮膚科やクリニックによって異なりますが、大体1か月〜2か月が使用期限です。

変色している場合は使用を避けましょう。

また、塗布する箇所や量も医師の指示に従うようにしてください。
目の周りなど皮膚の薄い部分など反応が起きやすい部分もあるので自己判断で塗布するのは注意が必要です。

トラブルを防ぐためにも、トレチノインのついた手でほかの部分をさわらないように気をつけましょう。

トレチノイン治療にはサイクルがあります。
2〜3か月使用したあとは、1か月休止し、その後再開します。
続けての使用は耐性ができる場合があり、効果が薄まることがあります。
 
 

レーザー治療との併用について

トレチノイン治療中の肌は非常に敏感な状態です。
レーザー治療との併用は、赤みが強くなる可能性があるので控えてください。

 

妊娠中、授乳中は治療を休止する

トレチノインは妊娠中や授乳中の女性は使用できません。
ビタミンAを大量に摂取すると催奇形性のリスクが高まるといわれています。

また、妊娠中や授乳中はホルモンバランスの変化より肌状態が不安定な状態であるため、かゆみやかぶれを起こしやすく、治療に適したタイミングではありません。

シミにお悩みならハイドロキノンとの併用もおすすめ

トレチノインと同様に肌に塗布する治療薬で「ハイドロキノン」があります。
ハイドロキノンはメラニン色素をつくりだす酵素の活性を抑え、シミ治療に効果が期待できる薬剤です。

毛穴の開きのお悩み以外に、シミも気になっているようであれば
トレチノインとハイドロキノンの併用が効果的です。

今あるシミや、シミの元をトレチノインで排出し、ターンオーバーで新しく生み出される皮膚がハイドロキノンの効果により、メラニン色素を含まないきれいな皮膚に置き換わります。

併用することで、シミの根本原因にしっかりアプローチすることができます。

ハイドロキノンも処方薬です。気になる方は、自分の肌状態が2剤あわせての治療に適しているかどうか医師に相談してみてくださいね。

まとめ

トレチノインの治療は、もともと私たちのからだに備わる働きを活かしているため、効果が実感しやすく安心な治療法です。

肌そのものを生まれ変わらせるので、一時的な毛穴の開きの解消ではなく根本解決に繋がります。
毛穴の悩みの解消とともに美肌が手に入ることも、とっても魅力的ですね!

毛穴の開きのほかにも、さまざまな肌悩みをお持ちの方におすすめの治療法です。

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